ひよりの音楽自己満足

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EAST

2015-08-09 08:34:47 | 70's J-Rock
 60年代後半、<瀬戸龍介さん>と<森田玄さん>が中心となって、フォークユニット<ニュー・フロンティアーズ>が結成され、66年11月にデビューアルバムが発表されます。その後バンドは<吉川忠英さん>やドラムス<足立文男さん>やベーシストが加入されてバンドとして活動を始め、アメリカ進出を目指して米軍キャンプ等でもライブ活動を行われて研鑽され、ついにアメリカへ。各地で活動されて、TV出演のチャンスもあったものの、メンバーの皆さんは大学卒業が迫っていて残念ながら帰国。おのおの就職や進学されるも、音楽への情念は募るばかりで、再びアメリカを目指して音楽活動に専念され、日本からデモテープを送るも良い反応はなく、71年に瀬戸さん・森田さん・吉川さん・足立さんに、ベース<朝日昇さん>を加えたメンバー全員でアメリカに渡り、サンフランシスコのライブスポットに出演されます。そこでの演奏が評判を呼び、ついにサンタモニカの老舗クラブに出演され、念願のレコード会社と契約され、バンド名を<EAST>として72年にアメリカやオーストラリアを含む6か国でこのデビューアルバム「EAST」が発表されます。ニュー・フロンティアーズの頃のフォークに和楽器・和旋律などのオリエンタルのエッセンスを加えたオリジナリティあふれるサウンドでリスナーを魅了されて。しかし当時はビザの関係で活動を制限され、やむなく帰国。日本では6月に渋谷で凱旋ライブが行われ、8月にこのアルバムが発表されたそうです。
 アルバム1曲目は「Beautiful Morning」。お琴や琵琶や笙などの和楽器の音色がきらびやかに華やかに響き、ミドルテンポの太鼓のリズムからヴォーカルがはいってリズミカルに歌い、お琴の音色が美しく響き、サビではヴォーカルが力強くのびやかに歌って。その後アコギのパワフルなカッティングリフからノリノリモードになってヴォーカルがリズミカルに歌い、鼓の音が響き、サビが力強くのびやかに。いかにもという感じの和とロックのコラボでかっくいいっす。
 2曲目は「Me」。ギターのゆったりとしたアルペリフからしっとりとしたヴォーカルがはいって、時折お琴の音色や鼓の音が美しく響き、サビでは女性コーラスもはいってゆったりとのびやかに。
 3曲目は「Geese On The Road」。ミドルテンポのパワフルでファンキーなリズムからヴォーカルがリズミカルに歌って、ブルースハープのフィルも入って。明るく楽しい感じのカントリー風のアメリアンな曲ですね。その後ヴォーカルがゆったりとのびやかに歌い、チェロ風の音色がのびやかに響き、メロウに歌い上げて。終盤では再びファンキーモードでノリノリで楽しくリズミカルに。
 4曲目は「She」。アコギの音色がしっとりと響き、幻想的なコーラスがゆったりと。1分半の小曲です。
 5曲目は「Lumberer Moses」。バンジョーのリズミカルなリフからミドルテンポでゆったりとしたコーラスがながれ、カントリー風のリズミカルなリフからサビはほのぼのした感じのコーラスが。ヴォーカルは力強くのびやかに歌って。アメリカンな曲ですね。終盤では笛の音色がのびやかに。
 6曲目は「Deaf Eyed Julie」。ベースサウンドがのびやかにミステリアスにながれ、ノイズもはいって前衛的な感じに。そしてシンバルロールからお琴の音色が美しく響き、アコギの哀愁メロディのアルペリフからしっとりとしたヴォーカルがはいって、パワフルなドラムトパワフルなリフからヴォーカルが力強く歌い上げて。
 7曲目は「Black Hearted Woman」。アップテンポのリズミカルなリフからスリリングにはじまって、ドライブ感たっぷりのリズムにのってヴォーカルがリズミカルに早口で歌って、サビでは浮遊感たっぷりの綺麗なリフとコーラスが。中盤ではハイキーのギターソロが。その後パワフルなドラムフィルからドライブ感たっぷりのノリノリモードに。
 8曲目は「Call Back The Wind」。ピアノがゆったりとしっとりと。アコギもゆったりとしっとりと奏で、しっとりとしたコーラスがはいって。そしてパワフルなドラムから笛がのびやかに奏で、ヴォーカルが力強くのびやかに。
 9曲目は「Jar」。アップテンポのパワフルでリズミカルなリフからスリリングにはじまって、リズミカルなヴォーカルがはいって。その後ゆったりとしたコーラスがのびやかにながれ、アルペリフから綺麗なコーラスがゆったりとながれて。
 10曲目は「Everywhere」。三味線と尺八の音色がしっとりとながれ、鼓の音が響き、暗くミステリアスな感じに。そして琵琶と三味線のリフから尺八の音色がのびやかに響き、しっとりとしたヴォーカルがはいって。その後ミドルテンポの太鼓のリズムからアコギのアルペリフと三味線のフィルからコーラスが力強くのびやかに。
 11曲目は「新ソーラン」。アップテンポのリズミカルなリフからノリノリのロック調のソーラン節が明るく楽しくお祭りモードで展開して。
 和風もあり、アメリカンもアリで、アップテンポの楽しい曲とメロウでしっとりとした曲が絶妙に配置され、アルバムを通して楽しめますね。
 残念ながら当時はまだ時代がこのサウンドに追い付いておらず、当初は話題になったものの、あまり評価されず、吉川さんの脱退もあって活動休止に。アルバム1枚きりでは本当にもったいないっす。メンバーの皆さんはおのおのソロで活躍され、こののちにニュー・フロンティアーズのほうは86年と2006年に再結成ライブを行われたそうですが、このEASTのほうはこれっきりのようで。でもこのアルバムが2012年に再発されて本当に良かったっす。こうして聴くことができて嬉しいっす。

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