ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

12.6.24 大木理紗さん・多鹿大介さん

2012-06-29 22:25:17 | ライブレポ Jazz/Fusion
◇ 2012.6.24 四ツ谷MEBIUS
 80年代に日本を代表するプログレバンド<Pageant>や<Mr,Sirius>で素晴らしい歌を聴かせてくれ、現在はスタジオミュージシャンとして、ヴォイストレーナー等としても活躍されている<大木理紗さん>。今年(2012年)は、2月から活発にライブ活動を行ってくださって。理紗さんの美しい歌声を生で聴ける機会が増えてめっちゃ嬉しいっす。2月のライブは平日ということもあって、終演時間が遅いために半分しか観れなかったんですよね。次の4月のライブは土曜日で時間も少し早かったのでゆったりと最後まで楽しませていただきました。そして次は6月末の日曜日とのことで、開演時間も早いため、すっごい楽しみにしておりました。

 さて当日。日曜で休みなので時間に余裕をもって四ツ谷へ向かって。少し早めに着いたので先に夕食を摂ってからお店へ。今回もちょっとゆとりのある感じでゆったり楽しめそうです。ステージは大きなグランドピアノとパーカッションセットが。今回もパーカッション奏者<多鹿大介さん>とのDUOです。理沙さん、ダークグレー系のタイトなロングドレス&オフホワイトのロングテールジャケットすがたでロングのカーリーヘアでとっても綺麗ですね。多鹿さん、でっかいアフロヘアで。

 開演予定時間の18時40分ころ、理紗さんと多鹿さんが準備をはじめて。そして多鹿さんがシンバルロールから木鈴を鳴らしジャンベを叩いて。1曲目、ピアノのしっとりとした美しい音色がゆったりとながれ、そして力強く伸びやかなヴォーカルがはいって、ほのぼのした曲調ながらも歌い上げて。その後ゆったりとしっとりと。ラストはウインドベルが綺麗に響いて。ディズニーの“にぎやか農場を救え”という日本未公開の映画の挿入歌だそうです。

 「皆さんこんばんは。ようこそお越しくださってありがとうございます」って理紗さん、挨拶を。「梅雨なので雨に関する曲を選んだんですけど、晴れましたね」って。ここでディズニーの映画やTVアニメ等の歌の日本語吹き替えをやっているというお話を。

 2曲目は「あたたかい雨」。ピアノのしっとりとした音色がゆったりとながれ、伸びやかなスキャットから、力強くも美しいヴォーカルがはいって。ほのぼのした曲調で、中盤からはカホンのミドルテンポのリズムがはいって、終盤では美しいハイトーンで歌い上げて。

 「どうもありがとうございます」「最近は冷たい雨ですね。梅雨って生ぬるい感じなのに」って。で「私、元気じゃないんです」って。この季節はアレルギーのせいで「咳が止まらなくなることがある」って。これ、私もたまにあるので、辛さがよくわかります。

 3曲目は「エスペランサ・ド・アムール」っておっしゃったかな?ピアノのしっとりとした音色が響き、カウントからパーカッションのアップテンポのリズムとともにピアノのリズミカルなリフがはいって、伸びやかなスキャットからパワフルでリズミカルなヴォーカルが。そしてカホンの軽快なリズムにのって軽やかななヴォーカルが。とってもオシャレなボサノヴァ曲です。終盤ではハイトーンのスキャットも。

 4曲目、ポルトガル語の曲で、しっとりとしたヴォーカルと綺麗なピアノリフからゆったりとはじまって、伸びやかに力強く美しく歌い上げて。ラストではウインドベルの音色が綺麗に響いて。

 5曲目は「遠い日々の名残」。ゆったりと哀愁ただようヴォーカルがしっとりとながれて。郷愁を感じる寂しげな曲ですね。もしもあのときに別の道を行っていたらどうなったかというイメージだそうで「パラレルワールドみたい」って理紗さん。

 「どうもありがとうございます」って理紗さん。次の曲は先日twitterやblogに書かれていましたが、リクエストされた曲で「“エメラルド・ドラゴン”のラジオドラマの主題歌」だそうです。6曲目は「五つの雫」。ピアノのパワフルなダークリフからはじまって、力強いスキャットがシンバルやジャンベの鳴るなかにながれて。そしてピアノのしっとりとしたリフがゆったりとながれ、力強く伸びやかなヴォーカルがはいって、ジャンベのミドルテンポのリズムからドラマティクに歌い上げて、ハイトーンのスキャットも。

 「どうもありがとうございます」って理紗さん。「なんでこう勇ましいかというと・・・」。理紗さんはゲームはやらないので、作曲を依頼されると、依頼者がたっくさんのゲームの資料をもってきてくださるそうで。で、このゲームは女性の主人公が戦うゲームなんだそうで。

 「“死んだらどうなるのか”っていうのを歌にしました」って。ここで「湿気が多くて手がベトベトする」って手を拭かれて。この季節の湿気は楽器には大敵のようですね。
7曲目は「終わりなき世の」。ピアノのリズミカルなリフから軽やかにはじまって、明るく爽やかなヴォーカルがはいって、カスタネットのような楽器のリズムにのって楽しい曲調に。アニソンか“みんなの唄”みたいな感じです。歌詞はちょっとアレですが。多鹿さんは水の入った瓶や穴の開いた壷をリズミカルに叩き、サビでは力強く盛り上がって。その後可愛らしい歌声のヴォーカルがはいって、多鹿さんが木鈴やチャイムを鳴らしてアクセントをつけて。ラストは静かにFin。「輪廻転生です」って。

 「第1部最後に」って。理紗さんは、あるマンションの最上階に住まわれていて、よく屋上に上がってのんびりされるそうで。あるとき、明け方に屋上に上がって景色を見ながらお酒を飲んでいたそうで。そんなときに妄想モードにはいって映像が浮かんだそうで。
 8曲目は「屋上から」。パワフルなピアノリフからはじまって、ハイハットとカホンのミドルテンポのロックなリズムにのってリズミカルでパワフルなヴォーカルがはいって。凄い迫力です。途中しっとりと静かになるも、再びパワフルなリフとリズムにのって力強いヴォーカルが。そして伸びやかなハイトーンから歌い上げて、ピアノの美しい音色が響いて。終盤では再びパワフルなリフとリズムで迫力のヴォーカルが。
 曲が終わると大拍手!「どうもありがとうございました。少し休憩をいただきます。第2部も楽しんでいただけたら」って。時計を見ると19時40分。ちょうど1時間の第1部でした。ここで避難ペットの餌代の募金のお話が。休憩中、理紗さんは親しいお客様たちと談笑されてました。

 20時13分頃、理紗さんと多鹿さんはステージに戻って準備を。そしてまずはちょこっと穴の開いた壷(ウドゥドラム)のソロが。9曲目は「Begin The Begin」。ピアノのミドルテンポのしっとりとしたリフからはじまって、伸びやかで美しいヴォーカルがはいってたおやかにながれ、綺麗でほのぼのした感じのメロディを。そしてハイトーンで歌い上げて。終盤では色っぽく、そしてしっとりと静かにFin。

 「どうもありがとうございます」って理紗さん。そして「紹介が遅れました。パーカッション、多鹿大介!」って紹介して大拍手。ここで多鹿さんのお父様お手製の穴の開いた壷(ウドゥドラム)のお話が。焼き物が趣味のお父様にお願いされたそうで。「打楽器ってなんでもいいんですよね。瓶でも缶でも」って理紗さん。

 10曲目、美しいスキャットがたおやかにながれ、ウインドベルが綺麗に響き、しっとりとした色っぽい感じのヴォーカルがはいって、そして力強く歌い上げて。その後、シンバルとカホンのリズムがはいって、しっとりとしたヴォーカルが徐々に盛り上がって歌い上げて。

 11曲目は「光の中へ」。ピアノの哀愁ただようしっとりとした音色が響き、トライアングルのリズムにのって伸びやかで力強いヴォーカルがはいってゆったりと美しく。その後、カホンのミドルテンポのパワフルなリズムがはいって、盛り上がって歌い上げて。ラストはゆったりとしっとりと。ウインドベルが綺麗に響いてFin。「心を閉ざした人に呼びかけるような曲」って理紗さん。

 12曲目は「幻想水滸伝」っておっしゃったかな?歌はイタリア語だそうです。ピアノのリズミカルなリフからはじまって、ジャンベのミドルテンポのパワフルなリズムがはいって、伸びやかで爽やかなヴォーカルが。広大な景色が目に浮かぶようです。サビでは綺麗なハイキーで歌い上げて。

 「昔、プログレ系のバンドに居まして・・・」って、Pageantの最後のほうで作った曲で、ライブで1-2回やっただけでレコーディングはしていない曲を今回披露してくださるそうで。理紗さんはその曲の音源を持っていなくて、弟さんが持っていた音源を送ってもらったそうで。

 まずは13曲目「海の詩」。ピアノの力強いリフがゆったりとながれ、伸びやかなヴォーカルが綺麗に響いて。そしてアップテンポのカホンのリズムがはいって、リズミカルに力強く盛り上がっていって。ラストは美しいスキャットが。
 続いて14曲目は「ヴェラヴィスタ」っておっしゃったかな?ピアノリフから伸びやかなヴォーカルがはいって、いきなり鉄板をパシャ!って叩く音が。そしてジャンベのリズムにのってヴォーカルが力強く歌い上げ、ここでシンバルを衝撃的に強く叩いて、ややハスキー気味のパワフルな声で歌い上げて盛り上がって。その後、リズミカルなヴォーカルが様々なパーカッションサウンドとともにながれ、そしてパンチの効いたパワフルでハスキーな声で迫力たっぷりに歌って盛り上がって。パワフルでスリリングでめっちゃかっくいいっす。

 「ありがとうございます」って理紗さん。昔、マカオに“ヴェラヴィスタ”という古い石造りのホテルがあったそうで、「ドラキュラがでてきそうな」って。そこのテラスで広い海をみながらボーっとして曲のイメージを湧かせたそうで。

 「プログレの名曲」って15曲目はクリムゾンの「Moon Child」。ピアノのしっとりとしたリフからはじまって、ゆったりと哀愁ただようヴォーカルが。パーカッションが木鈴やウインドベルで盛り上げ、そしてパワフルなスキャットが力強く。パーカッションもミドルテンポでパワフルなリズムを刻み、盛り上がって。その後、静かになってしっとりとしたヴォーカルが。ラストはピアノリフとシンバルロールからハイキーの伸びやかなスキャットがながれて。
 「懐かしのプログレコーナーでした」って理紗さん。ちなみに先日の<UK>のライブを観にいかれたそうで「テリー・ボジオがすごい元気!」って。

 「そろそろおしまいでございます。皆さんでご一緒に歌いましょう」ってはじまった16曲目は「祝祭の歌」。まずは♪Woh~Woh~って力強いスキャットが。このフレーズを一緒に歌ってほしいそうで。ちょっと自分にはキーが合わないっす。そしてピアノのアップテンポのパワフルなリフがはいって、力強く歯切れいいヴォーカルがシンバルのリズムにのってリズミカルに。とっても爽やかな曲調で晴れた草原に吹く風のようです。その後ミドルテンポになって、瑞々しく爽やかなヴォーカルがながれ、多鹿さんは水の入った四角い瓶を叩いてクリスタルな音色を響かせ、そしてヴォーカルが歌い上げて。さらにカホンのリズムがはいってピアノのパワフルなリフののって力強いヴォーカルが。ハイトーンでの美しいスキャットも。ここから「いきます!」って理紗さんが促してアップテンポの躍動感たっぷりのリズムにのって女性客中心にスキャットの合唱です。自分がそのキーで歌うとデカい声になっちゃいそうなので遠慮しときました。そしてピアノリフのリズミカルなリフがはいって。ラストはゆったりとFin。
 「ありがとうございます。しっかり聞こえてました」って。

 「最後に、心やすらかに眠れるように、子守唄のようなものをお送りしたい」「今日は本当にどうもありがとうございました」って、オーラス17曲目は「ネコはうたた寝」。ピアノの綺麗でリズミカルなリフから優しく可愛らしいヴォーカルが。ほんわかとほのぼのした感じの爽やかな曲調で、トライアングルのリズムがミドルテンポで鳴って。そして水の入った瓶を叩いたり、ウインドベルを鳴らしたり。その後、しっとりとしたヴォーカルがゆったりと♪おやすみあしたって。

 「おやすみなさい」って理紗さん。曲が終わると大拍手!「今日安らかに眠りにつけますように」「今日は本当にどうもありがとうございました」「パーカッション、多鹿大介!」って理紗さん、大拍手!「また良かったらぜひいらしてください」って。これにてライブ終了です。時計を見ると21時10分過ぎ。ちょうど1時間の後半でした。このあと会計を済ませてネコ餌募金をして駅へ・・・

 今日は前回よりも開始時間も早くて、ゆったりとくつろいだ状態で、美しく、リズミカルで迫力ある力強い素晴らしい歌声を前後半合わせて2時間、存分に楽しめました。今回特に「ヴェラヴィスタ」に超感動!です。ときに力強く、ときに可愛らしく、曲によって様々な歌い方で美しく澄んだハイトーンも交えて楽しませてくれました。多鹿さんのパーカッションも曲を盛り上げ、印象づけのアクセントと、躍動感を与えるリズム、ほんと素敵でした。次回ライブは8/10に決まったようですね。平日なので行けるかどうかわかりませんが・・・行けたらいいな。

12.6.23 人間椅子

2012-06-26 23:32:08 | ライブレポ HR/HM
◇ 2012.6.23 渋谷BOXX
<Concert Moon 炎の三番勝負 第1弾 人間椅子>
 昨年2011年は、8月にニューアルバム「此岸礼賛」が発表され、札幌から博多までのレコ発全国ツアーを敢行。どこも大盛況でSoldoutになった会場も。さらに12月にも東名阪ツアーを敢行して盛況で1年を締めくくって。でも年が明けて2012年になって、しばらくは次の予定がなかったんですね。和嶋さんは人間椅子以外で活発に活動されて。そして春になると、5月に<筋肉少女帯>との対バンライブが行われるとの情報が。半年ぶりに人間椅子のライブが観られる!って喜んでチケットを速攻で買ったんですけど・・・よく考えたら私はその日は別のライブの約束があって、ギリギリまでどうするか悩んだんですけど、そのときには既に今回のこの6/23の<Concert Moon>との対バンライブと、7月のワンマン東名阪ツアーが発表になっていたこともあってあきらめて。その代わりにこの6/23の対バンライブをめっちゃ楽しみにしてました。 ただ、コンチェと人間椅子ってファン層が全く異なるような気がして、どうなるのか心配だったんですよね。<Concert Moon>って、初期の頃は好きだったんですけど、DDの騒動以来、敬遠するようになってました。で、以前に<和嶋工務店>と島さんの別ユニット(和嶋工務店とリズム隊が同じ)と対バンされてましたから、その縁での話なのかなって思って。

 さて当日。この土曜は休みだったのでノンビリ家を出て開場時間に間に合うように会場へ。やはりいつもと客層が微妙に違うような。でもいつもの顔ぶれというか幅広い年齢層の方々もそこそこいらしてちと安心です。17時半から番号順に中へ入って。するとステージ中央には赤のツーバスドラムセットが。Concert Moonが先のようですね。開演時間が近づくと会場はほぼ満員に。

※Concert Moonのライブレポは割愛させていただきます。

 19時10分頃、Concert Moonのライブが終わって、ステージの幕が降りて。ひょっとしたらコンチェファンの方々がみんな帰ってしまって半分くらいになってしまうのではと心配していましたが・・・むしろ逆に増えたような感じでギューギューではないけど満員状態です。
 19時35分頃、フロアーが暗くなってステージの幕が半分上がって、薄暗いブルーのステージが見え、SEから「此岸御詠歌」がながれて。そして幕が完全に上がってメンバーの皆さんが登場して大拍手大歓声で迎えられます。いつものように研ちゃんは黒着物の僧侶姿、和嶋さんは薄紫色のような半袖の着物で、ノブさんは黒に赤の炎のような柄のシャツを。

 SEが止まってはじまった1曲目は「沸騰する宇宙」。いきなりドカドカドラムとヘヴィなリフからライトが点滅するなかダイナミックにはじまって、ミドルテンポのパワーメタル調リフをステージ中央で研ちゃんと和嶋さんが寄り添って弾き、その後に和嶋さんの力強いヴォーカルがはいって。そしてテンポアップしてファンキー調になり、サビはコーラスもはいってポップな感じに。で、ステージ中央で研ちゃんと和嶋さんが寄り添ってリフを。中盤ではゆったりと壮大なスケールで響かせて、そして和嶋さんがステージ中央でエモーショナルかつパワフルなギターソロを。その後ミドルテンポのヘヴィなリフにもどってヴァース・サビへ。ラストはスリリングなブレイクリフからめっちゃパワフルに弾きまくり叩きまくりでFin。

 続いて2曲目は「死神の饗宴」。ミドルテンポのヘヴィでダークなリフからレッドライトのなか、研ちゃんのパワフルなヴォーカルがはいって。中盤ではアップテンポになって和嶋さんがステージ中央でアグレッシブなギターソロを。その後ミドルテンポのヘヴィでダークな曲調になり、研ちゃんと和嶋さんはステージ中央で寄り添って。そして叩きまくりドラムからヘヴィリフとパワフルなヴォーカルがはいって。

 「こんばんは、人間椅子でぇす!」「Concert Moonファンの皆様、初めまして!」って研ちゃん、大拍手!「途中で帰らないでくれてありがとう」って爆笑!「島さんのギターだけじゃなくて、和嶋くんのギターも観ていってください」って。さらに研ちゃんが続けようとすると和嶋さんがしゃべろうとして、お互いに止まって“どうぞ”って爆笑!「いま“西の島さんに、東の和嶋くん”って言おうとしたんですけど」って研ちゃん。「テイストがかぶらないからいいんですよ」って和嶋さん。「“ギター魔人”vs“ギター仙人”とか」「Ritchie Blackmore VS Tony Iommiとか」って研ちゃん。フロアーから「おぉ!」ってどよめきと拍手が。
 「島さんはホント“紫色”に染まってますね」って研ちゃん。楽屋ではコンチェの皆さんはプロレスやDPの話で盛り上がってたとか。「Nic SimperとかRod Evansとか」「Captain Beyondいいよね、とか」って研ちゃん。「ハードロックほんと好きなんだね」って和嶋さん。ちなみに「ボクらは楽屋であまり話しないから」って研ちゃん、爆笑!「東北は寒いから口開けないからあまりしゃべらない」って和嶋さん。「本当なんですかねぇ?」って研ちゃん、爆笑!Concert Moonと人間椅子は同じレコーディングスタジオを使っているそうで、レコーディング時期も同じこともあって「同じ苦しみを味わっている」って和嶋さん。「同じく20年くらいの歴史がある」って研ちゃん。「一緒にライブが出来てとても楽しい」って和嶋さん。
 「ちょっとしゃべってもいいですか?3分くらい」って和嶋さん。「けっこうしゃべりましたけどねぇ」って研ちゃん、爆笑!「じゃあ曲行きますか?」って和嶋さん。「いや、いいですよ」って研ちゃん。ここで和嶋さんは最近のアメリカでの猟奇殺人事件のお話を。「“事実は小説よりも奇なり”といいますが、ホラー小説よりも異常な事件が」って。「今を生きていることは、試されている気がしますね。そういう中でどう生きていけばよいか」「なんか真面目なこと言ってます」って。「すいません、3分くらいでしたか」って和嶋さん。「終わりましたか?」って研ちゃん、爆笑!

 「困憊した世の中で、神と対話しようとした人のことを歌った曲」って和嶋さん。3曲目は「今昔聖」。ユニバイブ効果のゆがんだ感じのギターリフからはじまって、お腹が振動するくらいのベースサウンドが響き、ミドルテンポでヘヴィでダークなぶっといリフから和嶋さんの力強いヴォーカルが。中盤ではオレンジライトのなか、壮大でメロウな感じでドラマティックに。その後ズンズンズンズン♪進め~進め~!って。そしてアップテンポのドンドコリズムの躍動感溢れるリフからアグレッシブな津軽三味線風ギターソロが。その後、研ちゃんと和嶋さんは中央で寄り添ってヘヴィリフを。

 続いて4曲目は「冥土喫茶」。アップテンポの激しいパワーメタル。Hey!Hey!って煽って。前のほうのお客さんノリノリでヘドバンしまくってます。サビではリフにあわせて♪ダイ!ダイ!って掛け声もキマって。間奏ではイエローライトのなか、研ちゃんと和嶋さんがステージ中央で寄り添って、そしてアグレッシブなギターソロを。終盤ではノブさんもパワフルなバスドラドコドコで盛り上げて。ラストは研ちゃん雄たけびを。「ありがとう!」って。

 さらに続いて5曲目は久々の「黒猫」。パワフルなリフと間が絶妙なイントロ、いいですねぇ。そしてアップテンポになって、サビのあとにはネコ鳴き声ギターも。ギターソロからテンポアップしてパワフルに疾走して、そして爽やかなメロディがながれたあと、アグレッシブなギターソロが。その後ゆったりとヘヴィなリフからステージがイエローライトで明るく照らされるなか、エモーショナルなギターソロが。ステージ中央で研ちゃんと和嶋さんが寄り添って。終盤ではパワフルなリフから和嶋さんのヴォーカルがはいってシャウト一発!そしてエモーショナルなギターソロ、リフを挟んでIommi氏風のソロを。ステージ中央で研ちゃんと和嶋さんが寄り添って、背中合わせで。

 「ギター対決もありましたが、ベース対決もありまして」って研ちゃん。「三谷さんのベース、凄い!完敗です」って研ちゃん。「三谷さんってルックスもなんか親近感が」って和嶋さん、爆笑!おでこの広さが同じです。「2人並んだらおやじバンドだよね」って和嶋さん。「いいコンビですよ」って研ちゃん。
 「2人の陰に隠れてますが、ドラムやってますナカジマ・ノブです!」ってノブさん。「渋谷のみんな!元気ですか!」「楽しんでますか!」っていつものように煽って。もちろんお客さんノリノリでYeah!って。さらに「アニキって呼んでくれ!」って、アニキコールが。ドラムスのほうも「長田くんとドラム対決」ってノブさん。ちはみにリハの時に長田さんのツーバスドラムセットに座らせてもらったそうですが、バスドラもタムも大きいのと「ハイハットがかなり後ろにある」って。で叩くポーズをとってみると「Cozy Powellみたい」って。

 「それじゃオレ、歌っていいですか!」「ここに集まってくれたみんなのために、オレ歌っていいですか!」ってノブさん、お客さんを煽って。そしてはじまった6曲目は「赤と黒」。深紫・虹系のノリノリのストレートな様式美系ハードロック。めっちゃかっくいいっす!グイグイと引っ張っていく攻撃的リズム、最高!和嶋さんは研ちゃんのところへいって寄り添ってリフを弾いて。中盤のスローでメロウなヴァースのあと、「ギター、ワジマシンジ!」ってノブさんが叫んでアグレッシブなギターソロへ。和嶋さんはソロの終わりでは頭の後ろでギターを弾いて。そしてサビに戻ってめっちゃノリノリで、ラストは弾きまくり叩きまくりで盛り上がってFin。曲が終わるとノブさんは立ち上がって「Yeah!」って、大拍手大歓声です。

 続いて7曲目は「地獄」。アップテンポのヘヴィリフからはじまって、レッド&ブルーライトが点滅するなか、研ちゃんのパワフルなヴォーカルが。中盤では不気味モードになってフィードバックを交えたアヴァンギャルドなギターソロが。そしてヴァースに戻ってパワフルなリフをバックに研ちゃんのヴォーカルがはいって、サビのあとでは迫力のスクリーミング&シャウトが。ラストは弾きまくりのアグレッシブなギターソロ。

 さらに続いて8曲目。まずはギターソロ。アルペジオの幻想的なゆったりとした音色が響いて。曲目は「人面瘡」。ミドルテンポのリフがはいって和嶋さんのパワフルなヴォーカルが。間奏ではステージ中央で和嶋さんと研ちゃんが背中合わせで。そして和嶋さんと研ちゃんは途中でポジションチェンジもして。ラストは弾きまくり叩きまくりでFin。

 そのまま本編最後9曲目は「針の山」。もうめっちゃノリノリでヘドバンの嵐!加われない自分はちと寂しいけど、盛り上がってるから嬉しいっす。場内揺れてます。ギターソロのあと、リフに合わせてHey!って和嶋さんもお客さんもジャンプして、そして研ちゃんと和嶋さんが寄り添ってリフを。ラストは「ありがとう!」って研ちゃん。♪ジャーン!って弾きまくり叩きまくりで、和嶋さんは歯で弾いて、ノブさんは立ってシンバルを叩きまくって。
 曲が終わると大拍手大歓声!「どうもありがとう!ベース、鈴木研一!」って和嶋さん、大拍手!「ギター仙人!和嶋慎治!」って研ちゃん、大拍手!「ドラム、ナカジマ・ノブ!アニキ!」って和嶋さん、大拍手!メンバーの皆さんは手を振りながらステージ袖へ。もちろん場内はアンコールを求める手拍子が鳴り響いて。

 しばらくするとメンバーの皆さんがステージに戻ってきて大拍手大歓声で迎えられます。和嶋さんはTシャツ&モンペ&人間椅子ハチマキで、研ちゃんは白着物で。「アンコール、ありがとう!」「アンコールって、早く出てこないかなって手拍子してずっと待ってるんだよね。すいません」って和嶋さん。ここでノブさんから告知が。7/20のO-WESTでのワンマンと、一昨年出演された夏の青森のロックイベント<夏の魔物>に出演が決まったそうで。「鈴木くんは今年も“ねぶた”に帰るんですか?」って和嶋さん。「もちろん行きますよ。和嶋くんは今年も帰らないんですか?」って研ちゃん。「今年は帰りますよ。8月はライブ入れないで休暇にしましょう」って。「たまにはノブくんも来ればいいじゃないですか」って研ちゃん。

 アンコール最初となる10曲目は「相剋の家」。パワフルなドラムのミドルテンポのリズムからベースソロ。そしてレッドライトのなか♪ウェ~エオ!って大合唱から和嶋さんの力強いヴォーカルがはいって、それがアップテンポになってノリノリモードに。その後再びミドルテンポのヴァースへ。研ちゃんジャンプをキメて。そしてアップテンポのノリノリモードになったあと、オレンジライトのなか、ドラマティックで雄大な感じに。そのままエモーショナルなギターソロへ。ラストはパワフルなタムドラムとミドルテンポのダークリフから♪ウェ~エオ!ってFin。

 「ありがとう!」って研ちゃん。そして「ここでセッションやりたいと思います!夢の共演です」って和嶋さん、大拍手大歓声!「ギター、島くん!」って島さんが登場!「プロレスラーみたい」って和嶋さん、爆笑!続いて「ギター!あ、すいません」って爆笑!「ヴォーカル、久世くん!」って久世さんが登場!「長崎出身です」って和嶋さん。「皆さん、存分に楽しんでいるみたいですけど、どうだい?」「人間椅子さんのほうが盛り上がってたみたいだけど、ちょっと嫉妬」って久世さん。「MCがウケないとピック投げられるんだね。あれはプレッシャーないですか?」って研ちゃん。「MCで笑いをとらなきゃいけないの?」って和嶋さん。返事に困って「生殺しですね」って久世さん。客席から「頑張れ!」って声援が。「“頑張れ”って言われるのが一番キツいんです」って爆笑!で、お客さんをおもいっきり煽って。

 オーラスのセッションはDPの「Speed King」。まずは♪ジャーンって盛大にバンドイントロで弾きまくり叩きまくりで。そして和嶋さんがディレイを駆使してゆったりとしたメロを。オリジナルではオルガンパートのメロディを弾いて。そしてパワフルなリフとヴォーカルがはいってアップテンポで突き進んで。間奏では和嶋さんがギターでオルガンパートを弾いて、島さんがギターパートを弾いてソロの掛け合いを。それが徐々に盛り上がって弾きまくって、そしてソロの最後はハモってパワフルなヴァースへ。ラストは久世さんシャウトしまくって、和嶋さんも島さんもギターを頭の後ろで弾きまくって、そして長田さんがドラム台に上がってシンバルを叩きまくって盛大にFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ドラムス、長田!」「ギター、島!」「久世!」。メンバーの皆さんはステージ前に並んで。そして「三谷!」って三谷さんも呼ばれて和嶋さんの隣にきて、出演者全員で揃ってお辞儀を。「Concert Moon、炎の三番勝負、二番も三番も宜しく!人間椅子も宜しく!」って和嶋さん。そして大拍手大歓声のなかメンバーの皆さんは手を振りながらステージ袖へ・・・
 すると客席の照明が明るくなってライブ終了。時計を見ると21時ちょい前。1時間20分の楽しいライブでした。対バンなので時間的には物足りないですが、久々に「黒猫」も聴けたし。そうそう、和嶋さんは禁煙を続けておられるとのことで、声がクリアでよく伸びてましたね。研ちゃんもすっごくパワフルだったし。7月のワンマンもめっちゃ楽しみです。

おしゃれジプシィ

2012-06-23 07:58:05 | World Music
 <まぼろしペイガンズ>や<Satoruyakki>等でも活躍されているウード他の弦楽奏者<佐藤圭一さん>が主宰されているユニット<おしゃれジプシィ>。地中海音楽を演奏するために結成された、佐藤さんとヴァイオリン奏者<喜多直毅さん>とパーカッション奏者<伊藤アツ志さん>のトリオユニット<T.L.F.(トリオ・リンガ・フランカ)>が主体となって、そこにベーシスト<石本淳一さん>と、ベリーダンサー<Nenupharさん>が加わって<おしゃれジプシィ>が結成されたそうです。2004年にスタジオレコーディングによる1stアルバム「おしゃれジプシィ/terrapinⅡ」が発表され、2005年に今回紹介させてただく2ndアルバム「Letters from the Road/terrapinⅢ」が発表されました。このアルバムは2005年1月23日に青山でライブレコーディングされた音源が収録されています。このときは石本さんがキューバに旅立ってしまったために<守屋拓之さん>がウッドベースで参加されています。
 アルバム1曲目は「ユイクロ」。パーカッションのアップテンポのリズムからはじまって、ヴァイオリンがリズミカルなリフを、ウードがテクニカルなリフをスリリングに。そしてヴァイオリンがフィンガピッキングリフを、ウードがリズミカルなリフを奏で、ユニゾンでアップテンポのスリリングなリフを。終盤では静かになるもベースリフからウードのテクニカルなソロへ。続いてリズミカルねヴァイオリンソロが。ラストはテーマリフに戻って妖しくテクニカルに。
 2曲目は「陽炎舞」。ヴァイオリンとウードがパワフルでリズミカルなリフを。明るく楽しい曲です。ヴァイオリンとウードがリズミカルにハモり、ウードとベースがユニゾンで、そしてウードとヴァイオリンがユニゾンでテクニカルなリフを。中盤ではベースが響くなか、ウードのテクニカルなソロ、ヴァイオリンのアグレッシブなソロと続き、一旦止まったあとパーカッションのテクニカルなソロが。終盤では再び明るく楽しいリフがはいって、ヴァイオリンとウードがリズミカルにハモって。
 3曲目は「シルトへの途」。パーカッションのリズムからはじまって、ウードの哀愁ただようリフがながれ、ヴァイオリンの艶やかな音色がしっとりと響いて。中盤ではウードのエモーショナルなソロ、ヴァイオリンの哀愁ただよう美しいソロが、ベースとウードのリフをバックに力強くドラマティックにながれて。終盤では一旦止まったあと、ヴァイオリンがしっとりと。 4曲目は「魚心あれば水心」。ウードの妖しい音色がゆったりとしっとりとながれ、ヴァイオリンがはいって幽玄な響きを。そしてウードのアップテンポのリズミカルなリフとパーカッションのパワフルなリズムがはいって、そこにヴァイオリンの伸びやかな音色が乗って、ウードとユニゾンでスリリングなリフを。中盤frはヴァイオリンのテクニカルなソロが。バックではパーカッションがパワフルにリズムを。その後徐々にテンポダウンして、コントラバスの低い音色が不気味な感じで響いて。そして一転リズミカルなリフを弾き、パーカッションのテクニカルなソロへ。終盤ではウードとヴァイオリンのアップテンポのリズミカルなリフから、ヴァイオリンが艶やかなメロディを奏でて、そして盛り上がってFin。
 5曲目は「太陽の時間」。ヴァイオリンのゆったりと美しい音色がしっとりと響き、ウードが絶妙なフィルを入れて。そしてミドルテンポのパーカッションリズムがはいって、ウードとヴァイオリンのリフから、ウードがしっとりとしたメロディを奏で、そこにヴァイオリンが加わって哀愁たっぷりに。その後、明るく綺麗なメロディが伸びやかにながれて。終盤ではアップテンポのダンサブルなリズムがはいって力強くリズミカルなリフで盛り上がって。ラストはヴァイオリンが伸びやかに奏でて。
 6曲目は「ロンピー・ロンピー」。ウードのリフからヴァイオリンが妖しいアラビアンなフレーズを艶っぽく響かせ、チャイムの音が印象的に鳴って。そしてウードのアップテンポのリズミカルなリフがはいって、ヴァイオリンとユニゾンで躍動感たっぷりにスリリングなリフを。中盤ではウードのアグレッシブなソロ、テーマリフを挟んでヴァイオリンのエネルギッシュなソロが。その後ヴァイオリンのヒステリックなハイキーサウンドが響いて。終盤ではヴァイオリンが妖しいメロディを奏で、そしてウードのリフがだんだんと早くなって、パワフルなリズムがはいって躍動して、ウードとヴァイオリンのスリリングなユニゾンが。手に汗握るかっくいい曲です。
 7曲目は「夜の森に咲く白い花」。木鈴の音が響き、ウードとベースがユニゾンでダークなリフを。そしてパーカッションがはいってミドルテンポのリズムを刻み、ヴァイオリンがけだるい感じのフレーズを伸びやかに奏でて。その後アップテンポのパワフルなリズムになってウードとヴァイオリンがユニゾンでスリリングに。中盤ではウードのリフにのってヴァイオリンの艶やかなソロが。そしてウードとベースのユニゾンリフにヴァイオリンがフィルを入れ、ウードとヴァイオリンがユニゾンでスリリングなリフを。その後ベースの力強いソロ、バンドリフとパーカッションソロの掛け合いが。さらにウードのテクニカルなソロ、ヴァイオリンのアグレッシブなソロと続きます。ラストはウードとヴァイオリンのテクニカルなユニゾンリフで盛大にFin。
 8曲目は「おしゃれジプシィのテーマ」。パーカッションのミドルテンポのリズムからはじまって、ウードとベースのリフにのってヴァイオリンが妖しいアラビアンなフレーズを奏で、ウードとユニゾンでハモってリズミカルなリフを。そしてまずウードがメインメロディを奏で、続いてヴァイオリンがメインメロディを。中盤ではウードのリフにのってヴァイオリンのアグレッシブなソロが。そしてヴァイオリンがテクニカルなリフから明るく爽やかなリフを。その後パーカッションの叩きまくりのソロが。途中でお客さんの手拍子がはいって盛り上がります。終盤ではウードとヴァイオリンがユニゾンでメロウなフレーズを奏で、そしてウードのリフをバックにヴァイオリンが伸びやかに美しい音色を響かせて。曲が終わると大拍手です。
 アラビアンな感じの妖しい音色が響き、ライブならではの躍動感あふれるリズミカルでダンサブルなリズムに変拍子もあり、テクニカルでアグレッシブなソロもたっぷりと。そのうえキャッチーなメロディの楽曲で難解なこともなくすんなりと耳にはいってきて。とっても楽しめる素敵なアルバムですね。ただ、CDだけにダンスが見れないのだけはなんとも残念。いつかライブを観に行きたいっす。

12.6.17 Cichla Temensis

2012-06-20 00:00:13 | ライブレポ プログレ2012-2013
◇ 2012.6.17 横浜関内7th Avenue
 美女フルーティスト<深沢晴菜さん>を擁するテクニカルプログレバンド<Cichla temensis/キクラテメンシス>。リーダーでベーシストの<国分巧さん>、そして国分さんがバンド結成以前からリズムユニットを組んでおられたドラマー<野口雅彦さん>らと2005年に結成されました。これまでにフルート・ベース・ドラムスのトリオ編成で2007年にミニアルバム「Another Triangle」を発表され、2009年にもミニアルバム「affine space」を発表。ライブ活動も活発に行われますが、2010年4月から1年半の充電期間を経たあと、2011年11月に新たに女性キーボーディスト<清水未羽さん>を迎えて4人編成となっての新生Cichla temensisのお披露目ライブが横浜で行われました.それが今まで以上にめっちゃテクニカルでスリリングでかっこよくて。そして今年2月に沼袋のプログレイベントに出演され、その後はニューアルバムのレコーディングに突入するとのことで、しばらくはライブがないのかなぁ~って。そんな折に6月17日に横浜関内でライブがあるとの情報が伝わってきてビックリ!レコ発ライブにしてはちょっと早いかな?って思って。すると晴菜さんが渡米される予定があるとのことで急遽組まれたライブとか。詳しいことは判りませんがとにかく見逃せません。

 さて当日。日曜なので開演時間の18時に間に合うように家を出て、5分前に会場に着いて。今回は3バンドの対バンでCichla temensisはトリのようで。とても楽しみです。
 前2バンドの演奏が終わっていよいよです。ステージはメンバーの皆さんやお店の方々があわただしくセットチェンジを。ステージ向かって左にソリッドボディの5弦ベースを抱えた国分さんが。いつものハンチングとベストがキマってますね。中央後方は3タム1バスのドラムスをセットしている野口さん。黒帽子&黒Tシャツで。ステージ右は2段キーボードセットの準備をしている清水さん。今回は黒のタイトなミニワンピで金髪のボブウイッグすがたでちょっとビックリ!お人形のようにキュートで可愛い♪そしてフロント中央はフルートを持った晴菜さんが。今回はマイク2本高い位置にセットされています。今回はシックなデザインのドレスのようなノースリーブロングワンピで妖艶なおすがたで。そうそう、今回は客席に何台も簡易ビデオカメラがセットされて、ステージ後ろにもドラマー撮影用にセットされていて。ニューアルバムといっしょにDVDも発売されたら嬉しいなぁ。

 セットが完了するとメンバーの皆さんはステージ袖へ。20時を過ぎたころ、客席が暗くなって、フルートのしっとりとした音色がゆったりと響くSEがながれて。そしてベースとピアノのしっとりとした音色も聴こえてきて、それまで暗かったステージが徐々に明るくなって、国分さん・野口さん・清水さんがステージに登場して準備を。最後に晴菜さんがステージフロントに登場です。

 SEが止まってはじまった1曲目は「漆黒の空より」。フルートのリズミカルなリフからパワフルなベースとドラムがはいって、ミドルテンポでピアノとフルートがリズミカルなリフを。そしてシンセとフルートのユニゾンリフがながれ、ドラムがパワフルに叩きまくって。そしてミドルテンポでベースとピアノのダークなユニゾンリフからシンセとフルートのスリリングなユニゾンリフが。その後ベースのタッピングリフからブレイクをキメて。中盤ではピアノのダークでリズミカルなリフをバックにベースのサイケ風な前衛ソロが。そしてシンセサウンドがゆったりと響き、そこにフルートが加わってユニゾンで。その後シンセとベースのゆったりと雄大なサウンドがながれて徐々に盛り上がっていって、フルートの力強いリフからパワフルにブレイクリフをキメて。終盤ではオルガンサウンドが響くなか、ベースのタッピングも交えたテクニカルなソロ、フルートのエモーショナルなソロも。ハイキーのとっても綺麗に響いて。ラストはグルーヴィなリズムにのってシンセとフルートのユニゾンリフ、そしてオールユニゾンでリフをキメてFin。

 「ありがとうございます。Cichla temensisです。今日は最後まで楽しんでいただけたらと思います」って国分さんが挨拶を。大拍手です。

 2曲目は「The Ruin」。ベースのアップテンポのリズミカルなリフからハイハットのリズムがはいってダイナミックなバンドリフが。そしてアップテンポのダンサブルなリズムでピアノの綺麗な音色のリフをバックにフルートの伸びやかな音色が爽やかにながれて。その後テクニカルなフルートソロからダイナミックなリフがはいって、フルートとシンセのユニゾンリフへ。中盤ではパワフルなベースリフにのってオレンジライトで明るく照らされるなか、ピアノのリズミカルなソロが。その後、キーボード・フルート・ベースがブレイクリフやテクニカルなユニゾンリフを。終盤ではレッドライトのなか、ドラムのめっちゃパワフルなバスドラドコドコのリズムがはいってダイナミックに盛り上がって。そして再びダンサブルなリズムがはいってシンセリフをバックにフルートの伸びやかな音色が心地よく響いて、ラストはパワフルなユニゾンリフでFin。

 「ありがとうございます」って国分さん。ここで物販のミニアルバムの宣伝を。そしてニューアルバムは現在制作中とのことですが、発表はまだ未定のようで。

 3曲目は野口さん作曲の「Raplus」。ピアノのしっとりと哀愁ただようフレーズがながれ、フルートの郷愁を感じる抒情的な調べがしっとりとながれて。冬の寒空のような寂しげな感じです。そしてピアノのしっとりとした音色が切なげにながれ、味わい深いベースラインをバックに徐々にフルートの音色が力強くなって、明るく照らされたステージに美しいハイキーサウンドが響き渡ってドラマティックに盛り上がって。中盤では静かになってピアノリフをバックにベースのエモーショナルなソロが。そしてフルートの力強い伸びやかな音色が響き渡り、フルートとピアノのユニゾンがドラマティックに展開して。終盤ではピアノリフをバックにフルートがしっとりと。そしてピアノの音色がゆったりと静かに。

 「ありがとうございます」って国分さん。ここでメンバー紹介です。「オンキーボード、清水未羽!」「オンフルート、深沢晴奈!」「オンドラムス、野口雅彦!」っておのおのに大きな拍手が。そして晴奈さんが「オンベース、国分巧!」って大拍手です。「“Cichla temensis”とは、魚の名前で・・・さかなっぽい演奏ですよね」って国分さん。ここで「すいません、チューニングをしたいので深沢さん、つないでくれませんか?」って国分さん、いきなり晴菜さんにMCを振って。ビックリした晴菜さんですが、「あ、やっぱり次でいいです」って国分さん、爆笑!「次の曲がチューニング乱れるくらいのプレイをするんで」って。

 4曲目は「Strings of tention」。キーボードのパワフルでリズミカルなリフからミドルテンポのドラムがはいって、ベースとフルートもはいってダイナミックなリフが。そしてユニゾンのリズミカルなリフ・ダイナミックからシンセのエモーショマルかつテクニカルなソロが。中盤ではリスミカルなユニゾンリフからグルーヴィなべースリフにのってフルートのテクニカルなソロが。終盤ではベースリフからフルートとピアノのミステリアスなユニゾンリフからダイナミックなバンドリフが。

 「“緊張の糸”という意味の曲でしたが、切れることなく、つながったようで」って国分さん。ここで国分さんは「チューニングタイム」で、晴菜さんがMCを。「告知とかないんで・・・それじゃ世間話でも」って。今日のリハのあと、メンバーの皆さんで中華街でお食事をされて、そのあとは男性チームと女性チームに分かれて別行動で、女性チームは「足ツボマッサージ」に行かれてリフレッシュされたようで。「以前の3人トリオだったら、男性陣を足ツボマッサージに誘っても行ってくれなかったでしょうから」って爆笑!「可愛い女の子が入ってくれて嬉しい」って晴菜さん。清水さんちょっと照れたようで。ちなみに男性チームは「2人でカフェに行きました」って国分さん、爆笑です。

 5曲目は「ALKALOID」。ベースのハーモニクスリフとシンセサウンドから幻想的にはじまって、アップテンポのパワフルなドコドコドラムからダイナミックなリフがはいって疾走し、フルートの伸びやかな音色とキーボードとの変拍子テクニカルリフがレッドライトのなか、スリリングに展開して。そしてベースのテクニカルなリフからフルートのテクニカルなソロ、フルートとキーボードのユニゾンと続きます。その後一旦止まってピアノのしっとりとしたリフがながれ、ベースがハイポジションでほのぼのした感じのメロディを奏で、そこから綺麗な音色の瑞々しいピアノソロへ。中盤ではミドルテンポのパワフルなリズムから、レッドライトのなか、フルートの伸びやかな音色が爽やかに響き、アップテンポになってピアノとベースがテクニカルなリフを。終盤ではズンズンと躍動感たっぷりのリズムにのってフルートとシンセがさわやかなフレーズを奏で、ダイナミックなリフからブレイクもキメて。そしてテンポアップしてドコドコドラムがはいって疾走して、ベースの力強いリフをバックにフルートとピアノがユニゾンで。ラストは一旦止まったあと、ベースのハーモニクスサウンドがしっとりとゆったりと響いて。

 「凄い曲ですよね。自分で作って弾けなくて練習するってパターン」「ドラム炸裂!」って国分さん。「メロディアスな曲をやってゆったりしたあと、こういう曲で脅かす、みたいな」って爆笑!

 「次の曲はバラードっぽい曲で、フルートをフィーチャー」って国分さん。6曲目は「Close to me」。薄暗いステージのなか、フルートのゆったりとほのぼのした感じのフレーズがながれ、ベースがメロウなラインをしっとりと響かせ、綺麗なピアノリフをバックにフルートがゆったりとメロウに奏でて。中盤ではベースのエモーショナルなソロが。その後、フルートがしっとりとしたフレーズを奏で、ベースラインが力強く響き、盛り上がっていってフルートの美しいソロへ。ラストは静かになってピアノリフをバックにフルートがしっとりとたおやかに。そしてベースとユニゾンでゆったりとFin。「オンフルート、深沢晴奈!」って国分さん、大拍手です。

 「次が最後の曲です」「長い曲で10分ちょっとになるかも」って国分さん。「“トキ”をテーマにした曲で、羽ばたき・成長・争いなど」「キクラの魂がたっぷり入った曲」「自分でハードル上げてどうするんだ」って。

 「ピアノをフィーチャー」って国分さん。オーラス7曲目は「IBIS」。白と赤のバックライトのなか、ベースリフがゆったりとしっとり響き、フルートが叙情的なメロディを奏でて、徐々に盛り上がっていって。そしてフルートがピアノとベースのしっとりとしたリフをバックに哀愁ただよう音色を響かせ、その後、エモーショナルなベースソロからピアノとフルートの美しいハーモニーがながれ、パワフルなドラムがはいって盛り上がっていって、さらにテンポアップして。一旦止まってピアノとベースのリズミカルなリフからアップテンポのパワフルなリズムがはいって、ベースとピアノがユニゾンリフ、フルートのリズミカルなリフが。中盤ではベースのテクニカルなリフからベースとフルートのユニゾンリフやブレイクリフが。そしてフルートとベースのテクニカルなリフから、レッドライトのなか、アグレッシブなピアノソロが。その後ダイナミックなバンドリフがはいって盛り上がって、ミドルテンポのグルーヴィなリフからブレイクリフ、そしてフルートとピアノのユニゾンリフからテクニカルなオルガンソロが。続いてベースのタッピングやチョッパーも交えたアグレッシブなソロ、フルートの力強いハイキーのテクニカルなソロが。終盤ではベースの爽やかなフレーズがながれ、フルートとベースのユニゾンリフ、ダイナミックなバンドリフが。そしてユニゾンをキメて♪ジャーン!ってドラムも叩きまくって盛大にFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」って国分さん、再びメンバー紹介をして、おのおのに大拍手!メンバーの皆さんが深くお辞儀をして、大拍手のなかステージを降りて楽屋へ。場内はアンコールを求める手拍子が鳴り響いて。
 しばらくすると国分さんのみステージに戻って大拍手で迎えられます。が・・・「アンコールありがとうございます。やりたいのはやまやまなのですが、曲がもうないもので・・・」って爆笑!そしてSEでながれている曲を「これがいま作っているニューアルバム収録予定の曲で」「これを聴いて次のアルバムを楽しみにしていただけたら」「最後までお付き合いありがとうございました。またお目にかかれたらと思います」って国分さん、大拍手。これにてライブ終了です。時計を見ると20時50分。50分間でしたけど、めっちゃテクニカルでパワフルでスリリングで、さらにしっとりと美しくドラマティックに聴かせてくれて。とっても素敵なライブでした。まだ未定だそうですがニューアルバム発売が待ち遠しいです。そしてもし本日のライブがDVD化されるなら、ぜひとも欲しいっす。

12.6.13 アンモナイト巻ズ

2012-06-17 07:56:47 | ライブレポ Jazz/Fusion
◇ 2012.6.13 横浜B.B.STREET
<邂逅記vol.3>
 69年の<エイプリル・フール>、70年の<フード・ブレイン>、そして<Love Live Life>やその他数多くのロックセッションでめっちゃかっちょいいヘヴィオルガンサウンドを聴かせてくれた、キーボード奏者<柳田ヒロさん>。このブログで紹介させていただいている70年代初期のJ-ROCKアルバムにはほとんど参加されているくらいに大活躍され、ソロアルバムを何枚も発表されるも、その後は編曲やプロデュースなどの分野で活躍されて。そして2003年には70年代初頭からの盟友<水谷公生さん>とのユニットなどで再びロックシーンで活躍されて。でも自分はいまだ柳田ヒロさんのライブを観たことがなかったんですね。そんな折にアチコチのライブハウスのスケジュールを見ていたときに柳田さんのお名前を発見!しかも70年代の同時期に<F.T.B>でワールドワイドで活躍され、現在はシターラ奏者の第一人者として活躍されている<石間秀機さん>のお名前も!これは絶対に見逃せないと即予約して楽しみにしていました。
 巨匠お二人の参加されるユニットとは、パーカッショニスト<永原元さん>率いる<アンモナイト巻ズ(コイルズ)>です。自分は失礼ながら永原さんのことは全く存じませんでした。プロフィールによると、永原さんは幼い頃から音楽大好きで、20歳のときにはなんと単身でケニアに渡って本場のパーカッショングループに参加されて経験を積まれたそうで。帰国後は様々なセッションやレコーディングに参加され、多くの大物ミュージシャンとの共演などもあり、全国を飛び回って活躍されています。<アンモナイト巻ズ>、ベースは<宇田川博史さん>です。

 さて当日。仕事を終えて横浜関内へ。駅前の商業ビルの12階に会場があります。隣が音楽スタジオでそちらには以前よく個人練習におじゃましてましたが、ライブハウスのほうは今回が初めて。思ったよりも広くて、メインステージの脇にサブステージも。
 19時10分ころ、メインステージでOAの男性ミュージシャンによるギター弾き語り演奏が始まります。ちょっぴりハスキーで力強く、声量があって凄くいい声してましたね。
 19時50分ころ、サブステージでパーカッション奏者5人(内1人は女性でダンスも)によるめっちゃパワフルで躍動感あふれる超楽しいアフリカンミュージックをノリノリで聴かせてくれましたね。エネルギッシュで激しく、トランスしそうなくらいです。

 いよいよ<アンモナイト巻ズ>です。メインステージ、向かって左にドラムセットが。スネア・フロアタム・バスドラでタムなしでハイハットの隣はジャンベかな?全体に低くこじんまりとセットされて。隣にはべースアンプが、その隣にキーボードが1台。Roland RD-500って書いてあったかな?ステージ右はギターアンプでコーラスアンプのような。そしてシターラを抱えた石間さんが登場!作務衣のような服にグラサンにスキンヘッドで仙人のようないでたちで。そしてレスポールを思わせるようなボディのベースを抱えた宇田川さんと、単発メガネのヒロさん、元さんが登場してセッティングを。

 19時40分頃、石間さんがPAさんにGoサインを。すると客席が暗くなって1曲目が始まります。キーボードのクリスタルなサウンドがゆったりと浮遊感たっぷりに響いて。そしてベースがはいって、元さんがシンバルロールで盛り上げて、シターラのヴォリュームペダルを巧みに操ってのヴァイオリントーンの伸びやかな音色がゆったりとながれて。音のうねりに合わせて右腕を振って表現されて。その後再びキーボードのクリスタルサウンドがゆったりとながれ、スネアロールから暗いレッドライトのなか、ベースのミドルテンポのリフにのってシターラの力強い音色がゆったりとながれて。のどかでほのぼのするようなメロディでどこか琉球を思わせるような。そしてパワフルなドラムがはいってシターラのエモーショナルなソロへ。終盤では静かになってキーボードのクリスタルサウンドのゆったりとしたソロが。その後パワフルなドラムとともに盛り上がって、キーボードのリズミカルなリフにのってギターがヴァイオリントーンのソロを。そして静かになって。

 2曲目、すぐにキーボードのゆったりとほのぼのした感じのメロディがながれ、ミドルテンポのドラムがはいって、シターラがほのぼのメロディをゆったりと奏で、ドラマティックに展開して、パワフルなドラムとともに盛り上がって。その後ピアノのパワフルでリズミカルなソロへ。ドラムも反応して叩きまくって盛り上げて。終盤ではシターラのエモーショナルなソロがゆったりと。そして静かになってシターラのヴァイオリントーンの音色がゆったりと、キーボードのクリスタルなサウンドが綺麗にゆったりとテンポダウンしていって。音が止まると拍手が。

 3曲目、すぐにキーボードがミドルテンポでパワフルなリフを。そしてドラムがはいってレゲエ風のリズムを刻み、シターラがリズミカルでパワフルなリフを奏で、そのままエモーショナルなソロへ。石間さん、足踏みしながら弾いて。その後、キーボードのパワフルでリズミカルなソロへ。ドラムも反応して叩きまくって盛り上げて。終盤では静かになってからスネア中心のドラムソロがちょこっと。そしてキーボードのクリスタルなサウンドがゆったりと響いて。

 4曲目、すぐにベースリフからシターラのリズミカルなリフがはいって、石間さんはステージ前中央に、そして元さんと向き合って。その後、キーボードリフにのってシターラが哀愁ただようメロディを奏で、パワフルなドラムとともに盛り上がって、エモーショナルなソロへ。その後テンポダウンして叩きまくりのドラムソロへ。中盤ではシターラのワウを効かせたミドルテンポのカッティングリフがはいって、石間さんが元さんに向かって「Hey!」って手を挙げて叫んで。
続いて5曲目、キーボードリフがゆったりとながれ、石間さんは元さんの前へ。そしてシターラのミドルテンポのヘヴィなリフがはいって、ドラムもパワフルに叩き、パワフルなリフからシターラのエモーショナルなソロへ。その後静かになってキーボードがリズミカルなリフを奏で、ドラムが入って、オレンジライトのなか、再びシターラのソロが。終盤ではシターラのリズミカルなリフから盛り上がってキーボードのテクニカルなソロへ。ドラムもエネルギッシュに叩きまくってもりあげて。そしてシラーのリズミカルなリフからパワフルに♪ジャーン!でFin。音が止まると大拍手!

 すぐに6曲目、キーボードのノリノリのリズミカルなリフからミドルテンポではじまって、スイングリズムで躍動して。そしてキーボードリフにのってシターラがパワフルでテクニカルなソロを、続いてドラムの叩きまくりソロが。その後、ステージが暗いブルーライトに包まれ、静かになって、キーボードのクリスタルなサウンドがしっとりと響いて。そこにシターラが加わってフィルを入れ、そして哀愁ただようメロディを奏で、それが力強くなって。中盤ではカウベルのファンキーなリズムがはいって、シターラとキーボードがリズミカルなリフを、そしてシターラがどこか懐かしいようなメロディを奏でて。その後、パワフルなドラムにのってキーボードがリズミカルなリフからソロへ。ドラムもエネルギッシュに叩きまくってめっちゃ盛り上がって。終盤ではシターラが元のメロディを奏で、ラストは弾きまくり叩きまくりで盛大にFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」って元さん。「ありがとう!」って石間さん。ここで元さんがメンバー紹介です。「ベース、宇田川博史!キーボード、柳田ヒロ!シターラ、石間秀機!タイコ、永原元でした!」って大拍手です。ここで次回のライブインフォを。<アンモナイト巻ズ>は2ヶ月に1回ここでライブをやっているそうで、次回は8/23だそうです。そして元さんは前2バンドにお礼のお言葉を述べて、大拍手のなかライブ終了です。すぐにシターラを抱えてステージを降りた石間さん「オレ早くワインが飲みたいんだ!」ってカウンターへ。爆笑!
 時計を見ると21時40分。ちょうど1時間の途中MCも休憩もナシのノンストップライブでした。様々なリズムで緩急織り交ぜ、ゆったりしっとりと聴かせたり、めっちゃエネルギッシュに叩きまくり弾きまくりのド迫力の演奏だったりと、凄いライブでした。1時間があっという間でしたね。シターラの妖しい音色と、キーボードの綺麗なサウンドに酔いしれて、エネルギッシュなドラムに圧倒されてしまいました。
 いつかライブを観てみたいと願っていた柳田ヒロさんの演奏を観れて嬉しかったっす。ヘヴィオルガンサウンドは聴けませんでしたが、力強くも綺麗なサウンドでかっこよかったっす。次回スケジュールが合えばライブ観に行きたいっす。

12.6.10 Electric Asturias

2012-06-14 08:48:25 | ライブレポ プログレ2012-2013
◇ 2012.6.10 下北沢CLUB251
“日本のMike Oldfield“と称えられる、マルチミュージシャンで作曲家の<大山曜さん>の音楽ユニット<Asturias>。2009年にロックユニット<Electric Asturias>を結成され、ライブ活動を重ね、昨年2011年9月にデビューアルバム「FRACTALS/フラクタルズ」を発表されました。そして今年2012年、まずは2月に伝説のプログレバンドUZのオープニングアクトを務め、3月にワンマンライブと活発に活動されています。そして6月10日に対バンライブの予定があるとのことで楽しみにしておりました。が、6/10は<KTG>のライブも組まれていて困ってしまいました。身内でかぶってしまうのはほんとカンベンしてほしいものです。まあそれでもエレアスのほうを観にいくことにしましたが。エレアスはこのあとはしばらくライブはせず、次のアルバムの準備にはいるそうなので、見逃せなくなりました。

 さて当日。日曜なので開場時間の18時に間に合うように家を出て、5分前に到着。そして受付を済ませてフロアーへ。今日はライブがかぶりまくりなのでお客さんが分散しちゃうだろうなぁ~なんて思って。それでも開演前になると立ち見客もいるくらいのまあまあの入りでしたね。

前バンドが終わって、ステージはお店のスタッフやメンバーの皆さんがあわただしくセットチェンジを。ステージは向かって左に川越さんのキーボードセットが、その隣やや後方に5弦のブラウンのソリッドボディのベースを抱えた大山さんが。そして隣に2タム1バスのドラムセットが。野球帽の田辺さんがシンバルの調整をしています。ステージ右にはレッドドラ目の綺麗なレスポールを抱えた平田さんが。フロント中央はもちろんテイさんです。テイさん、今日は白で黒のフリルのついたブラウスに黒のフリフリのミニスカ&黒ストで、髪には黒のコサージュが。テイさん、とっても可愛くてかっこいい♪

 20時48分ころ、大山さんがPAさんにOKサインを出して。すると客席が暗くなって、ステージがブルーライトに包まれ、ピアノのパワフルな音色が響いて。1曲目は「The Lancer」。田辺さんのカウントからミドルテンポでピアノリフをバックにヴァイオリンの伸びやかな音色がゆったりとながれ、太いベースサウンドが響き、そしてパワフルなドラムがはいってキーボードのリズミカルなリフにのってギターとヴァイオリンの伸びやかな音色が。ちょっとギターとヴァイオリンとキーボードが時折聴き取り辛くなりますね。それに音がゴチャっとしてるような。サウンドバランスがいまいちかも。中盤ではピアノのリズミカルなリフにのってヴァイオリンの伸びやかな音色が響き、ギターのテクニカルでスリリングなソロへ。その後、ヴァイオリンとギターの力強い音色が響き、ドラムが叩きまくって、ライトが点滅してスリリングに盛り上げ、ヴァイオリンとギターがユニゾンで、さらにギターのヘヴィリフにのってヴァイオリンが艶やかな音色を響かせ、ギターのテクニカルなソロが。終盤では一旦止まったあと、ピアノリフをバックにヴァイオリンの美しい音色が響いて。

 「どうもありがとうございます、Electric Asturiasです」って大山さんが挨拶を。対バンさんとは2006年にフランスで開催されたプログフェスで日本代表として一緒に出演されて以来だそうで。「そのときに“日本で今度一緒にやりましょう”って言って、6年たってやっと実現した」って。

 2曲目は前回披露された新曲で「Tangram Paradox」。ピアノのパワフルなリフにギターが加わり、ヴァイオリンもはいってスリリングなリフ、ギターとのテクニカルなユニゾン、ピアノリフにのってヴァイオリンの伸びやかなフレーズが。そしてダイナミックなバンドリフからミドルテンポのヴァイオリンのリフにギターがおっかけリフを、バンドリフにオルガンがフィルを入れ、ヴァイオリンの力強く伸びやかなフレーズを奏で、バンドのユニゾンリフが、とめまぐるしくパワフルにスリリングに展開していきます。その後ピアノのリズミカルなリフにのってヴァイオリンが伸びやかで美しい音色を響かせ、ダイナミックなバンドリフへ。中盤ではピアノリフからギターの音色がゆったりと響き、ヴァイオリンが艶やかな音色を奏で、オレンジライトのなか、パワフルでダイナミックなリフが。そしてバンドユニゾンのテクニカルなリフからヴァイオリンが力強い音色を響かせ、ドラムも叩きまくって、終盤ではパワフルなバンドリフ、ヴァイオリンの力強いフレーズからダイナミックなリフで盛り上がって、ドラムも叩きまくりでFin。めっちゃスリリングで凄い迫力でもう圧倒されちゃいました。今回もメモしきれなくて展開が正確に書けないっす。アルバムでじっくり聴きたいっす。

 続いて3曲目は「闇からの声」。シンセの幽玄なフレーズがゆったりとながれたあと、ベースのリズミカルなリフにのってキーボードのミステリアスなリフ、ヴァイオリンの伸びやかな音色がながれ、パワフルなドラムがはいって、レッドライトのなか、ギターとヴァイオリンが力強い音色を響かせて。そしてキーボードのテクニカルなリフからヴァイオリンの伸びやかで美しい音色が響いて。その後、ベースパワフルなリフからダイナミックなバンドリフ、そしてギターとヴァイオリンがエモーショナルなフレーズを奏でて。中盤ではパワフルなドラムにのってアグレッシブなギターソロ、エモーショナルなヴァイオリンソロが。このとき、トップシンバルがお辞儀してしまって、スタッフの方があわててステージに上がって直して。その後、ギターとヴァイオリンがユニゾンで美しいメロディをドラマティックに奏でて。終盤ではヴァイオリンが伸びやかに美しい音色を響かせ、ギターがハーモニクスサウンドを綺麗に響かせて。

 「ありがとうございます」って大山さん。ここ下北沢CLUB251は5年前、大山さんとテイさんが初めてお逢いした場所なのだそうで。そのヴァイオリンサウンドに惹かれて「唾つけておこうと思った」って爆笑!「引き続き末永く宜しくお願いします」って大山さん、テイさんに。テイさんも深くお辞儀をして爆笑!

 4曲目は「Phoenix」。ピアノのパワフルなリフからアップテンポのノリノリモードでダイナミックなリフがはいって、ダンサブルなリズムでヴァイオリンのエレガントでおしゃれな感じのリフが力強くながれ、ギターとハモって。その後ピアノのパワフルなリフ、ヴァイオリンの力強いリフからシンセの幽玄なサウンドが暗く響き、ヴァイオリンの艶やかな音色がゆったりとながれて。中盤ではキーボードのリズミカルなリフからギターのテクニカルなソロへ。それが徐々に盛り上がって、そしてダイナミックなバンドリフがスリリングに、そしてヴァイオリンのダンサブルでおしゃれなリフがながれて。

 続いて5曲目、ステージが薄暗いブルーライトに包まれて。まずはシンセサウンドが響くなか、ギターのミステリアスなアルペリフがゆったりとながれて。その後「迷いの森」へ。ヴァイオリンの哀愁ただよう美しい音色がロマンティックにゆったりとながれ、そしてハイハットのタンバリンとスネアのリズムがはいって、ヴァイオリンのうっとりするほど美しく艶やかな音色が。その後ギターが加わって伸びやかな音色を響かせ、ヴァイオリンと掛け合いのように。そこからギターのエモーショナルなソロが。終盤では再びステージがブルーライトに包まれ、ヴァイオリンのしっとりとした音色がベースやシンセの響くなか、ゆったりとながれて。

 「イントロでPINK FLOYDの“狂ったダイアモンド”をやってみました」って大山さん。平田さんが最近購入したコーラスのエフェクターがお気に入りで、リハですっと弾いていて、それがとても良かったそうで。「全曲カヴァーしようと思ったら最後にヴォーカルがはいったので“こりゃダメだ”ってことでイントロだけやることにしました」って。ここで平田さんが再び弾き始めますが、ヴォリュームが大きくて「すいません、もちょっと小さな音でお願いします」って大山さんが平田さんに。爆笑!平田さん、新しいエフェクターの効果でこの音が出るようになったようで、よほどお気に入りのようでずっと弾いてましたね。

 6曲目は「Double Helix」。アップテンポのオルガンのリズミカルなリフからはじまって、ダイナミックでスリリングなバンドリフが。変拍子のパワフルなリフやテクニカルなユニゾンリフも。そしてヴァイオリンとギターのパワフルなリフからミドルテンポでヴァイオリンが伸びやかな音色をゆったりと響かせ、ピアノのパワフルなリフをバックにヴァイオリンとギターがスリリングなリフをユニゾンで。その後パワフルなドラムと綺麗なピアノリフをバックにギターが伸びやかな音色を響かせ、そしてピアノリフからヴァイオリンが艶やかな音色を響かせて。中盤ではピアノリフとベースの力強いラインをバックにギターの伸びやかなフレーズがながれ、ヴァイオリンとハモって。そしてレッドライトのなか、スリリングなユニゾンリフからダイナミックに盛り上がって。終盤ではベースのテクニカルなリフからヴァイオリンが伸びやかな音色を響かせ、ユニゾンのスリリングなリフやダイナミックでリズミカルなリフで盛り上がって、そしてゆったりと雄大に。ラストはスリリングなバンドリフが。

 続いて7曲目は「アーガス最後の戦い」。ミドルテンポのパワフルなドラムからノリノリではじまって、シンセサウンドがゆったりと響き、ギターの軽快なカッティングリフからヴァイオリンとオルガンのおしゃれでリズミカルなリフが。そしてステージが明るく照らされるなか、ダイナミックなバンドリフからダンサブルでグルーヴィなリズムにのってヴァイオリンがおしゃれでエレガントなリフを。中盤ではゆったりとしたキーボードリフからモーグのエモーショナルなソロ、ヴァイオリンのテクニカルなソロ、ギターのテクニカルなソロと続き、キーボードリフにのってドラムのパワフルな叩きまくりソロが。そして再びモーグソロ、ヴァイオリンソロ、弾きまくりギターソロ&叩きまくりドラムと続いて盛り上がってダイナミックなバンドリフが。終盤ではダンサブルなリズムにのってヴァイオリンがおしゃれなリフをリズミカルに奏で、ラストは一旦止まったあと、ヴァイオリンとキーボードが静かにしっとりと奏でて。

 「ありがとうございます」「次が最後の曲です」って大山さん。ここでメンバー紹介です。「ギター、平田聡!」「ドラムス、田辺清高!」「ヴァイオリン、テイセナ!」「キーボード、川越好博!」「ベース、大山曜でした、ありがとうございました」ってメンバーおのおのに大きな拍手が。「ではここで“平田さんコーナー”」って大山さんは平田さんにMCを振って。「すいません、貴重な時間をありがとうございます」って平田さん。ここで7/22シルエレのstella lee jonesライブのインフォを。そして「ちょっと残念なお知らせが」って。先日よりtwitterやブログで発表されていましたが、7/22のライブを最後にテイさんがステラを脱退されるとの報告を。詳しいことはテイさんのブログに書かれていますね。「“やってらんない”って感じがあったと思いますが」って平田さん。テイさんは大きく首を横に振って“ちがうちがう”って爆笑!「これから個人的な目標を達成するために」とのことです。が「ステラが足かせにならないように」って平田さん。ここでもテイさんは大きく首を横に振って“ちがうちがう”って爆笑!「前向きに送り出してあげたいと思います」って。そして大山さんが「ここのところいろいろイベントやライブが続いて疲れちゃったんだよね」ってフォローを。そして7/28のアコアスワンマンライブのインフォを。

 本編最後となる8曲目は「時を支配する人々」。カウントからピアノとギターのしっとりとしたリフがはじまって、ヴァイオリンの哀愁ただようフレーズがゆったりとながれて。そしてパワフルなドラムがはいって、ブルーライトのなか、ヴァイオリンのしっとりとしたフレーズがながれ、ギターが加わって美しくハモって。その後ギターのリズミカルなリフからヴァイオリンのパワフルでテクニカルなソロが。中盤ではピアノとヴァイオリンのリズミカルなリフからピアノのパワフルでアグレッシブなソロ、ギターのテクニカルなソロと続き、ピアノとギターのソロの掛け合いが。その後ピアノのリズミカルなリフからダイナミックなバンドリフへ。そしてヴァイオリンとギターの伸びやかな音色が響き、テクニカルなユニゾンリフが。終盤ではピアノの力強いリフにのってヴァイオリンのしっとりとしたフレーズが伸びやかにながれて、ギターが加わって綺麗にハモって、そしてダイナミックなバンドリフが。ラストはゆったりとFin。

 曲が終わると大拍手!メンバーの皆さんは深々とお辞儀をして、拍手のなか、ステージを降りて楽屋へ。フロアーはもちろんアンコールを求める手拍子が鳴り響いています。すると程なくメンバーの皆さんがステージに戻って大拍手で迎えられます。
 「アンコールありがとうございます」って大山さん。「これから1stに負けないようなアルバムを作りたいと思います」「これからも末永く宜しくお願いします」って大拍手。

 オーラス9曲目は「Distance」。キーボードのテクニカルなリフからアップテンポでリズミカルにはじまって、ギターのヘヴィリフとともにダイナミックなバンドリフが。そしてヴァイオリンの瑞々しく力強いリフが躍動感たっぷりにながれ、キーボードのリズミカルなリフをバックにギターの伸びやかな音色が響いて。その後ベースリフをバックにヴァイオリンのゆったりと美しいフレーズがながれ、ギターがフィルを入れて、そしてギターとヴァイオリンが美しいハーモニーを奏でて盛り上がって。終盤ではキーボードのテクニカルなリフからギターの伸びやかなフレーズがながれ、一旦止まったあと、ヴァイオリンの力強い音色が雄大にながれ、パワフルなドラムのスリリングなリフがはいって、そしてゆったりとFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!メンバーの皆さんは深くお辞儀をして大拍手のなか楽屋へ。すると客席が明るくなってライブ終了。時計を見ると21時54分。1時間強の素敵なライブでした。
 1曲目はちょっとギターとヴァイオリンが聴き辛い箇所があったり全体にごちゃっとしたサウンドバランスのように感じましたが、2曲目以降は改善されたようで十分に楽しめました。演奏はいつもよりもすごくパワフルで勢いや迫力を感じましたね。特に田辺さんのドラムが凄く印象に残っています。タイトでパワフルで躍動していましたね。それとヴァイオリンの音色も美しく艶やかに響いて素敵でした。全体的に緩急絶妙で、テクニカルでスリリングでめっちゃかっこよかったっす。しばらくライブ予定がないのは寂しいですが、2ndアルバムを心待ちしております。

麻生レミさん ザ・ビギニング

2012-06-11 06:17:56 | 70's J-Rock
 69年の<ザ・フラワーズ>のアルバム「Challenge」で、70年のオムニバスアルバム「ロックン・ロール‘70s」で、まさに日本の“Janis”とも言うべきハスキーでパワフルな迫力の歌を聴かせてくれた、日本の女性ロックヴォーカリストの祖ともいえる<麻生レミさん>。この2枚のアルバムのあと、レミさんはアメリカに旅立ってしまったそうで。その後のレミさんのことは自分は全く知りませんでした。そんな折に2012年5月に突然70年代に発表されたソロアルバム2枚が紙ジャケで再発されて超ビックリ!そもそもそのソロアルバムの存在すら恥ずかしながら知らなかったもので本当に驚きました。もちろん即購入です。
 レミさんは76年9月に1stソロアルバム「オウン・ラインズ」を発表され、78年にこの2ndアルバム「ザ・ビギニング」を発表されます。このアルバムはカナダでレコーディングされたそうで、現地やアメリカのミュージシャンがバックを務めているそうですが、唯一日本から伝説のギタリスト<陳信輝さん>が参加されたそうです。可愛らしい靴がスポットライトで照らされているジャケット、素敵ですね。
 アルバム1曲目は「The Begining」。ミドルテンポのファンキーなリズムではじまって、パワフルなベースリフにのってゆったりとしたソフトなヴォーカルがはいって。どことなくちょっぴりレゲエ風な曲調ですね。間奏ではエモーショナルなシンセソロやギターソロが。
 2曲目は「Step On」。ミドルテンポの当時のダンサブルなディスコビートにのってリズミカルなコーラスが。間奏ではオルガンソロが。終盤では綺麗なファルセットのスキャットも。
 3曲目は「Dance Dance Dance」。アップテンポのパワフルなリズムにのってヘヴィなギターリフがながれ、リズミカルなピアノリフにのってパワフルなヴォーカルが。ブギー調のロックンロールな感じでかっくいいっす。間奏ではアグレッシブなギターソロや、パワフルなブルースハープソロが。終盤ではパワフルなヴォーカルが全開モードでハイトーンシャウトもキメて。
 4曲目は「Stand」。アップテンポのズンズン響くベースのリズムにのって明るく爽やかなリフがながれ、パワフルでリズミカルなヴォーカルがはいって。ドライブ感たっぷりのノリのいい曲です。間奏ではパワフルなギターソロ、リズミカルなオルガンソロ、そしてギターのオルガンが掛け合いソロで盛り上がって、ラストはユニゾンで爽やかなリフを。
 5曲目は「Save Your Love」。ミドルテンポのリズムにのってゆったりと爽やかな感じのスキャットがながれ、そしてソフトなヴォーカルがはいって。アダルティなポップス、後のAOR風の軽やかで素敵な曲ですね。間奏ではエモーショナルなオルガンソロが。
 6曲目は「Would You Believe」。ミドルテンポのファンキーでパワフルなリフにのって、リズミカルなヴォーカルが。ソウルフルで、どことなくCHICを思い起こさせるようなダンサブルな曲ですね。CHICのほうがちょっと後ですけど。サビではパワフルなヴォーカルが、ギターとオルガンのユニゾンリフにのって。間奏ではキーボードのリズミカルなソロが。
 7曲目は「To Mao/ Mao Exit」。しっとりとゆったりと囁くような優しい感じのヴォーカルが、キーボードのクリスタルなサウンドをバックに幻想的にながれて。その後一転アップテンポのパワフルなリズムがはいってとっても綺麗なスキャットが爽やかにながれて。”Mao“とはレミさんのお子様だそうで。
 8曲目は「One Thing That Beats Fallin’」。アップテンポのノリノリのディスコビートにのってギターの伸びやかなリフがながれ、リズミカルなヴォーカルがはいって。サビではハスキーヴォイスのパワフルなシャウトも。間奏ではアグレッシブなギターソロが。めっちゃかっくいいっす。
 このアルバムでは前作のようなブルース色は薄れ、当時主流だったソウルフルな曲がメインで、レミさんの表現力豊かなヴォーカルがたっぷり堪能できますね。少しですけどあのパワフルなハスキーヴォイスのシャウトも聴けて嬉しいっす。レミさんの音源、まだあるのならぜひとも再発してほしいものです。

12.6.3 筒井香織さん作品展”空中庭園”

2012-06-08 06:19:54 | ライブレポ プログレ2012-2013
◇ 2012.6.3 旧東京音楽学校奏楽堂
<作曲家 筒井香織 作品展 “空中庭園”>
 クラリネット&リコーダー奏者で作曲家の<筒井香織さん>。<Acoustic Asturias><音楽絵ほん><KTG>等でもクラシック分野でも多方面で活躍されています。自分は2008年に初めてアコアスのライブを観に行って以来、そのとっても素敵なクラリネット&リコーダーの音色に魅了されて、ライブにはちょくちょくおじゃまいたしております。で筒井さんのブログやツイッターも拝見していりますが、昨年からかな?作曲の勉強やフランス語の勉強のために学校に通われているとのお話が。そしてそれが今年の8月からフランスに行かれることの準備だったことが伝わってきて。さらにはこれまでの作曲の集大成として6月にすべて筒井さんの作曲された曲を演奏披露される<作曲家 筒井香織 作品展 “空中庭園”>という演奏会が開催されるとの情報が伝わってきてビックリ!クラシック演奏が主ですが、アコアスも出演して1-2曲演奏されるとのことでめっちゃ楽しみにしていました。

 さて当日。日曜ですので開場時間の18時半に間に合うように余裕を持って家を出て。5分前に会場に着くとすでに長蛇の列でビックリ!もっと早く来ればよかったかも。で中にはいると、KTGの川崎さんと中島さんが受付を手伝っておられて。ホールは階段席になっていてステージがとても見やすくて、しかも木のホールなので温かみも感じられて。席は幸いにも前のほうがまだ空いていたので良かったっす。ステージと客席の間にはオケピットのようなスペースがあります。お客さんは150-200人くらいでしょうか?ステージ中央には大きなグランドピアノが。

 開演5分前に注意事項を告げるアナウンスがながれ、19時ちょうどに客席が暗く、ステージが明るくなって、そして1曲目の演奏家の皆さんが登場して大拍手で迎えられます。編成はリコーダー2人、フルート、ヴィオラダガンバ、リュート、オーボエ、ファゴット、ヴォーカルの8人です。オーボエは掘子さん、ファゴットは殿村さんで、リコーダーの1人が筒井さんです。筒井さんが深紫のドレスすがたでとっても綺麗♪思わず見とれてしまいます。
 1曲目は「空中庭園」。リコーダーのしっとりとしたメロディがゆったりとながれ、チェロの低音とフルートの素朴な音色が加わり、ヴォーカルがはいって伸びやかな歌声がながれて。その後チェロの力強い音色がながれ、オーボエとファゴットがはいって徐々に盛り上がって、テンポアップしてリズミカルになり、ヴォーカルが力強く歌って。行進曲風に楽しく勇ましい感じの曲調で、オーボエがファンファーレ風の華やかな音色を響かせて。ラストは伸びやかにゆったりと雄大に。
 曲が終わると大拍手。演奏家の皆さんはお辞儀をしてステージ袖へ。

 そして司会の<麻生元子さん>が登場して挨拶を。「本日は“空中庭園”筒井香織作品展にご来場ありがとうございます」って。「昨年から今年にかけて作曲された7曲を、総勢20名による様々な構成で演奏いたします。最後までごゆっくりお楽しみください」って。そしてここで本日の後援団体の説明を。

 2曲目は「クナイス幻想曲」。4部構成の組曲です。女性ピアニストお2人が登場し、1台のピアノを2人で演奏されます。「1.ケヴンの密造酒」。ピアノの低音が響き、しっとりした音色がゆったりとながれ、徐々に力強くなっていって。その後しずかに流麗にながれ、再び力強くなり、だんだんとゆったりと。
 「2.クナイス城下町」。パワフルでダークな音色がリズミカルにスリリングに展開し、押し寄せる怒涛の波のように。その後静かになってゆったりと。
 「3.衛兵の踊り」。パワフルでリズミカルで躍動感たっぷりに勇ましく展開します。力強く盛り上がって、だんだん早くなってスリリングに。
 「4.霧の城壁」。ゆったりとしっとりと哀愁ただようメロディがながれ、徐々に力強くなって。静かに、力強くの緩急が繰り返され、ラストは力強くFin。曲が終わると大拍手です。

 ここでお待ちかねの<Acoustic Asturias>の登場です。川越さんと大山さんがギターアンプの準備を。その間、司会の麻生さんがAsturiasの経歴を語られて。大山さんは黒の上下で、川越さんはグレーのスーツで。そして麻生さんががアコアスの次回ライブ7/28のインフォを。その後女性陣の登場です。テイセナさんは白ブラウスに黒パンツで、胸には大きな黒のリボンが。クールでかっこよくて、それでいて可愛い♪ 筒井さんは先ほどとは一転してオフホワイトに黒の水玉の可愛らしいワンピースすがたです。
 大山さんのカウントからはじまった曲は「やわらかな回廊」。前回のアコアスライブで初演された筒井さん作曲の新曲です。大山さんのカウントからアップテンポのパワフルでリズミカルなリフとヴァイオリンの伸びやかで力強いリフが交互に。そしてクラリネットとヴァイオリンのテクニカルなソロが。その後ピアノとギターのパワフルでスリリングなリフをバックにヴァイオリンが伸びやかな音色を響かせ、クラリネットのフレーズをヴァイオリンが輪唱のように奏でて。中盤ではピアノとギターのパワフルなリフにのってヴァイオリンが瑞々しい音色を響かせ、筒井さんはリコーダーでリズミカルに伸びやかに素朴な音色を響かせて。その後、ピアノとギターがしっとりとしたリフを奏で、ヴァイオリンが伸びやかな音色を響かせ、クラリネットのソロへ。そこにヴァイオリンが加わってユニゾンでしっとりとゆったりと。終盤では再びピアノとギターがリズミカルなリフをスリリングに。ヴァイオリンが力強いフレーズを奏で、そしてクラリネットとヴァイオリンがテクニカルなソロを。ラストはパワフルでスリリングなリフで盛り上がって、ユニゾンリフをキメてFin。
 曲が終わると大拍手!メンバーの皆さんはお辞儀をして拍手のなかステージ袖へ。ここで客席が明るくなって5分間の休憩です。川越さんと大山さんはステージに戻ってギターアンプの片付けを。

 19時40分ころ、客席が暗くなって司会の麻生さんが登場して次の曲の説明を。そして女性ピアニストと、女性クラリネット奏者のお2人がステージに登場して拍手で迎えられます。
 4曲目は「城門」。フランスのプロヴァンス地方を訪れたときのことを思い出しながら作曲されたそうです。クラリネットの音色がゆったりとながれ、ピアノのダークなリフなリフが響き、クラリネットの音色が力強くなって。そしてクラリネットのしっとりとした音色がゆったりとながれ、ピアノの力強いリフが入って盛り上がっていって。その後、ピアノの流麗なリフからクラリネットの伸びやかな音色が響き、ミステリアスな感じながらもパワフルに盛り上がるも、徐々にゆったりと。中盤ではクラリネットの暗くしっとりとした音色がゆったりとながれ、ピアノのダークなリフがはいって、徐々に力強くなっていって。終盤ではピアノとクラリネットの流麗なフレーズからテクニカルなリフやリズミカルなリフで力強く盛り上がって。曲が終わると大拍手。お2人はお辞儀をして、拍手のなか、ステージ袖へ。

 続いては筒井さんのトリオユニットです。筒井さんが再び深紫ドレスすがたで登場!そしてオーボエの堀子さん、ファゴットの殿村さんが登場!さらに本日の司会でもある麻生元子さんが物語の朗読を担当されます。
 5曲目は「ケルヴィネル変奏曲」。古い洋館を彷徨う夢を元に作曲されたそうです。曲の間に朗読がはいります。まずはファゴットの伸びやかな音色が響き、クラリネットとオーボエがはいってしっとりと奏で、徐々に力強くなって。
 「森の中に洋館が。門をくぐり、庭を通って洋館の扉を開け、中に入ると音楽室が、そこには古いピアノが・・・誰かが触れるのを待っているよう」
 ファゴットの音色がゆったりと響き、オーボエとクラリネットが哀愁ただようフレーズを奏で、それが力強くなって。そしてオーボエとファゴットがリズミカルなリフを、クラリネットとファゴットがユニゾンで奏で、だんだんゆっくりと。
 「謁見の間、昔は家人が客を迎え、歓迎しました。着飾った婦人たちの声が聞こえてくるよう・・・」
 ファゴットの音色が響き、オーボエとクラリネットがリズミカルなリフを。そしてオーボエがリズミカルにメロディを奏で、クラリネットが裏メロを。そしてリズミカルなアンサンブルが展開して、だんだんゆっくりと。
 「棚の後ろに隠し扉が。暗く長い廊下を行くと、先には階段が。どこに着くのだろう・・・」
 オーボエのリズミカルなリフからクラリネットのテクニカルなリフな流麗にながれ、ファゴットとオーボエがユニゾンで。そして力強いアンサンブル、流麗でテクニカルなフレーズがながれて。
 「階段を上がると、視界が開けて、高い天井の廊下が。鍵が壊れた扉を開けると、石の階段が。突然、美しい庭が。とても不思議な空中庭園」
 しっとりとしたアンサンブルからゆったりとはじまって、徐々に力強くなって。そしてテンポアップして力強く盛り上がって。
 「きらびやかなガラス装飾、蜀台、石床。かつては盛大な舞踏会が・・・」
 ファゴットの音色が響き、オーボエとクラリネットがアップテンポでリズミカルなリフを。そしてファゴットのリフにのってオーボエとクラリネットが力強くメロディを奏でて。その後オーボエとファゴットがユニゾンでメロディを、クラリネットが裏メロを奏で、そしてオーボエとクラリネットがテクニカルなリフを。
 「ミシミシと鳴る廊下を行き、その先の重い扉を開けるとたくさんの絵が。その中の1つの絵を見つめていると、絵の中の世界にいるような錯覚が。いまどこにいるのかわからなくなって。部屋には誰も見えず、人の気配もない。時が止まったよう・・・」
 クラリネットがゆったりとメロディを奏で、オーボエとファゴットもゆったりとたおやかに。そしてクラリネットが力強く奏で、ファゴットの力強く伸びやかなソロへ。続いてオーボエのハイキーの力強いソロ、クラリネットの伸びやかなソロが。その後リズミカルなアンサンブルから、ファゴット-クラリネット-オーボエと輪唱のように順番にリフを。そしてリズミカルなリフがだんだん早くなって、テクニカルに、スリリングに。終盤では一旦止まったあと、ゆったりとしっとりと叙情的な雰囲気に。
 曲が終わると大拍手。皆さん並んでお辞儀をして、拍手のなか、ステージ袖へ。

 司会の麻生さんが次の曲の説明を。そして女性クラリネット奏者と、女性ヴァイオリン奏者お2人・女性チェロ奏者・男性ヴィオラ奏者の5人の演奏家の皆さんがステージに登場して拍手で迎えられます。
 6曲目は「朝」。男女DUOのコンテンポラリーダンスを想定して作曲されたそうです。クラリネットの音色がゆったりとながれ、チェロの低音が静かに響き、ヴァイオリンの美しい音色がしっとりと。そしてクラリネットの力強くテクニカルなリフから、ストリングスがゆったりと優雅に奏で、さらに流麗にテクニカルに。その後ヴィオラののどかな感じの音色がゆったりとながれ、ヴァイオリンがリズミカルに美しいユニゾンを響かせ、続いてチェロがリズミカルなリフを弾き、クラリネットがテクニカルなリフを。一旦静かになると、ヴァイオリンのフィンガーリフからクラリネットがしっとりとした音色をゆったりと響かせ、そしてヴァイオリンが伸びやかに奏でると、クラリネットも力強くなって盛り上がっていって。中盤ではヴィオラの音色がゆったりとながれるも、ヴァイオリンがアップテンポのリフを弾き、クラリネットもテクニカルなリフを鳴らしてスリリングに展開して。その後一旦止まってクラリネットのしっとりとしたソロが。チェロの低いサウンドがゆったりと響き、クライネットのソロが力強くなって、そしてヴァイオリンがはいってパワフルにスリリングに。終盤では一旦止まったあと、ゆったりと静かにはじまるも徐々に伸びやかに力強く盛り上がっていって、ストリングスのパワフルなリフとクラリネットのテクニカルなリフが。
 曲が終わると大拍手。演奏家の皆さんはお辞儀をしてステージ袖へ。

 司会の麻生さんが「次が最後の曲になりました」と。ここで次の曲の説明を。ステージには女性ヴォーカルの方と、女性ピアニスト、そしてクラリネットを持って筒井さんが登場して、大拍手で迎えられます。
 本編最後となる7曲目は「連作歌曲より-耳-永遠」。まずは「耳」。クラリネットの音色が静かにながれ、ピアノが低い音からはじまるも、ゆったりと優雅に奏でて。そしてピアノのしっとりとしたリフにのってソプラノヴォーカルがゆったりと伸びやかに美しいハイトーンの歌声を響かせ、ピアノのリフも力強くなって。このながれが繰り返され、中盤では一旦とまったあとピアノのしっとりとしたリフからヴォーカルが美しいスキャットを。そしてクラリネットが静かにゆったりと奏で、ヴォーカルが伸びやかに歌って。その後ピアノの流麗でリズミカルなリフからヴォーカルが力強く伸びやかに歌って盛り上がって。
 続いては「永遠」。クラリネットのしっとりとした音色が響き、ヴォーカルが静かにゆったりと歌い、徐々に力強くなっていって、ピアノのパワフルなリフや、クラリネットの力強いフレーズがはいって盛り上がって。その後、ピアノとクラリネットがゆったりと静かに奏でるも、徐々に盛り上がっていって、ヴォーカルが力強く伸びやかに歌って。中盤ではヴォーカルがしっとりと伸びやかに歌い、ピアノとクラリネットがはいって、ゆったりと伸びやかに歌い上げて。ラストはピアノのパワフルなリフ、クラリネットのテクニカルなリフからヴォーカルが力強く歌って、そしてピアノの♪ダーン!って大きな音が響いてFin。

 曲が終わると大拍手!演奏家の皆さんはお辞儀をして、拍手のなかステージ袖へ。そして筒井さんが戻ってきて、ステージ中央でお辞儀をしてからマイクなしで挨拶を。「本日はお忙しいところ、作品展にご来場ありがとうございました」「大勢の親しい音楽家の皆さんと作品展を開くことができて感謝の気持ちでいっぱいです」って。
 「最後は全員でアンコール曲を演奏したいと思います。皆さん、おはいりください」って。そして大拍手のなか、出演者全員がステージに。テイセナさんも大山さんも。ピアノは1台しかないので川越さんは裏方さんで手伝っておられます。ステージにはヴァイオリン3人、チェロ、ヴィオラダガンバ、ピアノ2人、ヴィオラ、リコーダー、フルート、クラリネット、リュート、ヴォーカル、オーボエ、ファゴット、そしてガットギターという編成です。右端に大山さんで、左端にテイセナさんが。
 オーラス8曲目はアコアス曲で「草原のルカ」。筒井さんの指揮で始まります。ピアノのリズミカルなリフからはじまって、ヴォーカルがスキャットを響かせ、そして壮大な演奏をバックにリコーダーが力強くメロディを奏でて。その後フルートとチェロがしっとりと奏で、ヴォーカルが伸びやかに美しい歌声を響かせ、筒井さんがリコーダーをゆったりと奏で、もう1人のリコーダーと合奏でハモってゆったりと。

 曲が終わると大拍手!「どうもありがとうございました!」って筒井さん。演奏家の皆さんはお辞儀をして拍手のなか、順番にステージ袖へ。すると客席が明るくなって、これにて演奏会終了です。時計を見ると20時40分。1時間40分のとっても素敵な演奏会でした。
 クラシック&アコアスの生音がホールに綺麗に響き、筒井さんのミステリアスでしっとりと美しく、しかも力強い音世界をたっぷり堪能させていただきました。またいつか、第2回、第3回と続けてほしいです。アコアス演奏はいつもよりも緊張感があり、パワフルでスリリングで迫力ある演奏でしたね。そしてアンコールの演奏者ほぼ全員による”ルカ”、その壮大なサウンドにめっちゃ感動!これを聴いてしまうと、今度はフルオーケストラによるAsturias曲演奏を聴きたくなってしまいます。

麻生レミさん OWN LINES

2012-06-05 06:20:20 | 70's J-Rock
 69年の<ザ・フラワーズ>のアルバム「Challenge!」で、70年のオムニバスアルバム「ロックン・ロール‘70s」で、まさに日本の“Janis”とも言うべきハスキーでパワフルな迫力の歌を聴かせてくれた、日本の女性ロックヴォーカリストの祖ともいえる<麻生レミさん>。この2枚のアルバムのあと、レミさんはアメリカに旅立ってしまったそうで。その後のレミさんのことは自分は全く知りませんでした。そんな折に2012年5月に突然70年代に発表されたソロアルバム2枚が紙ジャケで再発されて超ビックリ!そもそもそのソロアルバムの存在すら恥ずかしながら知らなかったもので本当に驚きました。もちろん即購入です。
 アルバムのライナーノーツによれば、レミさんは高校3年のときにブルー・コメッツのマネージャーに認められて、コメッツの準メンバーとしてステージに立って歌ったそうです。1962年に某レコード会社主催のJAZZコンテストに出場して最優秀賞を受賞し、歌手デビューされたそうです。そして60年代中期には<ブルー・ファイヤー>に加入しウエスタン・カーニバルにも出演。その後67年に“ゴッド・ファーザー”内田裕也氏に誘われて<ザ・フラワーズ>に参加されたそうです。渡米後は71年に帰国し、<麻生レミ&WYND>を結成して、来日したGFRの前座を務められたそうで。そして76年9月にこのファーストソロアルバム「オウン・ラインズ」を発表されました。このアルバムは<井上堯之さん>が興したレーベルから発表され、メンバーはギターが井上さんと<速水清司さん>、ベースが<佐々木隆典さん>、キーボードが<大野克夫さん>、ドラムスが<鈴木二朗さん>で、プロデューサーは井上さんと内田さんです。ジャケットは、胸元が大きく開いていてSEXYさも感じますが、それよりもロックヴォーカリストとしての迫力というか凄みをも感じますね。
 アルバム1曲目は「Nothing Doing」。パワフルなギターリフがミドルテンポで歯切れよくながれ、ピアノのファンキーなリフがリズミカルにながれ、パワフルなヴォーカルがはいってカラッと明るく爽やかな感じの曲調に。サビはリズミカルで軽やかに。
 2曲目は「River Deep Mountain High」。ピアノとギターのユニゾンリフからアップテンポのノリノリモードになってパワフルでのびやかなヴォーカルがはいって、Bメロではハスキーな迫力あるヴォーカルが。サビはメロウに歌って。終盤ではハスキーなパワフルヴォーカルから迫力のシャウトも。
 3曲目は「Own Lines」。スローブルーズな感じの曲で、最初にゆったりとしたエモーショナルなギターソロが。そしてしっとりとしたムーディなヴォーカルがはいって。間奏ではオルガンが響くなか、しっとりとしたギターソロが。終盤では力強く歌い上げて。
 4曲目は「Stuck For Words」。ギターのパワフルなリフ、ブレイクリフからミドルテンポの泣きのブルーズ調になり、ギターのエモーショナルなソロが。そしてブルージーなヴォーカルがはいって歌い上げて。終盤ではバンドリフからアカペラでパワフルなヴォーカルが。そして歌い上げて。その後ギターの泣きのソロが。ラストには迫力のシャウトも。
 5曲目は「Everything I Had」。ミドルテンポのパワフルなリフからピアノとアコギのしっとりとしたリフがゆったりと叙情的にながれ、ギターがフィルをいれて。そしてパワフルなドラムがはいってギターのアグレッシブなソロが。その後ダイナミックなリフで盛り上がってテンポアップして囁くようなソフトなヴォーカルがはいって、サビはPOPで可愛い感じで歌って。中盤では一旦止まったあと、ピアノとアコギのしっとりとしたリフがながれ、泣きのギターソロが。終盤ではヴォーカルが色っぽく歌い、ギターが泣きのフレーズをスライドで哀愁たっぷりにゆったりと奏でて。
 6曲目は「I’d Rather Go Blind」。ブラスサウンドがゆったりとながれ、ミドルテンポでしっとりとしたギターリフが。ゆったりとしたブルーズで、ヴォーカルがバラード調で力強く歌い上げて。終盤ではパワフルなシャウトも。
 7曲目は「Same Again」。ミドルテンポのファンキーなリズムではじまる明るく楽しい曲。リズミカルで力を抜いた感じの軽やかな歌声で、可愛らしい感じのファルセットも素敵です。間奏ではエモーショナルなギターソロが。
 8曲目は「How Long Would I Last」。ゆったりとしたブルージーなリフからヴォーカルが色っぽく歌い、サビでは力強く、さらにハイトーンの綺麗なファルセットも。間奏ではリズミカルなピアノソロ、エモーショナルなギターソロが。終盤ではバンドリフからヴォーカルがアカペラで歌い、そして力強く歌い上げて。
 パワフルなシャウトだけでなく、ブルージーなヴォーカルも、色っぽくムーディーなヴォーカルも、可愛らしい歌もと、様々なスタイルで聴かせてくれ、レミさんの魅力をたっぷりと堪能できる素敵なアルバムですね。また、レミさんのソロアルバムですけど、ギターも特に泣きメロなどいい音響かせてます。2ndアルバムのほうも楽しみです。

minga LA MARAVILLA!

2012-06-02 06:19:48 | 早坂紗知さん
 先日(2012年4月)鎌倉に<カルメン・マキさん>のライブを観にいきましたが、そのときのメンバーがベーシスト<永田利樹さん>と、ピアニスト<吉田桂一さん>でした。でそのときに<minga
>のニューアルバムが発売されていてビックリ!このところすっかりご無沙汰してしまっていたもので、何の情報も得ていなかったものですから驚いちゃいました。もちろん即購入です。するとお店の方が永田さんと吉田さんにお声をかけてくださって、購入のお礼とともにサインまでして頂けてめっちゃ感激しちゃいました。
 女性Sax奏者<早坂紗知さん>率いるJAZZユニット<minga>。2002年に夫であり、ベーシストの永田さんらと結成し、2003年に1stアルバム「Minga/ミンガ」を発表。その5年後の2008年4月に2ndアルバム「Palpitante!/パルピタンテ」を発表されます。このアルバムでは永田さんと紗知さんのご子息である当時中学生の<Rioさん>がB・Saxで1曲参加されました。
 そして2012年4月に今回紹介させていただく3rdアルバム「LA MARAVILLA!」が発表されました。参加メンバーは、A&S・Sax<早坂紗知さん>、ベース<永田利樹さん>、ピアノ<吉田桂一さん>、B・Sax<Rioさん>、パーカッション<コスマス・カピッツァさん>、ヴァイオリン<高橋香織さん>、パーカッション<大儀見元さん>の7人です。
 赤と緑が基調となって、カラフルな街並みとおっきな太陽、そしてスカートを持って踊る女性の絵のジャケット、なんだかとっても楽しそうな感じで、聴く前から♪ウキウキ気分になっちゃいます。
 アルバム1曲目は「Ammonite Ceremony」。ダークなベースサウンドと乾いたパーカッションサウンドからはじまって、Saxのパワフルなリフがファンファーレのように華々しく響いて。そしてアップテンポのリズミカルなベースリフにのってSaxがパワフルなリフを。その後ピアノやヴァイオリンなどパワフルなバンドリフがはいってめっちゃにぎやかに。そしてゆったりとした感じになってベースやピアノのリフにのってヴァイオリンソロへ。伸びやかで艶やかな音色が響き、パーカッションがはいるとリズミカルにパワフルに。中盤ではSaxのテーマリフを挟んでスイングリズムになってテクニカルでアグレッシブなSaxソロへ。パーカッションも叩きまくって盛り上がって。終盤ではピアノリフをバックに叩きまくりのパワフルなパーカッションソロが。ラストは元のリフに戻って明るく楽しくにぎやかに。
 2曲目は「El Objetivo del Viaje」。静かにしっとりと神秘的にはじまって、ピアノとベースとパーカションが響き、そしてSaxのパワフルなリフがはいって、アップテンポでヴァイオリンも加わったテクニカルなリフが。まずはSaxソロ。静かでミステリアスな感じのなか、妖しくもテクニカルに、そしてハイテンポのリズムがはいってアグレッシブに、パーカッションも叩きまくりで盛り上がって。中盤では再び静かになって、神秘的でダークな雰囲気のなか、ヴァイオリンソロへ。怖く不気味な感じではじまって、そしてハイテンポのリズムが入ってパワフルにアグレッシブに弾きまくって。そこにSaxも加わって。続いてはパーカッションとピアノのアップテンポのテクニカルなソロバトルが。叩きまくり&弾きまくりでエネルギッシュに。終盤ではハイテンポのパワフルなバンドリフからリズムが止まって叩きまくり吹きまくりのカオス状態に。それが繰り返されて、ラストはめっちゃパワフルにFin。
 3曲目は「La Maravilla~すばらしき人生」。パワフルなB・Saxのリズミカルなリフからはじまって、A・Saxの力強いリフがはいって。そしておっかけリフからアップテンポのリズムにのってにぎやかなバンドリフがはいって、カラっと明るくとっても楽しいラテンのノリでリズミカルなSaxリフが。思わず踊りたくなっちゃいます。まずはピアノのリズミカルなソロが。中盤ではパワフルなSaxリフからリズミカルなピアノリフにのってB・Saxソロへ。迫力ある力強いサウンド、かっくいいっす。その後SaxのパワフルリフからエネルギッシュなA・Saxソロへ。終盤ではパワフルなリフからピアノリフにのってパーカッションの叩きまくりソロが。ラストはパワフルなSaxリフでにぎやかにFin。
 4曲目は「Noa Noa」。ピアノのしっとりと透明感のある音色がゆったりと響き、そこにSaxのムーディな音色がしっとりとながれて。そしてSaxと共にヴァイオリンの伸びやかな音色がたおやかにながれ、そこからエモーショナルなSaxソロへ。落ち着いた感じの薄暗いBarで聴いているようないいムードですね。中盤ではしっとりとしたアダルティな感じのピアノソロ。バックで響くベースも素敵ですね。続いては味わい深く力強いベースソロが。終盤ではSaxとヴァイオリンが伸びやかなフレーズをムーディに奏でて、ラストはゆったりと艶っぽくしっとりと。
 5曲目は「Tokyo Gigante」。タンゴ風のパワフルなリフからミドルテンポではじまって、A・B両Saxの力強い音色が響いて。そしてアップテンポのリズミカルなリフからテクニカルなピアノソロへ。続いては力強くリズミカルなベースソロ。中盤ではA・Saxのテクニカルかつエモーショナルなソロが。そこにB・Saxが加わって掛け合いソロを展開して。終盤では両Saxのパワフルなリフから力強いパーカッションソロへ。ラストは元のA・B両SaxのパワフルなリフでFin。
 6曲目は「Golden Calcite」。パワフルなピアノリフからSaxの明るく爽やかなリフがながれ、そしてSaxの伸びやかな音色がたおやかに。そしてSaxとヴァイオリンのテクニカルな掛け合いソロへ。その後ユニゾンやハモって聴かせてくれて。中盤ではピアノのリズミカルなソロが。その後Saxとヴァイオリンの伸びやかな音色が響き、ユニゾンの明るく爽やかでパワフルなリフが。
 7曲目は「Exils」。Saxとヴァイオリンのガボットのようなゆったりとした哀愁ただようメロディがながれ、ベースサウンドが響くなか切なくも美しいメロディが。その後、不気味なベースサウンドとヴァイオリンのヒステリックでアヴァンギャルドなソロが。中盤ではSaxが加わって暗闇を様々な音が飛び交うフリーインプロの混沌世界に。その後、Saxとヴァイオリンがリズミカルなリフを鳴らすも、再びダークな世界に。終盤では元のSaxとヴァイオリンのクラシカルな世界に戻ってゆったりとFin。
 ジャケットの通りに思わず踊りたくなるような楽しい曲もたっぷりとあり、吹きまくり叩きまくり弾きまくりの超テク&エネルギッシュなソロもたっぷりと。もちろんそれだけでなくムーディでアダルティなゆったりとした曲もあり、ダークでアヴァンギャルドな世界も聴かせてくれる、とっても充実した素敵なアルバムですね。いまはB・Saxの力強く迫力のあるサウンドが耳に残っています。Rioさんの今後の活躍もとても楽しみです。ずっとご無沙汰していますが、機会があればまたライブ観にいきたいっす。紗知さんのSaxを生で聴きたいっす。