ひよりの音楽自己満足

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坂本龍一さん  千のナイフ

2011-10-13 00:38:35 | 70's J-プログレ
 世界で一番有名な日本人としてその名があがるほどワールドワイドで活躍されている音楽家<坂本龍一さん>。その坂本さんが最初にブレイクしたのはやはり“コンピューターサウンド”“テクノミュージック”を広め、世界発売された<Yellow Magic Orchestra>ですが、坂本さんはその直前の1978年10月にすでにそのノウハウを駆使されたこのソロアルバム「千のナイフ」を発表されています。
 当時、坂本さんは昼間はスタジオミュージシャンのお仕事をして、夜から朝方までコンピューターとシンセサイザーの研究をされ、そして試行錯誤しながらこのアルバムの制作をされるという、とんでもないスケジュールを数ヶ月もこなされたそうで、レコーディングにも約500時間もかかったとか。このアルバムにはのちにYMOを支える<松武秀樹さん>がコンピューターオペレーターを担当。そしてギターに<渡辺香津美さん>が参加されています。またジャケットで坂本さんが着ている衣装は、この後に結成されるYMOのドラマー<高橋幸宏さん>がコーディネートされ、アルバムのライナーノーツには同じくYMOの<細野晴臣さん>が寄稿されています。
 アルバム1曲目は「千のナイフ」。序盤はヴォコーダーによる詩の朗読がしばしながれます。そしてアップテンポの躍動感のあるテクノリズムがはいってチャイナ風の明るく爽やかなメロディがながれて。オリエンタルなパーカッションサウンドや時折はいる琴の音色、いいアクセントになってますね。中盤にはめっちゃ弾きまくりのギターソロが。終盤でもおもいっきり弾きまくってます。ラストではスペーシーなサウンドが響きわたり、爆発音も。
 2曲目は「Island of Woods」。小鳥のさえずりや動物の鳴き声が響きわたり、まるで深い森の中にいるような神秘的な雰囲気がただよって。そして連続したアップテンポのテクニカルなリフがスリリングにながれて。その後強風が吹き荒れたり、静かになったり。中盤からはゆったりと幻想的な音色がながれ、そしてネコの鳴き声のような音と雑踏の音など様々な音が空間を飛び交って。ラストは静かに波の音が。
 3曲目は「Grasshoppers」。パワフルなアップテンポのピアノリフからはじまって、そしてゆったりと幻想的な感じになって。その後ミドルテンポでジャジーなピアノフレーズがながれ、それが徐々に盛り上がって。終盤では静かになって、そしてリズミカルなピアノリフが力強くながれて盛り上がっていって。
 4曲目は「新日本電子的民謡」。ミドルテンポのテクノリズムにのってどこか懐かしい感じの民謡風のメロディがながれて。こののどかな雰囲気、いいですねぇ。時折はいるスペーシーなサウンドも面白いですね。中盤ではそのスペーシーなサウンドにのってヴォコーダーサウンドがゆったりとながれて。
 5曲目は「Plastic Bamboo」。コミカルなサウンドがミドルテンポでリズミカルにダンサブルに楽しくながれて。オリエンタルな雰囲気のなかにスペーシーなサウンドが入り混じって。ラストはリズムが止まって幻想的なサウンドが静かにながれて。
 6曲目は「The End of Asia」。アップテンポのリズミカルなリフからはじまって、リズムにのってチャイナ風のフレーズがながれて。ダンサブルでとっても楽しい曲ですね。終盤にはエモーショナルなギターソロが。ラストは重厚なシンセサウンドが響き渡って。この曲はYMOのライブでも重要なレパートリーになってましたね。
 当時自分はまだHR/HMにハマる前で、YMOの1stと2ndは超ヘビロテしてました。で、当然のアルバムの存在も知ってはいたんですけど、なぜか手を出さなかったんですね。まあ中学生だった自分が聴いても理解できなかったでしょう。いまでも理解できるとは言えませんけど。

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