ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

TRIX 8 IMPACT

2011-10-31 21:32:38 | TRIX
 CASIOPEAのドラマー<熊谷徳明さん>、そしてT-SQUAREのベーシスト<須藤満さん>の超テクリズム隊のお二人が中心となって結成されたスーパーポップフュージョンバンド<TRIX>。他メンバーは、キーボード奏者の<窪田宏さん>と、ギタリスト<平井武士さん>でしたが・・・
 凄腕メンバーによる超テクニカルな演奏&ハイレベルなアンサンブルながらも、めっちゃポップでとっても明るく楽しい曲やムーディでしっとりとした曲も楽しませてくれ、さらにはおちゃらけたっぷりのコミカルな面あって聴き手を最高に喜ばせてくれます。
2004年から毎年コンスタントにニューアルバムを発表している<TRIX>。2010年には7枚目のアルバム「TRIX 7 FEVER」を発表されますが、こののちになんと平井さんが脱退。後任には23歳の新鋭凄腕イケメンギタリスト<菰口雄矢さん>が参加されます。そして2011年7月に8枚目のアルバム「IMPACT」を発表されます。
 アルバム1曲目は「IMPACT」。アップテンポのテクノリズムからギターとキーボードのリズミカルなリフが爽やかな感じでながれ、アップテンポのパワフルでファンキーなリズムがはいってギターがテクニカルなリフや伸びやかなメロディを奏で、サビはキーボードとユニゾンで盛り上がって。中盤ではモーグの鮮烈なサウンドのテクニカルなソロ、そしてギターのファンキーなカッティングリフからユニゾンリフが。その後ギターのアグレッシブなソロやキーボードとのユニゾンや掛け合いも。ドラムも叩きまくってます。終盤はテーマメロに戻り、ラストにはギターのエモーショナルなソロが。
 2曲目は「Rush」。シンセのリズミカルで楽しいリフからアップテンポのノリノリモードでギターが爽やかなメロディを奏でて。そしてギターのテクニカルなソロやキーボードとユニゾンで伸びやかにメロディを奏でて。スピード感や爽快感がたっぷり楽しめますね。後半にはモーグのエモーショナルかつテクニカルなソロが。その後ギターとサビメロをハモったり、リズミカルなリフを聴かせてくれて。
 3曲目は「COSTA RICA」。ミドルテンポのテクノリズムからはじまってラップ調のヴォーカルがはいって、そしてギターとキーボードのリフの掛け合いから、ギター・キーボード・ベースの情熱的でスリリングなユニゾンリフが。その後アップテンポのベース弾きまくりのファンキーなリズムにのってモーグのテクニカルなソロやユニゾンリフを挟んでベースのテクニカルなソロ、ギターのエモーショナルなソロ、ドラムの叩きまくりソロとスリリングに続きます。終盤ではユニゾンリフからバンドリフとドラムソロの掛け合いも。
 4曲目は「肩コリッ!!」。合成音声のはいるアップテンポのコミカルでとっても楽しい曲。思わずサビを口ずさんでしまいます。ギターがリズミカルなリフや爽やかなメロディを奏で、ピアノがリズミカルでテクニカルなソロを。終盤ではベースのエフェクトをかけたファンキーなリフや叩きまくりドラム、そしてギターとキーボードが伸びやかなメロディをユニゾンで。
 5曲目は「Dplphin Beach」。ミドルテンポのトロピカルな感じでゆったりノンビリの曲調で、ギターがメロウなフレーズを奏で、サビではキーボードとユニゾンで。中盤ではピアノの綺麗でエモーショナルなソロやギターのメロディアスなソロが。ラストはギターとキーボードがユニゾンでテーマメロを奏でて。
 6曲目は「OVERCOME」。しっとりと美しいピアノのリフレインがゆったりとながれ、アコギの素朴な音色が加わって、ユニゾンでほのぼのとしたメロディを奏でて。
 7曲目は「Reconstruction」。ユニゾンのテクニカルなリフからダイナミックにはじまって、アップテンポでギターのカッティングリフが軽快にながれ、キーボードとユニゾンで爽やかなフレーズを奏でて。中盤ではギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。その後アップテンポでテクニカルなユニゾンリフからモーグのテクニカルなソロが。
 8曲目は「Turnaround」。ミドルテンポのグルーヴィなリズムからダイナミックにはじまるもアダルティなジャジーなリズムになって、そしてギターのヘヴィなリフ、シンセのブラスサウンドのリフがビッグバンドJAZZ風にながれて。中盤ではうねるベースラインをバックにピアノのジャジーなソロ、ギターのエモーショナルなソロが。そしてベースのパワフルでヘヴィなリフがながれて。めっちゃかっくいいっす。
 9曲目は「The Dharma」。ユニゾンのブレイクリフからアップテンポのファンキーなリズムにのってギターのカッティングリフがかき鳴らされ、そしてベースのパワフルなチョッパーリフにのってギターのリスミカルなリフが。中盤ではベースのエフェクトをかけたテクニカルなソロ、キーボードのエモーショナルなソロが。そしてバンドリフと叩きまくりドラムからベースのチョッパーリフにのってギターのテクニカルなソロやキーボードとのリズミカルなユニゾンリフも。
 10曲目は「Times」。キーボードのメロウなフレーズからはじまって、そしてギターのヘヴィリフからパワフルでダイナミックに。その後落ち着いた感じになり、キーボードのクリスタルなサウンドが響き、ギターがエモーショナルなフレーズを奏でて盛り上がっていって。後半ではギターのテクニカルなリフと叩きまくりドラムからアップテンポのノリノリモードになり、ギターのパワフルなリフからオルガンのエモーショナルなソロが。
 11曲目は「茉莉花」。ミドルテンポのゆったりとしたリズムではじまって、それにのってシンセのしっとりとしたリフ、ギターのカッティングリフがながれ、ピアノがほのぼのとした感じのメロディを美しく奏でて、サビではギターがメロウなフレーズを伸びやかに聴かせて。中盤ではピアノがリズミカルなソロを、そしてギターがメロディアスなフレーズを奏でて。その後ピアノリフがしっとりとながれ、そしてドラマティックに盛り上がって。ラストはギターが伸びやかな音色を響かせて。
 ギタリストが代わってもTRIXサウンドは健在ですね。明るく楽しく、パワフルにテクニカルに、なおかつ繊細で美しく。アルバム通して楽しめる素敵なアルバムです。またいつか機会があればライブ観に行きたいっす。

11.10.22 SIBERIAN NEWSPAPER

2011-10-28 23:26:32 | ライブレポ Jazz/Fusion
◇ 2011.10.22 目黒BLUES ALLEY JAPAN
 10月にアコアスが対バンライブに参加するとの情報がはいりまして、その対バンさんがアコアスと同じくヴァイオリンを擁する<SIBERIAN NEWSPAPER>というバンドとのことで。で、自分はこのバンドのことを全く知りませんでした。なのでいったいどんなバンドなのか知りたくてYoutubeを見て、なかなか良さそうかなと思って、ライブまでに予習しておこうとすぐにアルバム3枚を購入して。ところがなかなか時間がとれなくていまだ封を切っていない状況でした。この際まず先にライブを観て聴いてみようと開き直って当日を楽しみにしていました。
 <SIBERIAN NEWSPAPER>、2005年にギターの<阿守孝夫さん>が中心となって結成されました。他メンバーは、ヴァイオリン<土屋雄作さん>、ピアノ<藤田一宏さん>、パーカッション<平尾正和さん>、コントラバス<山本周作さん>、クラシックギター<真鍋貴之さん>。現在はこの6名のようですが、もう1名、現在長期休養中のディジュリドゥ他の<藤田聡さん>がいらっしゃいます。アルバムも現在まで4枚発表され、TV番組やCM等に多くの曲が使われているそうです。

 さて当日。前バンドの演奏が終わってしばし休憩。ステージにはすでにパーカッションセットやコントラバスがセットしてあるので特にセットチェンジの必要はなし。20時半過ぎに阿守さんがギターのセッティングに現れて。準備を済ませたあと一旦楽屋へ。
 そして20時45分になると客席の照明が暗くなってメンバーの皆さんが客席を通ってステージに登場し、大拍手で迎えられます。ステージ向かって左にグランドピアノ、後方中央にパーカッションセット。ジャンベにボンゴにBDにスネアにシンバルが3枚かな。その隣にコントラバス。フロントは左にヴァイオリンで、右にガットギター真鍋さん、アコギ阿守さんです。イケメンさんが多いですねぇ。女性ファンが多いのも納得です。

 そしてはじまった1曲目は「」。ギターのミドルテンポの爽やかなリフからはじまってのどかな感じのリズムをバックにヴァイオリンがのびやかなメロディを奏でて。後半ではパワフルなパーカッションをバックにテクニカルなヴァイオリンソロが。そして力強くメロディを奏でて。
 続いて2曲目は「」。ヴァイオリンのアヴァンギャルドなリフからアップテンポのパワフルなパーカッションがはいってノリノリモードの躍動感たっぷりの楽しい曲調に。ヴァイオリンがリズムにのって伸びやかなフレーズやテクニカルなリフを。後半ではパーカッションとベースがエネルギッシュに叩きまくり弾きまくりでめっちゃ盛り上がって。

 「ありがとうございます、SIBERIAN NEWSPAPERです」って阿守さん。「アコアスさんはいろいろな国へ連れていってくれましたが、我々は皆さんをグリーンランドにご招待しましょう」って、3曲目は「ホエールライダー」。ベースのアップテンポのリフからはじまってヴァイオリンが伸びやかにゆったりと。そしてパワフルなパーカッションがはいってヴァイオリンがテクニカルなリフから爽やかなメロディを奏でて。その後パーカッションがマレットでボンゴを叩き、ギターがアップテンポでリフやフレーズを。ラストはパワフルに盛り上がって、ユニゾンリフでFin。

 「アコアスさんはMC少ないのにたくさん拍手されてる」って阿守さん、爆笑!「SIBERIAN NEWSPAPERの6割はMCで出来ている」「なのでほんとはもうこれでセットリストは終わり」って爆笑!「アコアスさん、いいライブしてましたよ。いい感じでした」って。そして「“プログレ”ってわかりにくい」「“プログレ”を説明しましょう」って阿守さん、大拍手です。で、土屋さんに「ちょっと“阿守さん”って呼んでみてくれる?」って。「阿守さん」って呼ぶと「よう!元気してたか!」と爽やかに返事をして「これがポップス」って爆笑!次に「阿守さん」って呼ぶと「なんだテメェ」とダミ声で。「これがBlues」って爆笑!次に「阿守さん」って呼ぶと「どうした?」って帽子のツバを持つようなポーズで気取った感じで「これがJAZZ」って爆笑!そしていきなり阿守さん「土屋くん!」って呼んで「これがプログレ」って大爆笑大拍手!

 「北欧の白夜を表現した」ってはじまった4曲目は「スロベニアンモーニング」。アップテンポのリズミカルなリフからはじまる明るく爽やかな曲。中盤にはギターのパワフルかつメロウなリフ、そしてヴァイオリンのテクニカルなソロが。パーカッションはジャンベでパワフルなリズムを。

 「SIBERIAN NEWSPAPERには“いい曲”と“悪い曲”があります」って爆笑!「次はいい曲のほうを」ってはじまった5曲目は「Plute lemonsky」。ミドルテンポでギターが爽やかなリフを、ピアノが綺麗なリフを奏で、ヴァイオリンが艶やかなメロディを美しく奏でて。昼下がりののどかでしかもおしゃれな感じの曲ですね。中盤には力強いピアノソロも
 続いて6曲目は「Histeria Siberiana」。ミドルテンポでヴァイオリンが哀愁を感じるメロディを力強く奏で、雄大にドラマティックに盛り上がっていって。ヴァイオリンの伸びやかで美しい音色にうっとりです。

 曲が終わると皆さんチューニングを。「今日はいつもより念入りにチューニングしてますね」って土屋さん。「大山さんから“アコアスファンは採点表をつけてるから気をつけろよ”って言われたから」って阿守さん、爆笑!「チューニングは機械でできるから100点とれるやん」って、爆笑!今回の楽屋はホテルのツインルームなんだそうで「ツインルームに10人ですし詰め」って爆笑!でも「連帯感があっていい」って土屋さん。「SIBERIAN NEWSPAPER、他のバンドとは仲悪いから」って阿守さん、爆笑!

 「皆さんの心の中には、残念ですが悪魔がいます」ってはじまった7曲目は「My Evil」。ミドルテンポでピアノリフが綺麗に響き、素朴な音色のギターリフがゆったりとながれてのどかな感じに。そしてヴァイオリンが哀愁漂うフレーズを奏で、伸びやかにしっとりと。中盤ではワルツリズムでダンサブルな感じでパワフルなパーカッションとともにダイナミックに盛り上がって。

 「音楽はいろいろなところに連れていってくれます」って阿守さん。「ブキヤとかヤドヤとか・・・」って。「伝わってない」って土屋さん、ツッコミ。「景色が見える音ってあるじゃない」って。
 8曲目は「世界の果てへ連れ去られ」。ミドルテンポのギターリフにのってヴァイオリンがゆったりとほのぼのした感じのメロディを奏で、ピアノが綺麗なリフを。そしてパワフルに盛り上がっていって。中盤ではリズミカルなギターリフとピアノリフからヴァイオリンがテクニカルなリフを弾き、ドラマティックに盛り上がって。
 続いて9曲目は「舌足らずな私」。ミドルテンポのパワフルかつ爽やかなリフからはじまって、ヴァイオリンのテクニカルかつメロディアスなフレーズがながれ、力強く盛り上がっていって。その後綺麗なピアノリフやギターリフにのってヴァイオリンソロが。そしてドラマティックにパワフルに盛り上がって。
 さらに続いて10曲目は「Good Burning o’silk」。ヴァイオリンのダークなリフからはじまって。サスペンスドラマのテーマのような感じです。そしてギターとヴァイオリンのテクニカルなリフからパワフルなダイナミックなリフへ。躍動感たっぷりにスリリングに。中盤ではヴァイオリンが哀愁ただようフレーズを奏で、テクニカルなリフで盛り上がって。その後バンドリフとパーカッションソロの掛け合い、続いて真鍋さんのガットギターのテクニカルなソロへ。終盤ではヴァイオリンの伸びやかなフレースからダイナミックに盛り上がって。

 「ありがとうございます」って。「SIBERIAN NEWSPAPER、次で最後になります」「必殺技を用意しました」って本編最後となる11曲目は「Crossing The Tundre」。アップテンポのパワフルなリズムからノリノリではじまって、ヴァイオリンのテクニカルなリフ、伸びやかなフレーズが。草原を駆け抜けているかのような疾走感や爽快感が伝わってきますね。阿守さんは立ってノリノリで踊ってます。中盤ではヴァイオリンが力強く雄大な音色を響かせ、そしてテクニカルなリフを。終盤ではアップテンポでノリノリで、そしてユニゾンのブレイクリフをキメて。

 曲が終わると大拍手大歓声!「本日はどうもありがとうございました。SIBERIAN NEWSPAPERでした」って阿守さん挨拶を。メンバーの皆さんは大拍手のなか、客席を通ってバックステージへ。フロアーはもちろんアンコールを求める手拍子が鳴り響いて。すると程なくメンバーの皆さんがステージに戻って大拍手大歓声で迎えられて。そしてAcoustic Asturiasの大山さんと筒井さんも登場!「こういう機会なんで、先輩の胸を借りて“プログレ”をしようと」って阿守さん、大拍手です。でも「プログレ出来ないし、スタンダード曲も出来ないのでシベリアンの曲を」って阿守さん、爆笑!阿守さんはギターを大山さんに任せて立ってます。

 「この素晴らしいメンバーによる、温かい・爽やかな演奏をお楽しみください」って阿守さん。オーラス12曲目は「クォーリア」。まずは大山さんのしっとりとしたギターソロが。そして筒井さんのリコーダーが加わって、ギターリフをバックにメロウでしっとりとした音色を響かせて。そこにヴァイオリンが加わってほのぼのとした感じに。その後ヴァイオリンのアダルティな感じのしっとりとした音色が響き、クラリネットが裏メロを奏でて。中盤ではアップテンポのノリノリモードになってパワフルなリフがながれ、クラリネットがリズミカルなフレーズを奏で、ヴァイオリンとユニゾンで。終盤に阿守さんがマイクを持って「Acoustic Asturiasより、筒井香織さん!大山曜さん!」って。さらに「オンピアノ、藤田一宏!オンパーカッション、平尾正和!オンコントラバス、山本周作!オンクラシックギター、真鍋貴之!オンヴァイオリン、土屋雄作!MC、オレ!以上SIBERIAN NEWSPAPERでした!」ってメンバー紹介を。もちろん大拍手です。そして阿守さんが手拍子を促してめっちゃ盛り上がって劇的なフィナーレへ。曲が終わると大拍手大歓声!メンバーの皆さんは立ち上がってお辞儀を。そして阿守さんと大山さんがガッチリと握手を。大拍手のなか、メンバーの皆さんは客席を通ってバックステージへ。すると程なく客席の照明が明るくなってライブ終了。時計を見ると21時52分。1時間ちょいのとっても楽しいライブでした。

 初めて体験した<SIBERIAN NEWSPAPER>、とっても素敵なサウンドでしたね。ジャンル的にはFusionかWorld Musicかなぁ?大自然の広大な景色や街中の風景など、世界各地の様々な景色が思い浮かべられるような、のどかで爽やかな曲や楽しい曲、アツく激しい曲、しっとりと美しい曲など楽しませてくれましたね。しかもテクニカルでエネルギッシュ、かつ繊細で美しい演奏で。ヴァイオリンの美しい音色、ピアノの綺麗な調べ、かっこよくテクニカルなギターリフ、さらにめっちゃパワフルでド迫力のパーカッション&コントラバス、見ごたえありましたねぇ。さらに超楽しくて面白いMC、おもいっきり笑わせていただきました。最高に楽しいライブでしたね。またいつか機会があればライブ観に行きたいっす。ただ、女性ファンの方々が多いようなので、自分のようなおやぢは場違いかなぁ。しばらくはアルバムをじっくりと拝聴させていただこうかと。

11.10.22 Acoustic Asturias

2011-10-25 00:03:29 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2011.10.22 目黒BLUES ALLEY JAPAN
 ピアノ・ヴァイオリン・クラリネット&リコーダー、そしてガットギターのアコースティック楽器で美しい曲を綺麗なアンサンブルで聴かせてくれるバンド<Acoustic Asturias>。その繊細で綺麗で清清しく瑞々しいサウンドに魅了され、そしてライブでのアルバムで聴くよりもはるかにダイナミックでドラマティックなサウンドにすっかりハマってます。現在のメンバーは、リーダーのガットギター<大山曜さん>、ピアノ<川越好博さん>、クラリネット&リコーダー<筒井香織さん>、そしてヴァイオリン<テイセナさん>の4人編成です。
 大山さんは、1988年に多重録音を駆使したソロプロジェクトのプログレユニット<Asturias/アストゥーリアス>を立ち上げ、アルバムを3枚発表。その高い音楽性は海外からも高い評価を得たものの、1993年に活動停止。その後10年にわたる充電期間をへて、2003年にアコースティック楽器を用いた4人編成のバンド<Acoustic Asturias/アコースティック・アストゥーリアス>を結成されます。翌2004年1月にミニアルバム「Bird Eyes View」を発表され、2006年11月にフルアルバム「Marching Grass on The Hill」を発表。そして今年2011年4月に5年ぶりとなるニューアルバム「Legend of Gold Wind」が発表され、池袋の教会でレコ発ライブが行われ、Soldoutの大盛況!その後は夏に各種イベントにゲスト出演されたり、エレアスも9月にニューアルバム発売&レコ発ライブと活発に活動されています。そしてさらに10月にアコアスのライブが!今回は4月の教会とは打って変わって目黒の広いダイニングバー(?)で対バンライブに参加されるとあって、どんな趣向で聴かせてくださるのかすっごい楽しみにしてました。

 さて当日。本来なら休日なんですけど、仕事が忙しくて出勤です。今回のライブは開演予定時間は19時なんですけど、まず美味しい食事を楽しんで、その後にライブ、という趣向のようで、17時15分に会場前に番号順に整列して、17時半に入場とのこと。なので16時半には会社を出て目黒へ。そしてお店の方の指示に従って並んで番号順に入店。ステージが観やすそうな席を選んで座って。で、お店の方がメニューを持ってオーダーに来たんですけど、テーブルの1人分のスペースが凄く狭くてとてもまともに食事できそうもなかったのでドリンクのみ注文。まあお金もないしさほどおなかも空いてないし。でも・・・このあと開演の19時までの1時間半をドリンクのみで過ごすのは“お一人様”にはキツかったっすね。退屈だしお尻も痛くなるし。仕方なくのんびり本読んで時間つぶしてました。そのうちに客席は超満員。いつものワンマンと違って6:4か半々か、女性のお客さんが多かったですね。どうも対バンさんの女性ファンの方が多かったようで。

 ようやく19時になると、客席の照明が暗くなって、メンバーの皆さんが客席後方から登場!拍手で迎えられます。ステージ向かって左におおきなグランドピアノが。中央はテイさんと筒井さんが並んで、右には座ってガットギターを抱える大山さんが。テイさんは一見ハーフコートにも見えたとってもエレガントなベージュのミニワンピをお召しで、黒ストの美しいお脚がとってもSEXYで。さらに以前よりもショートになったヘアがすっごく可愛らしくて、思わず見とれてしまいそう。筒井さんはベージュのシースルーのトップスに黒のパンツで美しくシックにまとめられて、スタイルの良さが際立って、これまた見とれてしまいます。

 チューニングのあとはじまった1曲目は「Legend」。ピアノのアップテンポの流麗なリフレインからはじまって、ヴァイオリンの力強くのびやかなフレーズとクラリネットのリズミカルなリフが。躍動感たっぷりのピアノとギターのリフ、すごいパワフルで迫力あります。ヴァイオリンの音色が今日は一段と力強く響いて聴こえてめっちゃ嬉しいっす。リズミカルでパワフルなリフ、そしてテクニカルなリフやスリリングなユニゾンも。美しく、しかも勇気が湧いてくるような堂々たる勇ましい感じですね。ラストはだんだんゆっくりとなり、ヴァイオリンの音色がしっとりと響いて。

 「ありがとうございます。こんばんは、Acoustic Asturiasです」って大山さん、大拍手です。「大勢の客様、お越しいただいて」「“初めまして”の方、以後お見知りおきください」って。

 筒井さんはクラリネットを置いてリコーダーの準備を。「モンゴルの草原を思い浮かべていただければ」って大山さん。はじまった2曲目は「黄源の舞」。メロウなピアノのリフレインからはじまって、リコーダーのフォルクローレ調の音色が力強く響いて。その後、ギターとヴァイオリンのパワフルなリフが躍動感たっぷりに。リコーダーのパワフルなメロにヴァイオリンがハモり、そしてゆったりとしたヴァイオリンの伸びやかな音色がながれて。終盤はパワフルなピアノリフからテーマメロがながれ、ラストはリコーダーとヴァイオリンがユニゾンでメロを奏で、ピアノリフが響いて。

 曲が終わると大拍手。筒井さんはリコーダーを置いてクラリネットの準備を。そしてはじまった3曲目は「Global Network」。ミドルテンポのピアノのリズミカルなリフ、ギターの哀愁ただようアルペジオリフからヴァイオリンが切なくも美しい音色を響かせ、クラリネットが裏メロを奏でて。中盤ではギターのエモーショナルなソロ、クラリネットのしっとりとしたソロ、ピアノの力強くも美しいソロが。クラリネットも寄り添って、そして盛り上がっていって。ラストはヴァイオリンが哀愁たっぷりのフレーズを奏で、だんだんと静かにゆったりと。

 「ありがとうございます」って大山さん。ここで「黄源の舞」のPVの宣伝を。そして「ここのハコ、初めてなんですけど、オシャレですね」って。「アコアスはマニアックなファンが多いので、オシャレなとこではあまりやったことない」って爆笑!「今回は“演奏を聴きながらお食事を楽しむ”という趣向ですが、いまの曲じゃ食べれないですね」って爆笑!

 大山さんは以前、Eric Clapton氏のカヴァーアルバムに参加されたそうですが、次の曲はアコアス用にアレンジしたとのことで。「原曲と違うので“あれっ”って思うかもしれません」って大山さん。
 4曲目はなんと<CREAM>の「White Room」。これにはビックリです。ピアノのアップテンポのリズミカルなリフからはじまって、クラリネットとヴァイオリンがパワフルなリフを。そしてクラリネットが歌メロをリズミカルにパワフルに奏で、ピアノとギターのリフをバックにBメロはヴァイオリンが美しく伸びやかに奏でて。めっちゃ迫力あってかっくいいっす。ラストはパワフルなリフが徐々にテンポダウンしてFin。

 続いて5曲目は「紅蓮菩薩」。大山さんのカウントからピアノ・ギターとヴァイオリンの力強いリフがはいって、そして変拍子でクラリネットが和風のテクニカルなリフを。めっちゃパワフルでスリリングですっごい迫力。圧倒されちゃいます。中盤ではテクニカルなクラリネットのソロもちょこっと。その後パワフルなリフにのってクラリネットとヴァイオリンがテクニカルなリフを奏で、ユニゾンもキメて、ラストはだんだんゆっくりとなって♪ジャーン!でFin。

 「ありがとうございます」って大山さん。ここで大山さんはこれまでのAsturiasの歴史を紹介。「80年代後半から一人コツコツ録音プロジェクトからはじまって・・・」って。

 「次の曲は、エレアスの曲をアコアス用にアレンジしてダイジェスト版で・・・」ってはじまった6曲目は「謦無き涙~Castle in the Mist(ダイジェスト版)」。ピアノのしっとりとしたリフからはじまって、ヴァイオリンが艶やかで美しいメロディをゆったりと奏でて。うっとりと聴きほれてしまいます。そしてギターリフとクラリネットの裏メロがはいってドラマティックに盛り上がっていって。その後静かになってピアノリフがしっとりと。一旦止まったあと、ピアノがミドルテンポでリズミカルなリフを奏で、ヴァイオリン、クラリネットがパワフルなリフを。そしてピアノリフをバックにクラリネットが力強いメロディを奏で、ヴァイオリンがパワフルなリフを弾いて盛り上がって。その後ピアノのリズミカルなリフからバンドリフがはいるもだんだんゆったりとなって、ラストはピアノの♪ダーン!でFin。

 続いて7曲目は「Betta Splendens」。ギターのカウントからダイナミックで激しく力強いユニゾンリフからはじまるスリリングでスパイラル感覚の曲。ピアノのパワフルなリフにのってヴァイオリンとクラリネットのテクニカルなリフが掛け合いやユニゾンで。その後ヴァイオリンの伸びやかなメロディがながれて。そしてスリリングで躍動感たっぷりのピアノリフのあと、徐々にゆったりとなり、ダークなフレーズがながれて。そして元のスリリングなリフ、パワフルなユニゾンリフからダイナミックにFin。

 「ありがとうございます」って大山さん。「次の曲は川越さんお休みで」ってはじまった8曲目はリコーダー大フィーチャーの「Juhannus」。ギターのアップテンポの躍動感たっぷりのカッティングリフからはじまって、リコーダーのパワフルで爽やかな音色が響き渡って。そしてヴァイオリンのリズミカルなリフやのびやかなフレーズも。その後徐々にテンポダウンして、ゆったりとしたギターリフをバックにしっとりとしたリコーダーのフレーズ、ヴァイオリンののびやかなフレーズがながれて。終盤ではギターとヴァイオリンのアップテンポのリフからリコーダーの力強いフレーズがながれ、ヴァイオリンとのハーモニーも響かせて、ラストはゆったりとFin。

 「ありがとうございます」って大山さん。ここで先日FMで放送された“プログレ三昧”のお話を。“構成とかではなく、ベクトルが何処に向いているかによってプログレかどうか判断する”みたいなお話が。で、エレアスはプログレですけど、アコアスはプログレと思うかどうか?って。「ご意見いただければ」って大山さん。

 9曲目は「ルカ組曲」。まず第1部は「草原のルカ」。ピアノの流麗なリフにのってリコーダーの力強いフレーズとヴァイオリンの伸びやかなフレーズがながれ、ハーモニーで響かせて。その後アップテンポになり、ピアノとギターの躍動感あふれるパワフルなリフにリコーダーの力強い音色が爽快感たっぷりに疾走していって。
 第2部は「星とルカ闇に消え」。ピアノのアップテンポのパワフルなリフからリコーダーの力強い音色が響き、ヴァイオリンが裏メロを奏でて、ハモりも綺麗に。そしてピアノリフにのってヴァイオリンの伸びやかなフレーズがながれ、ピアノの躍動感たっぷりのリフからリコーダーの力強い音色が。その後ギターのアップテンポのパワフルなリフにのってリコーダーのテクニカルなソロが。続いてヴァイオリンのリフにのってテクニカルなギターソロも。そしてパワフルなリフがダイナミックにながれてドラマティックに盛り上がって。途中ですがここで拍手が。
 第3部は「風の王国」。ピアノのミドルテンポのリフがゆったりとながれ、そこにギターも加わってユニゾンで。そしてヴァイオリンのしっとりとした音色がゆったりとながれます。その後一転、ヴァイオリンのアップテンポのパワフルなリフから、ピアノがリズミカルなリフを、クラリネットがパワフルかつテクニカルなリフを。そして再びゆったりとヴァイオリンとクラリネットがフレーズを伸びやかに奏でて。終盤ではヴァイオリンのアップテンポのリズミカルなリフからパワフルにダイナミックに盛り上がって。それが一旦止まって、そしてダイナミックなリフがゆったりと雄大にながれて劇的にFin。

 「ありがとうございます」「早くも次の曲が最後になりました」って大山さん。ここでメンバー紹介です。「ピアノ、川越好博!」大拍手です。「ヴァイオリン、テイセナ!」大拍手です。「クラリネット&リコーダー、筒井香織!」大拍手です。「ギター、大山曜でした」って同じく大拍手です。メンバーの皆さんは丁寧にお辞儀をして。続いてライブの告知ですが、すでに発表されてチケットも販売されているエレアスのライブが12/11。そして本日発表になったのがアコアスの次のライブ。来年2/4に再び池袋の教会でワンマンライブとのことで。他に某オタク系イベントにゲストで参加されるそうで。「どこでやるの?」って川越さん。「場所知りません」って大山さん、大爆笑!

 本編最後の10曲目は「Ryu-Hyo」。ギターの素朴なリフからメロウにはじまって、ヴァイオリンのゆったりと伸びやかなフレーズとクラリネットのリズミカルなリフが心地よく響きます。心癒される曲調ですね。そしてクラリネットとピアノのリズミカルかつ雄大な感じのリフが美しくながれ、リコーダーの素朴な音色のゆったりとしたメロディ、ヴァイオリンの伸びやかなフレーズがながれて。ヴァイオリンとクラリネットで美しいハーモニーを奏でたあとヴァイオリンのドラマティックなソロが。ラストは元のギターリフで静かにFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!メンバーの皆さんは深々とお辞儀をして拍手のなか客席を通ってバックステージへ。もちろん拍手がアンコールを求める手拍子になって。すると程なくメンバーの皆さんがステージに戻って大拍手で迎えられます。「どうもありがとうございます」って大山さん。このあとの対バンさんのライブにメンバー数名が1曲参加されるとか。

 オーラス11曲目は「Distance」。ピアノのアップテンポのテクニカルで綺麗な音色のリフ、ギターのパワフルなリフからはじまって、ヴァイオリンの力強く伸びやかなフレーズや、クラリネットの爽やかなフレーズがながれて。パワフルなリズムに乗ってヴァイオリンの雄大なフレーズやクラリネットのそれを追いかけるようなフレーズも躍動感たっぷりに。その後、ピアノのテクニカルなリフ、クラリネットの裏メロ、そしてヴァイオリンの艶やかなソロが。とっても明るく爽やかな楽しい曲ですね。ラストはたおやかなメロディがながれてゆったりとFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!メンバーの皆さんは深々とお辞儀をして拍手のなか客席を通ってバックステージへ。すると客席が明るくなってライブ終了。時計を見ると20時18分。1時間15分のライブでした。
 今回のアコアス、凄い迫力でした。最初からヴァイオリンの力強いサウンドに圧倒されちゃいました。9月のエレアスのときに聴きづらかった分、今日はテイさんのヴァイオリンサウンドをたっぷり堪能させていただきました。筒井さんの清く透き通るリコーダーの音色にもめっちゃ感動しました。ピアノもギターもパワフルで綺麗なサウンドでかっこよかったっす。今回はパワフルな曲が多いなと思いきや、本編最後のRyu-Hyoの美しさに超感激!素晴らしい演奏でした。来年2月の教会ライブもすっごい楽しみです。
 ちなみに“アコアスがプログレか否か”とのことですが、ジャンル的には自分としてはもう“Asturias”という唯一無二の音楽ジャンルが出来上がっていると思います。あるいは“大山ワールド”とでも言いましょうか。プログレであり、ロックであり、癒し系でもある素晴らしい音楽ジャンルではないかと。

11.10.16 KBB

2011-10-22 06:58:35 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2011.10.16 吉祥寺Silver Elephant
 日本のヴァイオリン・プログレ・バンドの最高峰<KBB>。メンバーはリーダーでヴァイオリニストの<壷井彰久さん>、キーボード<高橋利光さん>、ベース<Daniさん>、そしてドラムス<菅野詩郎さん>の4人です。今年5月のライブのときに、次のライブは10月の対バンライブとの告知があったんですね。その後そのライブ情報が発表されたんですけど、対バン相手が諸事情により不参加となったために<KBB>のワンマンライブに変更。これはめっちゃ嬉しいっす。しかもスタート時間はそのまま18時とのこと。いつものように19時スタートだと家が遠い自分は最後まで観れないんですね。なので18時スタートならアンコールまで観れるでしょうから超ラッキーです。

 さて当日。休日なので余裕で家を出たつもりが結局着いたのが開演10分前。すっかりイス席は埋まっていたので今回も客席後方で立ち見です。まあ立ち見のほうがステージ全体がよく見えるし。問題は体力だけですが、2時間くらいなら余裕かなと。で・・・ふと後ろの物販コーナーを見ると、なんと壷井さんが自ら“売り子”さんをやっていてビックリ。CD買ったらサインしてもらえるのかなぁなんて思ったり。もっとも自分は壷井さんのCDはほとんど持ってるし。

 開演予定時間の18時を過ぎた頃、壷井さんはまだ物販コーナーに。すると客席が暗くなって、菅野さんがステージに登場。ところが壷井さんはそのままだし、高橋さんもDaniさんもステージには上がらず客席後方に。すると菅野さんがスネアを中心にドラムを叩き始めて。しょぱなからドラムソロとはビックリ!ひとしきり叩いたころに今度はDaniさんがステージに登場してドラムをバックにゆったりとメロディアスなベースソロを。続いて高橋さんがステージに登場してシンセをうねらせ、ダークかつテクニカルなキーボードソロを。最後にそれまで“売り子”していた壷井さんがステージに登場して伸びやかで幻想的なヴァイオリンサウンドを響かせ、そしてテクニカルなバンドアンサンブルをキメ、壷井さんのカウントからダイナミックなバンドリフが。1曲目は「カタストロフィ」。ミドルテンポのダイナミックなリフ、ヴァイオリンとキーボードのユニゾンのパワフルなリフがながれて。大地を感じる力強さです。中盤ではミドルテンポのゆったりとしたリズムでピアノの綺麗なソロが。バックでは味わい深いベースラインがながれて。続いてはヴァイオリンの伸びやかでエモーショナルなソロが。終盤では段々とテンポアップしていって躍動感たっぷりのリズムになり、ベースのテクニカルなソロが。そしてパワフルでダイナミックなリフで疾走して、その後ヴァイオリンのアグレッシブなソロが。ラストはゆったりとFin。

 「ありがとうございます。こんばんは、KBBです」って壷井さんが挨拶を。大拍手です。ここで高橋さんが「ちょっと業務連絡。楽屋に曲順表とってきていい?」って爆笑!「せっかくかっこいい演出ではじまったのに」って壷井さん、爆笑!でも「1人づつ減っていくのもいいね」って。1人づつ入っていくという新たな演出でしたが「弊害もある」って。気がつかなかったんですけど最初ヴァイオリンの音が出なかったようで「やらないほうがよかった」って。で「今日も2時間たっぷりトークを聞いていってください。合間に演奏します」って爆笑!

 2曲目は「Discontinuous Spiral」。ヴァイオリンの変拍子リフからはじまって、アップテンポのダンサブルなリズムがはいって、ヴァイオリンが爽やかなフレーズを奏でて。照明とっても綺麗ですね。まずはクリスタルで綺麗なサウンドのキーボードソロが。その後、ヴァイオリンが伸びやかなフレーズを奏で、モーグが加わってハーモニーを聴かせてくれて、そのままエモーショナルなモーグソロへ。中盤では一旦止まってベースとピアノがしっとりとしたフレーズを奏でて、そのままベースソロへ。その後ヴァイオリンのパワフルなリフから盛り上がるも、再び静かになってヴァイオリンとピアノがゆったりしっとりと。終盤ではダイナミックなリフから元の爽やかなフレーズがながれて、パワフルなリフでFin。

 「ありがとうございます」って壷井さん。今日は「究極の人手不足」って、メンバーのみでスタッフの方が誰もいないそうで。なので壷井さんが物販の“売り子”をされてたとか。「コストカット」って壷井さん。「無人販売にしよう」なんてお話も。そして「そのうちエフェクターが減っていって、キーボードも減っていって、弦も減っていって」って爆笑!ここで弦の値段の話になって、Daniさんいわく、ベース弦は1set3000~4000円くらいとか。ヴァイオリンはそれよりも高いそうで。「ベース弦のほうか太いのになんで?」って疑問が。

 3曲目は「Age of pain」。ピアノのしっとりとしたリフレインからはじまって、ヴァイオリンの瑞々しく美しいフレーズがゆったりと響いて。そしてミドルテンポのリズムがはいってドラマティックに盛り上がっていって。中盤ではベースの味わい深いフレーズがながれ、ヴァイオリンが幻想的な音色を響かせ、そしてリズミカルなリフからしっとりとしたピアノソロが。終盤ではヴァイオリンのメロウなフレーズからドラマティックに盛り上がって、ドラムも叩きまくって。ラストはゆったりとほのぼのした感じのフレーズがながれてしっとりとFin。

 「ありがとうございます」って壷井さん。ここで高橋さん、イスの高さの調整を。ここで先ほどの曲順表の話になって、壷井さん、キーボードセットのなかに配置されたノートPCを見て「PCで表示すればいいんじゃないですか?」って大爆笑大拍手!「ついでにツイッターもやりながら」って爆笑!ここでスタッフがほしいって話になって突然募集を。「低給冷遇です」って爆笑。で「力持ち・お金持ちで物販できる人」って。さらに「ヴァイオリンが弾けて、エフェクターにも詳しい人」って。ここで菅野さんが話に加わって、以前あるバンドのライブを観にいったとき、ローディの人がドラムのチェックをしていて、そのドラミングがバンドのドラマーよりも上手かったって。「それじゃボクよりヴァイオリンが上手くない人」って爆笑!

 4曲目は「Kernel」。スティックのカウントからベースがアップテンポでファンキーなリフを。そしてヴァイオリンとキーボードがはいってダイナミックなリフが。その後ヴァイオリンのワウを効かせたアグレッシブなソロ、キーボードとのテクニカルなユニゾンリフが。続いてキーボードのアップテンポの明るく楽しいリフからリズミカルなソロへ。中盤ではベースのテクニカルなリフ、ヴァイオリンとキーボードのスリリングなユニゾンリフ、そしてヘヴィリフと叩きまくりドラムからベースのアグレッシブなソロが。ドラムも叩きまくって。ラストはオールユニゾンでスリリングなリフを。

 「ありがとうございます。カーネルでした。サンダースではありません」って壷井さん、爆笑!先日、壷井さんは向谷実さんのフュージョンユニットに参加されたそうですが「16分のキメが多い」って。ここでトランペットやSaxなどはハイキーのロングトーンで歓声を受けるのにヴァイオリンやキーボードは早弾きしないとうけないって。ならばソロでロングトーンをって。「盛り上がってください」って壷井さん。

 第1部最後となる5曲目は「Larks in the air」。ヴァイオリンのゆったりと爽やかなリフから始まって、ミドルテンポでほのぼのとしたメロディがながれて。ヴァイオリンの綺麗で伸びやかなフレーズがたおやかに奏でられ、キーボードとのハーモニーも聴かせてくれて。その後ピアノのしっとりとした感じのソロ、そしてヴァイオリンがたおやかに美しいメロディを奏でて、ユニゾンも。中盤ではパワフルなドラムをバックにベースのヘヴィサウンドのテクニカルなソロが。そしてパワフルでダイナミックなリフのあと、ヴァイオリンのヘヴィサウンドのソロ。ここでロングトーンを取り入れてニヤッと。そして弾きまくりで盛り上がって。ラストは跳ねるようなアップテンポの楽しいリズムになってFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございます。しばらく休憩します」って壷井さん。大拍手のなか、メンバーの皆さんは楽屋へ。時計を見ると19時20分。1時間15分の前半でした。休憩中に壷井さんは再び物販コーナーで“売り子”をやってました。といっても女性ファンの方々と談笑されていたような。

 19時38分頃、客席の照明が暗くなってメンバーの皆さんがステージに戻って拍手で迎えられます。第2部最初となる6曲目は「予知夢」。ベースのミステリアスなラインがしっとりとながれ、ヴァイオリンがフィンガーピッキングでリフを。そしてピアノリフからシンバルのアップテンポのリズムがはいって、その後ピアノのアヴァンギャルドなソロが。ドラムも叩きまくって盛り上がったあと、一旦静かになるも再び激しく盛り上がってダイナミックに。そしてヴァイオリンの妖しく不気味なフレーズがながれて。中盤では静かになって、ピアノのミステリアスなリフがゆったりとながれ、マレットでのシンバルロールからヴァイオリンのダークでサスペンティックなソロが。終盤ではヴァイオリンのアグレッシブなソロで盛り上がったあと、静かになってヴァイオリンとベースがしっとりとしたフレーズを奏で、そして力強くダイナミックながら暗く重い感じに。

 「ありがとうございます。第2部どんよりとはじまりました」って壷井さん、爆笑!“趣向を凝らしたオープニング”ということで「RUSHみたいにムービーをながして」って。すると高橋さんが「RUSHみたいにオレの後ろに乾燥機を並べて」って。すると知っているファンの方は大拍手!もちろん自分も。「お!知ってるひといる。さすがシルエレ!」って高橋さん。「じゃあ我々もお母さんにステージ前で洗濯板で洗濯してもらおう」って壷井さん、爆笑!ここでなにかシュールな趣向をってお話から、ステージの半分を空けようとか、いっそのこと楽屋が狭いのでステージの半分を仕切って楽屋にしようってお話が。でもあるミュージシャンは実際にステージ脇にベッドを配置していたというお話も。

 7曲目は「Suspicious Forest/森があやしい」。ベースとヴァイオリンが神秘的なサウンドを鳴らして。ステージはグリーンライトに包まれて。そしてベースがリズミカルなリフを、ドラムがシンバルでアップテンプのリズムを刻み、キーボードとヴァイオリンが変拍子のテクニカルかつリズミカルなリフを。ドラム叩きまくりでヴァイオリン・キーボード・ベースのオールユニゾンのリフ、めっちゃスリリングでかっくいいっす。中盤ではエモーショナルかつテクニカルなキーボードソロ、続いてアラビアンっぽいフレーズからはじまったアグレッシブなヴァイオリンソロが。そこから盛り上がって、ダイナミックなリフからオールユニゾンリフをキメて。ベースとヴァイオリンが向き合ってアクションもキメて。

 「ありがとうございます」って壷井さん。さらに「これは疲れる、頭が疲れる」って高橋さん。ここで壷井さん、曲のタイトルの元になった某バンドの某ベーシストのご子息の“かんじのがくしゅうノート”を披露されます。詳しくは書きませんが、純粋無垢な小学生の発想って驚かされることがあるなって。たしかに曲タイトルのインスピレーションを得るにはいいかも。ただ“口○け女”ってのはちょっと・・・ねぇ。

 8曲目は「白虹」。しっとりとしたピアノソロからはじまって、ベースが哀愁ただようメロディを奏でて。そしてヴァイオリンがゆったりと美しく奏で、ドラマティックに盛り上がっていって。フロアーはミラーボールが回って幻想的な雰囲気に。その後ヴァイオリンのエモーショナルでドラマティックなソロが。中盤ではフリーインプロの様々な音が飛び交うカオス状態に。ヴァイオリンはディレイを効かせて弾きまくって。その後ヴァイオイリンがしっとりとしたリフを奏で、ピアノが加わってユニゾンからだんだん早くなってダイナミックに盛り上がって、ヴァイオリンのアグレッシブなソロへ。終盤ではリズミカルなキーボードリフからユニゾンで明るく爽やかな感じのフレーズを。それが一旦止まって、ヴァイオリンがゆったりと雄大にドラマティックに奏で、そしてオルガンサウンドが響き、ヴァイオリンがミドルテンポでリズミカルなリフを。終盤では叩きまくりのドラムソロが。ラストは徐々にテンポダウンして♪ジャーン!でFin。

 ここでメンバー紹介です。「キーボード、高橋利光!」「ベース、Dani!」「ドラムス、菅野詩朗!」おのおのに大きな拍手が。そして高橋さんが「ヴァイオリン、壷井彰久!」って。「物販担当です」って壷井さん、爆笑!そしてお待ちかねの“菅野コーナー”です。「こんばんは!」って菅野さん、大拍手です。「先ほど“予知夢”って曲やりましたが、変な夢を見た話を」って。菅野さんはたまに山に山菜採りに行かれるそうです。で、その夢を見たそうですが、菅野さんが山奥で山菜を採っていると、いきなりカモシカが出てきて「オレの山で何やってんだ!」って言ったとか。でも逃げもせずに“うるせえな”って思っただけで無視すると、今度は熊が現れてやはり怒ってたとか。それでも菅野さんは無視して山菜を採っていると、熊に羽交い絞めにされて、そのうえカモシカにおもいっきり踏まれたとか。その痛みで目が覚めたそうで。「これってひょっとして“予知夢”なのかな」って菅野さん。「来年は(山菜採りに)行かないほうがいいかな」って。でも「ぜひ行ってほしい」って壷井さん、爆笑!「カメラ持って後を追う」って。最後にキメの「お疲れ、カツカレー!」って大爆笑大拍手!

 「それでは気をとりなおして」ってはじまった9曲目は「Inner Flames」。菅野さんにスポットが当りパワフルなドラムソロから激しくはじまります。そしてミドルテンポでヘヴィなバンドリフがダイナミックにはいって、パワフルなオルガンサウンドが響いて。その後一旦止まってヴァイオリンの伸びやかな音色がゆったりとながれ、アップテンポになってパワフルでダイナミックなリフが。Daniさんノリノリでアクションキメて。そしてオルガンとヴァイオリンのユニゾンも。中盤ではベースのテクニカルなソロ、ヴァイオリンの伸びやかかつアグレッシブなソロと続き、ベースのリズミカルなリフにのってヴァイオリンの伸びやかで雄大なフレーズがながれて。終盤ではミドルテンポのヘヴィなリフからキーボードとヴァイオリンのユニゾン、そしてアグレッシブなヴァイオリンソロ、弾きまくりキーボードソロと続き、ヴァイオリンとキーボードの掛け合いの早弾きやロングトーンのソロバトルが。ラストはパワフルでダイナミックなリフから♪ジャーン!で弾きまくり叩きまくりでFin。

 「ありがとうございます」「終わりのような雰囲気ですけどまだやります」って壷井さん、爆笑!ここでメンバーおのおののライブ告知が。Daniさん出演のtaikaと、高橋さん出演の小野瀬ショーが同じ日のようで。KBB次回は12/18高円寺でワンマンだそうです。「本日は誠にご来場ありがとうございました」って壷井さん、大拍手です。

 本編最後の10曲目、ミドルテンポのダイナミックなユニゾンリフからドラムも叩きまくりではじまって、テクニカルなベースソロ、エモーショナルなモーグソロが。そしてヴァイオリンとオルガンがパワフルかつ伸びやかなリフを奏で、ダイナミックなリフへ。その後味わい深いベースソロ、ゆったりと伸びやかなヴァイオリンソロ、しっとりとしたピアノソロと続いて再びベースソロへ。終盤ではエモーショナルなヴァイオリンソロからミドルテンポのテクニカルなユニゾンリフが

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました」って壷井さん。「キーボード、高橋利光!」「ベース、Dani!」「ドラムス、菅野詩朗!」おのおのに大きな拍手が。そして高橋さんが「ヴァイオリン、壷井彰久!」って。メンバーの皆さんは大拍手のなかお辞儀して楽屋へ。フロアーはもちろんアンコールを求める手拍子が鳴り響いて。
すると程なくメンバーの皆さんがステージに戻ってきて大拍手大歓声で迎えられます。「ありがとうございます」って壷井さん。「今日は“濃い”ね」「大曲揃い」って。ここで物販の話になって“Tシャツを作ろう”ってお話に。デザインは「熊に羽交い絞めされてカモシカに踏まれている菅野さん」「背中には“お疲れカツカレー”」って大爆笑!「誰かデザインを考えてください」って。絶対買います!

 アンコール最初となる11曲目は「Backside Edge」。ヴァイオリンのフィンガリングリフとベースのリズミカルなリフからはじまって、そこにシンセの幻想的な音色が響き、ドラムがフロアタムを力強く叩き、ヴァイオリンのパワフルなリフにのってシンセソロが。その後ヴァイオリンのテクニカルなリフからアップテンポになってキーボードとテクニカルなリフをユニゾンで。中盤ではキーボードのテクニカルなソロ、ドラムの叩きまくりソロと続き、ピアノのサンバ風の楽しいリフが。そしてベースのテクニカルなソロからヴァイオリンが伸びやかな音色をゆったりと響かせ、そしてアップテンポのダンサブルなリズムにのってアグレッシブなソロを。ラストはヴァイオリンのオシャレでリズミカルなリフからキーボードとユニゾンリフを。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました、KBBでした」って壷井さん。再びメンバー紹介をして、大拍手のなか、メンバーの皆さんはお辞儀をして楽屋へ。もちろんフロアーはアンコールを求める手拍子が鳴り響いて。
 すると程なくメンバーの皆さんがステージに戻ってきて大拍手大歓声で迎えられます。「ありがとうございます」って壷井さん。「本当に聴きたいですか?お主も好きよのう」って爆笑!「お言葉に甘えて」「しっとりした曲をやりたかったんですけど、この曲が残っちゃいました」って。

 ってはじまった再アンコールのオーラス12曲目は「Rice Planting Song」。オルガンのアヴァンギャルドなソロからはじまって、アップテンポのノリノリリズムがはいってヴァイオリンがテクニカルなリフを弾いてとっても楽しい感じに。壷井さんとDaniさんが向き合って。そしてダイナミックなリフからヴァイオリンのアヴァンギャルド風ソロへ。中盤ではダイナミックなリフから叩きまくりのエネルギッシュなドラムソロが。ラストはダイナミックにFin。
 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました。ドラムス、菅野詩朗!」「お疲れ、カツカレー!」「それでは12月にお逢いしましょう」って大拍手のなか、メンバーの皆さんはお辞儀をして楽屋へ。すると程なく客席の照明が明るくなってライブ終了。時計を見ると21時25分。

 1時間45分の後半で、前半と合わせて3時間オーバー、演奏もMCもたっぷりの最高に楽しめたライブでした。ヴァイオリンとキーボードの凄テクソロやバトルも凄かったですけど、ベースソロもドラムスソロもいっぱいあって見ごたえありましたね。オープニングはドラムソロからはじまってメンバーが1人づつ加わっていくパターン、斬新でしたね。でも登場の際の拍手のタイミングを逸してしまいました。ちなみにメンバーが1人づつ去っていくパターンは昔TOTOやRainbowがやってましたね。菅野さんの小噺コーナー、面白かったっす。でもブノア・ムーランさんとのライブの裏話とか聞きたかったかも。MCはもっといっぱいあるんですけど笑いすぎてメモとれなかったっす。次回KBBライブは12/18高円寺とのこと。その辺はいっぱい重なってるから自分は難しいかなぁ・・・

assure

2011-10-19 23:20:02 | ジャズ
 “手数王”と称されるスーパードラマー<菅沼孝三さん>と、スーパーオルガニスト<大高清美さん>のDUOユニット<assure>。2006年に結成され、2007年にアルバムではなく、いきなりDVDが発表されました。菅沼さんのアルバムやライブはここでもいくつも紹介させていただいておりますが、実は自分まだ大高さんのライブを観に行ったことがなく、音源すら一度も聴いたことがないんです。とあるライブで某氏が大高さんを“女性なのに男らしい”とおっしゃっておられたので、いったいどんな演奏をされるのかすっごい興味ありました。さらに“キーボード”ではなく“オルガン”とクレジットされているのも興味津々です。オルガンにこだわっておられるって、なんかJon Lord氏を思い浮かべてしまいます。そんな折にまずこのDVDが手にはいったもので紹介させていただこうかと。この映像は2007年2月19日にTOHO music collegeで行われたライブの7曲収録されています。他にもオマケでリハ等の映像も収録されているようで。
 1曲目は「Spoon」。神秘的なパーカッションサウンドとディジュリドゥの音色のSEがながれ、そしてお二人が登場して拍手と歓声が。まずはアップテンポのテクニカルなリフと叩きまくりドラム。そしてドラムソロとオルガンインプロのバトルが。反応しあいながらのテクニカルな応酬、凄いですね。その後元のリフに戻って、そしてラストは短いドラムソロも。
 2曲目は「Mile80」。オルガンの荘厳な音色がしっとりと響きます。教会音楽のような雰囲気も。そしてミドルテンポのドラムがはいって幻想的なサウンドが響き、ゆったりとほのぼのした感じのメロディがながれて。リズム的にはSWINGな感じですね。その後力強いドラムとオルガンリフをバックにテクニカルなモーグソロが。その後静かになってFin。ここでお二人マイクを持ってお互いを紹介して爆笑トーク炸裂!
 3曲目は「Kid’s Doors」。いきなりハイテンポでテクニカルなリフと叩きまくりドラムが。そして一転ミドルテンポになってブルージーな感じのオルガンソロが。それが徐々に盛り上がっていって、ちょこっとお遊びのSmoke on the waterリフも。そしてハイテンポになって叩きまくりドラムとオルガンリフの掛け合いが。その後ハイテンポのJAZZモードになってテクニカルなオルガンソロ。ドラムもリズムを刻みながら時折叩きまくって白熱していきます。終盤では元のテクニカルリフに戻ってFin。大高さんマイクを持って手を振って「痛いです。叩きすぎだよね」って。
 4曲目は「Reverb」。パイプオルガン調のたおやかな音色が響きわたります。どことなく暖かみのあるメロディにうっとりと聴きほれていると、いきなりパワフルな叩きまくりドラムがはいってビックリ!力強くダイナミックなリフがはいってパワフルに盛り上がって。重厚なクラシカルオルガンサウンドにパワフル叩きまくりドラム、すごい音圧ですね。大高さん「クラシック調の曲をやっても、この2人だとこうなってしまう」って。菅沼さんは「教会風にはじまって・・・ボクはキ○○トのカッコで後ろに立って。全裸で」って爆笑!
 5曲目は「Kozo-Kaikaku」。パワフルなドラムとオルガンリフからテクニカルにはじまって、ブレイクもキメて。菅沼さんスティックをクルクル回して。そしてミドルテンポのオルガンリフからムーグの伸びやかで爽やかなメロディがながれて。そしてシャッフルリズムでリズミカルなオルガンソロが。ドラムは隙あらば叩きまくりフィルを入れて。ちょこっとお遊びのSmoke on the waterリフも。その後テンポアップしてドラムもオルガンも激しくアグレッシブに。そして元の叩きまくりドラム&オルガンリフの応酬が。「ドラムス、菅沼孝三!」「オルガン、大高清美!」ってお互い紹介しあって「assureでした!」って。
 6曲目は「Cobalt」。菅沼さんのディジュリドゥソロからはじまります。大高さんはパーカッションを担当。ジャンベも叩いてます。そしてお客さんに手拍子を促して。その後「お客さんにリズム感を養ってもらいたいと思います」ってお客さんに4分、8分、3連と手拍子をさせて。そして徐々に難しいリズムを。大高さんも必死でジャンベを叩いて。
 7曲目は「GEKIDA」。アップテンポのドラムとオルガンリフからはじまって、そしてオルガンの雄大な感じのフレーズがながれて。ドラムはテクニカルにリズムを刻んで時折フィルを入れて。その後リズムが止まって、オルガンがミドルテンポのリフを弾き、そしてアップテンポになってドラムが叩きまくり。そこからミドルテンポになってオルガンのエモーショナルなソロが。それが徐々にテクニカルになってドラムも叩きまくって。終盤ではオルガンリフをバックに叩きまくりのドラムソロが。途中でオルガンも止まって菅沼ソロコーナーに。まずはディジュリドゥを吹きながらドラムを叩きまくって。ソロが終わると菅沼さん立ち上がって歓声に応えて一礼。そして再びハイテンポのリズムを叩いてオルガンもはいってテクニカルにFin。「ドラムス、菅沼孝三!」「オルガン、大高清美!」ってお互い紹介しあって「assureでした!」って。
 ドラムとオルガンだけなのに凄い音圧・凄い手数・凄い迫力ですね。めっちゃ見ごたえ聴きごたえあります。本編は60分くらいかな?すっかり見入ってしまってあっという間でしたね。ドラムソロもっと見たーい!オルガンソロもっと見たーい!って、物足りない感も。
 で、このあとにSpecial Contentsが収録されています。物足りなかったドラムソロのロングバージョンがたっぷりと。続いてDeleted Scenes。爆笑MCがたっぷりと。それとKozo-KaikakuのNGも。次は本番5日前のリハの映像。テンポの確認やエンディングの確認などなど。続いて2日前の映像。リハ後のお2人のトークが。次はOff Shots。本番数時間前の爆笑スチール写真撮影シーン。本番2時間前の楽屋でのディジュリドゥソロのリハ、本番1時間前の楽屋での漫才シーン、そしてサウンドチェックです。最後にOmakeですが、この内容は書かないでおきます。
 これはもう絶対にライブ観に行きたいっす。すっごい面白そうだし、すっごい演奏が楽しめそうだし。機会があればいつかきっと!

軌道共鳴 Absolute Separation

2011-10-16 07:36:36 | 21th J-プログレ
 以前あるバンドのライブを観にいったとき、ドラムとベースがすんごいい音を出してたたんですよね。すげーなぁ、かっこいいなぁって思って。で、ベーシストはパーマネントなメンバーになったそうですが、ドラマーはサポートメンバーでその日限りなんだそうで。でそのリズム隊のお2人が<軌道共鳴>というバンドにも参加されていると知って、もし音源があるなら欲しいなって思って。
 話は変わって先日のこと、延期になったイベント「ファンタジー・ロック・フェス2011」を観に行ったんですけど、トップバッターで出演されたのが<軌道共鳴>のギタリスト<黒沢ダイスケさん>率いるプログレッシブバンドだったんです。そのギターがまためっちゃかっこよくて「すげー!」って。もちろんベースも。
 <軌道共鳴>。黒沢さんは大学在学中から<Dream Theater>にハマって、2003年に“Dream Theater Official Songwriting Cntest”に「DNA」という曲を応募すべく、メンバーを募集してベーシスト<上田哲也さん>と意気投合し、ドラマー<大菊勉さん>らとこの年に<軌道共鳴>を結成されたそうです。そして2004年に応募した「DNA」が見事(惜しくも?)2位に輝いたそうで。そして2006年に1stアルバム「Absolute Separation」を発表されます。こちらは現在在庫ナシで再発の予定もいまのところないとか。もっと早く気づいていれば・・・
 そして今回紹介させていただく2ndアルバム「Prote Science」が2008年に発表されます。メンバーはギター黒沢さん・ベース上田さん・ドラムス大菊さん、そしてキーボード<高野ヒロユキさん>、ヴォーカル<吉村しんさん>の5人です。水面に浮かびオーラを放っている地球のジャケット、すっごい綺麗ですね。素晴らしい!
 アルバム1曲目は「MU」。幻想的なサウンドが響き、アコギ風の爽やかなギターリフがはいって。そしてベースのアップテンポのリフからパワフルなドラムがはいってミドルテンポになってヘヴィなギターリフと力強いピアノリフが。バスドラドコドコで盛り上がって、ピアノの綺麗なリフをバックにギターのテクニカルなソロが。その後、力強いヴォーカルがはいって爽やかな風を運び、サビでは歌い上げて。中盤では一旦止まったあと、キーボードのクリスタルサウンドが響き、爽やかなギターリフと力強いベースラインが。そしてテクニカルでうねりまくりのモーグソロ、エモーショナルなギターソロが。終盤では変拍子リズムでヘヴィなギターリフがながれ、そしてアップテンポで疾走していきます。その後ミドルテンポになってメロウなヴォーカルのサビへ。ラストは弾きまくり叩きまくりで盛大にFin。
 2曲目は「ATLANTIS(PHASE1)」。シンセの明るくきらびやかなリフから華やかにはじまって、ミドルテンポのパワフルなドラムからヘヴィなギターリフがはいって。そしてギターのアルペジオリフにのってしっとりとしたヴォーカルがながれ、徐々にパワフルになり、サビではドラマティックに歌い上げて。中盤ではパワフルな変拍子リフからエモーショナルかつテクニカルなギターソロが。そして爽やかなギターリフがながれ、ヴォーカルがはいって盛り上がって。終盤にもテクニカルなギターソロがたっぷりと。
 3曲目は「ATLANTIS(PHASE2)」。ピコピコ電子音がリズミカルに鳴り、ミドルテンポのヘヴィなギターリフからアップテンポのカッティングリフが。そしてパワフルな変拍子リフと叩きまくりドラムから一旦静かになって、うねるベースリフがミステリアスにながれ、ダークな感じのヴォーカルがはいって盛り上がっていって。その後ワウを効かせたヘヴィなギターリフからアップテンポのノリノリモードになってキーボードのアグレッシブなソロが。そしてヴォーカルがメロウに力強く歌い上げて。中盤ではダークなベースリフからシンセのお琴風サウンドが厳かに響き、そしてアップテンポになってヘヴィなギターリフからキーボードソロが。終盤では叩きまくりドラムとギターとキーボードのテクニカルなソロが。そしてサビに戻ってアップテンポのノリノリモードで歌い上げて、ラストは徐々にテンポダウンしていって。
 4曲目は「IMAGE IN A MIRROR」。シンセのきらびやかなリフから明るく楽しい感じではじまって、ダイナミックなリフからアップテンポでヘヴィなギターリフ、リズミカルなオルガンリフにのってヴォーカルがはいって、サビではパワフルに盛り上がって。2ndヴァースではヴォーカルにエフェクトがかかって、そしてサビで盛り上がって。間奏ではモーグのテクニカルなソロ、そしてヘヴィなギターリフと叩きまくりドラムからギターのエモーショナルなソロが。終盤ではテクニカルなユニゾンリフも。そして叩きまくりドラムをバックにベースがメロディを奏でて。
 5曲目は「THE HANGING GARDEN」。ギターのメロウなリフからしっとりとはじまり、ミドルテンポでヘヴィなギターリフからダイナミックなリフが。そしてシンセののびやかな音色が響き、アップテンポになってヘヴィなギターリフが。その後ギターのゆったりとしたリフにのって伸びやかなヴォーカルがはいって、サビは変拍子でメロディアスに。中盤ではキーボードの明るく爽やかなリフ、ギターの歯切れのいいリフから爽快感のあるエモーショナルなギターソロが。終盤ではしっとりとしたヴォーカルから徐々に盛り上がってダイナミックに。ラストはキーボードのリフレインがゆったりとしっとりとながれて。
 6曲目は「COSMIC SHAFT」。鳥のさえずる音が聴こえてきて、そして神秘的なサウンドがながれ、パワフルなリフがはいってブレイクもキメて、ダイナミックな変拍子リフが。その後ギターのアルペジオのゆったりとしたリフが幻想的にながれ、しっとりとしたヴォーカルがはいって、サビでは力強く歌い上げて。間奏ではキーボードのエモーショナルなソロ、ベースのテクニカルなソロが。終盤ではアップテンポでキャッチーなサビで盛り上がって、ラストはめっちゃ弾きまくりのアグレッシブなギターソロが。
 7曲目は「SEVENTH」。オルガンリフから叩きまくりドラムがはいって、ギターの変拍子リフ、シンセの伸びやかなフレーズがながれて。そしてベースリフが神秘的に響くなか、しっとりとしたヴォーカルはいって、サビはメロウかつ力強く。その後アップテンポになって躍動感たっぷりにギターリフがながれ、叩きまくりドラムとともにヴォーカルがパワフルにキャッチーなメロディを。中盤では静かになってミドルテンポでヘヴィなギターリフとキーボードのクリスタルなサウンドが幻想的に響いて。そしてパワフルな変拍子リフからテクニカルなモーグソロ、アグレッシブなギターソロと続き、キーボードのギターのスリリングか掛け合いバトルが。ユニゾンやハモりからパワフルに盛り上がって。終盤ではアップテンポのノリノリリズムでキャッチーなサビメロがながれ、ヘヴィなギターリフと叩きまくりドラムでFin。
 8曲目は「PIRANHA BYTES」。ドラムのファンキーっぽいソロからはじまって、変拍子のヘヴィなリフが。そしてアップテンポでオルガンリフとギターリフがはいって疾走していきます。その後、ギターの妖しいソロから女性のスキャットが幻想的にながれ、ミドルテンポでギターのヘヴィリフをバックにシンセの壮大なスケールを感じさせる伸びやかな音色が響き渡り、そしてオルガンのテクニカルなソロ、ギターのアグレッシブなソロと続きます。中盤ではミドルテンポのパワフルなリフからモーグのアグレッシブなソロが。そしてギターの爽やかなカッティングリフ、シンセのリズミカルなリフが。その後静かになってアコギのアップテンポのリフがはいって、エモーショナルかつテクニカルなベースソロが。終盤ではミドルテンポのヘヴィなギターリフがリズミカルにながれて盛り上がって、叩きまくりドラムとモーグのテクニカルなソロ、そしてギターのエモーショナルなソロが。ラストはダイナミックな変拍子リフでFin。
 めっちゃパワフルでテクニカルなギター・ベース・キーボード・ドラムス、そしてメロディアスで伸びやかなヴォーカル、まさしく日本のDream Theaterといった感じの凄いサウンドですね。もちろんヴォーカルの声質は全く異なるので、同じとは言いませんが、テクニカルな演奏に綺麗なメロディラインは共通項いっぱいです。聴き処いっぱいの素晴らしいアルバムですね。いつかライブ観に行きたいっす。それと1stアルバム再発祈願です。

坂本龍一さん  千のナイフ

2011-10-13 00:38:35 | 70's J-プログレ
 世界で一番有名な日本人としてその名があがるほどワールドワイドで活躍されている音楽家<坂本龍一さん>。その坂本さんが最初にブレイクしたのはやはり“コンピューターサウンド”“テクノミュージック”を広め、世界発売された<Yellow Magic Orchestra>ですが、坂本さんはその直前の1978年10月にすでにそのノウハウを駆使されたこのソロアルバム「千のナイフ」を発表されています。
 当時、坂本さんは昼間はスタジオミュージシャンのお仕事をして、夜から朝方までコンピューターとシンセサイザーの研究をされ、そして試行錯誤しながらこのアルバムの制作をされるという、とんでもないスケジュールを数ヶ月もこなされたそうで、レコーディングにも約500時間もかかったとか。このアルバムにはのちにYMOを支える<松武秀樹さん>がコンピューターオペレーターを担当。そしてギターに<渡辺香津美さん>が参加されています。またジャケットで坂本さんが着ている衣装は、この後に結成されるYMOのドラマー<高橋幸宏さん>がコーディネートされ、アルバムのライナーノーツには同じくYMOの<細野晴臣さん>が寄稿されています。
 アルバム1曲目は「千のナイフ」。序盤はヴォコーダーによる詩の朗読がしばしながれます。そしてアップテンポの躍動感のあるテクノリズムがはいってチャイナ風の明るく爽やかなメロディがながれて。オリエンタルなパーカッションサウンドや時折はいる琴の音色、いいアクセントになってますね。中盤にはめっちゃ弾きまくりのギターソロが。終盤でもおもいっきり弾きまくってます。ラストではスペーシーなサウンドが響きわたり、爆発音も。
 2曲目は「Island of Woods」。小鳥のさえずりや動物の鳴き声が響きわたり、まるで深い森の中にいるような神秘的な雰囲気がただよって。そして連続したアップテンポのテクニカルなリフがスリリングにながれて。その後強風が吹き荒れたり、静かになったり。中盤からはゆったりと幻想的な音色がながれ、そしてネコの鳴き声のような音と雑踏の音など様々な音が空間を飛び交って。ラストは静かに波の音が。
 3曲目は「Grasshoppers」。パワフルなアップテンポのピアノリフからはじまって、そしてゆったりと幻想的な感じになって。その後ミドルテンポでジャジーなピアノフレーズがながれ、それが徐々に盛り上がって。終盤では静かになって、そしてリズミカルなピアノリフが力強くながれて盛り上がっていって。
 4曲目は「新日本電子的民謡」。ミドルテンポのテクノリズムにのってどこか懐かしい感じの民謡風のメロディがながれて。こののどかな雰囲気、いいですねぇ。時折はいるスペーシーなサウンドも面白いですね。中盤ではそのスペーシーなサウンドにのってヴォコーダーサウンドがゆったりとながれて。
 5曲目は「Plastic Bamboo」。コミカルなサウンドがミドルテンポでリズミカルにダンサブルに楽しくながれて。オリエンタルな雰囲気のなかにスペーシーなサウンドが入り混じって。ラストはリズムが止まって幻想的なサウンドが静かにながれて。
 6曲目は「The End of Asia」。アップテンポのリズミカルなリフからはじまって、リズムにのってチャイナ風のフレーズがながれて。ダンサブルでとっても楽しい曲ですね。終盤にはエモーショナルなギターソロが。ラストは重厚なシンセサウンドが響き渡って。この曲はYMOのライブでも重要なレパートリーになってましたね。
 当時自分はまだHR/HMにハマる前で、YMOの1stと2ndは超ヘビロテしてました。で、当然のアルバムの存在も知ってはいたんですけど、なぜか手を出さなかったんですね。まあ中学生だった自分が聴いても理解できなかったでしょう。いまでも理解できるとは言えませんけど。

大久保治信さん Miscellaneou Ⅰ・Ⅱ

2011-10-10 07:30:36 | 21th J-プログレ
 プログレバンド<Truth and Reality>の中心人物であり、キーボード奏者の<大久保治信さん>。大久保さんは高校生の頃から音楽に目覚め、その後本格的に勉強され、1980年頃から多くのアーティストやアイドルのレコーディングやライブのサポートに参加されたり、また作曲やアレンジャーとしても活躍され、多くのCMやゲーム等の音楽にも携わっておられます。その大久保さんのソロアルバムもあるとのことでいつか手に入れたいなって思っていました。そんな折に<Truth and Reality>が参加されたプログレイベントの際に店頭で2枚販売されていたもので即購入しちゃいました。
 まずは2011年2月28日の日付のある「Miscellaneous」。4曲収録のミニアルバムです。1曲目は「MONO」。アップテンポのジャジーながらファンキーっぽいリズムからはじまって、リズミカルなピアノリフをバックにオルガンの明るく楽しいフレーズがながれて。その後ドラムフィルからジャジーなハイテンポのリズムになってベースフィルからアグレッシブなオルガンソロが。バックのベースもかっくいいっすね。続いてテクニカルなピアノソロが。バックではベースも弾きまくりドラムもパワフルに叩きまくって。終盤ではテーマフレーズからドラムソロがちょこっと。とっても楽しいリズミカルな曲、ライブで聴いてみたいっす。
 2曲目は「Prig」。ミドルテンポの重めのリズムではじまって、シンセの伸びやかな音色がながれて。落ち着いた感じの曲調ですが徐々に盛り上がっていって、そして鮮烈なブラスサウンドのリフがパワフルに響いて。中盤ではエモーショナルなオルガンソロが。終盤ではテーマフレーズに戻って、ラストにオルガンソロがちょこっと。聴いていて思わずヨコノリしてしまいました。
 3曲目は「Niji」。ドラの音が鳴り響いてはじまって、ミドルテンポでミステリアスなリフがながれ、そして笙のようなサウンドの和風メロがしっとりとながれ、そしてストリングスサウンドの壮大なフレーズがはいって。リズム的にはファンキーな感じなんですけどおもいっきり和風の曲調ですね。正座して背筋を伸ばしてしまいそうです。中盤では一旦静かになって太鼓の音が響き、そしてドラの音とともにテーマフレーズが。ラストはリズムが止まって幻想的な感じに。
 4曲目は「Another Day」。ブラシでのドラムのスローテンポのしっとりとしたリズムでピアノの美しい音色が響いて。アダルティな感じ、いいですねぇ。薄暗いJAZZバーで恋人同士がグラスを傾けているような雰囲気がします。中盤ではエモーショナルでドラマティックなピアノソロが。とっても美しいメロディアスなバラード風の曲、すっごい素敵♪
 
 2枚目は2011年7月2日の日付のある「Miscellaneous Ⅱ」。こちらも4曲収録のミニアルバムです。お顔が半分描かれたジャケット、1曲目は「生きてるだけでなるもうけ」。パワフルなドラムからはじまってビッグバンドジャズ的な盛大なブラスサウンドの華々しいリフはいって、そしてミドルテンポでテクニカルかつエモーショナルなオルガンソロが。ブラスサウンドのリフ、どこか懐かしいような。タイトルからするとクレージー・キャッツ全盛の昭和な感じもしますね。もちろんリアルタイムではないのでテキトーに書いてるだけですけど。
 2曲目は「Remove」。アフリカンなパーカッションからアップテンポではじまって、リズミカルなピアノリフがジャジーなハイテンポのリズムにのって躍動感たっぷりにながれていきます。叩きまくりのドラムもリズムをグイグイひっぱっていくベースラインもかっくいいっす。中盤ではそのリズムにのってテクニカルなピアノソロがスリリングにながれて。
 3曲目は「月光」。しっとりとしたミドルテンポのアンビエントなリズムにのって美しいピアノの調べがながれて。そしてそれがメロトロン風サウンドをバックに徐々に盛り上がっていって。とってもドラマティックですね。中盤にはエモーショナルかつパワフルなギターソロが。このギターは<池田邦人さん>です。
 4曲目は「戦国」。重厚なシンセリフ、ピアノのテクニカルなリフから壮大なオーケストラサウンドがリフがはいって、それをバックにピアノの力強いリフやパワフルなソロがスリリングに展開します。タイトルの通り、戦闘モノのゲーム音楽のサントラみたいです。中盤では一旦止まって静かになり、ブラスサウンド、そしてオーボエのようなサウンドがゆったりとながれ、そして美しいピアノの音色がゆったりとながれて。その後ドラの音が鳴り響き、ダイナミックなオーケストラサウンドのリフがはいって、ストリングスのアップテンポのリフをバックにリズミカルかつパワフルなピアノリフが。そして壮大なオーケストラサウンドがながれ、そしてオケサウンドのリフをバックに攻撃的なピアノリフが。めっちゃパワフルでかっくいいっす。
 2枚通して聴き終わって思わずため息。「すげー!」って感じです。基本ベースはJAZZですけど、明るく楽しい曲、しっとりとした美しい曲、情緒たっぷりの曲、壮大でスリリングな曲などなど、幅広い音楽性を持った、どちらもとっても楽しめる素晴らしいアルバムですね。今後も期待しちゃいます。

Quaser  DELTA FLUX

2011-10-06 21:27:22 | ジャパン・プログレ
 リーダーでキーボード&ヴォーカルの<森田拓也さん>が中心となって1976年に結成されたテクニカル・シンフォ・プログレバンド<Quaser>。長い歴史のなか、紆余曲折を経て、苦難を乗り越え、1994年に森田さんのソロ的ながらも1stアルバム「Out From Quaser」を発表。そしてあらためてプログレドラマー<形山和夫さん>らメンバーを集めてバンドを組み、95年の阪神大震災という未曾有の災難を乗り越えて、ギタリスト<勝浦雅巳さん>を迎えて99年に2ndアルバム「Remergence」を発表されます。しかしその後にベーシストが脱退してしまい、バンドはしばらく森田さん・勝浦さんのお2人がリズムシーケンサーを用いて<プチ・クェーサー>としてライブを行ったそうです。
 翌2001年に新たにベーシスト<藤井博章さん>を迎えて<Quaser>として活動を再開され、2003年10月に3rdアルバム「Phase Transition」を発表。その後ライブ活動を続けられ、8年後の今年2011年9月に4thアルバム「DELTA FLUX」を発表されます。レコーディングメンバーは、キーボード&ヴォーカルの<森田拓也さん>、ギターの<勝浦雅巳さん>、ベースの<藤井博章さん>、そしてドラムスの<形山和夫さん>です。このアルバムは2006年から2009年にかけてレコーディングされたようで。今回のアルバムにはなんとごく初期のメンバーだったギタリスト<是永巧一さん>が8曲目に参加されているそうで。これまためっちゃ嬉しいっす!
 高層ビルが溶けて飛び散り、下層は波がうねっていて。都会が津波にのまれるような感じは、今年は3.11大震災があっただけに直視するのはちとキツいかな。
 アルバム1曲目は「Wild Ocean」。波の音が静かにながれて。そしてアップテンポのオルガンリフとヘヴィなギターリフからダイナミックにはじまって、シンセの鮮烈なリフから壮大な感じに。その後静かになってギターのメロウなフレーズがながれてしっとりとしたヴォーカルがはいって、サビではパワフルに。間奏でちょこっとギターのテクニカルなタッピングソロが。これ絶妙ですね。2ヴァースではヴォーカルがパワフルに。中盤ではオルガンのリズミカルなソロから伸びやかで爽やかな感じのヴォーカルが。その後オルガンとギターのテクニカルなリフからギターのメロウかつテクニカルなフレーズがながれ、そして再び伸びやかなヴォーカルが。終盤ではアップテンポになってパワフルなヴォーカルがはいって、そしてミドルテンポになってシンセの壮大なメロディがながれ、ラストはダイナミックなリフが。複雑に展開していくドラマティックな曲です。
 2曲目は「Windmezzo」。ピアノのしっとりとしたリフレインがながれ、アコゴの哀愁ただようフレーズがゆったりと。抒情的で寂しげなインストです。後半にはギターの泣きのメロディが心に響きますね。
 3曲目は「Enemy God」。ミドルテンポのパワフルなドラム、ヘヴィなギターリフからはじまって、シンセのミステリアスなリフがながれて。そしてストリングスサウンドのアップテンポのリフがスパイラル感覚でながれ、ギターリフ・シンセリフからギターのテクニカルなリフがスパイラル感覚で。中盤ではシンセのホルン(?)のようなサウンドがながれ、そしてギターとパワフルなリフを。終盤ではアップテンポでギターがテクニカルなリフを、シンセがブラスサウンドでパワフルなリフを。
 4曲目は「Days After」。ピアノのダークかつ力強いリフからゆったりとはじまって、ヴォーカルがはいってちょっぴりほのぼのとした感じに。その後ギターの軽やかなソロからしっとりとしたヴォーカルがはいって、そして鐘の音が響くなかドラマティックに盛り上がって。終盤では静かになって、ピアノとシンセのオーボエ風サウンドが抒情的なメロディを奏でて。
 5曲目は「Berlingia」。ヘヴィなギターリフと叩きまくりドラムからダイナミックにはじまって、ギターの哀愁リフがリズミカルにながれて。そしてピアノのしっとりとしたリフからベースの力強いリフ、ギターのヘヴィなリフが迫りくるようにダイナミックに。中盤ではミドルテンポのパワフルなリズムにのってギターとピアノがパワフルなリフを。そしてヴァイオリンがスリリングかつミステリアスなリフを。その後ピアノリフからギターがテクニカルなソロ、ゆったりと爽やかなフレーズを奏で、ドラマティックに。
 6曲目は「Airly Tale」。シンセの深く幻想的なサウンドがながれ、しっとりとしたヴォーカルがはいってゆったりと。その後ミドルテンポになってリズミカルなヴォーカルが。終盤ではシンセサウンドがゆったりとながれて、そしてファンの歓声が。
 7曲目は「Poseidonia」。フルート風のしっとりとした音色がながれ、ストリングスサウンドがゆったりと幽玄にながれて。そしてダイナミックなリフからシンセの鮮烈なリフが。その後、パイプオルガン調のサウンドがゆったりとながれ、オーケストラサウンドがはいって盛り上がって。
 8曲目は「Dreamseeker」。ミドルテンポでオーボエ風サウンドのリフとピアノリフがリズミカルにながれ、ほのぼのとした感じのヴォーカルがはいって、サビではドラマティックに。2ヴァースでは途中からストリングスサウンドがはいって盛り上がって。間奏ではエモーショナルなギターソロが、そして終盤では爽やかにドラマティックに展開して。
 9曲目は「Awaker」。シンセのスペーシーなサウンドが幻想的にながれ、そして素朴な感じのメロディがしっとりと響き、アコギの音色がゆったりながれてからヴォーカルがはいってユニゾンで聴かせて。その後ミドルテンポのファンキーっぽいリズムがはいってパワフルなリフが。終盤ではシンセのゆったりと幽玄なサウンドがながれ、ミドルテンポでヴォーカルがはいって、サビではパワフルにファンキーっぽく。
 10曲目は「Psycollapse」。ダイナミックなリフからアップテンポのリズムがはいってキーボードとギターのユニゾンリフがミステリアスにながれて、そしてギターがヘヴィでアグレッシブなソロを。その後ピアノリフからシンセのテクニカルなソロ、そしてギターとユニゾンで聴かせて、それがテンポダウンしていって。中盤ではピアノの力強いリフがゆったりとながれ、ミドルテンポのリズムがはいってギターがメロウなリフを。その後ミステリアスなフレーズからダイナミックなリフが。
 11曲目は「Long road」。フルート風サウンドがゆったりと抒情的にながれ、そしてリズムがとまって様々な音が飛び交って。その後しっとりとメロウなヴォーカルがはいって、途中からヴォーカルにエフェクトがかかって浮遊感がただよって。中盤ではキーボードのほのぼのとした感じのフレーズがゆったりとながれ、ミドルテンポのリズムがはいってギターがメロウなアルペジオリフを奏で、そしてしっとりとしたヴォーカルがはいってドラマティックに展開して。終盤では小鳥のさえずりが聴こえてきて、そしてギターがメロウかつテクニカルなソロを。ラストは波の音が静かにながれてFin。
 ハードにヘヴィにテクニカルに、そしてクラシカルに繊細に美しく、どんどん展開していくまさしくプログレッシブなサウンドをたっぷりと堪能させてくれますね。様々なタイプの曲を長い曲・短い曲、ヴォーカル曲・インスト曲と織り交ぜて、アルバム11曲を個別でも全曲通しでも楽しませてくれます(長いといっても6分くらいですが)。複雑な構成の曲は聴くたびにその良さがどんどん増幅していって、あらたな発見もあったり。3rdアルバムから8年という時間を経て構築された素敵なアルバムです。またいつかライブも観に行きたいっす。
※ このアルバムはP社M氏より提供していただきました。M様、どうもありがとうございました。

minoke? p.p.a.c.k

2011-10-03 00:03:32 | 21th J-プログレ
“鳥”がモチーフ(?)となっているバンド<minoke?>。“鳥好き”がきっかけで出会った4人が、小鳥のための環境音楽を作成目的に2000年11月に結成した音楽グループ“とのことです。
 2003年に5曲入りミニアルバムを発表され、2007年に2枚目のアルバムを発表されます。ライブ活動もかさね、今年2011年8月に3rdアルバム「P.P.A.C.K」が発表されました。
<monoke?>、メンバーはベース&スティックの<川口恭さん>、ドラムス&パーカッションの<高橋克典さん>、Saxの<嘉山剛生さん>、キーボードの<関戸邦彦さん>の4人編成です。今回のアルバムでは11曲目に<Fantasmagoria>のヴァイオリニスト<藤本美樹さん>が参加されています。
 アルバム1曲目は「Mummy’s horn」。ドラムのミドルテンポの変拍子リズムからはじまって、パワフルなピアノリフが。そこにSaxがブルージーなフレーズをゆったりと力強く奏でて。そしてテクニカルなリフになってドラムも叩きまくって。中盤ではピアノのリズミカルなリフがながれ、パワフルなベースラインにのってピアノソロが。その後静かになってピアノのテクニカルなリフがゆらゆらと。そしてSaxのアヴァンギャルドな感じのソロが。終盤ではダイナミックでテクニカルなリフと叩きまくりドラムで盛り上がって、ピアノとSaxのユニゾンも。
 2曲目は「The Other Side of Eight Peaks」。小川のせせらぎのような音がながれ、シンセのしっとりとした音色からフルートの郷愁ただよう音色がながれて。そしてミドルテンポでジャンベのリズムがはいってSaxの叙情的な音色が響いて。その後、哀愁ただよう女性のスキャットがゆったりとながれ、Saxのしっとりとした音色も加わり、ユニゾンも。終盤ではスネアロールからSaxのエモーショナルなソロが。そして力強いドラムとともに盛り上がって、フルートの力強いソロへ。
 3曲目は「Sorekani-Sorekari」。きらびやかなサウンドが響き、フルートとギターがアヴァンギャルドな感じで鳴らして。そしてジャンベの躍動感あふれるリズムがはいって、シンセの幻想的なサウンドをバックにSaxの伸びやかな音色がながれ、徐々に盛り上がって、ジャンベのソロへ。中盤ではSaxのフレーズが広大な感じでながれ、パーカッションが叩きまくって。そして躍動感たっぷりのリズムをバックにSaxのアグレッシブなソロが。ベースも弾きまくってます。終盤ではドラムの叩きまくりソロのあと、シンセの伸びやかな音色が響き、Saxのアグレッシブなソロへ。ラストはジャンベのリズムをバックにSaxの音色が広大にながれて。大地の力強さを感じるような曲ですね。
 4曲目は「nayugu」。小鳥のさえずりのような音が爽やかな感じでながれ、深みのあるパーカッションサウンドがはいって、Saxのしっとりと、しかも力強い音色が響いて。そしてトライアングルのリズミカルな音がはいって、Saxの爽やかなリフ、ピアノの綺麗で瑞々しいフレーズがながれ、ドラマティックに盛り上がっていって。終盤では明るく爽やかなオルガンリフがながれ、Saxの伸びやかな音色とハーモニーを。ラストはトライアングルのリズムからピアノリフがしっとりとながれて。
 5曲目は「Birthday」。小川のせせらぎのような音がながれ、ベースのリズミカルなリフがはいって、そしてキーボードの浮遊感のあるサウンドがながれ、Saxがしっとりとしたメロディを奏でて力強く盛り上がって。その後ベースのテクニカルなソロが。ドラムも叩きまくってます。
 6曲目は「Catalunya」。Saxのブルージーな音色がゆったりとながれ、ピアノが入ってユニゾンでダークな感じのフレーズを奏で、ドラムが叩きまくって。そしてピアノのパワフルなリフをバックにベースのうねりまくるソロが。終盤ではピアノリフをバックにSaxの力強い音色が響き、そしてユニゾンでダークなフレーズを。
 7曲目は「Otsunami」。ピアノとベースのパワフルでリズミカルなリフからはじまって、Saxのテクニカルなリフが。そしてピアノのリズミカルなリフをバックにSaxの伸びやかなフレーズがながれて。中盤では一旦止まったあと、シンセのアヴァンギャルドっぽいソロが。バックではドラムが叩きまくって。その後ミドルテンポのズンズン響くリフがはいって、オルガンのパワフルなリフからSaxの力強いソロが。終盤ではオルガンのエモーショナルなソロも。
 8曲目は「Kanta no itoko」。ベース、キーボードのリズミカルなリフからはじまって、Saxもはいってダイナミックなリフが。そしてSaxがリズミカルなリフからピアノリフをバックにエモーショナルなソロを。その後一旦止まって、キーボードのクリスタルなサウンドが響き、ミュートしたトランペットのアグレッシブなソロへ。中盤ではミドルテンポのパワフルなリズムにのってオルガンのパワフルなフレーズがながれ、ドラムが叩きまくって。終盤ではベースのテクニカルなリフがうねって、キーボードの綺麗な音色が響き、そしてダイナミックなユニゾンリフへ。ラストはSaxがリズミカルなフレーズを奏でて。
 9曲目は「Resonance」。ガムランのようなオリエンタルな妖しいサウンドが響き、パワフルでダイナミックなバンドリフがはいって。そしてガムラン風サウンドのリフにのってSaxの伸びやかなフレーズがながれ、ピアノとSaxがリズミカルなリフを。終盤ではキーボードのクリスタルなサウンドのリフからSaxの音色が響き、そしてパワフルで躍動感たっぷりのリズムにのってSaxの力強いフレーズがながれて。
 10曲目は「Kumo-Hane」。Saxのアップテンポの華やかで明るく楽しいリフからはじまって、爽やかかつ力強い女性ヴォーカルが伸びやかな歌を聴かせて。そしてSaxの力強いソロ、リズミカルなリフが。その後伸びやかな女性ヴォーカル、Saxの力強いフレーズがながれて盛り上がっていって。パレードのような華やかさを感じるとっても楽しい曲ですね。ちょっと鼻にかかった感じの独特な女性ヴォーカルの声、いいですねぇ。こういう曲大好きです。
 11曲目は「This Side of Eight Peaks」。ゆったりと幽玄な感じのサウンドがひそやかにながれ、そしてキーボードとSaxがユニゾンでフレーズを奏で、パワフルでダイナミックなリフへ。その後ピアノとSaxのリフからヴァイオリンの艶やかでゆったりとした音色が響き、途中からSaxとピアノが加わってユニゾンやハーモニーを聴かせてくれて。中盤ではミドルテンポのダイナミックなリフからミドルテンポのパワフルなリズムでSaxとヴァイオリンが力強くユニゾンリフを。そしてヴァイオリンの伸びやかな音色がながれて盛り上がっていって、そしてSaxとユニゾンで力強く奏でて。まるで大河の流れのようにゆったりと雄大な感じがします。
 基本はSaxメインのテクニカルで高度なアンサンブルのJAZZロックなのでしょうけど、印象にのこるメロディも多く、キャッチーで楽しいヴォーカル曲もあり、変拍子の複雑な曲もあり、ゆったりしっとりした曲もあるなど、聴き手を飽きさせない構成の演奏も曲もとっても楽しめる素敵なアルバムですね。
※ このアルバムはP社M氏より提供していただきました。M様、どうもありがとうございました。