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ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

平松加奈さん Violin toca Flamenco

2012-08-22 06:20:07 | スパニッシュコネクション
 <Spanish Connection>等、フラメンコ音楽を中心に様々な分野で大活躍中の女性ヴィオリニスト<平松加奈さん>。加奈さんは4歳からヴァイオリンを始めて、某大学音楽学部を卒業され、多くのミュージシャンのライブのサポートやスタジオセッションやTVや映画の音楽等にも参加されるなど幅広く活躍。そして2000年にギターの伊藤さん・タブラの吉見さんと<Spanish Connection>を結成。これまで数多くのアルバムを発表され、CMやTVドラマ等のテーマソングやサントラも手がけられるなど大活躍中です。そして2008年に自身初のリーダーユニット<平松加奈con Armada>を立ち上げ、2010年に今回紹介させていただく1stアルバム「Violin toca Flamenco」を発表されます。メンバーは加奈さんの他、フラメンコギター<ICCOUさん>、ピアノ<進藤陽悟さん>、パーカッション<海沼正利さん>のお3方で、さらに1曲には<Francisco Chavezさん>がJaleoで参加されています。
 アルバム1曲目は「Y yo que Culpa Tengo」。ギターのリズミカルなリフとパーカッションと威勢のいい掛け声からアップテンポのラテンリズムで跳ねるような感じで楽しくはじまって、コーラスとピアノも加わって、そしてヴァイオリンが艶やかな音色を響かせて。中盤ではリズミカルなピアノソロとエモーショナルなヴァイオリンソロが。その後はハンドクラップも加わって楽しく。終盤では一旦静かになってウインドベルが鳴り響き、そこからテンポアップして楽しく激しく盛り上がってもうお祭り騒ぎ!
 2曲目が「Prologo」。男性の掛け声とヴァイオリンの哀しげな響きが。そして激しいハンドクラップが。1分半弱の小曲です。
 3曲目は「Buleria del Jazz」。ダークなピアノリフからはじまって、ヴァイオリンとピアノのアップテンポのテクニカルなリフがスリリングに展開し、そしてロマンティックな感じになってヴァイオリンのリズミカルなソロが。その後ギターのテクニカルで激しいソロへ。中盤ではピアノソロ。ダイナミックにはじまるもジャジーなスイングリズムになって優雅に。終盤ではアップテンポになってテクニカルなリフの応酬がスリリングに激しく。
 4曲目は「Spain~La Fiesta」。アップテンポのスリリングなユニゾンリフからはじまるも、ミドルテンポでゆったりとロマンティックな感じに。そしてスローモードで哀愁ただようヴァイオリンとギターの掛け合いが。パーカッションがシンバルロールで盛り上げます。その後スリリングなユニゾンリフからアップテンポのリズムにのってヴァイオリンが伸びやか音色を響かせて盛り上がっていって。中盤まずはピアノのリズミカルなソロ。そしてユニゾンリフからリズムが一旦止まって情熱的なギターソロへ。途中からパーカッションが加わってアップテンポで激しく。その後静かになってミドルテンポでヴァイオリンのエモーショナルなソロへ。終盤ではアップテンポで明るく晴れやかな感じになってリズミカルに楽しく盛り上がって。
 5曲目は「Viva Cai」。ミドルテンポのパーカッションから静かに始まって、そこにピアノが加わってリズミカルなリフを、ギターも加わってアラビアンな感じのリフを。その後一旦止まって優雅なピアノリフをバックにヴァイオリンの艶やかな音色がゆったりと響いて。そしてスティールドラムのほのぼのした感じの綺麗な音色が響き、ヴァイオリンとギターの力強いリフと交互に。中盤では一旦止まったあと、ギターとスティールドラムの音色がゆったりとたおやかにながれ、そこからテクニカルなギターソロへ。続いては力強いユニゾンリフからテクニカルなピアノソロへ。終盤ではダイナミックなリフからピアノリフをバックにヴァイオリンとギターが優雅にゆったりと奏で、そして静かになっていって。
 6曲目は「夢のあとで」。ピアノのリズミカルなリフからはじまって、ギター、そしてヴァイオリンの哀愁ただようフレーズがゆったりとしっとりとながれ、その後アップテンポになって盛り上がっていって。中盤まずはピアノのエモーショナルなソロ、続いてヴァイオリンとギターの掛け合いから徐々に盛り上がっていって、ダイナミックなリフが。終盤ではギターのリズミカルなリフをバックにヴァイオリンの艶やかな音色がたおやかにながれて。
 7曲目が「Violin por Solea」。ギターのしっとりと、しかも力強いソロからはじまって、ヴァイオリンの切なく哀しげなメロディがゆったりとながれて。その後力強いユニゾンリフからドラマティックに盛り上がって、ギターのエモーショナルなソロへ。続いてヴァイオリンの美しくしっとりとしたソロへ。終盤ではアップテンポで激しく情熱的に盛り上がって。
 8曲目は「Otra Vez」。ギターの優雅で爽やかなリフからはじまって、美しいピアノの音色とウインドベルの音色が響き、そしてヴァイオリンのゆったりとロマンティックなメロディがながれ、そこにパーカッションとギターがはいってパワフルに。その後再びゆったりとたおやかにヴァイオリンの艶やかな音色がながれ、そしてミドルテンポのリズムがはいってドラマティックに盛り上がっていって。中盤ではテクニカルなギターソロからヴァイオリンの伸びやかでロマンティックな美しい音色が響き、そしてミドルテンポのリズムがはいってギターのパワフルなリフにのって徐々に盛り上がっていって。
 9曲目は「Viento del Este」。パワフルなパーカッションとリズミカルなギターリフからダイナミックなバンドリフが激しく。そしてギターソロとバンドリフ、ヴァイオリンとギターがスリリングな掛け合いを。そこにピアノも加わって激しいバトルを。中盤では静かになってギターのテクニカルなソロ、パワフルなパーカッションがはいってのピアノのリズミカルなソロ、そしてアグレッシブなヴァイオリンソロが。終盤ではヴァイオリンとギターのユニゾンリフからパワフルに盛り上がって。
 10曲目は「Sophia」。ギターとヴァイオリンのゆったりとした哀愁ただよう音色が響き、ピアノの美しい音色が響くなか、ヴァイオリンの切なく哀しげなメロディが。その後アップテンポのリズムがはいってヴァイオリンのロマンティックなメロディがリズミカルにながれ、ピアノとユニゾンも。中盤ではギターのエモーショナルなソロから、ヴァイオリンの力強いソロ、ピアノのリズミカルなソロと続き、そしてヴァイオリンのピアノのエネルギッシュなソロバトルがスリリングに展開して。その後ピアノのリズミカルなリフにヴァイオリンが加わってユニゾンで。そしてギターのリズミカルなソロへ。終盤ではリズミカルなユニゾンリフから一旦静かになって美しいピアノの音色がゆったりと響き、そこにヴァイオリンが加わって徐々に盛り上がって、再びアップテンポで。ラストは劇的にFin。
 11曲目は「Angelica」。ピアノのしっとりとした音色が静かに叙情的に響き、そこにヴァイオリンが加わってしっとりと寂しげに。そして美しく艶やかにドラマティックに。中盤ではエモーショナルなピアノソロが。続いてヴァイオリンが美しい音色をたおやかにメランコリックに響かせて。終盤では再びしっとりと叙情的に。
 12曲目は「Kiri-te」。ヴァイオリンのフィドル調のパワフルなリフからアップテンポの力強いリズムがはいって、ダンサブルな感じでヴァイオリンリフとピアノリフが展開してダイナミックに盛り上がっていって。その後、情熱的なヴァイオリンソロ、テクニカルなピアノソロが。終盤ではパワフルでリズミカルなピアノリフと掛け声から叩きまくりのパーカッションソロへ。終盤ではアップテンポでダンサブルな感じのなか、パワフルなリフがはいって盛り上がって、ラストはユニゾンリフでFin。
 加奈さんのアグレッシブで情熱的なヴァイオリンサウンドをたっぷりと楽しめる素敵なアルバムですね。フラメンコを中心としたリズミカルでエネルギッシュな曲もあり、しっとりと美しい曲や優雅でロマンティックな雰囲気の曲もあって聴き応えありますね。このユニットのライブもいつか観に行きたいっす。

スパニッシュコネクション 新三銃士

2010-06-07 06:26:37 | スパニッシュコネクション
 タブラ・ヴァイオリン・ギターを操って、インドから東欧そしてスペインへのジプシーの道のりを音楽で表現するユニット<スパニッシュ・コネクション>。凄腕ギタリストの伊藤芳輝さんが2000年にヴァイオリンの<平松加奈さん>、タブラの<吉見征樹さん>らとともに結成されました。2008年に7枚目のアルバムを発表され、続く8枚目のアルバムを期待していたときに入ってきたニュースは<スパニッシュ・コネクション>がNHKの新人形劇の音楽を担当される、とのこと。これには正直ビックリしました。スパコネを起用するなんて、センスのいい方がいるんだなって感心したりして。
 NHKはこれまでに“ひょっこりひょうたん島”や“プリンプリン物語”など素敵な人形劇をいくつも放送されましたが、今回あらたに“一人は皆のために、皆は一人のために”の名台詞でおなじみの<三銃士>の人形劇を2009年に放送すると。今回はアレクサンドル・デュマ氏原作の「ダルタニアン物語」の1・2巻を、かの三谷幸喜氏が脚色され、個性豊かな人形たちのキャラを生かした見所たっぷりの素敵な物語になっているようです。
 物語の主な登場人物は・・・ちょっとうぬぼれもあるも血気盛んな若者の主人公ダルタニアン。その兄貴分的存在の三銃士で、沈着冷静なリーダーのマトス。クールで美青年のアラミス、ふとっちょで愛嬌のあるボルトス。対するは国王を操り国政を意のままにするリシュリュー枢機卿。その親衛隊長のロシュフォール。女スパイのミレディー。そして、スペイン王朝からルイ13世に嫁いできたアンヌ王妃。その侍女でこの物語のヒロインであるコンスタンス。
 「新・三銃士」。物語は、リシュリューの悪政に国を憂い、国を守るために立派な銃士になることを夢見るダルタニアンが英雄である三銃士たちに支えられながら、悪の権力に立ち向かっていく冒険活劇です。
そして<スパニッシュ・コネクション>が音楽担当された全19曲のオリジナル・サウンドトラックアルバムが2009年11月に発表されました。
 アルバム1曲目は「The Sword of Love/愛の剣」(ダルタニアンと三銃士のテーマ)。哀愁ただようギターのリフからタブラのアップテンポのリズムがはいって情熱的にスリリングに展開していきます。ギターメロ・ヴァイオリンメロと続いて、まずはギターソロ。ヴァイオリンとのユニゾンリフのあとは艶やかなヴァイオリンソロが。中盤、躍動感のあるパーカッションリズムのあとにギターソロがちょこっと。パワフルでスリリングな曲ですね。
 2曲目は「疾風の如く」(アラミスのテーマ)。アップテンポのギターリフと激しいハンドクラップからはじまる、これも緊張感ただようスリリングな曲ですね。思わず手に汗握ってしまいます。テクニカルでアグレッシブなギターがたっぷりと堪能できます。ラストは激しく盛り上がってFin。
 3曲目は「英雄」(トレヴァル英雄のテーマ)。ダイナミックなオーケストラサウンドから壮大にはじまり、オケをバックにヴァイオリンの哀愁ただよう音色がゆったりとながれて。そして落ち着いたあとはタブラのゆったりとしたリズムをバックにヴァイオリンの伸びやかな音色がしっとりと情緒たっぷりにながれて。サビでは再びオケがはいってダイナミックに。中盤には哀しげで情感あふれるギターソロが。美しい感動的なバラード曲です。
 4曲目は「旅立ちの時」(勇気のテーマ)。テクニカルなタブラリフからアップテンポで爽やかながらも情熱的にはじまります。テクニカルなギターソロのあと、ヴァイオリンの艶やかなメロディがながれて。リズミカルでノリノリな感じもありますね。中盤にはエモーショナルなギターソロ、そしてメロウなヴァイオリンソロ&ユニゾンが。
 5曲目は「The whisper behind the mask」(ロシュフォールのテーマ)。激しいティンパニロールからダイナミックにはじまるも、ゆったりとしたリズムで暗く抒情的なメロディがながれて。その後ドラの音が奥深く響き、そしてゆったりとダークなギターメロがながれ、ヴァイオリンとギターのユニゾンメロも。中盤からギターリフがパワフルかつ激しくなるも、再びゆったりとヴァイオリンのしっとりとした響きが。ラストはめっちゃ盛り上がってFin。
 6曲目は「剣の舞い」(決闘のテーマ)。タブラのアップテンポのリズミカルなリフから、重厚なストリングスサウンドがながれて。そしてギターのヴァイオリンの追っかけリフ&掛け合いリフ、さらにユニゾンも。変拍子もあってとってもスリリングに展開していきます。
 7曲目は「Jeunesse~青春」(ダルタニアン喜びのテーマ)。明るく爽やかな心地よいギターリフからミドルテンポではじまって、タブラが入ってヴァイオリンとギターのユニゾンが。聴いていてとっても清清しい曲ですね。
 8曲目は「ダルタニアン哀しみのテーマ2」。重厚なストリングスの音色からゆったりと重く暗くはじまります。悲壮感がただよってくるような。美しくも悲しい感じの曲ですね。
 9曲目は「Icareponchino~イカレポンチーニョ」(ボルトスのテーマ)。かっくいいギターリフからミドルテンポではじまって、ヴァイオリンのアラビアンなメロディが妖しく響いて。その後吉見さんのヴォイスタブラとギターソロが躍動感たっぷりに。中盤はパワフルなリフのあと、ヴァイオリンとギターのユニゾンで妖しいメロディが奏でられて。
 10曲目は「アトスのファルーカ」(アトスのテーマ)。哀愁ただようギターソロからゆったりしっとりとはじまる、メロウな曲です。途中からヴァイオリンも加わって艶やかに伸びやかに。中盤からはテンポアップしてテクニカルなユニゾン、そしてタブラがはいってリズミカルに展開し、アグレッシブなギターソロや艶やかでメロウなヴァイオリンソロがたっぷりと。終盤はパワフルなギターリフから盛り上がってFin。
 11曲目は「可憐な瞳」(コンスタンスのテーマ)。優雅な室内楽風のヴァイオリン&ストリングスオーケストラのゆったりとしたエレガントなサウンドが心地よく響きます。中盤からテンポアップして明るく華やかでダンサブルな感じに。中世貴族のダンスパーティーの光景が目に浮かんできそうです。
 12曲目は「ダルタニアン哀しみのテーマ1」。コントラバスのダークなベース音からヴァイオリンのゆったりと抒情的な音色がしっとりと響いて。心に染入る美しい音色、しみじみと聴き入ってしまいます。終盤から徐々に盛り上がっていってFin。
 13曲目は「愛すべき人」(ルイ13世のテーマ)。ミドルテンポの明るく楽しいギターリフ&手拍子のリズムからはじまり、時折鐘の音やカウベルも聴こえたり。昼下がりのスペイン郊外風景のような感じでしょうか。爽快感のあるカラっと晴れた空のような素敵な曲ですね。
 14曲目は「謀略のラビリンス」(謀略のテーマ1)。ゆったりとミステリアスな感じからはじまります。迷宮にはまり込んでしまったような不安感をあおるようなサウンドですね。中盤にはエモーショナルなギターソロが。不気味にうねるベースサウンド、いい味だしてますね。タブラの音の絶妙なアクセントに。
 15曲目は「風が運んだ匂い」(ミレディーのテーマ)。ギターの哀愁ただよう音色がゆったりとしっとりと響き渡ります。そしてヴァイオリンの美しい癒し系の音色がながれて、そしてギターと寄り添うようにしっとりと。あまりの美しさにうっとりと聴きほれてしまいます。中盤にはメロウなギターソロも。 16曲目は「リシュリューの親衛隊」(リシュリュー親衛隊のテーマ)。ミドルテンポのパワフルなリフからミステリアスな感じではじまります。静かに迫って来るようなスリリングな感もありますね。中盤にはヴォイスタブラもはいって盛り上がっていきます。
 17曲目は「やわらかきその手に」(アンヌ王妃のテーマ)。ギターの優雅でロマンティックな音色からはじまって、ヴァイオリンの艶やかで美しい音色が響いて。優しく包み込むような温もりを感じる曲で、心が和らいできます。女性の優しさや暖かさが伝わってきますね。
 18曲目は「哀しみのギター」。叙情的で郷愁だだようギターの音色からしっとりとはじまります。そして徐々に明るく穏やかな感じの音色に。たおやかにながれる心地よいメロディ、聴き入ってしまいますね。とっても素敵なギターソロ曲です。
 19曲目は「新・三銃士オープニングテーマ」。憂いを感じるギターリフ、そして一転威勢のいいヴォイスタブラからアップテンポでパワフルにメロウにはじまり、あっという間に終わってしまいます。 
サントラということで短い曲が多いですが、それでも時に情熱的に激しく、時に繊細で美しく、場面や人物に合った素敵な“スパコネ”サウンドをたっぷりと堪能できますね。

スパニッシュコネクション 7

2009-07-18 07:23:24 | スパニッシュコネクション
 タブラ・ヴァイオリン・ギターを操って、インドから東欧そしてスペインへのジプシーの道のりを音楽で表現するユニット<スパニッシュ・コネクション>。2001年から毎年コンスタントにニューアルバムを発表されていますが、2007年にはこの年の1月に原宿のライブハウスで行われたライブ映像を収録したDVDが発売されます。そして翌2008年に7枚目のアルバムを発表します。白地に赤い丸の、一見日の丸のような。でもよくみると緑のヘタのあるトマトなんですね。その中央にはカタカナで“スパコネ”って。アルバムタイトルは「Close to the Sun」。で、裏面の曲タイトルを見るとなんだか楽しそうな曲がいっぱいありそう。
 1曲目は「Close to the Sun」。アップテンポの軽快なギターリフからはじまるラテン系のとっても明るく爽やかでトロピカルな曲。ギターの軽やかで優しいメロディ、とっても心地いいっす。そしてテクニカルなギターソロ・リフのあと、一旦曲の雰囲気が変わって再びギターソロが。終盤では元の爽やかなリフにのってリズミカルなヴァイオリンソロが。
 2曲目は「SCN World Topics」。タイトル通のニュースです。トマト早食い競争って・・・爆笑!
 3曲目は「O-Edo!/おぉ!江戸」。超早ヴォイスタブラからはじまって、ミドルテンポの落ち着いた雰囲気のしっとりとした曲調に。ヴァイオリンの伸びやかな音色にうっとり。続いてはダンサブルなリズムでテクニカルなギターソロ、そして艶やかなヴァイオリンソロが。終盤ではギターとヴァイオリンのユニゾンのリフのあと掛け合いソロも。
 4曲目は「Kirite」。アップテンポのヴァイオリンのリフからはじまるアラビアンな雰囲気の曲。ヴァイオリンの妖しいメロディに酔ってしまいます。中盤ではエモーショナルなギターソロのあと、艶やかなヴァイオリンソロがたっぷりと。
 5曲目は「Hybrid J」。幽玄な感じのギターソロからはじまって、アップテンポの力強く情熱的な曲調に。ギターとヴァイオリンのユニゾンと短いソロが絡み合ってドラマティックに展開していきます。
 6曲目は「No Reason to Cry」。ゆったりとした郷愁ただよう抒情的なギターソロ曲。しんみりと聴き入ってしまいます。
 7曲目は「Tokyo Rumba/東京ルンバ」。軽快なリズムからはじまるアップテンポのルンバ。爽やかな感じのギターフレーズのあと短いタブラソロが。続いてメロディアスでテクニカルなギターソロがたっぷりと。
 8曲目は「Saikefuruku」。ラジオをチューニングしているかのように途切れ途切れではじまって、そしてアップテンポのどこか懐かしい感じの曲調に。中盤では妖しい雰囲気のなかでのタブラソロがたっぷりと。終盤ではサイケな女性コーラスが。
 9曲目は「Weather Report/SCN天気予報」。吉見さんの面白い天気予報です。“・・・まあ、細かいことは気にせずに楽しくやりましょう~”って。
 10曲目は「East Heat Beat」。とっても明るく楽しく爽やかでトロピカルなギターリフからはじまる心地いい曲です。短いタブラソロのあと、軽やかなギターソロが。そしてヴァイオリンとギターのユニゾンリフのあと、ちょっぴりダークな雰囲気になってテクニカルなギターソロが。それが再び明るく爽やかな感じになってヴァイオリンの艶やかな音色が響いて。ラストはめっちゃ楽しくFin。
 11曲目は「Night Flight/夜間飛行」。ミドルテンポのダンサブルな感じからはじまって妖しい女性のスキャットが。そしてダイナミックなリフのあと、アップテンポながらも哀愁漂うギターフレーズがながれて。中盤ではタブラをバックに再び妖しいスキャットが響いて。そしてテクニカルなギターソロも。リフの最初がStrangerみたいっすね。
 12曲目は「Someday My Princess Will Come/いつかお姫様が」。ゆったりとおだやかで優しいギターフレーズからはじまる、とっても心地よいギターソロ曲。後半はめっちゃテクニカルなギターソロがたっぷりと。そして終盤にはヴォーカルがちょこっと。
 明るく爽やかでとっても楽しい曲や情熱的な曲、そしてたおやかなメロディの曲やしっとりとした曲も。さらには“お遊び”もありの、<スパコネ>を存分に楽しめるアルバムですね。

スパニッシュコネクション 6

2009-07-16 07:03:25 | スパニッシュコネクション
 タブラ・ヴァイオリン・ギターを操って、インドから東欧そしてスペインへのジプシーの道のりを音楽で表現するユニット<スパニッシュ・コネクション>。2001年から毎年コンスタントにニューアルバムを発表されていますが、2006年にも6枚目のアルバムを発表します。ところが今回はTVドラマのサウンドトラックアルバムなんです。タイトルは「魂萌え!TAMAMOE」。そのストーリーはというと・・・ごく普通の主婦が、夫の急死によって、子供たちとの遺産相続争いや、亡夫の不倫発覚、亡夫の友人との火遊び、などなど人間関係の渦に巻き込まれ、そしてそのなかでも強く生きていく・・・といった感じのようです。そんな人間の感情をぶつけ合うドラマのBGMには感情豊かな<スパニッシュ・コネクション>のサウンドが最適と、番組プロデューサーの方が判断されたようで。
 アルバム1曲目は「予期せぬ出来事」。哀愁を感じるギターのリフレインからはじまって、アップテンポのパワフルなリフが。まずはギターソロ、続いて艶やかなヴァイオリンソロ。テクニカルなリフをはさんで短いタブラソロ、そしてエモーショナルなギターソロと続きます。ギターとベースのスリリングなユニゾンもかっくいいっす。そしてヴァイオリンソロ、ギターソロと続いて。情熱的な心踊る曲ですね。
 2曲目は「魂萌え!エンディングテーマ」。弾むようなリズムながらもしっとりとした感じではじまり、そして徐々にパワフルに盛り上がっていきます。伸びやかなヴァイオリンソロ、エモーショナルなギターソロと続きます。とってもリズミカルでダンサブルな感じですね。終盤には再び艶やかなヴァイオリンソロが。
 3曲目は「哀しみに果てに」。哀愁ただようメロディからゆったりとはじまって。そして嘆きの咆哮も。曲はミドルテンポで叙情的にしっとりと展開していきます。メロディアスなギター&ヴァイオリンの美しい音色に加えて、ベースがサウンドに厚みを持たせていていい感じですね。中盤にはエモーショナルな男性ヴォーカルが。そして哀愁ただようヴァイオリンソロ、ギターとのユニゾンも。とってもドラマティックな曲ですね。
 4曲目は「憂愁」。ヴァイオリンの暗く美しい音色からゆったりとはじまる、妖しい雰囲気の短いヴァイオリンソロ曲。
 5曲目は「混乱」。ダークな妖しい感じのリフレインからゆったりとはじまって、ミステリアスな雰囲気で展開していきます。まずはギターソロ、そしてパワフルなリフのあとはアップテンポになってリズミカルに。混沌とした感もある曲ですね。
 6曲目は「対峙」。ミドルテンポのパーカッションから妖しい感じながらもリズミカルにはじまって。まずはエモーショナルでメロウなギターソロ。それが徐々にエネルギッシュに。終盤では艶やかなヴァイオリンソロが。
 7曲目は「予兆」。前半は情熱的なギターリフからはじまるエモーショナルでエネルギッシュなギターソロ。中盤からタブラとヴァイオリンがはいってゆったりとした落ち着いた感じに。でもギターはめっちゃパワフルです。終盤にはヴァイオリンとギターの美しいユニゾンも。
 8曲目は「16時16分」。ゆったりとしたリズムからはじまって、そのままミドルテンポで展開していくタブラソロ曲。ですが終盤にリズミカルになって叩きまくって。バックにヴァイオリンの音色が静かに響いて。
 9曲目は「せつない想い」。ゆったりとしたリズムで哀愁を感じるフレーズが響いて。要所には男性コーラスも。ボサノヴァっぽい感じのアダルティな曲ですね。中盤にはロマンティックで美しいヴァイオリンのソロが。
 10曲目は「美しき娘」。タブラのミドルテンポのリズムからはじまって、ギターの明るく爽やかなフレーズがながれて。まずはアップテンポで軽やかなギターソロがたっぷりと。中盤からはゆったりとしたテンポでエモーショナルなギターソロが。終盤ではおだやかでほのぼのするようなメロディに。そしてラストはアップテンポのカントリー調で楽しくFin。
 11曲目は「忘られぬ人よ」。ゆったりとしたおだやかな感じで静かにはじまります。ほのぼのするようなギターの綺麗なメロディがたおやかにながれて。心癒される優しい曲ですね。
 12曲目は「魂萌え!(スローバージョン)」。哀愁を感じるギターフレーズからミドルテンポではじまって、そのままエモーショナルなギターソロがたっぷりと。
 自分はこのTVドラマは見ていませんでしたが、力強い情熱的な曲、迷宮を彷徨うかのようなミステリアスな曲、アダルティな恋の曲、混沌とするような不安感のある曲、そしてほのぼのするような安らぎの曲と、様々な人間模様や感情がドラマティックに構成されているように思います。素適なアルバムですね。

スパニッシュコネクション 5

2009-05-31 08:02:34 | スパニッシュコネクション
 タブラ・ヴァイオリン・ギターを操って、インドから東欧そしてスペインへのジプシーの道のりを音楽で表現するユニット<スパニッシュ・コネクション>。2005年4月には5枚目のアルバム「337TYO」が発表されます。ヘビ(ワニ?)皮のカバンに美しい女性のお足&ピンヒールのジャケット、ちょっとドキッとしちゃいました。妖しくて色っぽくて・・・足首フェチの貴兄には生唾モノでしょうねぇ。
 このアルバムは全曲伊藤さんのオリジナル曲で構成されています。ライナーノーツによれば、今回伊藤さんは東京を離れて北海道にある知人の別荘を借りて1週間たったひとりで曲作りを行ったそうです。そして生まれ育った東京を外から見ることによって、いままで見えなかったものに気づいたり、その良さを再認識することによって“東京”を表現することになったそうです。
 アルバム1曲目は「(ritmo)337」。ハンドクラップの三三七拍子から威勢よくアップテンポで楽しくはじまります。まずはギターのメロディアスなフレーズがながれ、続いては艶やかなヴァイオリンの音色が響き、ギターが絶妙なフィルを入れて。ラテン系のパーカッションの楽しいリズムも最高っす。中盤まずはテクニカルなギターソロ、続いてタブラ&ヴォイスタブラのソロが。明るく激しく情熱的な曲ですね。
 2曲目は「Aurora」。手拍子とギターソロから楽しくはじまって、威勢のいい楽しそうなコーラスが。そしてヴォーカルがはいって情熱的な歌を聴かせてくれます。アップテンポの楽しい曲です。間奏まずはテクニカルなギターソロ、そしてヴァイオリンのユニゾンも。再び盛大なコーラスがはいったあとはアグレッシブなギターソロ、そしてゆったりとした伸びやかで美しいヴァイオリンソロが。ラストはめっちゃにぎやかに盛り上がってFin。
 3曲目は「Juana Rubia」。アップテンポながらも落ち着いた雰囲気のギターフレーズからはじまって、アダルティなメロディが爽やかに心地よくながれて。そこにヴァイオリンも加わって哀愁を感じる曲調に。中盤はエモーショナルでテクニカルなギターソロが。
 4曲目は「Fanatismo」。哀愁漂うしっとりとしたギターソロからはじまって、そしてアップテンポのリズムが入ってリズミカルで情熱的な曲調に。中盤ではベースソロ、そしてテクニカルなリフのあとはギターソロが。終盤では伸びやかでしっとりとしたヴァイオリンソロが。時折はいる情熱的なヴォイスもより気分を高揚させてくれますね。
 5曲目は「Guajiras del Lirio」。テクニカルながら爽やかで優しく心地よい感じのギターソロからはじまって、そこにタブラ、ヴァイオリンが加わってリズミカルでロマンティックな感じの曲調に。晴れた日に草原をお友達達と楽しくおしゃべりしながらお散歩しているかのような雰囲気でしょうか。
 6曲目は「?Que dice?」。幽玄な感じのギターソロからはじまって、そしてアップテンポのリズムが加わって情熱的な曲調に。ギターたっぷりです。後半にはちょっこっとタブラソロも。
 7曲目は「Isla del trompito」。リズミカルな手拍子からはじまって明るく楽しい元気なコーラスがはいって。そして軽やかで爽やかなギターフレーズと艶やかなヴァイオリンの音色が響き、テクニカルなユニゾンもキメて。中盤にはテクニカルなギターソロ、リフを挟んでエモーショナルなギターソロと続きます。終盤には艶やかなヴァイオリンソロもあり、ラストは再びにぎやかなコーラスで楽しく盛り上がってFin。
 8曲目は「Bule-Samba」。アップテンポの激しいリフからはじまって、ギターのトロピカルで爽やかなフレーズがながれて。そこにヴァイオリンも加わってリズミカルに楽しい雰囲気に。そしてフルートのソロやギターとのユニゾンも。中盤にはホイッスルや様々なパーカッションの楽しいソロも。もちろんタブラもね。そして大勢の陽気で楽しいコーラスが。めっちゃにぎやかで最高に楽しいっす。
 全編通してリズミカルでとっても楽しく、思わず身体が動いてしまう躍動感たっぷりの素敵なアルバムですね。お祭り気分というか、心躍る、気持ちがウキウキしてきちゃいます。
 この年に初期2枚のアルバムからセレクトしたベストアルバムも発表されています。

スパニッシュコネクション 4

2009-05-30 09:24:54 | スパニッシュコネクション
 タブラ・ヴァイオリン・ギターを操って、インドから東欧そしてスペインへのジプシーの道のりを音楽で表現するユニット<スパニッシュ・コネクション>。2001年7月に1stアルバム、2002年7月に2ndアルバム「Caliente/カリエンテ」、そして2003年11月に3rdアルバム「tres/トレス」を発表し、2004年4月には4枚目のアルバム「陽光の街」が発表されます。毎年コンスタントにアルバムを発表される<スパニッシュ・コネクション>、凄い人気ですね。
 鮮烈で瑞々しいジューシーなオレンジの鮮やかなジャケット、いいですねぇ。こういうの大好きです。アルバム1曲目は「Indian Night Train」。金属系の妖しいパーカッション音からはじまり、いきなり吉見さんのヴォイスタブラ&タブラが元気よく先陣を切ってスタート。パーカッション主体のリズミカルかつ神秘的な感もある曲ですね。インドの香りがたっぷりと。
 2曲目は「Piazzollumba」。アップテンポのリズミカルなパーカッションからはじまって、ヴァイオリンとギターの情熱的なリフが奏でられ、そしてテクニカルでエモーショナルなギターソロが。躍動感にあふれ、ダンサブルに展開していきます。が、中盤ではリズムが止まって、ゆったりとしたなかで力強い音色のギターソロが。そこにヴァイオリンの伸びやかで艶やかな音色が加わり、そのままヴァイオリンソロへ。バックではコントラバスの重厚なベース音が響いて。終盤は再びリズミカルでダンサブルな展開に。
 3曲目は「Monaco」。アップテンポのパーカッションサウンドからはじまって、明るくさわやかなギターフレーズが奏でられて。中盤は情熱的なギターソロがたっぷりと。リズミカルでとっても楽しい曲ですね。
 4曲目は「Cifteteli」。ミドルテンポの明るめのアラビアンなユニゾンリフから楽しい雰囲気ではじまります。中盤にはヴァイオリンの妖しく伸びやかな音色が響き、再びユニゾンリフが。それがラストはスピードアップしていって盛り上がってFin。
 5曲目は「Valencia/陽光の街」。アっプテンポのタブラからはじまって、リズミカルで軽快で爽やかなリフが奏でられて。ダンサブルで躍動感があってついつい身体が動いてしまいます。とっても情熱的で楽しい曲です。中盤まずはテクニカルなギターソロが。その後一旦リズムが止まってゆったりとした感じになるも、どんどんテンポアップしていってもとのとっても楽しいノリノリモードに。ラストにはアグレッシブなギターソロも。
 6曲目は「Tiempo Feliz/しあわせの時」。ゆったりとしたおだやかで心地よいギターフレーズから爽やかにはじまります。ギターとヴァイオリンが掛け合いのように、そしてユニゾンでのどかなフレーズを奏でて。タブラのミドルテンポかつ軽快なリズム、とっても心地いいですね。ギターとヴァイオリンの優しく綺麗なメロディもいいですねぇ。天気の良い日の午後に日影でのんびりくつろいでいるかのような感じがします。ラテン系の香りもしますね。
 7曲目は「Elena」。ゆったりとしたギターリフからはじまって、そしてヴァイオリンの艶やかで美しい音色がたおやかにながれて。ゆったりと流れる大河を小舟で下っているかのようです。中盤は抒情的な雰囲気になるも、再び美しいたおやかなながれに。ノンビリとしたとっても心地よい曲ですね。
 8曲目は「Une Nuit De Plus A Paris」。 9曲目は「Primavera」。スパニッシュなギターリフから躍動感たっぷりにダンサブルにはじまります。アップテンポの情熱的な曲ですね。序盤からテクニカルなギターソロが終盤までたっぷりと。伊藤さんのギターを存分に堪能できます。
 10曲目は「Dr,Fripp」。ミドルテンポのタブラソロからはじまって、ヴァイオリンの艶やかで美しく伸びやかな調べがながれ、そしてギターも加わって力強さを醸し出して。まずは明るくリズミカルなギターソロが、そしてゆったりとした妖しげなヴァイオリンソロへ。それがだんだんと美しく艶やかなメロディに。うっとりと聴きほれてしまいます。ラストはアップテンポの軽快なリズムでとっても明るく楽しい曲調に。リフとタブラソロの掛け合いも。
 11曲目は「Ciudad De La Luz」。リズミカルなアップテンポのリフからはじまって、とってもにぎやかな感じに。それが落ち着くとヴァイオリンの伸びやかで艶やかな音色がゆったりと響いて。そして徐々に盛り上がっていってパワフルにダイナミックに、テクニカルなユニゾンもキメて。終盤ではストリングスも加わってぶ厚いサウンドに。そしてヴォイスタブラもはいって。ラストにはコミカルなヴォイスが。
 12曲目は「陽光の街」のヴォーカルヴァージョンです。ちなみにヴォーカルは<大渕博光さん>です。爽やかでパワフルなヴォーカル、かっくいいっす。
 今回のアルバムもバラエティに富んだ内容で、情熱的なフラメンコや、のんびりとした心地よい曲、そしてテクニカルな曲や美しくうっとりするような曲も。とっても素敵なアルバムですね。

スパニッシュコネクション 3

2009-05-17 07:16:03 | スパニッシュコネクション
 タブラ・ヴァイオリン・ギターを操って、インドから東欧そしてスペインへのジプシーの道のりを音楽で表現するユニット<スパニッシュ・コネクション>。2001年7月に1stアルバムを、翌2002年7月に2ndアルバム「Caliente/カリエンテ」を発表。そして2003年11月には3rdアルバム「tres/トレス」を発表されます。毎年コンスタントにアルバムを発表されるって凄いっすね。
 アルバム1曲目は「Arena/熱い砂」。リズミカルなギターリフ、そしてアップテンポのタブラのリズムがはいって、そこにヴァイオリンが加わって。情熱的な躍動感あふれるダンサブルな曲です。中盤はエネルギッシュなギターソロが。終盤では美しく艶やかなヴァイオリンの音色が響いて。
 2曲目は「Jujo」。おだやかな感じのゆったりとしたギターのフレーズからはじまり、軽やかなダブラのリズムがはいって。ミドルテンポのほのぼのするような曲調ですね。のびやかでたおやかにながれるヴァイオリンの音色にもうっとりです。心地よくながれ、心安らぐ感じです。
 3曲目は「Paso a paso」。力強い音色のギターリフからはじまり、アップテンポで明るく楽しく爽やかな感じに。その後ヴァイオリンとギターのアラビアンなフレーズが。続いてはスパニッシュな力強いリフとタブラソロの掛け合いに。クラシカルで優雅な雰囲気のヴァイオリンのフレーズも。どんどん展開していく曲ですね。
 4曲目は「Angelica」。ギターのゆったりとした哀愁ただようリフレインからはじまって、ヴァイオリンの切ない音色が寂しそうにながれて。静かな叙情的な曲ですね。中盤にはエモーショナルなギターソロ、そして哀しげなヴァイオリンソロが。
 5曲目は「Salsa de soja」。リズミカルなタブラのリズムからはじまり、哀愁ただようフレーズがながれ、そしてギターソロ、テクニカルなユニゾンと続きます。中盤には力強いギターソロ、そして艶やかなヴァイオリンソロが。終盤には短いタブラソロも。ラストはダイナミックにユニゾンをキメてFin。
 6曲目は「Aroma de luna/月の香り」。幽玄な雰囲気からはじまって徐々に力強くしかもメロディアスに。緩急織り交ぜたギターの魅力たっぷりのソロ曲です。
 7曲目は「My favorite things」。JAZZの超有名なスタンダード曲ですね。パワフルでテクニカルなユニゾンからはじまって、あの馴染み深いゆったりとした綺麗なフレーズが心地よくながれて。中盤にはパワフルなギターソロ&艶やかなヴァイオリンソロが。終盤にはリフとパーカッションの掛け合いも。
 8曲目は「Violin por solea」。哀愁ただようギターソロからはじまって、そしてヴァイオリンの哀しげなフレーズがゆったりとながれて。中盤は美しいメロディがゆったりと響き、終盤にはアップテンポになってパワフルで情熱的な展開に。ヴァイオリン主体のドラマティックな曲です。
 9曲目は「Toma que」。アップテンポで躍動感たっぷりにはじまり、そしてパワフルなヴォイスタブラも。吉見さんの迫力のあるタブラソロ曲です。
 10曲目は「Anda!」。エモーショナルなギターフレーズからはじまって、アップテンポのリズミカルなリフが。ギターとタブラのバトルのような激しい応酬みたいな展開ですね。めっちゃエネルギッシュでパワフルな曲です。
 11曲目は「A lover’s concerto」。タブラのリズムと力強い楽しいコーラスからはじまります。超有名な曲ですね。原曲は優雅なワルツですが、アップテンポのダンサブルでとっても明るく楽しいアレンジに。中盤まずは軽快で爽やかなギターソロ、続いてはクラシカルで優雅なヴァイオリンソロが。艶やかで綺麗なヴァイオリンの音色にうっとりし、パワフルなコーラスにウキウキ♪しちゃいます。踊りたくなるくらいにとっても楽しくて思わず笑顔になっちゃいますね。
 今回もバラエティに富んだ楽しく激しく美しく情熱的な曲が目白押しで、しかも一般のひともなじみ深いフレーズがいくつも飛び出して。めっちゃ楽しめる素敵なアルバムですね。

スパニッシュコネクション 2

2009-05-16 07:43:10 | スパニッシュコネクション
 タブラ・ヴァイオリン・ギターを操って、インドから東欧そしてスペインへのジプシーの道のりを音楽で表現するユニット<スパニッシュ・コネクション>。2001年7月に発表された1stアルバムも大好評で、翌2002年7月にこの2ndアルバム「Caliente/カリエンテ」が発表されます。
 アルバム1曲目は「Libertango/リベルタンゴ」。ピアソラ氏の代表曲。シタールの音色のような音がかすかに聴こえてきて、そしていきなり吉見さんのヴォイスタブラが勢いよくはいって、アップテンポのテクニカルで激しいリフが。その後軽快なリズムにのってロマンティックで艶やかなメロディが心地よくながれます。中盤ではエネルギッシュなヴァイオリンソロ、ギターとのユニゾン、軽やかかつテクニカルなギターソロと続きます。ダンサブルで情熱的な曲ですね。
 2曲目は「(alegrias de) GAROTO/ガロート」。タイトルはブラジルの大作曲家の愛称で、そのガロート氏がもしもフラメンコを作曲したら?というモチーフで作曲されたそうです。アップテンポのタブラと手拍子からはじまって、ギターのメロディアスなフレーズがながれ、そこにヴァイオリンも加わって艶やかな音色を響かせて。軽快なリズムでやさしくおだやかなメロディが心地よくながれます。途中途中はいる掛け声も面白いですね。中盤まずは軽やかでテクニカルなギターソロ、続いて優雅でロマンティックなヴァイオリンソロが。軽やかで綺麗な曲ですね。
 3曲目は「Via Dolorosa/悲しみの道」。ギターソロ曲。おだやかでほのぼのとするような感じではじまり、徐々に力強い音色に。そして終盤では哀愁ただよう切なげな感じになるも、再び力強い音色に。ドラマティックな展開の曲ですね。
 4曲目は「Capricho Arade/アラビア風綺想曲」。フランシスコ・タレガ氏の代表作。アップテンポの哀愁ただようフレーズからはじまります。サウンド的にはパワフルですね。中盤は軽快で明るく爽やかな雰囲気に。そして終盤は元の力強い哀愁メロディに。
 5曲目は「Molino de Consuegra/コンスェグラの風車」。平松さんがスペインの旅で触発されて作曲されたそうです。悲しげなギターのリフレインからゆったりとはじまって、ヴァイオリンの悲しげなフレーズがしっとりとながれて。中盤からはタブラのアップテンポのリズムがはいって、ギターのテクニカルなソロが。そしてその軽快なリズムをバックにヴァイオリンの艶やかなメロディがながれて。終盤はアップテンポでパワフルに盛り上がってFin。
 6曲目は「Omoi Afurete/想いあふれて」。スペインの大作曲家イサク・アルベニスに捧げた曲だそうです。ギターの哀しげなフレーズからゆったりとはじまって、ヴァイオリンの切なげなフレーズが艶やかにながれて。そしてそれがうっとりするくらい美しいフレーズに。中盤ではギターとヴァイオリンが掛け合いやユニゾンで美しいフレーズを奏でて。ゆったりとした美しい曲です。
 7曲目は「Kriti~Zigeunerweisen/クレタ~チゴイネルワイゼン」。軽快なアップテンポでアラビアンなリフレインがリズミカルにながれます。そしてそれがハイテンポの“チゴイネルワイゼン”に。ユニゾンでテクニカルな早弾きフレーズをたっぷり聴かせてくれます。
 8曲目は「Picaro/ピカーロ」。タイトルは”いたずらっ子“という意味だそうです。ギターが軽快なテンポでポップでコミカルなフレーズを。そしてアップテンポのリズムが入ってカントリー風のとっても楽しい曲調に。中盤にはエネルギッシュなタブラソロが。途中からはヴォイスタブラも。終盤ではパワフルな掛け合いが。
 9曲目は「Thelonious/セロニアス」。ジャズ・ピアニストであるセロニアス・モンク氏がもしもフラメンコを作曲したら?というモチーフで作曲されたそうです。アップテンポのタブラのリズムからはじまって、ギターの哀愁を感じるフレーズがながれて、そこにヴァイオリンも加わって。ロマンティックなフレーズと激しいリフが交互に奏でられて。中盤では短いタブラソロのあと、エモーショナルなギターソロが。そしてリフのあとには艶やかで美しい音色のヴァイオリンソロ。ラストはパワフルにFin。ドラマティックな曲ですね。
 10曲目は「Caliente/カリエンテ」。音楽ショーのなかで世界的なフラメンコダンサーであるマリア・パペスさんが踊るシーンに触発されて作曲したそうです。タブラの軽快なフラメンコリズムではじまって、そしてギターのヴァイオリンのメロディアスなフレーズがながれて。優雅で華やかな雰囲気ですね。中盤ではリズムが止まってゆったりと抒情的な雰囲気に。ヴァイオリンとコントラバスの伸びやかで美しい音色が響き、ギターとハープの音色が花を添えて。そしてタブラとカスタネットの軽快なリズムがはいって再びフラメンコ調の情熱的なフレーズが。そしてそれが明るく爽やかで美しいフレーズに。めっちゃドラマティックです。ラストは劇的に盛り上がってFin。
 情熱的な激しい曲や、楽しい曲、そしてゆったりと美しい曲、ドラマティックな曲など通して聴いてもとっても楽しめる素敵なアルバムですね。

スパニッシュコネクション 1

2009-05-15 06:56:30 | スパニッシュコネクション
 凄腕ギタリストの伊藤芳輝さん率いる<スパニッシュ・コネクション>。結成は2000年で、メンバーはギターの伊藤芳輝さんの他、ヴァイオリンの平松加奈さん、タブラの吉見征樹さん、そしてパーカッションの海沼正利さんとエレキベースの伊藤寛康さんです。
<スパニッシュ・コネクション>は、タブラ・ヴァイオリン・ギターを操って、インドから東欧そしてスペインへのジプシーの道のりを音楽で表現するユニットで、スペインのフラメンコ音楽を基調にあらゆるジャンルの音楽要素も取り入れて素敵なサウンドを構築されているようです。
 先日、何の予備知識もなしにライブを観に行ったんですけど、もう素晴らしい演奏にすっかり魅了されてしまいまして、すぐにアルバムを買い始めたんです。
 で、まずは2001年に発表された1stアルバム「Spanish Connection」を。情熱の“赤”のジャケット、いいですねぇ。
 1曲目は「East West」。この曲はこのユニットをやるにあたって最初に作った曲だそうです。曲名は日本を意味する“東”と、スペインの“西”から付けたそうです。吉見さんの歯切れの良いヴォイスタブラからはじまって、そしてアップテンポの明るく楽しいリズミカルなリフが。そしてヴァイオリンの伸びやかな音色がながれ、ギターとのテクニカルなユニゾンも。続いては情熱的なギターとヴァイオリンとタブラのソロの掛け合いやユニゾンも。中盤では静かで幽玄な雰囲気になるも徐々に盛り上がっていって、テクニカルでメロディアスなギターソロへ。終盤ではユニゾンのあとヴァイオリンの艶やかな音色がながれて。
 2曲目は「Melancolia de la Europe/哀愁のヨーロッパ」。ご存知カルロス・サンタナ氏の曲のカヴァーです。伊藤さんは高校時代ロック少年だったそうで、なにかロックのカヴァーを収録したかった、とか。哀愁を感じるギターリフから静かにはじまって、そしてリズムがはいってミドルテンポでリズミカルにあのメロディが心地よく展開していきます。ステキなアレンジですね。中盤からはテクニカルでエモーショナルなギターがたっぷり堪能できます。
 3曲目は「Agua Dulce」。ゆったりとしたヴァイオリンの美しい音色がしっとりとながれて。抒情的な雰囲気ですね。その後ギターソロへ。テクニカルでありながら切なさも感じますね。中盤からはテンポアップしてリズミカルになって軽快なヴァイオリンソロ、続いて情熱的なギターソロが。ラストはヴァイオリンとギターの掛け合いで盛り上がってFin。
 4曲目は「Asturias」。力強いギターのリフレインからはじまって、そしてダイナミックな激しいリフが。アップテンポの情熱的なフラメンコミュージックですね。美しいダンサーが激しく踊っている様子が目に浮かびます。
 5曲目は「Sevev Steps to Greece/Sirtos」。アップテンポのリズミカルなリフからはじまる7拍子の曲。アラビアンな雰囲気がただよってますね。中盤一旦Finしたあと、エネルギッシュなタブラのソロが。終盤にはバンドがはいってアップテンポながら妖しい雰囲気のメロディを奏でて。
 6曲目は「Despues de un Sueno」。平松さんの作曲です。タブラのソロからはじまって、そしてミドルテンポの哀愁を感じるメロディが静かにながれて。それが徐々に盛り上がっていって。中盤まずは幽玄な雰囲気のギターソロ、そしてロマンティックな雰囲気のヴァイオリンソロへ。続いて再びギターソロ・ヴァイオリンソロが。タイトルの”夢のあと“とは”大恋愛したあとの空虚さのようなもの”なんだとか。
 7曲目は「Adios」。ブラジルの偉大なギタリスト、バーデン・パウエル氏への想いを曲にされたそうです。情熱的なギターソロ曲です。激しく優しく美しく、緩急織り交ぜた伊藤さんの素晴らしいギタープレイをたっぷり堪能できます。
 8曲目は「Far East Bounce」。“いつも日本人であることを意識していたい”という気持ちで作曲されたそうです。アップテンポのリズミカルな楽しいフレーズから躍動感たっぷりにはじまります。広い草原を馬に乗って駆け巡っているかのような疾走感・爽快感もありますね。中盤や終盤にはクラシックのフレーズも飛び出して。そしてテクニカルなギターのヴァイオリンのリフの掛け合いやユニゾンも。 
 ギター・ヴァイオリン・タブラによるインドからスペインへの音楽の旅、聴いていると、とても楽しく心地よく素敵なひと時を過ごせますね。