ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

Quaser Phase Transition

2011-03-29 22:13:50 | ジャパン・プログレ
 リーダーでキーボード&ヴォーカルの<森田拓也さん>が中心となって1976年に結成されたテクニカル・シンフォ・プログレバンド<Quaser>。長い歴史のなか、紆余曲折を経て、苦難を乗り越え、1994年に森田さんのソロ的ながらも1stアルバム「Out From Quaser」を発表。そしてあらためてメンバーを集めてバンドを組み、95年の阪神大震災という未曾有の災難を乗り越えて、99年に2ndアルバム「Remergence」を発表されます。しかし発表後にベースの中津浜さんが脱退してしまい、バンドは後任に<ミカエル山口さん>を迎えてレコ発ライブを敢行されます。ところが2000年4月のライブを最後にミカエルさんは脱退してしまい、バンドはしばらく森田さん・勝浦さんのお2人がリズムシーケンサーを用いて<プチ・クェーサー>としてライブを行ったそうです。
 翌2001年に新たにベーシスト<藤井博章さん>を迎えて<Quaser>としてライブ活動を再開され、さらにニューアルバムに向けての曲作りやレコーディングも進行されます。
 そして2003年10月にこの3rdアルバム「Phase Transition」を発表されます。タイトルは“相転移”という意味で、メンバーのおのおのの音が溶け合って昇華したとのニュアンスがあるそうで。このアルバムにはメインテーマとなる「約束の地/Promised Land」という全編22分に及ぶ4部構成の組曲が収録されています。
(ここまでの紹介文は、バンドHPのバイオグラフィーを参考にさせていただきました)

 アルバム1曲目は「Promised LandⅠ」。幻想的なサウンドがゆったりとながれ、そしてパワフルなリズムとうねるベース、そしてブラスサウンドのダイナミックなリフがミドルテンポでながれ、その後シンセのパワフルなリフ、ヘヴィなギターサウンドのリフをバックに力強いヴォーカルがはいって。ヴァース合間にはいるピアノフィル、そしてグルーヴィなうねるベース、いいですねぇ。中盤ではブレイクリフのあとテクニカルなギターソロが。そしてバンドリフとギターソロの掛け合いも。その後ゆったりとした感じのなか、エモーショナルなキーボードソロが。終盤ではゆったりとしたテンポでしっとりとしたヴォーカルがながれ、そして劇的にFin。息つくひまもないどんどん展開していく曲ですね。
 2曲目は「Promised LandⅡ」。ガットギターの素朴な音色がゆったりとロマンティックにながれて。そしてアコギのミドルテンポのほのぼのした感じのリフからピアノとシタールのような音色が妖しく響き、その後ゆったりと爽やかな感じのヴァースへ。中盤ではピアノリフをバックにしっとりとしたヴォーカルが。その後力強いピアノリフと味わい深いベースリフ&ソロが。バックではシタール風サウンドが妖しく響いて。終盤ではミドルテンポでリズミカルな感じのヴァースが。そしてパワフルでダイナミックな展開になり、ギターは弾きまくって。
 3曲目は「Promised LandⅢ」。間髪入れずに入って、ミドルテンポでピアノリフとヘヴィがギターリフがながれ、そしてアップテンポになってギターとオルガンのリフが軽快にリズミカルに。その後ミドルテンポのヘヴィでダークな感じになって力強いヴォーカルがはいって、そしてアップテンポになってスリリングに攻撃的に展開していきます。激しいリフのあと、ミドルテンポでアグレッシブなキーボードソロが。そして一旦リズムがとまってパワフルなシンセリフからパワフルなミドルテンポでヘヴィリフをバックに力強いヴォーカルが。中盤ではゆったりとしたピアノリフがしっとりと響き、そしてヴォーカルがはいって徐々に盛り上がっていき、アグレッシブな弾きまくりギターソロへ。終盤ではミドルテンポで落ち着いた感じになるも、早口のヴォカルが。その後リズムがとまってパイプオルガンサウンドのミステリアスなリフが響き、そしてゆったりとダイナミックに盛り上がってパワフルにFin。どんどん展開していくドラマティックな曲です。
 4曲目は「Chang」。ミステリアスなピアノリフと力強いヴォーカルからはじまって、その後ミドルテンポのリズムと暗めのギターリフがはいって哀愁だだよう曲調になり、サビでは力強いシャウトも。中盤ではミドルテンポでヘヴィなギターリフをバックにエモーショナルなシンセソロが。中盤では再びヴァースに戻って。ブルージーな感もありますね。その後ゆったりとしっとりとした感じになり、終盤ではピアノリフがはいってパワフルながらもジャジーな感じに。その後ゆったりとけだるい感じになってパワフルなドラムとオルガンサウンドが響いて。
 5曲目は「Tarotmaster」。パワフルなミドルテンポのリズムにのって明るく爽やかなリフが軽快にながれて。そしてギターのキーボードのメロディアスなユニゾンフレーズがながれ、そしてギターのエモーショナルなフレーズが。ドラマティックなフュージョンって感じでしょうか。その後リズムが止まってオルガンサウンドとシンセサウンドが響き、そしてミドルテンポのパワフルなリフから今度はベースリフからゆったりと幻想的な雰囲気になり、メロトロン風のサウンドが響いて。中盤ではゆったりとしたテンポでブルージーでテクニカルなギターソロが。そしてパワフルなギターリフとシンセリフが響き、その後アップテンポになってギターのメロディアスなフレーズがドラマティックにながれて。終盤ではオルガンリフとシンセリフがミドルテンポでながれ、キーボードのトリルリフも加わって。とっても素敵なインストですね。
 6曲目は「Helianthus」。ジャジーなピアノソロからはじまって、ムーディなヴォーカルがはいって、そしてパワフルでダイナミックなリフが。その後ダイナミックで雄大な感じのリフと力強いヴォーカルがミドルテンポでながれ、サビではドラマティックに歌い上げて。中盤にはエモーショナルなギターソロが。そしてギターとピアノのユニゾンっぽいフレーズがゆったりとながれ、メロウなヴォーカルがはいって。終盤ではダイナミックなリフをバックに力強いヴォーカルが。ラストはリズムがとまってリズミカルなキーボードリフと伸びやかなギターリフがながれて。
 7曲目は「Wait for Nothing」。パワフルなドラムからミドルテンポでファンキーにはじまって。軽快なギターリフをバックにリズミカルなヴォーカルがパワフルに。短いソロバトルのあと、ミドルテンポでゆったりとダークな雰囲気になってエモーショナルなギターソロが。弾きまくりのあと、リズムが一旦とまってそして再びミドルテンポのファンキーな感じに。終盤では再びゆったりとダークでけだるい感じになってアグレッシブなギターソロが。
 8曲目は「Brigade of Hope」。ドラの音からミドルテンポのヘヴィなギター&キーボードのユニゾンリフからはじまって、そして明るく爽やかなギターフレーズが心地よくながれて。変拍子のパワフルリフのあと、キーボードの様々な音色のリフがながれ、そしてギターのエモーショナルなフレーズがゆったりとながれて。その後ゆったりとした伸びやかなヴォーカルがはいって。中盤ではパワフルなギターリフからしっとりとしたヴォーカルが綺麗なキーボードサウンドにのって心地よくながれて。そしてヘヴィなギターリフから明るく華やかなテクニカルなギターソロが。終盤ではミドルテンポで爽やかなヴォーカルがはいって、そしてアップテンポになってパワフルに盛り上がって。その後ピアノリフとベースリフがしっとりとながれるも、ヘヴィでダークなギターリフがながれ、エモーショナルなギターソロが。
 9曲目は「Promised LandⅣ」。しっとりとしたピアノリフがゆったりとながれ、そこにヴォーカルがはいって叙情的な曲調に。その後幻想的なシンセサウンドがながれ、そこにアップテンポのリズムがはいってリズミカルになって、サビではミドルテンポで早口ヴォーカルとテクニカルなフィルが。中盤では静かになってゆったりと幻想的な雰囲気になり、エモーショナルなギターソロが。その後ミドルテンポでシンセサウンドとピアノリフがながれるなかドラマティックに盛り上がって。そしてリズミカルなリフからシンセリフが響き、ギターのテクニカルなリフからゆったりと壮大でドラマティックな展開になり、ギターのエモーショナルなソロが。ラストはミドルテンポのパワフルなリズが響くも、それが止まって荘厳なシンセサウンドが響き、しっとりとしたヴォーカルがながれて。
 どんどんと次々と展開していく複雑な構成の曲が多いんですが、決して難解ではなく、どの曲もとってもドラマティックでめっちゃ聴き応えありますね。何回も聴くことで曲の魅力が増幅されていくようなアルバムかと。

Quaser Remergence

2011-03-26 11:19:12 | ジャパン・プログレ
 テクニカル・シンフォ・プログレバンド<Quaser>は、1976年にバンドリーダーでキーボード&ヴォーカルの<森田拓也さん>が中心となって結成されました。当時のメンバーはキーボードの<松浦義和さん>と、ドラムスの<中間和之さん>のトリオ編成で、EL&Pの完コピや長編オリジナルを演奏し、渋谷や吉祥寺のライブハウスで活動されていたそうで、あの<スペース・サーカス>や<プリズム>などとも共演されていたとか。さらに森田さんは神戸出身ということもあり、関西のプログレバンドとも交流され、そのなかで現アインソフの山本さんとも親しくされたそうで。
 78年には松浦さんが実家の福岡に戻ることになり、バンドの存続を優先して森田さんと中間さんも福岡へ移住されたそうです。ところが翌79年に中間さんが脱退してしまいます。しかし当時ヤマハでディレクターとして活躍されていたドラマー<鴨崎永昌さん>が加入することになり、さらに鴨崎さんの紹介で弱冠19歳ながらその才能を開花させつつあった新鋭ギタリスト<是永巧一さん>も加入することになり、新たに4人編成となってライブや曲作りなど活発に活動されます。そして翌80年には是永さんが大学入学のため東京へ行くことになり、その頃デモテープがレコード会社に認められたこともあって、拠点を再び東京に移して活動されます。しかしこの頃はプログレが低迷していたこともあり、レコード会社の担当もポップス志向だったこともあってバンド活動を断念。1982年にバンドは解散してしまいます。(この後、是永さんはあのスーパーバンド<REBECCA>のサポートギタリストとして活躍されます)
 バンドリーダー森田さんは神戸に戻って仕事の傍らデジタル機器を駆使して、来る日のためにデモテープを作りつづけておられたそうです。そして1993年3月、森田さんはかねてから親交のあったアインソフの山本さんの元へデモテープを持って訪れ、山本さんが快諾されて、翌94年に<Quaser>の記念すべき1stアルバム「Out From Quaser」が発表されます。これを機に再びバンド活動をはじめることになり、ベースの<中津浜優作さん>が、さらに山本さんの紹介で、MIDASや夢幻等で活躍されたプログレドラマー<形山和夫さん>が加入され、神戸を拠点にライブ活動を再開されます。ところが・・・
 1995年1月17日朝。突然の阪神大震災に見舞われ、神戸は壊滅的な被害をうけ、メンバーの皆さんもバンド活動どころではなくなって。それでも徐々に復興され、そんななかでバンドは新たにギタリスト<勝浦雅巳さん>を迎えて4人編成で活動することになり、形山さん所有の音楽スタジオも被害が少なかったこともあって復旧され、バンドはニューアルバムのレコーディングを少しづつはじめられたそうです。そしてライブ活動も再開され、1999年にこの2ndアルバム「Remergence」を発表されます。(ここまでの紹介文は、バンドHPのバイオグラフィーを参考にさせていただきました)

 アルバム1曲目は「Desert Night」。ゆったりと幻想的な雰囲気ではじまります。ギターのメロウなフレーズ、そしてベースの味わい深いラインが叙情的に響いて、その後、ギターがヘヴィサウンドでアグレッシブなソロを。アルバムの序章的なインスト曲です。
 2曲目は「Roger」。パワフルなリフからミドルテンポでダイナミックにはじまり、ギターのメロウなフレーズがながれ、しっとりとしたヴォーカルがはいって。そして徐々に盛り上がっていき、ドラムも叩きまくって、ギターのエモーショナルなソロへ。その後アップテンポの躍動感たっぷりのパワフルなリフからミドルテンポになってキーボードのクリスタルサウンドのリフがゆったりとながれ、エモーショナルなベースソロへ。中盤ではダイナミックなリフから一転しっとりとしたヴォーカルがながれ、そして躍動感たっぷりのパワフルなリフから盛り上がって、ピアノのアヴァンギャルド気味のソロも。終盤ではギターのメロウなフレーズがゆったりとながれて。
 3曲目は「Mr,Dick」。軽やかなアルペジオギターリフからはじまって、そして囁くようなソフトなヴォーカルがゆったりとながれて。その後パワフルなミドルテンポのリズムがはいるもゆったりとほのぼのした感じに。中盤ではオーボエ風サウンドのキーボードソロ、そして情緒たっぷりのエモーショナルなギターソロが。その後ヘヴィなギターリフからパワフルな曲調になり、ブラスサウンドもはいってにぎやかに盛り上がって、そしてアグレッシブなギターソロへ。ラストはゆったりとしっとりとFin。ドラマティックな展開の素敵な曲です。この曲は1996年に闘病の末に天国へ旅立ってしまった元ドラマー鴨崎さんへの追悼曲だそうです。
 4曲目は「Anastasia」。エモーショナルなギターソロからクリスタルなキーボードサウンドのソロ、そしてエモーショナルなギターソロが。とってもドラマティックでメロディアスな曲調です。中盤では一旦リズムがとまってアルペジオリフとオルガンサウンドが幻想的にながれ、そしてパワフルな叩きまくりドラムをバックにギターソロが。その後ミドルテンポでヘヴィなギターリフとソロが。終盤ではオルガンリフからダイナミックに盛り上がって、そして再び静かになってピアノリフとストリングスサウンドをバックにエモーショナルなギターソロが。
 5曲目は「Moonbird」。浮遊感のある心地よいサウンドからゆったりとはじまってリズミカルながらも幻想的な感じに。そして囁くようなヴォーカルがはいって哀愁ただよう曲調になり、サビでは力強く歌い上げて。中盤ではエモーショナルなギターソロから爽やかなリフがはいって。ラストはしっとりとFin。
 6曲目は「Sae」。シンバルからベースのしっとりとしたフレーズがゆったりとながれ、幻想的な雰囲気ではじまって。そしてキーボードのほのぼのとした感じのフレーズがゆったりとながれ、ベースとユニゾンで。その後ピアノの美しいリフレインが響き、ミドルテンポの変拍子リフから再びしっとりとした曲調に。終盤ではギターのテクニカルなリフから明るく爽やかな感じになって。
 7曲目は「Blood of Life」。しっとりとしたヴォーカルからベースリフをバックにゆったりとムーディにはじまって。アダルティックでジャジーな感じですね。中盤ではヴィヴラホンサウンドのキーボードソロが。その後力強いヴォーカル、そしてパワフルなドラムがはいって躍動感たっぷりに盛り上がってドラマティックな展開に。終盤ではエモーショナルなギターソロも。
 8曲目は「King of Pancrase」。ミドルテンポのパワフルなドラムから明るく力強いリフがはいって、そしてギターのテクニカルなリフ、オルガンとストリングスサウンドのリフが。その後ギターの哀愁ただようフレーズがながれたあと、一転パワフルでヘヴィなリフがはいって、そしてスリリングなギターとキーボードの掛け合いも。かっくいいインスト曲です。
 9曲目は「Doomsday」。シンバルから幻想的なキーボードサウンドがゆったりとながれ、そしてギターがメロウなフレーズを奏で、その後ほのぼのした感じのヴォーカルがゆったりとながれて。ムーディでアダルティな曲調ですね。中盤ではピアノのジャジーなソロやギターのエモーショナルなソロが。終盤ではパワフルに盛り上がって、ピアノのおしゃれな感じのソロも。ラストはしっとりとしたベースリフがながれてFin。
 10曲目は「Green Spice」。ほのぼのとした感じのキーボードリフがゆったりとながれ、そしてミドルテンポで幻想的な感じに。その後アップテンポのノリノリモードになってキーボードソロが。終盤では再び幻想的にしっとりと。
 全体的に落ち着いた感じの曲や叙情的な感じの曲が多く、しかもドラマティックな展開の曲もあり、それらをテクニカルな演奏でたっぷりと聴かせてくれて。ジャジーな感じやほのぼのとした感じの曲などもとっても心地いいっすね。阪神大震災という災難に遭い、苦難を乗り越え3年半かかって発表された本作、様々なタイプの曲を堪能できる内容の濃い、メンバーの想いが伝わってくるような素敵なアルバムですね。

AGNES IN WONDERLAND /Godiego

2011-03-23 23:09:10 | 70's J-Rock
 こんなコラボアルバムがあったとは!いつものようにあちこちのプログレ系サイトを覗いていると、とあるサイトにこのアルバムが紹介されていてビックリ!1979年4月に発表された「AGNES IN WONDERLAND/不思議の国のアグネス」。“不思議の国のアリス”をモチーフとして<アグネス・チャンさん>を主人公に据えた空想世界のファンタジー・コンセプトアルバムです。バックはなんと当時「ガンダーラ」や「モンキーマジック」が大ヒットして人気爆発中の<Godiego/ゴダイゴ>。こんな素敵なコラボレーションアルバムがあったなんていまのいままで知りませんでした。サイト管理者さまに感謝です。
 <アグネス・チャンさん>は、1972年に「ひなげしの花」で日本デビューし、大ヒット!そして「草原の輝き」でレコード大賞新人賞を受賞し、その天使のような綺麗な声と可愛らしいルックスで一躍トップアイドルに。その後も大活躍するも、76年にトロント大学に入学のため芸能活動を休止。78年に卒業して活動を再開して、その年に武道館でライブを敢行します。
 <Godiego/ゴダイゴ>は、元ゴールデン・カップスのキーボーディスト<ミッキー吉野さん>が中心となって1976年に結成されました。メンバーは吉野さんの他、ギター<浅野孝巳さん>、ベース<スティーブ・フォックスさん>、ドラムス<トミー・スナイダーさん>、そしてヴォーカル<タケカワ・ユキヒデさん>の5人編成です。アルバム「新創世記」「DEAD END」を発表し、そして78年にTVドラマ「西遊記」の音楽を担当し、「ガンダーラ」「モンキー・マジック」が大ヒット!一躍トップバンドに君臨します。
 そして1979年4月に発表された「AGNES IN WONDERLAND/不思議の国のアグネス」。ゴダイゴが演奏を担当し、アグネスさんがヴォーカルで、タケカワさんは全曲の作曲を担当されました。このアルバムはずっとCD化されていなかったんですね。それが30年経った2009年8月にCD再発されますが、今回2枚組となり、もう1枚には当時のタケカワさんのピアノ弾き語りによる全曲の貴重なデモテープが収録されているんです。これはもうタケカワさんのファンには感涙の一品でしょう。
 それでは本編のアルバムのほうを紹介させていただきます。1曲目は「Woops, What’s This?」。シンセのきらびやかなサウンドから華々しくはじまって、そしてホイッスルからアップテンポのラテンパーカッションがはいって。その後パワフルなドラムからミドルテンポでダイナミックなリフが。そしてパワフルなリズムにのってアグネスさんの爽やかなヴォーカルがながれます。サビではパワフルなピアノリフやかっちょいいチョッパーベースリフも。間奏ではエモーショナルなギターソロとキーボードのテクニカルなリフが。ヴォーカルの曲調としては歌メロはほのぼのした感じですけど、演奏はパワフルでかっくいいっす。
 2曲目は「Talkin’ Jabberwocky」。トライアングルがミドルテンポのリズムを刻んで、そこに浮遊感たっぷりのキーボードとギターのリフがゆったりとながれ、そしてヴォーカルがはいって。ほんわかほのぼのした感じの曲調ですね。
 3曲目は「Who Am I?」。アップテンポのパワフルなドラムからリズミカルにはじまりますが、一旦リズムが止まって綺麗なピアノリフがゆったりとながれ、そこにしっとりとしたヴォーカルがはいって。サビでは盛り上がって歌い上げて。美しいバラードです。
 4曲目は「Through the Looking Glass/鏡の中の私」。アップテンポのパワフルなリズムから哀愁ただようギターリフが。その後ヘヴィサウンドのギターリフ、力強いピアノリフ、そして重厚なストリングスがはいって、そこに哀愁を感じるヴォーカルが。この曲は日本語で歌っています。間奏ではキーボードソロが。
 5曲目は「I’m Late, I’m Late」。アップテンポのトロピカルリズムではじまって、スチールギターサウンドが心地よく響いて。明るく爽やかな楽しい曲です。
 6曲目は「Pool of Tears」。ミドルテンポのアコースティクギターのリフがゆったりとながれ、そこにしっとりとしたヴォーカルがはいって。
 7曲目は「Crazy as a Cheshire」。♪ブンチャッチャのワルツリズムにのってトイピアノサウンドのリフがながれて。コミカルな感じの曲調ですね。そこにほのぼのした感じのヴォーカルがはいって。
 8曲目は「I’m Lost」。ミドルテンポのゆったりとした美しいバラード。ダイナミックなリフからしっとりとしたヴォーカルがはいって。間奏ではエモーショナルかつテクニカルなオルガンソロが。とってもドラマティックな曲です。
 9曲目は「Someone」。ストリングスのリフからミドルテンポでダイナミックにはじまって、ゆったりと力強く。そしてピアノリフをバックに力強いヴォーカルがはいって。サビではドラマティックに歌い上げます。
 10曲目は「A Mad Tea Party」。ミステリアスな雰囲気ではじまり、不気味な笑い声も。そしてミドルテンポのパワフルなリフから力強いヴォーカルがはいって。間奏ではピアノリフと笑い声がパワフルなベースリフをバックにながれ、そしてワウを効かせたエモーショナルなギターソロが。
 11曲目は「Fly, My Boy, Fly」。パワフルなドラムからストリングスの哀愁ただようフレーズがゆったりとながれ、そしてアコースティックギターのリフをバックにしっとりとしたヴォーカルがはいって。この曲は日本語で歌っています。サビではドラマティックに盛り上がって。
 12曲目は「Wonderland」。パワフルでダイナミックなリフからアップテンポではじまって、そしてリズミカルでとっても明るく楽しい曲調に。この曲も歌は日本語です。間奏では力強いキーボードソロが。そして最後まで明るく楽しくエンディングへ。この後1曲目のリフがフェードインしてきて盛り上がるも、すぐにフェードインして終了。
 なんと言ってもアグネスさんの天使のような可愛らしく綺麗でしかも澄んだハイトーンヴォイスに耳を奪われますね。そこにさりげなくテクニカルでしかもパワフルで存在感のあるサウンドにも聴き入ってしまいます。とっても素敵なアルバムですね。ただ・・・歌はできれば全部英語で歌ってほしかったっす。英語曲はとっても流麗に心地よく楽しめるんですけど、日本語曲はなんとも違和感ありありで自分的にトーンダウンしてしまいます。まあ当時は売るためにそうせざるを得なかったのでしょうね。かといっていまさらリ・レコーディングはないでしょうし、ましてや当時のトーンを再現などできないでしょうから。
 そしてもう1枚のデモバージョンはピアノをバックに歌うタケカワさんのヴォーカルがたっぷりと楽しめます。タケカワさんのデモ音源は他にもいろいろ発表されているようですね。
 70年代の素晴らしい音源、もっともっと発掘して発表してほしいっすね。

Godiego Dead End

2011-03-19 23:13:59 | 70's J-Rock
 元ザ・ゴールデン・カップスのキーボーディスト<ミッキー吉野さん>が中心となって1976年に結成された<ゴダイゴ/Godiego>。メンバーは吉野さんの他、ギター<浅野孝巳さん>、ヴォーカル<タケカワユキヒデさん>、ベース<スティーヴ・フォックスさん>で、当初ドラムスは<原田裕臣さん><浅野良治さん>らが参加されていたそうです。この年にアルバム「新創世記」を発表し、4月にシングル「僕のサラダガール」を発表。この曲は某化粧品のCMソングに使われたそうです。当時ロックバンドの曲がCMに使われることはあまりなかったそうで。
 そしてドラムスに<トミー・スナイダーさん>を迎えて77年にこの2ndアルバム「DEAD END」が発表されます。1stアルバムはもともとはタケカワさんのソロアルバムとして作られていたものにゴダイゴのメンバーが加わってレコーディングされたそうで、こちらの「DEAD END」が事実上の1stアルバムという話も。このアルバムは当時の閉塞感のある社会状況を表現したコンセプトアルバムだそうで、タケカワさんが作曲中、吉野さんからもっと暗くするよう要望があったとか。モノクロ写真のジャケットも迫力があってロックしててかっくいいっす。
 アルバム1曲目は「Millions Years/時の落し子」。ミドルテンポのストリングスのリフをバックにしっとりとしたコーラスが。ヴァイオリンの美しい調べと囁くような優しいヴォーカルがとっても心地いいです。
 2曲目は「In The City」。ホンキートンク調のピアノリフからミドルテンポでパワフルにはじまって、ヘヴィなギターリフからパワフルなヴォーカルが。ヴォーカルはタケカワさんではなく、スティーヴさんかトミーさんですね。ファンキーなロックでめっちゃノリノリでかっくいいっす。時折はいるギターフィルやベースフィルがまた絶妙ですね。
 3曲目は「Stop & Lock Around/サムの息子」。パワフルなピアノリフからアップテンポではじまるドライブ感たっぷりのスリリングなロックです。サビはミドルテンポでダイナミックに。リズミカルなピアノリフとシンセサウンド、そして力強いベース、かっくいっす。終盤にはうねるシンセソロが。ドラムも叩きまくってフェードアウト。
 4曲目は「Dead End ~ Love Flowers Prophecy」。ハイテンポのスリリングなピアノリフにのってパワフルなヴォーカルがはいって、そしてミドルテンポの力強いリズムが。曲は徐々に盛り上がっていきます。ドラムも叩きまくっていて、厚いコーラスもはいってダイナミックに。ラストはパワフルなピアノソロが。
 5曲目は「The Last Hour」。ピアノのしっとりとしたリフが情緒たっぷりに響き、そこにしっとりとしたヴォーカルがはいって、サビでは歌い上げて。哀愁たっぷりのドラマティックなバラードですね。後半ではヴォーカルのバックにメロウなギターもはいって盛り上がるも。ラストはしっとりとFin。
 6曲目は「Panic ~ Images」。秒針のリズムから静かにはじまって囁くようなコーラスが。そしてアップテンポのパワフルなリズムとヘヴィなギターリフが。ドライブ感たっぷりのベース&ドラム、めっちゃかっくいいっす。が、突如止まってアコギの素朴なリフから優しくソフトなヴォーカルがはいって、ほのぼのした雰囲気に。
 7曲目は「Under Underground」。ミドルテンポのリズミカルなキーボードリフ、そして軽快なギターリフからパワフルなヴォーカルが。ファンキーなノリのいい曲です。間奏ではエモーショナルなギターソロが。
 8曲目は「A Face In The Crowd/孤独な面影」。ミドルテンポのダイナミックなキーボードリフからはじまって、ピアノリフをバックにしっとりとしたヴォーカルが。そして徐々に盛り上がっていきます。哀愁ただようドラマティックなバラードですね。
 9曲目は「(Crime Is) The Sign of The Times/血塗られた街」。アップテンポのパワフルな疾走リズムからヘヴィなギターリフがはいって、そしてパワフルなヴォーカルが。めっちゃかっくいいハードロックです。紫のDouble Deeling Womanみたいな雰囲気かな?中盤ではテクニカルなギターリフからパワフルなシャウト、そして叩きまくりのドラムソロへ。
 10曲目は「Mikuni/御国」。アコギのリフからしっとりとほのぼのした感じでゆったりとはじまって、のどかでおだやかな感じのヴォーカルがはいって。そしてサビはダイナミックにドラマティックに。ストリングスと厚いコーラスもはいって劇的に盛り上がってエンディングへ。
 ポップな曲・ファンキーな曲・ドラマティックなバラード、そして期待していたハードロックもあってとっても楽しめる聴き応えのあるアルバムですね。欲を言えばもっとギターソロが聴きたかったんですけど。
 この翌年にTVドラマ「西遊記」の曲「ガンダーラ」と「モンキーマジック」が大ヒットして一躍トップバンドに。その成功の片鱗がこのアルバムからも感じられますね。

11.3.6 melogress

2011-03-16 21:43:34 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2011.3.6 吉祥寺Silver Elephant 
<PROGRESSIVE LIVE 2011>
 以前から気になっている名前のバンドがありました。その名は<melogress/メログレス>。メロディアスな曲が好きなだけにその名前だけでもう聴きたくなっちゃいます。<melogress>は、キーボードの<Itaruさん>が中心となって2004年に結成されたそうで、現在のメンバーは、ベースの<Ryuさん>、ヴォーカルの<F-Nakajiさん>、そしてドラムスの<Gotoさん>の4人です。
 2008年に1stアルバム「Odyssey」が発表されます。自分がこのバンドを知ったときにはもうこのアルバムは入手困難になっていたんですよね。そんな折に以前“Progressive Rock Reneissance”というプロジェクトのコンピレーションアルバムを紹介させていただきましたが、そこにRyuさまがコメントを書いてくださってビックリ!しかも今度そのPRRが復活してその第1弾として<melogress>の2ndアルバムが発表されるとのことでさらにビックリ!発売を楽しみにしていました。その後アルバムを購入して、やはりライブが観てみたいと機会をうかがっておりました。昨年はちょうど他のライブと重なってしまって断念。そして今年になって3/6のプログレイベントに出演されると知って楽しみにしていました。

 さて当日。家の用事が長引いてしまい、出発が遅れて、お店に着いたときにはすでに壮大なクラシックのSEがながれていました。あわてて受付を済ませて客席へ。ステージは向かって左にキーボードセットが2つ、中央後方にタムいっぱいのドラムセット、そして右がベースで、フロント中央がヴォーカルです。キーボードセットにはショルダーキーボードも用意されています。ステージ前でソロ弾いてくれるのかな?めっちゃ楽しみ♪SEが盛り上がってきたところでメンバー登場です。Gotoさんのモヒカンヘアーにビックリ!1曲目はインストなのでNakajiさん、キーボードの後ろで待機です。

 まずはシンセのスペーシーなサウンドと重低音が響き渡って。そしてハイハットのカウントからミドルテンポのパワフルなリズムがはいってキーボードのメロウで爽やかなフレーズ、ゆったりと雄大なフレーズがながれて。バックではパワフルなドラムにベースがヘドバンして力強いリフを弾いて、そして鐘の音が響いて。その後一旦リズムが止まってキーボードとベースがしっとりとしたフレーズをゆったりと奏でて。

 「こんばんは、melogressです」ってNakajiさん挨拶を。今回はレコ発第2弾のライブということで、2ndアルバム全曲演奏されるとのことで、しかも曲順通りに「完全再現」ってNakajiさん。もちろんアルバムの宣伝も。
 2曲目は「自由の翼」。スティックのカウントからキーボードのスリリングでテクニカルなリフが。そしてミドルテンポのパワフルなリズムにのって伸びやかで力強いヴォーカルがはいって。サビではアップテンポのノリノリモードになってパワフルなベースリフと叩きまくりドラムも。その後一旦止まってピアノの力強いダークリフが響き、アップテンポのパワフルなドラムがはいって、そしてオルガンリフからテクニカルなオルガンソロへ。終盤ではキーボードのテクニカルなリフからアップテンポのノリノリのサビへ。そしてラストはミドルテンポになってゆったりとヴォーカルが歌い上げて、弾きまくり叩きまくりでFin。

 ここでメンバー紹介です。「バンドの編成上、手数足数が多い」「それを根底から支えているパワフルドラマー、Goto!」拍手です。今日いきなりモヒカンにしてきたそうでメンバーの皆さんもビックリみたいです。そして今回は新兵器のMIDIパットも使ってアルバムとアレンジも変わってるとか。「進歩してます」ってNakajiさん。続いて「リズムの要、ベース、Ryu!」拍手です。「すごい寡黙ですけど」「ギターがいないのでギターのぶんまで弾いて」ってNakajiさん。続いて「リーダー、オンキーボード、Itaru!」拍手です。「今日は地味ですね」ってNakajiさん。「Rockっぽくしてみました」って黒のかっくいい衣装のItaruさんです。いつもはもっと凄いのかな?そしてItaruさんが「実力派シンガー、ヴォーカル、F-Nakaji!」拍手です。Nakajiさんはアルバムレビュー等で“アニソン”って書かれることをだいぶ気にされているようで。NakajiさんはGerardにも参加されてたんですよね。「Gerardのときは言われなかった」って。「以上4人でお送りします。宜しくお願いします!」って拍手です。

 3曲目は「Spirits kingdom」。パワフルなドラムからダイナミックにはじまって、ピアノの力強いリフが響きます。そしてミドルテンポのパワフルなベースのグルーヴィなリズムにのってアラビアンっぽい妖しいフレーズがながれ、その後アップテンポのノリノリモードになって、ベースの躍動感のあるリフが。中盤ではキーボードとベースがユニゾンでテクニカルなリフを弾き、そしてキーボードがクラシカルなリフを奏で、その後ミドルテンポになってダイナミックなリフがゆったりとながれるも、アップテンポになってキーボードのテクニカルなソロが。終盤ではNakajiさんがフルートで参加し、シンセのゆったりとしたフレーズがドラマティックにながれて。ラストはピアノの美しいリフレインがゆったりとながれてFin。

 2ndアルバム「Oracle」の曲順は歌モノとインストが交互になっているので、Nakajiさんは1曲ごとに登場です。でも「カーテンの裏に隠れたくても楽器がいっぱいで」「居場所がない」って。
メンバーの皆さんはプログレ大好きなんだそうで、ItaruさんはRick Wakemanっぽく弾いている映像をYoutubeにUPされているとか。Nakajiさんは某プログレ系雑誌に記事を書いておられるとか。で、MAGMA等のフレンチプログレがお好きなんだそうで“アニソンには興味ない”ってキッパリと。

 4曲目は「旅路の果てに」。キーボードの力強いリフからミドルテンポのドラムがはいって、そして伸びやかなヴォーカルがゆったりと。その後Nakajiさんはフルートの素朴な音色を響かせ、サビでは哀愁たっぷりに歌い上げて。中盤では一旦止まったあと、キーボードが叙情的なリフを響かせ、フルートの音色がしっとりとながれ、ドラムはマレットでのシンバルロールで盛り上げて。終盤ではパワフルなドラムからヴォーカルが歌い上げ、そして哀愁ただようヴァースにはいって、だんだんとゆったりとなり、ロングトーンをキメて。ラストはパイプオルガンの音色が荘厳に響いてFin。

 続いて5曲目は「In the air」。ミドルテンポのリズムからピアノの力強いリズミカルなリフがはいって、そしてパワフルなアップテンポになって。その後キーボードの伸びやかなフレーズがゆったりとながれて一旦Fin。その後キーボードの幻想的なフレーズとベースの味わい深いラインがながれ、そしてキーボードの伸びやかで爽やかなフレーズがながれて。中盤ではミドルテンポになってキーボードがしっとりとしたフレーズを奏で、終盤ではアップテンポのパワフルなリズムがはいってオルガンの力強いフレーズが。ラストはシンセの伸びやかなフレーズからオルガンサウンドが哀愁たっぷりにながれて。

 ここでステージが真っ暗になってしばし沈黙です。Itaruさんはキーボードセットの陰でお色直しのご様子。すると黒のシースルーっぽい生地の襟の大きなマント(ガウン?)を羽織って登場!70年代Rick Wakemanって感じでしょうか。6曲目は「闇夜の支配者-Part1」。シンバルのカウントからキーボードの躍動感のあるリフがはいって、そしてミドルテンポでメロウなヴォーカルがピアノリフをバックにゆったりと。そしてダイナミックに盛り上がってドラムも叩きまくりで、ピアノの力強いリフからキーボードのテクニカルなソロが。中盤では一旦とまって、ピアノのテクニカルなソロが。そしてパワフルなドラムと躍動感たっぷりのベースリフはいって、その後ヴォーカルがゆったりとメロウに、さらにロングトーンもキメて。終盤ではItaruさんがショルダーキーボードを抱えてステージ前へ。そして手を上げて合図してからアグレッシブなショルダーキーボードソロへ。Ryuさんと並んで一緒にアクションもキメてかっくいいっす。

 「アルバム5曲、あっという間ですが披露させていただきました」ってNakajiさん。ここであらためて2ndアルバムの宣伝を。そしてItaruさんから次回のライブは7月に予定されていると。さらにNakajiさんからPRR系のイベントというお話が。楽しみですね。
 オーラス7曲目は「幻想シンフォニー」っておっしゃったかな?。力強いドラムからミドルテンポでリズミカルにはじまって、キーボードとベースの力強いリフが。そして語り口調のようなヴォーカルがはいって、オルガンのテクニカルなリフから力強いヴォーカル、さらにサビでは歌い上げて。中盤ではクラシカルかつアグレッシブなキーボードソロが。そしてヴォーカルがヘヴィなデスヴォイスをがなり、ドラムも叩きまくって。終盤では一旦とまって、オルガンリフをバックにヴォーカルがパワフルにヴァースを。サビではItaruさんがコーラスもキメて。

 曲が終わると大拍手!「ありがとうございました。Melogressでした」ってNakajiさんが挨拶し、メンバーの皆さんが拍手のなかお辞儀をしてライブ終了。時計を見ると18時53分。約50分のライブでした。演奏開始時間に間に合ってほんと良かったっす。
 パワフルな叩きまくりドラム、かっこよかったっす。力強くリズミカルかつグルーヴィなベース、躍動感もあっていい音してましたね。太く、しかもビブラートをかけた伸びやかなヴォーカル、いい声ですねぇ。そしてメインのテクニカルなキーボードもかっこよかったっす。<melogress>今後も期待したいっすね。

11.3.6 上流階級

2011-03-13 08:41:07 | ライブレポ Jazz/Fusion
◇ 2011.3.6 吉祥寺Silver Elephant 
<PROGRESSIVE LIVE 2011>
 シルエレのスケジュール表は時折チェックしていまして、今度3/6に3バンド出演のプログレイベントがあるとのことで楽しみにしていました。1つは以前から知っている好きなバンド。1つは知ってはいるもののまだライブを観たことがないバンド。そしてもう1つが<上流階級>という全く知らないユニットだったんです。でもバンドメンバーを見ると、ドラマーがKTGやtaika等に参加されている<谷本朋翼さん>、そしてベースがやはりKTGにも参加されている<中島洋隆さん>のお名前が。凄腕のお二人が参加されているだけに期待しちゃいます。
 <上流階級>とはキーボード&ギターの<松井玲央さん>のユニットで、今回のライブではキーボードに<梁川尚義さん>が参加されて4人編成でのライブです。

 さて当日。前バンドの演奏が終わってステージ上はお店の方やメンバーの方々がテキパキとセッティングをされています。そしてステージ両サイドにキーボードがセットされて。松井さんはキーボード1台と黒のボディレススタインバーガーギターを準備されています。

 19時15分頃、セッティングが終わって客席の照明が暗くなっていよいよはじまります。1曲目は「ドルフィン・ダンス」っておっしゃったかな?ハービー・ハンコックさんの曲だそうです。シンバルロールからピアノリフがはいって、そしてギターの流麗なソロが。そしてギターのヘヴィなリフからアップテンポのパワフルなリズムがはいってノリノリの明るく爽やかなフュージョンが展開されます。トロピカルな雰囲気も感じられてとっても楽しい曲調ですね。その後ギターのタッピングも交えたテクニカルなソロが。バックではドラムが叩きまくってます。続いてピアノのリズミカルなソロが。終盤では元のギターのテーマフレーズからテクニカルなギターソロが。ラストはドラムも叩きまくってFin。

 続いて2曲目はオリジナルで「アーク」っておっしゃったかな?松井さんがキーボードでピアノサウンドの流麗なリフを奏で、ベースがゆったりとしたラインを弾いて、そしてキーボードが心地よいフレーズを奏で、ミドルテンポのゆったりとしたリズムがはいって。まずはキーボードのエモーショナルで綺麗なソロ、続いて松井さんがしっとりとしたピアノソロを。ムーディな感じ、いいですねぇ。その後キーボードがしっとりと美しいソロを。曲を盛り上げる緩急おりまぜた絶妙なドラミング、素晴らしいっす。終盤にかけて盛り上がっていき、ラストはキーボードとベースがユニゾンでしっとりとしたフレーズを奏でてFin。

 「こんばんは、上流階級です。お越しいただいてありがとうございます」って松井さんが挨拶を。<上流階級>とは松井さんの「気まぐれなコンセプトで、いままで10回くらいやって、同じメンバーでは2回しかやったことがない」って。昨年、松井さんが海外に行くことになって、上流階級の“さよならライブ”をやったそうで。で、今回たまたま日本に帰ってきたので今回のイベントに参加することになったとか。
 ここでメンバー紹介です。まずは「キーボード、梁川尚義!」拍手です。いつものライブでは松井さんがキーボードだそうですが、今回松井さんがギターを弾くことになり、長い付き合いの梁川さんに声をかけたそうで。でも梁川さんと共演することはいままでほとんどなかったとか。次は「あとのお2人方は毎週ここに出てる」「中島洋隆!」って拍手です。中島さんは谷本さんとしばしおしゃべり。次は「シルエレには毎日でている“炎のドラマー”谷本朋翼!」拍手です。松井さんと谷本さんは7年前くらいからのお知り合いだそうで。でも「会ったのは4回くらい」って。ここで中島さんが松井さんに「ちょっと業務連絡。曲順を教えてください」って爆笑!打ち合わせされてなかったんですね。

 3曲目は「宇宙組曲」っておっしゃったかな?シンセの幻想的な音色がゆったりと響き、そしてピアノの美しいリフレインがながれ、ギターとベースがユニゾンでゆったりとしたフレーズを。その後一転ピアノの力強いダイナミックなリフがはいって、そのままピアノのテクニカルなソロへ。そしてギターとキーボードがユニゾンでメロウなフレーズを奏で、アップテンポの躍動感のあるリズムをバックにシンセのテクニカルなソロが。バックではドラムも叩きまくってます。続いて松井さんがキーボードでアグレッシブなソロを。終盤では一旦止まったあと、ピアノのパワフルなリフからツインペダルドコドコの疾走パワードラムがはいって叩きまくって。

 続いて4曲目は「ジャンク・フード」。ハイハットのカウントからユニゾンのリズミカルなリフ、ギターの軽快なリフからはじまります。が、止まって松井さんがシンセで幻想的な音色をゆったりと響かせて。そしてベースがアップテンポでパワフルなリフを弾き、それをバックにギターがテクニカルなソロを。ドラムも叩きまくってめっちゃスリリング!続いてキーボードソロがはいって盛り上がって、そして叩きまくりのドラムソロへ。その後軽快なギターリフ、リズミカルなユニゾンリフがはいってFin。「ドラムス、谷本朋翼!」って松井さん、大拍手です。

 「次は“綺麗な曲”を」って。曲のタイトルが思いつかないそうです。で、曲に行こうとしますが、谷本さんがまだタオルで顔を拭いていて、ちょっと待ってからスタートです。ピアノの美しいリフレインがゆったりと奏でられ、ギターのしっとりとしたフレーズがながれて。アダルトチックなムーディな雰囲気です。ドラムはブラシでリズムを。まずはギターのエモーショナルなソロ、続いてピアノのしっとりとしたソロがながれ、そしてギターのゆったりとしたフレーズがながれて。その後リズムが止まってピアノリフをバックにギターがゆったりとメロディを奏でて。

 ここであたらめてメンバー紹介です。まずはキーボードの梁川さん。梁川さんはシルエレ初出演だそうです。普段はJAZZやポップスをやっておられるそうで。「変人ばっかりですね」って梁川さん。「メンバーが?出演者が?」って松井さん。すると梁川さん「お客さんもみんな」って。「それは失礼でしょ」って松井さんがフォローです。まあJAZZはともかくもポップスからすればプログレはやっぱり“変”でしょうね。お客さんも独特な雰囲気でしょうから、異様な世界に感じたでしょうね。次は中島さん。「JAZZの方のご一緒する機会ってあまりないので新鮮ですね」って中島さんは梁川さんと少し機材の件でおしゃべり。続いて谷本さんとライブ告知もあってしばしおしゃべりを。谷本さんはいつものように「tomoyoku.com」ってHPの宣伝を。

 オーラス6曲目は「アレキサンダー大王」っておっしゃったかな?大王の物語を音楽で表現されたそうです。松井さんがピアノサウンドの綺麗なリフレインをゆったりと奏で、そこに奥深いベースラインがはいって。そしてギターの力強いフレーズからアップテンポのピアノのパワフルなリフがはいってダイナミックなユニゾンリフに。その後ハイハットのカウントからミドルテンポになって、リズミカルなリフ、ギターとキーボードのユニゾンやフィルの掛け合いも。そして一旦止まったあと、キーボードのリズミカルなリフからアップテンポのノリノリモードになって明るく楽しい曲調になり、ピアノソロ・シンセソロと続きます。中盤ではミドルテンポになってテクニカルなシンセソロ、リズミカルなピアノソロが。そしてパワフルなリフがはいってブレイクもキメてアグレッシブなギターソロへ。そのあと雄大でドラマティックな曲調になり、松井さんのピアノソロからピアノのリフレインとしっとりとしたベースラインがゆったりとながれて。終盤ではピアノの力強いリフからアップテンポのノリノリで明るく楽しい曲調になり、キーボードの爽やかなフレーズからドラマティックなエンディングへ。

 曲が終わると大拍手!「ありがとうございます」「梁川尚義!」「中島洋隆!」「谷本朋翼!」「松井玲央でした」ってメンバーおのおのに大きな拍手が。「ありがとうございました」って、メンバーの皆さんは大拍手のなかお辞儀をしてライブ終了です。時計を見ると20時15分。ちょうど1時間のアツいライブでした。
 凄腕メンバーによるアツいインプロバトルがたっぷりと楽しめ、さらに明るく楽しい曲・しっとりとしたムーディな曲・ドラマティックな展開の曲も聴かせてくれて、見ごたえ聴きごたえのあるとっても楽しめたライブでしたね。今度松井さんがいつ帰国されるのかわかりませんが、また機会があればライブ観にいきたいっす。

11.3.6 Fantasmagoria

2011-03-09 22:18:54 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2011.3.6 吉祥寺SILVER ELEPHANT
<Progressive Live 2011>
 美女ヴァイオリニスト<藤本美樹さん>率いるプログレバンド<Fantasmagoria>。昨年2010年はメンバーが入れ替わったり、予定されてた方が出演できずに、川越さんがサポート出演されたりと流動的な編成でしたが、今年2011年最初のライブは新編成でスタートのようでとっても楽しみにしていました。
 メンバーは、ギターの<尾崎淳平さん>、ベースの<上田哲也さん>、ドラムスの<松尾啓史さん>、そして新キーボード奏者<高野裕之さん>の5人編成です。
 ライブ案内のメールには、今回のライブで何かバンドからの“お知らせ”があるとのことでそれも楽しみです。

 さて当日。今回は3バンド出演のプログレイベントで、<Fantasmagoria>はラストのトリです。20時過ぎにはじまるとのことで最後まで観れるかなって。でも2番目のバンドがちょと押したのでギリギリかも。
 20時32分頃、セッティングも終わってライブスタートです。ステージは向かって左にキーボード、隣がベース、中央後方にドラムス、右にギター、そしてフロント中央がヴァイオリンです。美しい美樹さん、今回は黒にシルバーラメのノースリーブに黒の膝丈スカート。とっても素敵でしばし見とれてしまいました。ベースは5弦のソリッドなナチュラルボディベースで、ギターはライトブルーのストラトで、キーボードは2段です。

 そしてはじまった1曲目は「Crusader」。チェンバロ風のキーボードリフからゆったりとはじまって、そこにヴァイオリンの哀愁ただよう美しい調べが。そしてヘヴィなギターリフからミドルテンポのダンサブルなリズムで力強いヴァイオリンのフレーズがながれて。その後ギターの軽快なリフ、ヴァイオリンの力強いフレーズ、ギターとヴァイオリンの掛け合いも。中盤ロマンティックで優雅なリズムじになって、終盤はヘヴィなギターリフからパワフルな変拍子リフが。

 ここで美樹さんがお店の方に「すみません、シールド代えていいですか?」って業務連絡。なにか不都合があったようですね。ここで美樹さんが調整しているときに尾崎さんがマイクを持って挨拶を。「久しぶりでライブすることになりまして」「いいニュースがチラホラと」って。するとほどなく美樹さん調整が終わったようで「もうすぐいけます?」って尾崎さんが尋ねて。そして美樹さんがマイクを持って「すみません、それでは次の曲・・・ごめんなさい、Fantasmagoriaです」って拍手と笑いが。ほんとは2曲終わってからMCの予定だったそうで。

 2曲目は「Prailie」。スティックのカウントからキーボードのテクニカルなリフがはいって、ヴァイオリンの伸びやかな音色のフレーズがながれ、ミドルテンポのパワフルなリズムで、ヴァイオリンとギターのユニゾンリフが。そして変拍子のユニゾンリフからキーボードのテクニカルなソロへ。終盤は変拍子のパワフルでスリリングなユニゾンリフ、そしてヴァイオリンの伸びやかな音色が響いて。ラストはユニゾンリフでFin。「ありがとうございます」って美樹さん。

 3曲目は「Into The Sea」。スティックのカウントからキーボードのパワフルなリフ、ギターのテクニカルなリフがはいって、そのリフにのってヴァイオリンのゆったりとした伸びやかで美しいフレーズがながれて。その後ベースのテクニカルなリフ、ギターとのユニゾンも。ドラムも叩きまくってます。中盤ではテクニカルなオールユニゾンリフからヴァイオリンのエモーショナルなソロが。終盤ではヴァイオリンのゆったりと美しいメロディがながれ、ギターとキーボードのテクニカルなリフでFin。
 続いて4曲目は「Blue rice」。フィンガリングをまじえたギターリフからはじまって、アップテンポのリズミカルな曲調に。そしてロマンティックなフレーズが優雅にながれ、再びパワフルでリズミカルなリフが。中盤にはスティックをくるくる回す華麗なドラムソロ、そしテクニカルなベースソロが。終盤ではヴァイオリンのパワフルなリフをバックにアグレッシブなギターソロが。

 さらに続いて5曲目は「竜頭蛇尾」。ハイハットのカウントからミドルテンポのヘヴィでダークなギターリフがはいって、ヴァイオリンの力強いリフ、オルガンのヘヴィなリフが。アップテンポ&ミドルテンポでスリリングに展開していきます。中盤ミドルテンポでヴァイオリンとギターのパワフルなユニゾンリフからヘヴィでダークなリフがはいって、そして徐々にテンポダウンしていって。その後リズムが止まってキーボードとヴァイオリンのクラシカルなトリルのユニゾン、そして味わい深いベースラインがしっとりとながれて。終盤ではギターがアップテンポの躍動感たっぷりのリフを。パワフルなドラム、叩きまくってます。そしてヴァイオリンの力強いメロディがながれてダイナミックに。ラストは、ベースのベヴィな単音リフが響き、そしてシンバルのカウントから元のヘヴィでダークなリフがダイナミックにながれて♪ジャーン!でFin。

 「ありがとうございます」って美樹さん。ここでメンバー紹介です。「今回から一緒にやっていただきます、キーボード、高野裕之!」「ベース、上田哲也!」「ドラムス、松尾啓史!」「ギター、尾崎淳平!」「そして私、ヴァイオリン、藤本美樹です」っておのおのに大きな拍手が。「ここでお知らせがあります」って。今年の夏にイタリアのトリエステで開催されるワールドプログレフェスにFantasmagoriaが出演することが決定したそうで、大拍手です。実は昨年も話があったそうですが、昨年はメンバーの問題もあったのでしょうね。「頑張っていきたいと思います」って美樹さん。ここでアンケートのお願いと物販CDの宣伝も。

 6曲目は「The Sparrow」。ギターのメロウなリフがしっとりとながれ、ヴァイオリンの哀愁ただようフレーズが抒情的にながれて。そしてパイプオルガンサウンドの重厚な音色がゆったりと響き、ヴァイオリンの情緒たっぷりのフレーズがしっとりと。その後ドラムがはいって、奥深いベースソロがゆったりと響いて。中盤ではパイプオルガンの重厚なサウンドが荘厳に響くも、一転テクニカルなベースリフからパワフルなバンドリフ、そしてヴァイオリンの力強いリフが。

 続いて7曲目は「Omoplatta」。キーボードのテクニカルなリフからミドルテンポのパワフルなリズムがはいって、そしてヴァイオリンの力強いフレーズながれて。そしてギターとヴァイオリンのテクニカルなユニゾンリフからエモーショナルなキーボードソロへ。とってもロマンティックでしかもダンサブルです。中盤ではヴァイオリンのアグレッシブなソロ、そしてキーボードのテクニカルなリフにのってギターとヴァイオリンのユニゾンリフが。終盤再びヴァイオリンの力強いフレーズがながれて。

 さらに続いて8曲目は「光降り注ぐ丘」。シンセの幻想的なサウンドゆったりとながれ、そこにギターのメロウなフレーズがしっとりとながれて。そしてパワフルなドラムがはいってミドルテンポでダイナミックなリフが。その後ヴァイオリンの伸びやかなフレーズがながれ、雄大なイメージを醸し出し、そしてミドルテンポのパワフルなリフからヴァイオリンの伸びやかな音色がながれ、パワフルなドラムの躍動感のあるリズムでギターとヴァイオリンのテクニカルなユニゾンリフが。中盤では一旦止まったあと、キーボードとギターのテクニカルなユニゾンリフからヴァイオリンの伸びやかなフレーズがながれて。終盤ではシンバルロールからパワフルなドラムと変拍子リフ、ヴァイオリンとギターのユニゾンリフが。ラストは再びリズムがとまって、ゆったりとしたシンセサウンドをバックにヴァイオリンの艶やかなソロが。

 「次の曲で最後ですが」って美樹さん。ここで次回ライブの告知が。次回は7月でイタリアへ行く直前のライブになるそうで。で、曲にいく前に・・・実は美樹さんのご祖父様がいまお身体の具合が悪いとのことで、今日ライブが終わったらすぐ駆けつけるそうで。元気なときにはライブも観にこられていたとか。「メンバーの承諾を得て、この曲を、おじいちゃんが元気になるように・・・」って。大変なときに気丈にライブを務める美樹さん。こっちのほうがウルっときちゃったかも。

 オーラス9曲目は「Epic」。ダイナミックなオルガンリフ・ギターリフからパワフルなドラムとともにはじまって、ヴァイオリンのゆったりと雄大なメロディがながれ、そしてヘヴィなギターリフからヴァイオリンの力強いフレーズが。その後ベースと向き合ってミドルテンポでヴァイオリンの伸びやかな音色のフレーズがながれ、ドラムがパワフルに叩きまくって。そしてヘヴィなオルガンとギターが変拍子リフを。中盤ではギターのメロウなアルペジオリフからパイプオルガンサウンドがゆったりと荘厳に響き、そしてギターのメロウなフレーズがしっとりとながれ、ベースのロマンティックなフレーズからヴァイオリンがの艶やかな音色を奏でて。終盤ではミドルテンポのダイナミックなリフがゆったりとドラマティックにながれ、ラストはヴァイオリンのアグレッシブなソロも。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました」って美樹さん。メンバーの皆さんは歓声に応えてお辞儀を。そして美樹さんがあらためてメンバー紹介。「次回もぜひ来てください。ありがとうございました」って。時計を見ると21時27分で、1時間弱の素敵なライブでした。
 以前よりもサウンドに力強さが増して迫力を感じましたね。特にヴァイオリンの音色が以前より太くなったような。ドラムも以前よりもアグレッシブでテクニカルでしかもいい音してましたね。7月のライブもタイミングが合えば観に行きたいっす。

minoke? taneshina

2011-03-06 15:07:49 | 21th J-プログレ
 “鳥”がモチーフ(?)となっているバンド<minoke?>。“鳥好き”がきっかけで出会った4人が、小鳥のための環境音楽を作成目的に2000年11月に結成した音楽グループ“とのことです。以前に2ndアルバムを紹介させていただき、そして機会あってライブも観れてその不思議なサウンドに魅了されちゃいました。で、先日<monoke?>も出演されたライブイベントを観に行ったんですけど”トリ“ということで時間的に無理だったために観れなかったんです。でも受付でこの1stアルバムが売っていたもので即購入です。
<monoke?>、メンバーはベース&スティックの<川口恭さん>、ドラムス&パーカッションの<高橋克典さん>、Saxの<嘉山剛生さん>、キーボードの<関戸邦彦さん>の4人のようです。
このアルバムは2003年に発表された5曲入りミニアルバム「taneshina/手品のたね」です。なんとも不可思議なタイトルですねぇ。ジャケットもとってもシンプルだし。よく見ると中央に小鳥が描かれています。
 アルバム1曲目は「Til_na_nog」。アコーディオンのようなピアニカのような音色のアップテンポのリフからはじまって、パーカッションのリズムとテクニカルなべースがはいって、そしてSaxの力強いフレーズがながれて。ファンキーな雰囲気もあり、日本の祭囃子っぽくもありの不思議な感覚ですね。中盤ではキーボードのテクニカルなソロと弾きまくりベースライン。その後ゆったりとしたリズムになって穏やかな感じになり、そして明るく爽やかな感じのリフがながれて。
 2曲目は「Turkiah David」。アップテンポの金属パーカッションと力強いピアノリフからはじまるも、ミドルテンポになってムーディなSaxの音色が響いて。そしてピアノとSaxのユニゾンリフから、ピアノのきれいなリフとSaxの伸びやかな音色が響いて。中盤まずエモーショナルなピアノソロ。しっとりはじまって徐々に力強くテクニカルに。バックではドラムも叩きまくってます。続いてはSaxソロ。ブルージーな感じではじまって、徐々にパワフルにテクニカルにアグレッシブに。終盤では静かになって神秘的な感じに。そしてSaxの深い音色が響き、アップテンポのピアノリフがはいってパワフルに盛り上がっていって。
 3曲目は「Atarimas」。パーカッションから静かにはじまって、ベースラインと哀愁ただようピアノリフがはいって、そしてSaxの音色がしっとりとながれて。その後ピアノリフが力強くなってパワフルな曲調に。中盤いきなりSaxのアグレッシブなソロが。続いてはピアノの爽やかなリフをバックにSaxの伸びやかな音色のソロがながれ、そして徐々にパワフルにダイナミックに盛り上がっていって、ラストはゆったりとFin。
 4曲目は「Tri-Band-Boom」。ピアノのリズミカルなリフからパーカッションもはいって明るく楽しくはじまって、そして深い音色のベースサウンドが響いて。その後SaxもはいってパワフルなユニゾンからSaxの伸びやかな音色のフレーズが。中盤にはピアノの爽やかなソロ、Saxとのユニゾンリフ、そしてSaxの伸びやかで爽やかなフレーズがながれて。その後リフをバックに男性の叫び声がながれ、そしてピアノのリズミカルでエモーショナルなソロが。終盤はリズミカルなユニゾンリフからSaxの伸びやかな音色が響いて、そしてテクニカルなユニゾンリフでFin。
 5曲目は「nagoya no Itoko」。ピアノとSaxのパワフルなリフからアップテンポでスリリングにはじまって、ピアノリフをバックのSaxの力強いフレーズが響き、そしてパワフルなベースをバックにピアノとSaxが交互に力強いフレーズを奏でて。中盤ではミドルテンポになってゆったりとしたリフをバックにSaxの力強いフレーズが鳴り響き、そしてテクニカルでリズミカルなピアノソロも。終盤はリズミカルなピアノリフとSaxの力強いフレーズで盛り上がって。
 自由に弾きまくるベースに叩きまくりのパーカッション、いいですねぇ。そのリズム隊をバックにしてSaxとキーボードがパワフルにテクニカルに飛び回っていて、それでいてアンサンブルがキマっていてとっても魅力的なサウンドに。またいつか機会があればライブ観に行きたいっす。

Lu7 L'esprit de l'exil

2011-03-03 06:22:06 | フュージョン
 キーボード奏者の<梅垣ルナさん>、そしてEUROXやEGQ等のギタリストとして、また作曲家としても活躍されている<栗原務さん>のユニット<Lu7/エルユーセブン>。2002年12月に1stアルバムを発表され、2005年1月にこの2ndアルバム「L’esprit de l’exil」が発表されます。
 ぷよぷよした人形のジャケット。愛嬌があって暖かみや優しさが感じられますね。それでいてちょっと暗いのは機械的な緻密さも感じられます。
 このアルバムには曲ごとに多才なミュージシャン方が参加されています。ヴォーカルの<糸賀徹さん><長谷川和美さん>、ドラムスの<嶋村一徳さん>、パーカッションの<鈴木裕文さん>、ヴァイオリンの<関根安里さん>、ベースの<Mark Arvine Hmiltonさん>、そして1stに引き続きベースの<永井敏巳さん>と<バカボン鈴木さん>です。
 アルバム1曲目は「Itsumo Hajimari」。静かに重厚なコーラス風のサウンドが荘厳にながれ、そしてベルの音やバグパイプ風サウンドがゆったりとケルト風にながれて。
 2曲目は「Canary Creeper」。クリスタルなサウンドとヴァイオリンのリフから男性の力強いスキャットと女性の美しいスキャットがながれ、そしてギターのリズミカルなアイリッシュ風のパワフルなリフがながれて。その後モーグの力強いフレーズやギターの伸びやかでメロウなフレーズがながれ、ユニゾンリフへ。中盤ではキーボードのエモーショナルなソロからギターとユニゾンのテクニカルなリフ、そして男性と女性の力強いスキャットが爽やかにながれて。聴いているとなにか勇気が湧いてくるような、パワーをもらえるような気がします。
 3曲目は「Golem」。マリンバ風のサウンドからミドルテンポで跳ねるようなアフリカンリズムで、ギターとキーボードが妖しいアラビアンリフを奏でて。その後パワフルなユニゾンリフからベースのうねるテクニカルなソロが。そしてピアニカ風サウンドのテクニカルなリフのあと、ギターのエモーショナルかつテクニカルで流麗なソロが。終盤ではユニゾンのアラビアンリフからピアノがゆったりと伸びやかに妖しいフレーズを奏でて。
 4曲目は「Bluetail of Passage」。ギターのソフトなサウンドの爽やかなフレーズからはじまって、アップテンポのパワフルなドラムがはいってキーボードの明るくリズミカルなリフがながれて。伸びやかでたおやかな感じの曲調で心地いいっす。中盤では爽やかなユニゾンリフからギターソロへ。序盤は伸びやかにエモーショナルで徐々にアグレッシブに弾きまくって。続いてキーボードの弾きまくりのテクニカルなソロが。終盤ではユニゾンリフからギターの流麗なソロも。
 5曲目は「Air Flow」。キーボードのクリスタルサウンド・アコーディオンサウンドのしっとりとしたリフがゆったりとながれ、そしてミドルテンポのパーカッションリズムにのってアコギのリフがゆったりとながれ、そしてシンセとユニゾンで。中盤ではアコギのソロからキーボードとユニゾンのゆったりとたおやかなリフが。そしてシンバルロールからキーボードリフがだんだん早くなって。終盤ではミドルテンポでゆったりとアコギのメロウなソロが。ラストはユニゾンでゆったりとたおやかなリフがながれて。
 6曲目は「Secret Recipe」。雷鳴が響き、ギターがゆったりと哀愁ただようリフを。そしてギターとキーボードのユニゾンリフをバックにヴァイオリンの伸びやかな音色がながれて。その後ミドルテンポでオルガンリフからヴァイオリンとベースのユニゾンリフ、ベースのテクニカルなリフが。そしてギターの伸びやかで妖しいフレーズ、ヴァイオリンとベースのユニゾンリフがながれて。中盤ではギターがゆったりと幽玄なメロディを奏で、ヴァイオリンも加わってユニゾンで。そしてオルガンのアップテンポのリフからベースとヴァイオリンのユニゾンリフ、オルガンとギターのユニゾンも。終盤ではヴァイオリンとベースのテクニカルなユニゾンリフからおっかけリフも。
 7曲目は「L’esprit de l’exil」。ゆったりと情緒たっぷりにしっとりと荘厳にはじまります。そしてミドルテンポでギターの伸びやかな音色が幽玄にながれ、キーボードのエモーショナルなソロ、ギターのしっとりとしたソロがテクニカルなフィルも交えて聴かせてくれます。その後ギターとシンセの伸びやかなフレーズからゆったりとしかもテクニカルなモーグソロへ。中盤ではオーケストラサウンドがはいってダイナミックに盛り上がって、そしてアップテンポのリフからギターの流麗でテクニカルなソロが。その後オケサウンドのリフ&ブレイクから一転フルートサウンドがしっとりとながれ、そしてギターとオーケストラサウンドがユニゾンでゆったりとスケールの大きなながれを。とってもドラマティックです。終盤ではハープの透明感のあるサウンドとフルートサウンドが響き、一旦Fin 。そして再びクリスタルサウンドが響いて、オーボエ風の音がゆったりとながれ、そしてギターの伸びやかな音色がたおやかにながれて。
 8曲目は「Mariana’s Garden」。アップテンポのキーボードリフからラテンリズムでめっちゃ楽しくはじまり、ギターの軽やかなフレーズが爽やかにながれ、キーボードのリズミカルなフレーズがノリノリで楽しくながれて。中盤ではキーボードの軽快でテクニカルなソロのあと、キーボードがシロホン風サウンドでギターとユニゾンをキメたあと、ギターがフィードバックサウンドから伸びやかでテクニカルなソロ、そして再びキーボードが軽やかでリズミカルなソロを。ラストはギターの爽やかなリフからユニゾンリフ、そしてキーボードのリズミカルなリフが。
 9曲目は「Dance Rituelle du Feu (Ballet Musique”El Amour Brujo”)」。アップテンポのテクノリズムからいきなりドラが♪ジャーン!って響いて、そしてギターのフィンガリングからアップテンポのノリノリリズムがはいって、ギターのパワフルなリフが。その後モーグのエモーショナルなソロ、ギターの伸びやかで妖しいソロと続き、モーグソロとギターのテクニカルなソロの掛け合いが。あのクラシックの“くまばちが飛ぶ”みたいなスリリングな感もありますね。終盤ではギターとキーボードのユニゾンフレーズからギターのテクニカルなソロが。
 10曲目は「Ripple (Mizu no Wa)」。ピアノの美しいソロからはじまって、アコギとユニゾンでゆったりとしたリフを奏で、そしてピアノのしっとりとしたリフをバックにヴァイオリンの艶やかな音色がながれて。中盤ではピアノのアップテンポのリフのあと、アコギのしっとりとした幻想的なソロが。その後ピアノの力強いリフ、アコギとのユニゾンのしっとりとしたリフと続き、ヴァイオリンの伸びやかで叙情的なソロが。
 このアルバムも明るく楽しいノリノリの曲や、しっとりとじっくりと聴かせてくれる曲、そして美しくドラマティックな曲などを、様々な音色で色彩豊かに聴かせてくれますね。今回は1stで感じた“鋭さ”よりもより人間的な暖かみや優しさ、柔らかさが感じられますね。ジャケットのぷよぷよ感みたいな。そしてテクニカルで流麗なソロもたっぷりと楽しめて、ほんっと聴き応えのある素敵なアルバムですね。