ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

桜庭統さん Passage

2014-01-12 11:18:45 | 桜庭統さん
 ゲーム・ミュージック界等で大活躍されている<桜庭統さん>。これまでに膨大な数のアルバムを発表されています。で、ご自身のソロアルバムはというと、1990年に「戯曲音創」を発表され、その後しばらく空いて、2008年1月にピアノ主体の18年ぶりとなる2ndソロアルバム「Forest of glass」を発表されます。そして3年後の2011年9月には「FANTASY ROCK FES 2011」出演に伴ってプログレハードな3rdソロアルバム「After all・・・」を発表されました。このアルバムはミニアルバムという位置づけで発表され、プレス数も少なかったことから、2013年4月に4曲追加され、部分的にアレンジもされて「What’s up」と題してフルアルバムでフランスのmuseaレーベルから発表されました。で、次のソロアルバムはずっと先なんだろうなぁ~なんてのんきに構えていたところ、なんと2013年12月にソロアルバム「Passage」が発表されるとの情報を知ってビックリ!こんなに早いとは!もちろん即予約して発売日を心待ちしておりました。このアルバムでは桜庭さんが全て演奏&プログラミングされていて、ドラムは打ち込みではなく、桜庭さんが叩いておられるようで。
 アルバム「Passage」、1曲目は「Close your eyes」。ピアノの哀しげな音色がゆったりとしっとりとながれて。約1分の小曲です。
 2曲目は「Storm of blooms」。アップテンポのパワフルなピアノリフから、変拍子のパワフルなドラム&ベースがはいって、ピアノのリズミカルなリフがスリリングに、さらにピアノとベースのテクニカルなユニゾンからダイナミックなリフがはいってスリリングに盛り上がって。その後、静かになってミドルテンポでピアノリフがゆったりとながれるも、再びパワフルなピアノリフからアップテンポのスリリングな感じになって、キーボードのテクニカルなリフからモーグのテクニカルなソロが。そしてピアノとベースのテクニカルなユニゾンも。中盤では静かになって、ピアノソロが。その後ダイナミックなリフからオルガンのテクニカルなソロ、さらにパワフルなドラムからピアノの弾きまくりのアグレッシブなソロが。終盤ではリズミカルなリフ、テクニカルなリフからダイナミックなリフとめっちゃ盛り上がって、ラストはピアノの綺麗なリズミカルリフからダイナミックなリフがはいって、ピアノのテクニカルなリフがスリリングに。これぞ!という感じの桜庭節全開の攻撃的でめっちゃかっくいい曲です。
 3曲目は「Starting over」。シンセのほのぼのした感じの音色からゆったりとはじまるも、ダイナミックなリフからうねりまくるベースにのってピアノのテクニカルなリフがスリリングに。さらにモーグのテクニカルなリフが爽快感たっぷりに。そしてピアノのリズミカルなリフ、シンセとのユニゾンでのテクニカルなリフが。その後、静かになって、シンセサウンドがのびやかにながれ、モーグのテクニカルなソロへ。そしてピアノのパワフルなリフから盛り上がっていってオルガンのテクニカルな弾きまくりソロへ。中盤ではシンセとピアノのスリリングなユニゾンリフからダイナミックなリフがはいって、ベースのテクニカルなリフとピアノのパワフルなリフがスリリングに。その後、静かにシンセサウンドが響くも、再びアップテンポのパワフルなリズムがはいってピアノとシンセのリズミカルなリフから盛り上がって、ピアノとモーグがユニゾンでテクニカルなリフをスリリングに。終盤ではピアノとベースのスリリングなユニゾンリフからダイナミックなリフで盛り上がって。ラストは一旦止まってからシンセサウンドがしっとりとゆったりとながれるも、一転ピアノとベースのテクニカルなユニゾンリフからダイナミックなリフが。
 4曲目は「Sigh」。ピアノのしっとりと美しい音色がゆったりとながれ、ドラマティックに展開して。約1分の小曲です。
 5曲目は「Caution of the fragile」。ゆったりとしたシンセサウンドからはじまって、キーボードのリズミカルなリフからダイナミックなリフと叩きまくりドラムでスリリングに盛り上がって。そしてアップテンポの変拍子にのってシンセのリズミカルなリフが爽やかにながれ、オルガンリフ・シンセリフがのびやかにながれて、ダイナミックなリフからオルガンのテクニカルなリフと叩きまくりドラムがスリリングに展開し、そこからオルガンのテクニカルな弾きまくりソロが。中盤では静かになり、シンバルが響き、そこからダイナミックなリフがはいってアップテンポの変拍子でシンセリフがスリリングに。そしてシンセの爽やかなリフがのびやかにながれ、オルガンのリズミカルなリフと叩きまくりドラムからテクニカルなユニゾンリフが。終盤ではダイナミックなリフと叩きまくりドラムからシンセのリズミカルなリフがはいって、キーボードとベースのテクニカルなユニゾンリフがスリリングに展開して盛り上がって。ラストはシンセサウンドがしっとりと響いて。
 6曲目は「時を止めて」。ピアノのしっとりとした音色がゆったりとたおやかにながれて。癒し系な感じですね。約1分の小曲です。
 7曲目は「Dangerous fragment」。しっとりとしたシンセサウンドから静かにはじまるも、うねるベースからダイナミックなリフと叩きまくりドラムでスリリングに。そしてアップテンポの変拍子にテクニカルなオルガンリフがのって攻撃的になり、パワフルなドコドコドラムからモーグが爽快感たっぷりにのびやかに奏でられて。その後、オルガンのパワフルでリズミカルなリフから弾きまくりのテクニカルなオルガンソロへ。中盤ではモーグの妖しいフレーズからそのままテクニカルなソロへ。そして一旦静かになるもキーボードのテクニカルなリフからパワフルなベースがはいって、オルガンとベースのテクニカルなユニゾンがスリリングに展開して。その後、静かになってからオルガンのパワフルでテクニカルなリフ、変拍子にのってのモーグのリズミカルなリフからモーグが爽快感たっぷりにのびやかに。終盤ではダイナミックなリフと叩きまくりドラムからスリリングに盛り上がって。そしてベースのテクニカルなリフとパワフルなドラムからモーグがのびやかに奏で、再びダイナミックなリフからアップテンポでオルガンとベースがテクニカルなユニゾンを叩きまくりドラムとともにスリリングに。めちゃめちゃかっくいいっす。
 8曲目は「Around the cold world」。キーボードのしっとりと哀しげなリフからはじまって、ピアノのしっとりとしたリフからキーボードのクリスタルな音色のほのぼのしたリフがゆったりとながれ、オルガンとメロトロンの音色がのびやかにながれ、パワフルなドラムとともに壮大なシンセサウンドも入ってドラマティックに。中盤ではミドルテンポのシンセリフから、シンセがドラマティックに奏で、キーボードとベースのリズミカルなリフからダイナミックなリフがはいってアップテンポでスリリングに展開し、オルガンの弾きまくりのアグレッシブなソロがたっぷりと。終盤では一旦止まってからシンセサウンドがゆったりとのびやかに、キーボードのクリスタルサウンドがゆったりとほのぼのしたメロディを奏で、シンセののびやかで壮大なサウンドがはいってドラマティックに盛り上がって、そこからモーグのエモーショナルなソロ、オルガンのテクニカルなソロが。その後、キーボードのテクニカルなリフからダイナミックなリフがはいって盛り上がって、ラストはクリスタルな音色がしっとりと響いて。
 9曲目は「Passage」。ピアノとキーボードのリズミカルなリフが叩きまくりドラムとともにアップテンポでスリリングに。そしてオルガンが響くなか、ピアノのエレガントな感じのリズミカルなリフ、オルガンのリズミカルなリフがスリリングに、さらにピアノのリズミカルなリフからパワフルなドコドコドラムとともに盛り上がって。中盤ではピアノの綺麗なリフが流麗にながれ、ピアノのパワフルでリズミカルなリフが叩きまくりドラムとともにスリリングに展開し、モーグの弾きまくりのテクニカルなソロが。その後、ミドルテンポのゆったりとした感じになって、ピアノの優雅でエレガントな感じのソロ、続いてキーボードのエモーショナルなソロが。終盤ではピアノとキーボードのリズミカルなリフが迫りくるようにスリリングに展開し、ピアノのパワフルなリフから叩きまくりドラムとともにパワフルに盛り上がって。ラストはピアノの音色がダークに響いて。
 10曲目は「雪解け」。ピアノのしっとりとした音色がゆったりとながれ、それが力強くリズミカルになって、たおやかに綺麗に、シンバルロールとともにドラマティックに盛り上がって。その後、ピアノのパワフルなリフがゆったりと静かになるも、再びパワフルになっていって、躍動感たっぷりに。
 11曲目は「Blast of wind」。ダイナミックなリフからアップテンポの疾走モードでグルーヴィなベースにのってオルガンのリズミカルなリフが。めっちゃ攻撃的でかっくいいっす。そして吼えまくりのアグレッシブなオルガンソロからシンセがのびやかに奏で、オルガンのテクニカルなリフからブレイクをキメて。その後、静かになるもオルガンとベースのテクニカルなソロからグルーヴィなベースにのって再びアグレッシブな弾きまくりのオルガンソロへ。中盤ではミドルテンポでゆったりと壮大なシンセサウンドがながれるも、再びアップテンポになってオルガンリフと叩きまくりドラムから疾走モードで盛り上がってオルガンのテクニカルなソロへ。終盤では疾走モードでオルガンのリズミカルなリフからシンセがのびやかに奏で、ダイナミックなブレイクからスリリングなユニゾン、そこから弾きまくりのスリリングなオルガンソロが。ラストはミドルテンポになってゆったりと壮大に。そしてオルガンがのびやかに奏でられ、テクニカルなリフでFin。
 12曲目は「Silent」。ピアノの奥深い音色がゆったりとダークにながれて。約1分の小曲です。
 13曲目は「Hedge hog」。パワフルなシャッフルモードでダイナミックなリフからグルーヴィなベースにのってピアノの綺麗な音色のリズミカルなリフが。そしてミドルテンポでゆったりとなるも、再びアップテンポのノリノリのシャッフルモードになってピアノの綺麗なリフからダイナミックなリフがはいって、ピアノとシンセのリズミカルなリフから盛り上がって。中盤ではアップテンポのノリノリのシャッフルモードで、グルーヴィなベースにのってピアノのリズミカルなリフがながれ、ミドルテンポになってピアノがゆったりとドラマティックに奏でられて。終盤ではアップテンポのノリノリのシャッフルモードに戻って、ダイナミックなリフから盛り上がって
 14曲目は「Ice glass」。ヴァンゲリスの“南極物語”を彷彿させるシンセのしっとりとした音色がゆったりとながれ、オルゴール風の音色がゆったりと暗く響き、シンセの壮大なサウンドが響くなか、クリスタルなサウンドが綺麗に響いて。そしてラテンパーカッションのアップテンポのリズムが入って、シンセサウンドがゆったりとながれ、ピアノのリズミカルなリフもはいって、躍動感のあるリズムにのってシンセがのびやかに、壮大に奏でられて盛り上がって。中盤では一旦止まってからクリスタルなサウンドがゆったりと響くも、シーケンスのアップテンポのリズムがはいってシンセサウンドが壮大に響き、クリスタルサウンドのリズミカルなリフからチェロ風のベースサウンドがのびやかに力強く響いて。終盤ではミドルテンポの躍動感たっぷりのパワフルなドラムからシンセがのびやかに奏で、盛り上がっていって。ラストは静寂のなか、クリスタルサウンドが響いて。
 HPのアルバム紹介では桜庭さんのコメントで“今自分が格好が良いと思える音を形にしました”と書かれています。静かな美しいピアノの小曲とめっちゃ弾きまくり叩きまくりのテクニカルなハードプログレが絶妙に配置されて、全14曲通して楽しめる、桜庭さんの魅力を存分に堪能できる素敵なアルバムですね。ここまで凄腕っぷりを聴かされてしまうと、聴くだけでなく、観たくなりますね。またぜひライブをお願いしたいっす。

桜庭統さん After all...

2011-12-05 06:14:04 | 桜庭統さん
 2011年9月18日、川崎クラブチッタで開催された「FANTASY ROCK FES 2011」で凄いライブを魅せてくれたゲーム音楽界の巨匠<桜庭統さん>。このときのライブで演奏された8曲のうち、6曲はこの日の会場で販売されていた、この年に発表された3枚目となるソロアルバム「After all…」からの曲でした。桜庭さんはこれまでに膨大な作品を発表されていますが、ソロアルバムとしては1990年発表の「戯曲音創」、2008年に発表されたピアノオンリーの「Forest of glass」の2枚だったと思います。今回の2011年に発表されたソロアルバムは“ミニアルバム”となっていましたが、10曲も収録されていますので、ほとんどフルアルバムのヴォリュームだと思いますが。広大な風景写真のジャケット、いいですねぇ。
 アルバム1曲目は「Sorrow」。しっとりとした哀しげなピアノリフから静かにはじまって、それが徐々に力強くなって、美しい調べがゆったりとながれて。1分半の序章です。
 2曲目は「Megrim」。テクニカルなオルガンリフからアップテンポのパワフルなリズムが。そしてベースのパワフルなリフをバックにアグレッシブなオルガンソロやモーグソロがスリリングに展開して。ドラムも叩きまくりです。その後ミドルテンポになってゆったりと雄大な感じになるも、アップテンポになってオルガンのテクニカルなリフが。中盤ではドコドコのパワフルなドラムから盛り上がって、ベースのテクニカルなリフからオルガンのアグレッシブなソロへ。終盤ではミドルテンポでシンセの伸びやかな音色が雄大に響き、そのままテクニカルなソロへ。ラストはオルガンリフとドコドコパワフルドラムで盛り上がってFin。
 3曲目は「Try again」。ベースのパワフルなリフからシャッフルのノリノリリズムがはいって、シンセのパワフルなリフ、オルガンのヘヴィなリフが。そしてミドルテンポでゆったりとなったあと、シャッフルのノリノリリズム、変拍子パワフルリズムからパワフルなダークリフがながれ、アップテンポになってテクニカルなモーグソロが。中盤ではミドルテンポでスペーシーな雰囲気になるも、再びアップテンポでダイナミックに。そしてシャッフルリズムでオルガンのパワフルなリフ、ミドルテンポのシンセのリフからダイナミックなリフへ。終盤ではベースのパワフルなリフと叩きまくりドラムにのってオルガンのアグレッシブなソロが。その後ミドルテンポでゆったり、アップテンポでノリノリになって、トリルリフをキメて。めっちゃ攻撃的な激しい曲ですね。
 4曲目は「Not here」。ゆったりとほのぼのした感じのメロディのピアノリフがたおやかに優しくながれて。ラストはしっとりと。1分半の小曲です。 
 5曲目は「Stand still」。パワフルなドラムとアグレッシブなピアノリフからハイテンポで激しくはじまって。そしてピアノの美しい音色が疾走リズムにのって綺麗にながれて。その後リズムがとまってしっとりとした感じになるも、再びハイテンポのリズムがはいってテクニカルなピアノソロが。ハードロックリズム+JAZZピアノのような感じですね。中盤ではミドルテンポでドラマティックなピアノソロが美しくながれて。その後パワフルなピアノリフから再び疾走パワフルリズムがはいってドラムも叩きまくり、ベースも弾きまくって激しく疾走していきます。終盤ではリズムが止まって美しいピアノリフがゆったりとながれて。
 6曲目は「Shade inside grouping」。ミドルテンポでパワフルなドラムがはいって、メロトロン風の哀愁ただよう音色が叙情的にながれて。そしてオルガンの重厚なリフ、シンセの和風なしっとりとしたフレーズがながれ、オルガンのエモーショナルなソロへ。終盤ではメロトロン風の音色がゆったりとながれ、シンセの哀愁メロディが響いてしっとりと。終盤ではドラマティックにダイナミックに。 
 7曲目は「Lie」。ベースのテクニカルなアップテンポのリフからミドルテンポのパワフルなドラムがはいって、シンセの伸びやかなフレーズやテクニカルなリフがながれ、そしてベースとドラムがリズミカルでダイナミックなリフを。その後シンセのテクニカルなリフからオルガンのアグレッシブなソロが。中盤ではパワフルなドラムとベースのヘヴィなリフからシンセの伸びやかな音色が響き、ダイナミックなリフが。その後ミドルテンポでシンセのエモーショナルなソロ、オルガンのアグレッシブなソロが。終盤ではパワフルな変拍子リズムにのってシンセのテクニカルなソロが。ラストはパワフルでダイナミックなリフが。
 8曲目は「After all…」。アップテンポの変拍子でダイナミックなリフがはいって、ヘヴィなオルガンリフへ。スリリングな変拍子の高度な曲です。その後ミドルテンポになって幻想的なベースソロが。バックではメロトロンサウンドがながれて。そして変拍子アップテンポになってシンセのパワフルなリフからオルガンのアグレッシブなソロへ。中盤ではミドルテンポでオルガンのフレーズがゆったりとながれ、ベースのヘヴィなリフからダイナミックなリフがはいって、変拍子アップテンポでアグレッシブなオルガンソロが。終盤ではドコドコドラムがはいって盛り上がったあと、ミドルテンポでシンセサウンドが雄大な感じでながれ、そしてベースのエモーショナルなソロが。ラストはシンセのテクニカルなソロから雄大なフレーズがながれて。 
 9曲目は「The way」。スペーシーなシンセサウンドが響き、シンセとオルガンのパワフルなリフからアップテンポのノリノリのドライブ感たっぷりリズムでオルガンのメロディアスなフレーズがながれ、ヘヴィなリフやテクニカルなリフが。その後、ベースのかっくいいカッティングリフからミドルテンポのパワフルリズムでシンセのテクニカルなソロ、そしてアップテンポになってオルガンのアグレッシブなソロが。心躍る戦闘モードのめっちゃかっくいい曲ですね。
 10曲目は「Sufferung mind」。しっとりとしたピアノのリフからゆったりとはじまって、緩急織り交ぜて気の向くままに、心の揺れ動く様をそのまま表現されたような感じのするピアノ小曲ですね。
 美しいピアノの調べと、攻撃的な変拍子テクニカルプログレハードが楽しめる素敵なアルバムですね。10曲43分ながら桜庭さんの“美味しい”とこが堪能できます。で・・・今回の演奏メンバーはどなたなのかな?とライナーノーツを見ると“All Compositions & All Performances Motoi Sakuraba”って。ベースはともかくもドラムは明らかに生ドラムの音に聴こえます。ということは桜庭さんご自身でドラムを叩いたということでしょうか。う~ん、凄いわ。

桜庭統さん SO4 lasthope

2009-06-24 21:46:07 | 桜庭統さん
 毎年次々と素晴らしい作品を発表し続けている巨匠<桜庭統さん>。今年2009年も快調に制作されているご様子で。まず3月に<スターオーシャン4 THE LAST HOPE>のサントラアルバムを発表されました。そして4月にそのサントラから選りすぐりの12曲がアレンジを施されて発表されました。それがこのアレンジ・サウンドトラックです。
 で、そのストーリーはというと・・・西暦2064年、世界共和国連邦と、対立する諸国との対立が激化して、第3次世界大戦が勃発してしまいます。大量の破壊兵器が怒涛の如く発射され、あっという間に大地は火の海となり、人々は世界の終焉を覚悟。あまりの様相に両陣営は開戦から2週間で停戦合意。しかし大地はもう人類の住める状況になく、わずかに生き残った人々は地下都市で幽閉された生活を送ることに。そんななか戦後発足された国連は宇宙に移住先を求めることに・・・時は過ぎ20数年後、ワープドライブの実験に成功し、宇宙開拓隊計画を進め、ついに第1期メンバーが選出され、5隻の宇宙船が人類の新天地を求めて広大な星の海へ旅立っていった・・・このソフトは日本ゲーム大賞2008フューチャー部門を受賞したそうです。
 アレンジアルバム1曲目は「Ruin and Creation」。ゆったりと優しく美しいメロディがながれたかと思いきやすぐにダークでダイナミックな勇猛戦士の行進モードに。そして静寂と獰猛が交互に現れ、スリリングな展開に。中盤再び静寂が訪れ、鐘が鳴り響いて。そして再び力強いオーケストラサウンドが盛大に響き、劇的なエンディングを迎えます。
 2曲目は「Brilliant Rose」。オルガンとメロトロンの音色からはじまり、そしてパワフルなドラムがはいってアップテンポで綺麗なピアノの音色が響いて。変拍子ながらもリズミカルで楽しい感じですね。中盤リズムが止まってベースリフをバックにキーボードの音色が空間を彷徨って。そして再びリズムがはいって、パワフルなリフとメロディアスなフレーズが交互に。次にどういう曲調になるか全く読めない、スリリングに複雑に展開していきます。
 3曲目は「Tears in the Sun Make a Rainbow」。ピアノとストリングスから静かにゆったりとはじまる抒情的な曲です。美しくも悲しい雰囲気ですね。中盤ではピアノソロも。そして壮大なスケールでダイナミックに盛り上がったあと、再び暗く悲しい雰囲気に。ラストはピアノソロでしっとりと静かにFin。
 4曲目は「Cosmic Voyagers(rhodes version)」。透明感のあるクリスタルで幻想的なサウンドの、ゆったりとした心休まる美しい曲。うっとりと聴きほれてしまいます。
 5曲目は「Night of the Chase」。いきなりパワフルでダイナミックにはじまるアップテンポのかっちょいいハードロックモードの曲。変拍子のパワフルなリズムにのって、ヴァイオリン・ピアノ・メロトロン・ベースなどなどのサウンドが飛び交って。そしてハードなオルガンソロや綺麗な音色のピアノソロも。中盤ではドラムとピアノの掛け合いのようなやりとりも。その後ズンズンとミドルテンポになったり、アップテンポで軽快でジャジーなピアノソロも。めっちゃテクニカルでパワフルなリズムで綺麗なメロディがどんどん飛び出すスリリングで攻撃的な曲ですね。
 6曲目は「Maelstrom’s Clutches」。ストリングスからダークでゆったりとはじまり、それがパワフルでダイナミックなオーケストラサウンドに。暗闇の大荒れの海のような、次々と大波が襲ってくるような、ハラハラドキドキのスリリングな雰囲気です。
 7曲目は「Seeker」。パワフルなベースと湧き上がるようなオルガンからはじまって、アップテンポのドラムがはいって。ヘヴィでグルーヴィでかっくいいノリノリのハードロックです。アグレッシブなオルガンソロも、ベースもめちゃめちゃかっくいいっす。オルガンとギターのユニゾンのメロもスリリングでいいですねぇ。終盤にはベースとピアノのダークなユニゾンも。そして再びダイナミックなハードロックになり、アグレッシブなギターソロもちょこっと。
 8曲目は「Yin and Yang」。重い足音のような音からはじまって、ストリングスの叙情的なメロディがゆったりとながれて。中盤では透明感のある音色が幻想的に響き、そして再びストリングスの哀しげなメロディが、迫りくるようなリズムをバックにながれて。ダークでミステリアスで不安感を煽るような曲ですね。
 9曲目は「Hour of Judgement」。スリリングなリフからはじまる力強いスケールの大きなダイナミックな曲。ホルストの惑星の火星のような雰囲気ですね。ド迫力でしかもすっごい緊迫感があってハラハラドキドキしちゃいます。
 10曲目は「Blood on the Keys」。美しい哀愁ただようピアノソロから静かにはじまって、そしていきなりパワフルなリズムがはいってアップテンポでスリリングに展開していきます。リズミカルで力強いタッチのピアノ、めっちゃかっくいいっすね。ドラム・ベースとピアノのバトルのような緊張感も感じます。中盤のピアノソロなんか特に。音色はアコースティックピアノでもほとんどハードロックですね。
 11曲目は「Worlds Yet Unexplored」。美しいピアノのリフレインから静かにはじまって、そしてメロトロンやパーカッションが加わって、さらにオーケストラが加わって徐々にパワフルにダイナミックに。メロトロンの哀愁ただよう音色、ストリングスとあいまっていい感じ出してますねぇ。中盤ではゆったりとおだやかで美しいメロディがたおやかにながれ、そして再び力強いダイナミックなリフがド迫力で刻まれます。その後一旦静かになってストリングスのダークな音色とトライアングルのような金属音が響き、そしてピアノとメロトロンの音色がながれて徐々に盛り上がっていきます。終盤はドラマティックに劇的なエンディングを迎えます。
 12曲目は「The Incarnation of Devil」。ダイナミックなリフからはじまるパワフルなドラムのアップテンポの疾走ハードロック。メロはストリングスです。中盤ではダークなミドルテンポでオルガンソロ、そしてムーグソロも。終盤は再びスリリングな疾走ハードロックになり、アグレッシブなオルガンソロも。
 13曲目は「Cosmic Voyagers(piano version)」。ゆったりとした美しいピアノソロ曲。しっとりとはじまり、中盤でドラマティックに盛り上がって、その後再びしっとりと静かにFin。
 壮大なオーケストラサウンドや、めっちゃかっくいいハードロック曲や、ダークでミステリアスな曲、そしてゆったりとした美しい曲と、ドラマティックな構成の素敵なアルバムですね。めっちゃ聴き応えあります。

桜庭統さん Granada

2009-06-23 06:58:44 | 桜庭統さん
 今回も親切なお方に<桜庭統さん>の過去のすばらしい作品を教えていただきました。桜庭さんの<サージェント・ウルフ・バンド>の頃の名作で、1990年に発表された「Granada/グラナダ」です。
このゲームは近未来のアフリカ南北戦争がテーマになっています。ストーリーは・・・90年代、兵器産業は白兵戦を主とした機動兵器が主流となり、発展・改良されていく。2016年にはレアメタルの利権争いからアフリカは南北に割れ、東西陣営がそれぞれのバックにまわって“アフリカ南北戦争”が勃発。そこでは両陣営の戦術機動兵器が実戦投入された。そんななかで「GRANADA(弾丸)」と呼ばれる重機動兵器の存在があった。それはどの国にも属さない、南北関係なく兵器という兵器をことごとく破壊していき、“アフリカ大陸の神”あるいは“兵士の亡霊”と恐れられた。そして・・・とあるシャープシューターがGRANADAに乗り込んだ。行き先はPEID(民間企業諜報部)
の拠点。彼は“弾丸”と化して・・・
 このサウンドトラックアルバムは20曲が収録されていて、16曲がオリジナルサウンドトラックで、冒頭の4曲が16曲の中から選りすぐられて桜庭さんの手によってアレンジが施された曲です。今回はこのアレンジバージョン4曲のみ紹介させていただきます。
 1曲目は「Advance”GRANADA”」。雷鳴の轟く嵐の音からはじまって、徐々に哀愁を感じるフレーズがはいってきて、そしてパワフルなドラムがはいってアップテンポのリズミカルな感じに。とってもメロディアスですがどこか寂しげな感じですね。アグレッシブなシンセソロのあとダークな雰囲気になるも綺麗なリフと力強いドラムが曲を盛り上げます。
 2曲目は「Heavy Line~Windy Avenue~Tap」。リズミカルなリフからパワフルなドラムがはいってヨコノリのリズムで綺麗なメロディがながれて。そしてリズムがアップテンポの疾走モードになって爽快感のあるフレーズとテクニカルなピアノリフが。めっちゃかっくいいっす。終盤ではテクニカルなリズムでスリリングでパワフルに展開していきます。
 3曲目は「Beat~Bumpy Road~Smashing Street」。ゆったりとしたダークなモードからはじまってミドルテンポでミステリアスな雰囲気に。そしてアップテンポで複雑なリズムでパワフルに展開し、中盤からさらにテンポアップして疾走モードになって飛ばしていきます。ハイスピードで駆け抜けていくような爽快感がたっぷりと。
 4曲目は「Good-bye “GRANADA”」。ゆったりしっとりと厳かにはじまって、ハープのような美しい音色とオーボエのような音色・フルートのような音色が叙情的なメロディを奏でて。そして重厚なストリングスがはいってパワフルなドラムとともにダイナミックなリフを。その後アップテンポのリズムにのってかっちょいいムーグソロが。中盤ではストリングスが壮大なスケールでドラマティックに盛り上げ、その後ゆったりとしたロマンティックな雰囲気に。終盤ではケーナのような音色の抒情的なフレーズが静かに響いてFin。
 4曲のみですけど、とってもドラマティックでかっこよくて美しい“桜庭節”を堪能できますね。荒れ狂う天候、美しい景色、暗闇、そして自分が戦闘機に乗って飛んでいるかのような、ゲームをやっていなくても目の前にその光景が浮かんでくるようです。

桜庭統さん ブルースフィア

2009-06-22 06:57:09 | 桜庭統さん
 これまで、親切なお方に<桜庭統さん>の素晴らしい作品をいくつも教えていただきましたが、今回も桜庭さんの作品群のなかでこのアルバムを薦めていただきました。2001年6月に発表された「スターオーシャン ブルースフィア」のアルバムです。このアルバムはCD2枚組で、1枚がオリジナルのサントラで、もう1枚が12曲収録のアレンジアルバムとなっています。
 元のゲームのストーリーはというと・・・「スターオーシャン セカンドストーリー」の続編で、その2年後世界のお話だそうです。十賢者との壮絶な戦闘ののち、平和に暮らし地球の大学に通っていたプリシス。ところがある日、プリシスの元にエマージェンシーコールが。それは遺跡探索に向かったオペラとエルネストが、とある惑星に墜落した、と。遭難した2人を救うために再びおなじみのキャラクターが集結して冒険の旅に出る・・・といった内容のようで。
 アルバムのほうはアレンジアルバムのほうを紹介させていただきます。1曲目は「Myth of Fate」。とても優しく美しいキーボードの音色からはじまり、そして幕開けとなるダイナミックなオーケストラサウンドが響いて。その後ホルンの荘厳な調べがながれ、そして再び壮大なスケールのオーケストラサウンドが燦然と輝き、ラストはしっとりとFin。
 2曲目は「Peace of Mind」。アコースティックギターとフルートの音色がゆったりとおだやかにながれ、そしてそこにメロトロンのしみじみとした味わいが加わって。とっても素朴で優しく心安らぐ曲です。中盤には美しいピアノソロも。
 3曲目は「Like the River Styx」。ダークでパワフルなリフからはじまり、ミステリアスにスリリングに展開していきます。うねりまくるベースとオルガン低音が不安感を煽っていて。中盤にはアグレッシブなオルガンソロも。
 4曲目は「A Heavy Heart」。重厚なストリングスサウンドから荘厳な雰囲気でゆったりとはじまり、そしてホルンの音色が幻想的に響いて。中盤では静かで神秘的な雰囲気に。ピアノのリフレインをバックにケーナのような音色が空間を彷徨ったり。終盤ではふたたび重厚なオーケストラサウンドがゆったりと抒情的に響き、ラストは幻想的で美しい女性コーラスも。
 5曲目は「No Mercy」。透明感のあるキーボードサウンドがダークな雰囲気のなかにながれ、そしてパワフルなダークリフとアヴァンギャルドっぽいピアノソロが交錯してスリリングな様相を呈して。そしてストリングスをバックにゆったりとした美しいピアノソロがながれるも、すぐにパワフルなリフがはいってオルガンソロへ。その後ヘヴィリフと攻撃的なピアノリフのバトルも。終盤ではパワフルなリフをバックにダイナミックなピアノ&オルガンソロも。ラストにはピアノリフをバックにドラムソロも。
 6曲目は「Pacifism」。重厚なパイプオルガンからダイナミックに壮大なスケールではじまって、そして中盤では鐘の音や小川のせせらぎも。後半からはオルガンサウンドやオーケストラサウンドも加わって華々しく盛大な感じに。とってもドラマティックです。
 7曲目は「Hand to Hand」。パワフルなリフからはじまるハイテンポの疾走ハードロック。オルガンにシンセにアグレッシブなキーボードソロたっぷりで、スリリングで攻撃的でめっちゃかっくいいっす。
 8曲目は「Sacred Ground」。女性のスキャットっぽいサウンドからゆったりと神秘的にはじまり、キーボードの透明感のある音色のリフレインやオーケストラの抒情的な調べが。暗闇の洞窟に響くようなダークでミステリアスな雰囲気にも。そしてドラマティックにダイナミックに盛り上がっていって。
 9曲目は「Death is a Great Levelier」。アップテンポのダークなリフからはじまってエマージェンシーのサイレンのような音が響いて。ミステリアスな雰囲気でテンポよく展開していきます。中盤ではスローテンポになって不気味な雰囲気に。そして再びアップテンポでスリリングに展開していきます。
 10曲目は「Legacy from the Past」。荘厳で幻想的な雰囲気からはじまって、叙情的ながらもダイナミックに展開していきスケールの大きなサウンドに。とってもドラマティックでパワフルで圧倒されちゃいます。5分ちょいながらも劇的な展開の感動巨編ですね。
 11曲目は「Every Extremity is a Vise」。ダイナミックなサウンドからダークな感じではじまって、重厚なパイプオルガンサウンドが荘厳な雰囲気も醸し出し、オーケストラの壮大なサウンドが鳴り響いて。そこにチョッパーベースサウンドがアップテンポでリズミカルに攻撃を挑んでいきます。
 12曲目は「STAR OCEAN FOREVER」。幻想的なホルンの音色が響いたあと、ダイナミックなオーケストラサウンドが鳴り響いて。目の前に広大な景色な広がったかのような爽快感と晴れ晴れしたような感じのサウンドがながれて。中盤では民族楽器のような打楽器音とメロトロンの抒情的なサウンドが。そして再びオーケストラの壮大でダイナミックなサウンドが爽やかにながれ、ドラマティックなエンディングを迎えます。
 厳かな序章から、素朴でほのぼのする曲、ミステリアスでスリリングな曲、幻想的な曲、ダークで重厚な曲、疾走ハードロック、ドラマティックな感動曲などなど、ゲームをやらずとも聴いているだけでめくるめくファンタジーな世界をたっぷりと楽しめる素敵なアルバムですね。

桜庭統さん 17

2009-01-09 06:59:58 | 桜庭統さん
 今年2008年も精力的に活動されている<桜庭統さん>。多くの作品を発表されていますが、今回は11月に発表された「インフィニット・アンディスカバリー」のオリジナルサウンドトラックを紹介させていただきます。今回もこのアルバムはある親切なお方に教えていただきました。ありがとうございました。
 さて、そのストーリーはというと・・・
月は古来より“神の玉座”とされ、人々は月の力を自らの力に換えて栄えてきた。ある時、その月が何者かによって鎖で大地に縛り付けられてしまう。鎖のある地域は荒廃してしまい、徐々に世界を蝕み、大地は腐り、光が失われ、人々は不安のなかで生きることに。月を縛ったものは<封印軍シール>と名乗り、その首謀者を人々は“闇公子”と呼んだ。
 深い森のなかにあるシールの監獄。そこにはカベルという少年が捕らえられていた。なぜかその少年は“英雄”と呼ばれていた。投獄されて3日目にアーヤと名乗る少女に救われる。アーヤは鎖を開放するために戦う“英雄”ジクムントの一員だった。カベルの運命は世界を巻き込み、いま大きく動き出そうとしていた・・・
 アルバムはCD3枚組で全77曲にも及ぶので、特に印象に残った曲のみ抜粋させていただきます。
 Disk1の1曲目は「天上の叙事詩」。静かにゆったりとはじまり、そしてダークでスリリングなサウンドが響き、壮大なスケールで静と動、緩急入り交じって展開していきます。ダイナミックな序章です。 2曲目は「災厄の進軍」。重く暗く、でも力強く。辛い進軍の雰囲気が伝わってきます。 3曲目は「天駆ける剣」。壮大でダイナミックで、暗闇の中で希望の光が見えてきそうな感じの曲。 4曲目は「碧き地平」。強風のなかを力強く歩いていくかのような力がみなぎってくるかのような曲ですね。大地のパワーを感じます。 5曲目は「朝霧と遊ぶ風」。アコースティックギターとリコーダーの音色が心地よいフォルクローレっぽい爽やかな曲ですね。 6曲目は「踏み出す一歩、変りゆく世界」。高いところから広大な荒野を眺めているかのような雄大でしかも力強い感じの曲ですね。気分が高揚してきます。 9曲目は「首なし騎士に捧げる賛歌」。ダークでパワフルなサウンドからはじまり、パイプオルガンの耽美な音色と重厚なコーラスが響いて。 10曲目は「清廉なる蒼き平野に祝福を」。ゆったりとたおやかに壮大かつ優しいメロディがながれて。山に登って眼下にひろがる広大な草原をみているかのような。
 11曲目は「恒久の自然と秩序の王」。ハープシコードとフルートの優雅な音色が響くゆったりとした素朴で綺麗な室内楽。 12曲目は「蜃気楼の誘惑」。ミドルテンポの中近東系の妖しく幻想的なサウンド。 13曲目は「彩りの一日」。アコースティックギターとクラリネットの音色が心地よい、おだやかで心やすらぐのんびりとした曲。なんか癒されますねぇ。 14曲目は「焔の踊り子」。タブラの音色のゆったりとしたリズムでインド系の妖しいメロディがながれて。 15曲目は「堅固なる灼熱の炎王」。重厚でダイナミックなホーンセクションとインド系楽器の重く妖しいアンサンブル。 16曲目は「積雲を蹴散らす聖なる翼」。アップテンポの爽快でパワフルな曲。大空を高速で飛んでいるかのような気分がスカッとするような感じですね。 17曲目は「あなたに伝えたいこと」。ハープシコードとパイプオルガンのゆったりとしたメロディの、荘厳で優雅で、しかも華麗できらびやかな雰囲気の曲。 18曲目は「軋んだ世界の重奏」。重厚で暗黒の世界。ドン底まで落ちてしまうような曲ですね。 19曲目は「ひとりあるく道」。ピアノのゆったりとした寂しいメロディの叙情的な曲。 20曲目は「君の待つ家」。ゆったりとほのぼのとした暖かく優しい曲。ハープの美しい音色にうっとりです。
 21曲目は「負け犬のセレナーデ」。リコーダーの寂しげな音色がゆったりと響く素朴で抒情的な曲。 22曲目は「約束」。ゆったりとした美しいハープとハープシコードの音色のアンサンブル。優雅でロマンティックですね。 23曲目は「眠りにつくまで」。ゆったりとしたピアノの優しく美しいメロディの曲。 25曲目は「舞い踊る刃、穿ち貫け我が敵を」。オーケストラのダイナミックで力強い曲。勇気が湧いて気分が高揚してきそうです。 26曲目は「一騎当千」。オーケストラのアップテンポのパワフルで攻撃的な曲。めっちゃスリリングで躍動感もたっぷり。 27曲目は「強襲」。この曲も同じくパワフルで攻撃的。緊迫感たっぷりスリリングです。
 Disk2の1曲目は「神の降り立ちし庭」。ぶ厚いコーラスとパイプオルガンによる重厚で荘厳な雰囲気の曲。 2曲目は「迫りくる狂気」。じわじわと迫ってくるような緊迫感たっぷりの曲ですね。 3曲目は「紅き野獣が天を突く」。ストリングス主体のめっちゃスリリングな曲。 4曲目は「灰色の潮風」。ピアノ主体の暗く重い絶望感に満ちた曲。 7曲目は「とこしえの豊穣」。アコースティックギターとフルートのような音色のゆったりとした素朴な曲。おだやかでとっても心地いいですね。 8曲目は「星を包む華の女王」。リコーダーとハープの音色が印象的な、静かで素朴で、なおかつ美しい曲。
 14曲目は「猛者たちの行進曲」。タイトル通りの勇ましい力強い行進曲です。華々しい光景が目にうかぶようです。 15曲目は「踏み出せぬ一歩」。ゆったりとした壮大なスケールの抒情詩。 16曲目は「開かれる世界」。ゆったりとしたホルンの幻想的な音色からはじまるおごそかな曲。徐々に明るくなってくる夜明けのような雰囲気がします。 17曲目は「断崖」。ストリングスによるアップテンポの危機感たっぷりのスリリングな曲。 18曲目は「歪んだ大気」。人々が逃げ惑うパニック状態が想像できる、アップテンポの緊迫感あふれる曲。 22曲目は「荘厳な空間」。ストリングスとハープシコードの音色がゆったりと哀しく響く曲。 24曲目は「封印戦士」。ダイナミックなオーケストラサウンドからはじまる力強い曲。迫り来る驚異に立ち向かっていくような感じでしょうか。 25曲目は「強大な力」。バトルモードの曲ですね。パワフルでスリリングで攻撃的。 26曲目は「死線」。緊迫感あふれるスリリングな曲。
 Disk3の1曲目は「追憶の水面に映る」。ゆったりとしたフルートの音色が旅愁をさそう、素朴で美しくドラマティックな曲。 3曲目は「禁断の地へ」。ゆったりとした美しいピアノのリフレインからはじまり、鐘の音が響いて。美しい幻想的な曲です。 5曲目は「忘れ去られた詩人」。フォルクローレっぽい素朴な雰囲気からはじまりますが、中盤ではダイナミックなオーケストラサウンドが響いて。 7曲目は「侵攻を許さぬ重厚なる鉄槍」。力強い躍動感あふれる曲ですね。パワーがひしひしと伝わってきます。 8曲目は「怒れる大地と天の交錯」。大地を揺るがすような、とっても力強く、しかもスリリングな曲。 10曲目は「新たなる戦いへ」。いきなりはじまるアップテンポの超攻撃的な曲。オーケストラサウンドですけど、ほとんどバリバリのハードロックですね。めちゃめちゃかっくいいっす!
 11曲目は「怠けアルマジロのボレロ」。フルートの素朴な音色の可愛らしい小曲。 12曲目は「たまゆらの追憶」。ゆったりとした幻想的な曲。音が空間をゆったりと漂っているような雰囲気です。 14曲目は「不穏なる聖域」。パイプオルガンとコーラスが響き渡る、ゆったりとした重厚で荘厳な曲。 15曲目は「永劫の戦」。アップテンポのダイナミックでパワフルでスリリングな戦闘モードの曲。 16曲目は「揺るがぬ決意」。ミドルテンポの重厚で力強い曲。地響きのような低音、めっちゃパワフルです。 17曲目は「嘲笑う闇の饗宴」。アップテンポの緊迫感あふれるパワフルでスリリングな曲。 18曲目は「解き放つ戦い」。パイプオルガンと厚いコーラスが不気味に響くスリリングでダイナミックな曲。 19曲目は「栄光の凱歌」。華々しく勇壮な力強い曲。
 21曲目は「開放の序曲」。ピアノによるゆったりとした美しく優しいメロディの曲。明るくさわやかなイメージも。 22曲目は「星の子守唄」。ゆったりとした美しく幻想的な抒情詩。 23曲目は「しあわせへの架け橋」。可愛らしい音色の明るく楽しげな曲。フルートの素朴で優しい音色、ハープシコードの優雅な音色が心地いいですね。 24曲目は「悠久の流れ」。ゆったりとしたおだやかで綺麗なメロディがながれ、そして盛り上がっていき、ドラマティックに展開していく劇的な大曲。 25曲目は「宵の明星」。ゆったりと幻想的にテーマメロディがながれます。
 「トラスティベル」と同様にバンドは用いず、オーケストラとアコースティックサウンドが主体となっていて、重厚でダイナミックで壮大なスケールで描かれています。重く暗く、切なく哀しく、そして奥深い曲。そして攻撃的で激しく、躍動感に溢れる曲。そして素朴で優しく、明るく楽しく、綺麗で美しい曲も。喜怒哀楽の要素をすべて含んだドラマティックなアルバムです。CD3枚、とっても聴き応えがあります。

桜庭統さん 16

2008-12-29 07:32:35 | 桜庭統さん
 2008年も素晴らしい作品を次々と発表されている<桜庭統さん>。その数々の新作の中から今回親切なお方から薦めていただいたのが、11月に発表された「ヴァルキリープロファイル -咎を背負う者―」のアレンジアルバムです。
 元のソフトのストーリーはというと・・・親友アンセルとともに戦場を渡り歩く傭兵ウィルフレド。幼い頃に戦争で父を失ったウィルフレドは、父とともに戦地へ赴いた兵士から、父は戦乙女に選定されたことを知り、その証拠として一枚の白い羽を渡される。戦争に召集されることは武人として大変な名誉ではあるものの、父を失ったウィルフレドは稼ぎ手がいなくなったために、貧困に苦しみ、妹が死に、父を連れ去った戦乙女への憎悪が深まっていった。
 人間界ミッドガルドでは戦乙女に選定されたものは神の兵士エインフェリアとして神界ヴァルハラに招かれるのだとか。そこでウィルフレドは自らがエインフェリアとなって父を連れ去った戦乙女に復讐すべく、エインフェリアとなるために武功を求めて親友アンセルとともに戦場へ。白い羽を握りしめて・・・というものです。
 アルバム1曲目は「聖なる死への叙事詩」。ゆったりしっとりとはじまります。スケールの大きな壮大な悲しみの抒情曲です。美しくも切ないピアノソロに心をうたれます。
 2曲目は「A pronouncement from Hel」。いきなりアップテンポではじまるパワフルなハードロック調の曲。スリリングでメロディアスで迫力があってかっくいいっす。中盤では変拍子炸裂!さらにダークな場面も。終盤はドラム叩きまくりでめっちゃ盛り上がります。ラストはアヴァンギャルドっぽいオルガンソロでFin。
 3曲目は「形見のオルゴール」。ゆったりとした優しいピアノの音色からはじまります。美しくほのぼのとした感もあって、うっとりと聴きほれてしまいます。終盤では迫力を感じるダイナミックな演奏も。
 4曲目は「An abyss of Niflheim」。いきなりのパワフルなサウンドからはじまります。メロトロンのような音色のリフです。もちろんそのソロも。ド迫力のサウンドと静かな流れが交互に現れて。スリリングな展開です。
 5曲目は「絶望の賛美歌」。ゆったりと暗く重い雰囲気からはじまります。悲しい抒情詩ですね。終盤では壮大なスケールでドラマティックな展開に。ラストはしっとりとFin。
 6曲目は「紫黒の殱弾」。ド迫力のパワフルなオーケストラサウンドからはじまり、アップテンポのリズムにのってメロトロンサウンドが響き、ズンズンと重い感じながらもスリリングに展開していきます。
 7曲目は「大蛇の眠れる情景」。ピアノのゆったりとしたリフから静かにはじまり、メロトロンサウンドが響き、叙情的な雰囲気に。美しいも哀しいドラマティックなバラードですね。
 8曲目は「迫り猛る狂乱」。スリリングなピアノとガットギターのリフからはじまるアップテンポのアコースティカルな曲。めっちゃテクニカルなスパニッシュ調の展開、緊迫感があります。
 9曲目は「非常線抜刀ストリーム」。オルガンのグリッサンドからはじまるアップテンポのメロディアスなハードロック。空を飛んでいるかのような爽快感もありますね。中盤ではアグレッシブなオルガンソロも。ここでもメロトロンサウンドがいい味だしてますね。
 10曲目は「恩情の記憶」。ゆったりとおだやかにはじまる、優しくほのぼのとした心温まる曲。
 11曲目は「暴力権力強制力」。パワフルにはじまるハイテンポのアグレッシブなハードロック。超攻撃的でスリリングですね。テンポチェンジもありどんどん展開していきます。オルガンソロもふんだんに。
 12曲目は「安堵と苦悩の胎動」。 ゆったりと静かにたおやかにはじまる、美しいドラマティックなバラードソング。涙してしまいそうなくらいのめっちゃ感動的な曲です。
 メロトロンをふんだんに用いた情緒あふれる曲も多く、懐かしさというかしっとりとした感覚もあじわえますね。もちろん攻撃的なロックもあり、全編を通してバラエティに富んだ聴き応えのある内容です。

桜庭統さん 15

2008-12-03 06:57:25 | 桜庭統さん
 RPGゲーム<テイルズ・オブ~>シリーズ。そのサントラのアレンジ・アルバムというのはこれまで発表されていませんでしたが、2008年にいよいよ!まずは8月に各シリーズの人気の高い戦闘曲12曲のアレンジ曲を収録したアルバム「Tales Of Series Battle Arrange Tracks」が発表されました。そして9月に発売されたのが、シリーズのたくさんの楽曲のなかから名曲13曲のピアノアレンジを施された曲を収録したアルバム「Tales Of Series Piano Arrange Tracks」が発表されました。
 1曲目は“Tales Of Vesperia”から「出立の早暁」。ゆったりとした美しいピアノフレーズから静かにはじまって、そして一転力強い感じに。そして美しくしっとりとした、それでいて力強さも感じるメロディを奏でてくれます。
 2曲目は“Tales Of Destiny2”から「Swordian Team」。威厳を感じるような堂々とした力強い感じの曲。”美“と”力“を感じますね。
 3曲目は“Tales Of Destiny”から「Sink Into Vise」。リズミカルなリフからはじまるアップテンポのテクニカルでスリリングな曲。
 4曲目は“Tales Of Destiny2”から「Tales Of Destiny 2」。ゆったりとした叙情的で美しい曲。中盤はパワフルに情熱的なソロを。そしてもとの叙情的な感じにもどります。
 5曲目は“Tales Of Symphonia”から「Last Battle -Decision」。ダイナミックで壮大なイメージの躍動感溢れる力強い曲。
 6曲目は“Tales Of The Abyss”から「手の中の幸福」。ゆったりとおだやかで可愛らしい音色からはじまって。素朴な雰囲気の叙情的な曲です。ラストはドラマティックにFin。
 7曲目は“Tales Of The Tempest”から「砂漠」。夜の砂漠をひとりポツポツ歩くかのような寂しげな雰囲気の暗い曲。終盤にはパワフルな場面も。
 8曲目は“Tales Of The Abyss”から「魂の束」。ゆったりとした重く暗い雰囲気の曲。どん底まで堕ちてしまうかのような感も。
 9曲目は“Tales Of Phantasia”から「Burning Tower」。激しいパッセージからはじまるハイテンポの攻撃的な曲。めっちゃアグレッシブな場面もあり、静かでゆったりと美しいメロディを聴かせてくれる場面も。
 10曲目は“Tales Of Eternia”から「Eternal Mind」。ゆったりとした美しいピアノフレーズからはじまる叙情的な曲。
 11曲目は“Tales Of Destiny”から「Lion-Irony Of Fate」。アップテンポの力強く躍動感あふれる曲。静かでゆったりとした場面のと対比もいいですね。
 12曲目は“Tales Of Phantasia”から「Good-bye Friends」。ゆったりとした哀愁ただようセンチメンタルな美しい曲。
 13曲目は“Tales Of Rebirth”から「The Answer」。パワフルなリフレインの、ゆったりとしたなかにも力強さを感じる曲。着実に一歩一歩前を向いて歩むかのような・・・なんか聴いていると勇気がわいてきそうです。 

 今回も親切なお方からこのアルバムを教えていただきました。どうもありがとうございました。

桜庭統さん 14

2008-12-02 06:59:48 | 桜庭統さん
 たくさんの種類が発表されている人気の高いRPGゲーム<テイルズ・オブ~>シリーズ。そのサントラのアレンジ・アルバムというのはこれまで発表されていなかったんですね。それが、2008年にいよいよ!まずは8月に各シリーズのたくさんの楽曲のなかから人気の高い戦闘曲12曲のアレンジを施された曲を収録したアルバム「Tales Of Series Battle Arrange Tracks」が発表されました。
 1曲目は“Tales Of The Abyss”から「矢は放たれた」。ザクザクのヘヴィなギターリフからはじまるアップテンポのメロディアスなハードロック。ノリノリ♪です。シンセの大空をかっとんでいるかのような爽快感のあるフレーズ、いいですねぇ。そしてうねうねベースをバックにしてのアグレッシブなオルガンソロもかっくいいっす。
 2曲目は“Tales Of Symphonia”から「Full Force」。パワフルなドラムからはじまるハイテンポのスリリングなハードロック。どんどん曲にひっぱられていきます。暗闇を突っ切っているかのような雰囲気。ラストはオーケストラサウンドでシンフォニックにFin。
 3曲目は“Tales Of Eternia”から「Inferia Battle」。透明感のあるきれいなキーボードサウンドからはじまるゆったりとした叙情的な雰囲気の曲。ムーディなオルガンサウンドにうっとりです。ドラマティックなスローバラードでもありますね。
 4曲目は“Tales Of Phantasia”から「Take Up The Cross」。ヘヴィなリフからはじまるアップテンポのハードロック。オルガン大暴れですね。ソロなんか自分には全盛期のJon Lord氏が浮かんできます。そしてブンブンうなるベースもパワフルでかっくいいっす。
 5曲目は“Tales Of Vesperia”から「戦いの火蓋」。美しいピアノのフレーズからゆったりとはじまり、オーケストラの壮大なサウンドが。ダークで冷たい印象もありますが、スケールの大きさに圧倒されそうです。
 6曲目は“Tales Of Rebirth”から「Battle Organization」。きらびやかなシンセサウンドからはじまるハイテンポのスリリングなハードロック。この疾走感がたまらないっすね。敵の攻撃をかわして本隊に突っ込むかのような。中盤ではちょっぴりジャジーなピアノソロや、優雅なピアノサウンドも。そして再びハイテンポで疾走します。
 7曲目は“Tales Of Destiny”から「剥き出しの牙」。美しいピアノリフからはじまる、ピアノメインのダークながらもドラマティックな曲。
 8曲目は“Tales Of The Tempest”から「対決!」。ブンブンベースからはじまるアップテンポのピアノ主体のハードロック。ダークでミステリアスかつスリリングな雰囲気ですね。中盤ではアグレッシブなピアノソロも。
 9曲目は“Tales Of Destiny2”から「Theme Of Battle」。スリリングなピアノのフレーズからはじまるハイテンポの手に汗握る疾走ハードロック。ハードな演奏をバックにしてのピアノソロも聴き応えありますし、ハードなムーグソロもかっくいいっす。ラストは透明感のあるしっとりとしたサウンドでFin。
 10曲目は“Tales Of Destiny2”から「Alea Jacta Est」。リズミカルなリフからはじまるミドルテンポのダークでミステリアスな曲。メロトロンの音色も不安さをあおるようでいいですねぇ。
 11曲目は“Tales Of The Abyss”から「決意の刃」。ピアノのグリッサンドからはじまるハイテンポのメロディアスなハードロック。ヘヴィなギターリフとピアノが相まって、そこにアグレッシブなオルガンソロ&ムーグソロが。
 12曲目は“Tales Of Symphonia”から「Like A Gilnt Of Light」。幻想的で寒々しい雰囲気からはじまるゆったりとした叙情的な美しい曲。中盤に一転アップテンポのアグレッシブなソロを聴かせてくれますが、すぐに元の叙情的な寒く寂しい雰囲気に。哀しげなピアノに切なくなってしまいます。
 アルバムを聴き終わると心地よい疲労感が。めっちゃ聴き応えありますね。
今回も親切なお方からこのアルバムを教えていただきました。どうもありがとうございました。

桜庭統さん 13

2008-10-11 08:12:21 | 桜庭統さん
 桜庭さんも続編を望んでいたといわれるバテン・カイトスの続編<バテン・カイトスⅡ –始まりの翼と神々の嗣子->が2006年に発売されました。好評だった前作の続編ということで期待されたものの、ちょうどDSの爆発的ヒットと重なってゲームキューブが売れなくなり、またゲーム自体もバグが続発したために、売り上げは前作の4分の1にも満たなかったとか。
 このゲームのストーリーはというと・・・舞台は前作より20年前の帝国アルファイド。帝国の暗黒部隊に緊急招集がかかる。この部隊には主人公<サギ>が。任務はなんと自国皇帝オーガンの暗殺。サギはパートナーのギロたちと皇帝の屋敷へ。皇帝の私室には謎の男が皇帝の前に立っていて、その男と入れ違いでサギたちが部屋に入ると、皇帝はすでに殺されていた。そこに部隊のメンバーがやってきて、サギたちは皇帝暗殺の罪をきせられて処刑されそうになるも、なんとか逃げ出して。すると突然目の前に異形の怪物が・・・という感じのようです。
 アルバムはCD3枚組で61曲もあるので、特に印象に残った曲のみ抜粋させていただこうかと。まずCD1枚目1曲目は「Le Ali Del Principio」。ゆったりとした綺麗なピアノの音色からはじまって、可愛らしい少女のピュアなヴォーカルが。壮大なイメージながらも素朴で綺麗なバラードソングです。ヴォーカルの少女は桜庭さんの娘さんだそうで。イタリア語で歌われています。4曲目は「The Valedictory Elegy」。アップテンポのキーボード主体のスリリングなハードロック。後半のアグレッシブなオルガンとヴァイオリンのバトル、いいですねぇ。5曲目は「Poacher」。オーケストラによる迫力のあるスリリングな曲。6曲目の「Chaotic Dance 2」はテクノのヒップホップ。7曲目は「Iconoclasm」ハイテンポのパワフルなハードロック。オルガンソロ&キーボードソロ、そしてギターソロとハードな流れが。8曲目は「The Valedictory Elegy」のギターバージョン。めちゃめちゃメタルしてますね。9曲目は「Evidential Material」。ハイスピードの疾走ハードロック。リフがTOTOの「Girl Good-bye」にかなり似てますね。10曲目は「The True Mirror」のオーケストラバージョンです。このオーケストラでの重厚感もなかなかですね。14曲目は「傀儡の主」。オーケストラによるボレロ調の力強い行進曲。15曲目は「二つの棺」。パワフルかつダークで重厚な曲。17曲目は「Ruins」。アコースティックの寂しい抒情曲。19曲目は「いにしえの故郷」。ハープの音色が綺麗なたおやかで優しく美しい曲。21曲目は「邂逅」。ゆったりとした、エスニック調のどこか懐かしさを感じる抒情曲。シタールの音色、聴き入ってしまいます。
 CD2枚目の2曲目は「荊棘なる干と矛」。パワフルなオーケストラサウンドのダークで力がみなぎってくるような曲。3曲目は「均衡の光と闇」。目の前に広大な世界が見えてくる力強い行進曲。4曲目は「紅緋草」。ミドルテンポの軽快かつ優しく穏やかな曲。心やすらぐ曲でもありますね。6曲目は「The Broken Manas And My One And Only」。ゆったりとした哀愁ただよう美しいピアノの抒情詩。9曲目は「水雲」。アップテンポの躍動感のあるメロディアスなオーケストラ+ドラムのロック曲。11曲目は「脅威なる座主」。アラビアンな雰囲気のあるゆったりとしたミステリアスな曲。12曲目は「旭日貫流」。壮大なスケールのとっても清清しく爽やかな、夜明けの光景が浮かんでくる曲。13曲目は「乏しくもあらず秋の夕風」。ゆったりとした、穏やかで優しい曲。14曲目は「豊穣の郷」。伸びやかで美しいヴァイオリンの音色と素朴なアコースティックギターの音色が印象的なゆったりとした素朴な曲。15曲目は「Emotional Blackmail」。パワフルで緊迫感たっぷりのスリリングな曲。16曲目は「ホロホロ鳥」。アフリカのジャングルの土着民族の踊りの曲のような。焚き火の周りを踊りながら廻っているような光景が目に浮かびます。17曲目は「天海花御堂」。“春”を思わせる爽やかで優雅でロマンティックな曲。クラリネットとフルート音色、いいですねぇ。19曲目は「白き心の強さと遥か未来への道」。壮大なシンフォニーのパワフルなオーバーチュア。勇気が湧いてきます。21曲目は「シンムナフォスン」。不思議な音色の神秘的な曲。
 CD3枚目の1曲目は「伝承の人形」。グロッケンのような神秘的な透明感のある金属音からはじまり、ゆったりとした叙情的な雰囲気に。3曲目は「蒼穹の天蓋」。壮大なオーケストラの力強く重厚な曲。4曲目は「古魂の言霊」。ハイテンポのスリリングな疾走ハードロック。アグレッシブなシンセ&オルガンのソロ、凄いっす。もちろんハードなギターソロも。6曲目は「清月夜雨」。どんよりと暗くジメっとした、それでいて美しく感じる曲。8曲目は「Shogyo-Mujo」。いきなりはじまるアップテンポのヘヴィロック。歪んでうねりまくるギター、いいっすね。9曲目は「The Dead And Creatures」。オーケストラのスリリングでミステリアスな世界が。10曲目は「Tears of Compassion」。哀愁ただようピアノのゆったりとした抒情曲。11曲目は「A Road To The Dignified Future」。オーケストラの壮大でパワフルな曲。力がみなぎってきます。12曲目から14曲目は「安らかなる四季Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」。オーボエとハープの音色、ゆったりとした穏やかで優しく綺麗なメロディの曲。心癒されます。15曲目は「呉越同舟」。迫力のある躍動感溢れるパワフルなオーケストラ曲。16曲目は「蜃気楼の地平線」。ハープの音色にうっとりのゆったりとした静かで穏やかな曲。17曲目は「水面にたゆたふ月の影」。ゆったりとたおやかにながれる美しいシンフォニーと、神秘的なグロッケンの金属の音色が交互に。終盤からは可愛らしいピュアで綺麗なヴォーカルが。ラストは盛大にFin。
前作以上に本作も素晴らしい曲が盛りだくさん。攻撃的でスリリングな曲・ドラマティックで感動的な曲、などなどCD3枚分たっぷりと桜庭ワールドを堪能できます。