ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

キクラ・テメンシス/Cichla Temensis  小さな物語~Stories~

2021-08-31 21:44:43 | 21th J-プログレ
 テクニカルな凄腕ベーシスト<国分巧さん>率いるフルートメインのプログレバンド<キクラ・テメンシス/Cichla Temensis>。バンドが結成されたのは2005年で、2007年に6曲入りのミニアルバム「Another Triangle」を発表され、2009年に2枚目の5曲入りミニアルバム「affine space」を発表されました。その後、当時のフルート奏者の方が渡米されて、バンドはベース・ドラムス・キーボードの編成でライブも行われましたが、活動休止に。そして2016年よりフルート奏者<鈴木和美さん>ギタリスト<加藤裕幸さん>が迎えられて<キクラ・テメンシス/Cichla Temensis>再始動。さらに翌2017年にはドラムス<ヨシダシンゴさん>キーボード<秋山佑介さん>が迎えられて本格的に活動され、2019年3月に3rdアルバム「碧の幻想曲(Fantacia)」が発表されました。ただ、このアルバムは5曲のみだったこともあって、フルレンスアルバムへの期待も高まりました。そんな折にコロナでライブ活動は困難になったようですが、アルバム制作を進められたようで、2021年5月に今回紹介させていただく4thアルバム「小さな物語~Stories~」を発表されました。今回は組曲ありの10曲入りでボリュームたっぷり!さらにメルヘンチックかつ神秘的なジャケットと相まって期待が高まります。
 アルバム1曲目は「Prologue」。ストリートオルガンサウンドがワルツ風リズムでゆったりとほっこりとながれて。43秒の序曲で、これからはじまる展開に期待ワクワク♪です。
 2曲目は「Puppets」。アップテンポのリズミカルでパワフルなリフからはじまって、フルートがのびやかに妖艶にミステリアスに奏で、一旦止まってからパワフルなドラムからリズミカルにテクニカルに。再び止まってパワフルなタムドラムからフルートがリズミカルに、そしてギターとフルートがユニゾンでリズミカルに爽やかに。中盤ではテクニカルにスリリングにドンドン展開していって、と、次にどんな展開が待っているのかとドキドキワクワク♪ですっごい楽しい!ぜひともライブで観てみたいっすね。
 3曲目は「朝霧につつまれて」(Blanked in Morning Fog)。フルートがゆったりとしっとりと奏で、アコギのミドルテンポのリズムがはいってゆったりと。薄暗い朝もやの情景が徐々に明るくなっていくかのような。しっとりと聴かせてくれますね。
 4曲目は「The Maze(迷路)」。パワフルなドラムからパワフルでグルーヴィなリフがはいって、フルートがリズミカルにミステリアスに、さらにパワフルなピアノリフからスリリングに。その後リズミカルに爽やかな感じになり、一旦止まってから静かになるも、リズミカルなリフがはいって、キーボードのテクニカルで綺麗なソロ、ギターのリズミカルなソロも。とっても楽しく展開していきますね。
 5曲目は「小さな物語(My Story)」。ベースのミドルテンポのリフからフルートがゆったりとしっとりと。メヌエットのようなゆったりとほっこりとした感じの小曲ですね。心が休まります。
 6曲目は「組曲 遭遇」。Part01「誕生」(Birth)、Part02「動き」(Move)、Part03「速い」(Astray)、Part04「洞察」(Insight)。ダイナミックリフからはじまるも、ピアノがゆったりとしっとりと。それからアップテンポでリズミカルに爽やかに、さらにスリリングに楽しく展開して。その後、ミドルテンポになってフルートがリズミカルに、ギターがのびやかに奏で、そしてパワフルなリズムがはいってアップテンポでフルートがテクニカルに、ギターがのびやかに。中盤では静かになってベースのミステリアスなリフからフルートがのびやかに奏で、徐々にドラマティックに盛り上がって。そしてパワフルなリフから明るく楽しくリズミカルに。終盤ではフルートがのびやかに奏でて。丘の上から広大な草原を見渡しているかのような壮大さを感じます。10分の聴きごたえのある素敵な組曲ですね。
 7曲目は「Astral Wind」。ピアノのしっとりとしたリフからフルートがゆったりと奏で、ミドルテンポのリズムがはいって、フルートがのびやかに奏でて。その後パワフルなリフからギターのテクニカルなソロが。ラストはゆったりとしっとりと。
 8曲目は「Turquoise Wind」。フルートのゆったりとほっこりとした調べが心地よくながれ、キーボードの透明感のある綺麗な音色が響き、そしてメロウにドラマティックに。心休まる癒し系な感じですね。その後アコギのエモーショナルなソロも。
 9曲目は「Muzaki」。リズミカルなユニゾンリフからパワフルにはじまって、そしてのびやかにドラマティックに。その後リズミカルなギターソロ、そしてゆったりとしっとりとした展開も。終盤ではダイナミックリフからリズミカルに、さらにギターのテクニカルなソロが。
 10曲目はボーナストラック「House of the King」。Focusのカヴァーです。フルート多重奏のような、フルートの音色が幾重にも響き、クラシカルで爽やかに。そしてパワフルなソロも。
 パワフルにテクニカルに、さらにドンドン展開していく、スリリングで楽しい曲や、しっとりとほっこりとメロウにドラマティックに聴かせてくれたり、心を癒してくれたりと、ボリュームたっぷりに楽しませてくれる、とっても素敵なアルバムですね。ワクワク♪ドキドキ♪させてもらえて嬉しいっす!早くコロナが収まって、生でこの感じを体験できる日を待ち望んでいます。

オオフジツボ  希求の丘

2021-08-30 23:33:47 | World Music
 ポップスから演歌まで様々なジャンルで活躍されている“うたものギタリスト”<太田光宏さん>、アイリッシュ・スコティッシュミュージックを中心としてあらゆるジャンルで活躍されている“情景を音に描くアコーディオニスト”<藤野由佳さん>。そして<KBB>等自己のバンドはもとより、様々なプロジェクトで活躍されているヴァイオリニスト<壺井彰久さん>。このお3方が意気投合して2005年に結成したアコースティックユニットが、お名前の頭文字から命名された<オオフジツボ>です。ライブ活動から始められて、2008年7月に1stアルバム「空の鼓動」を発表され、3年後の2011年7月に2ndアルバム「夢のあと」を発表。また、コンピレーションアルバム「久遠の鐘 世界遺産プロジェクトin平泉」にも参加されたり、2013年にはゲームミュージック界などでも活躍されている女性ヴォーカリスト<Ritaさん>とのコラボもはじめれられ、<オオフジツボとリタ>名義で12月にミニアルバム「夕暮れの声」が発表されました。そして2014年8月に<オオフジツボ>の3rdアルバム「光の奥」が発表され、2015年5月に4枚目のアルバム「耀の遠心」が発表されました。また2017年4月には<オオフジツボとリタ>のアルバム「螺旋の刻印」を発表されています。
 そして今回紹介させていただくのは、2020年9月に発表された<オオフジツボ>のアルバム「希求の丘」です。
 アルバム1曲目は「on the ocean」。ギターのゆったりとしたアルペジオリフからはじまって、アコーディオン・ヴァイオリンがのびやかにほっこりと心休まるメロディを奏でて。その後リズミカルでダンサブルに明るく楽しく。
 2曲目は「POTTER set」。ユニゾンでのリズミカルなリフから躍動感たっぷりに楽しく爽やかにはじまって。カントリー風の、みんなで集まって飲みながらワイワイ楽しく踊っているかのような光景が浮かんでくるような楽しい曲ですね。
 3曲目は「Home」。ギターのゆったりとしたリフからアコーディオンが素朴な音色を響かせ、ヴァイオリンがリズミカルに。その後ミドルテンポのワルツリズムでギターソロも。終盤ではアコーディオンとヴァイオリンがのびやかに、さらに掛け合いでフレーズを奏でて。
 4曲目は「はるならい」。アコーディオンがゆったりとしっとりと奏で、ヴァイオリンがのびやかに。そしてギターのミドルテンポのリフからヴァイオリンが徐々に力強くのびやかに奏でて。
 5曲目は「オリオンとシリウス」。ギターからしっとりとはじまるも、ミドルテンポの行進曲風の躍動感たっぷりのリズミカルなリフがはいって、ヴァイオリンがのびやかに奏で、さらにヴァイオリンのリズミカルなリフにのってアコーディオンがのびやかに奏でて。その後ヴァイオリンとアコーディオンがリズミカルなソロを。明るく楽しい素敵な曲ですね。
 6曲目は「遠すぎた星の夕暮れ」。ゆったりとしっとりとはじまって、そしてアコーディオンのエモーショナルなソロが。その後ユニゾンリフからもりあがって。終盤では再びゆったりとしっとりと、そしてヴァイオリンのエモーショナルなソロが。
 7曲目は「Standing Bar」。ギターのアップテンポのリズミカルなリフからはじまって、リズミカルに盛り上がって。その後ギター・アコーディオン・ヴァイオリンのリズミカルソロが。パワフルで楽しい曲ですね。
 8曲目は「雪の日」。アコーディオンがしっとりと暗く重く奏で、ヴァイオリン・ギターがしっとりと。そしてそこから美しくドラナティックに盛り上がって。
 9曲目は「Bohemian Vampire Bat」。アップテンポのリズミカルなリフから明るく楽しくはじまって、ヴァイオリンがのびやかに。その後アコーディオン・ヴァイオリンのテクニカルなソロが。終盤ではユニゾンでテクニカルなリフをキメて。
 10曲目は「祈り」。アコーディオン・ヴァイオリンがゆったりと幽玄に奏で、ギターのしっとりとしたリフからアコーディオン・ヴァイオリンがのびやかに奏で、徐々にドラマティックに盛り上がって。
 11曲目は「送春」。ヴァイオリンがのびやかにたおやかに奏で、アコーディオンのミドルテンポのリズミカルなリフからヴァイオリンのエモーショナルなソロが。ラストはユニゾンでのリズミカルなリフが爽やかに。
 アコースティック楽器のみながらもパワフルにテクニカルに明るく楽しく、しっとりと美しくドラマティクに聴かせてくれ、アコースティック楽器ならではの素朴な音色も響かせて、アルバムを通して楽しませてくれますね。