ひよりの音楽自己満足

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玉木宏樹さん他  雲井時鳥国

2015-05-28 22:29:05 | 70's J-プログレ
 ヴァイオリニストであり、作曲家・編曲家としても活躍されて多くの作品を手がけ、さらには多くの著書も執筆されている故<玉木宏樹さん>。ライナーノーツによれば、玉木さんは「怪奇大作戦」や「大江戸捜査網」などの音楽を担当されたのちに、シンセの巨匠<富田勲氏>に出逢い、シンセの魅力に憑りつかれ、のちにYMOに参加されて超有名になる<松武秀樹さん>に出逢い、松武さんのスタジオに通い詰めて、1975年にアルバム「タイム・パラドックス」を発表されます。その後シンセも日進月歩で進化していき、玉木さんも研鑚され、35歳になったときに“何か記念碑的な世界を築き上げたい”との志からシンセとフルオーケストラとの交響曲を思いついたそうで。そこでまずは最近では「ガイア交響曲」等で有名な<龍村仁氏>に相談され、ポスターデザインとタイトルを<横尾忠則氏>に依頼され、レコード会社と東京フィルハーモニー交響楽団と話がついて、新宿文化センターでライブ録音と決まったそうで。シンセは玉木さんの他、<大原繁仁さん><乾裕樹さん><安西史孝さん>そして松武さんです。その後、シンセと指揮者と大編成オーケストラをどう合わせるか、シンセとオケのバランスなど、難題が山積みだったそうで。で、苦難の末に1979年5月18日に歴史的なコンサートが開催されました。そしてこの年にライブアルバム「雲井時鳥国(クモイノホトトギスコク)」が発表されました。今回紹介させていただくのは、2009年に紙ジャケCDで再発されたアルバムです。
 アルバム1曲目は「第1楽章 雲」。ベース音がゆったりとながれ、クリスタル音が綺麗に響き、ヴァイオリンがのびやかにミステリアスに奏で、シンセの女性コーラス風サウンドものびやかにミステリアスにながれ、ストリングスが静かにはいって、木管やパーカッションとともにリズミカルにスリリングに。さらにブラスのパワフルサウンドが加わってリズミカルにスリリングに。その後シンセやフルートのリズミカルなリフからブラスのパワフルサウンドがはいってリズミカルにスリリングに盛り上がって、ドラの音が威勢よく響いて。中盤では静かになってからストリングスがしっとりと奏で、シンセがのびやかに幻想的に奏で、ストリングスとブラスがのびやかに、そして木管とストリングスがゆったりとミステリアスに奏で、シンセとストリングスがのびやかにたおやかに奏で、ブラスが加わって力強くのびやかに。終盤ではストリングスが力強くのびやかに奏で。パワフルなブラスが加わってリズミカルにダイナミックに。そしてスリリングに盛り上がって、ドラの音が衝撃的に響いて。ラストはシンセの女性コーラス音がゆったりとミステリアスにながれ、ベース音がゆったりと響いて。
 2曲目は「第2楽章 時」。シーケンスのミドルテンポのリズムにパーカッションがはいって、それにのってシンセのテクニカルなリフがスリリングに展開し、パワフルなブラスがドラマティックに奏で、木管のリズミカルなリフからグロッケンの音色が綺麗に響いて。そしてブラスのダイナミックなリフからストリングスのアップテンポの明るく楽しいリズミカルなリフがながれ、ブラスのパワフルリフとパワフルなパーカッションから明るく楽しい盛大なパレード風に盛り上がって。中盤ではマーチングリズムにのってシンセのリズミカルなリフが明るく華やかにながれ、ブラスのリズミカルなリフが楽しく響き、ダイナミックなリフと力強いスネアロールが。終盤ではシンセリフが神秘的にスペーシーにながれ、木管のアップテンポのリズミカルなリフと綺麗なグロッケンサウンドからフルートやピッコロなどのリズミカルなリフが明るく楽しくノリノリでながれ、ラストはダイナミックに。
 3曲目は「第3楽章 鳥」。ゆったりと幻想的なシンセサウンドからはじまって、ヴォコーダーサウンドがゆったりとながれ、オーボエがゆったりと郷愁メロディを奏で、グロッケン音が綺麗に響いて。そしてゆったりとしたヴォコーダー音からシンセとストリングスがユニゾンでゆったりとのびやかに奏で、ブラスも加わってのびやかにドラマティックに盛り上がって。その後ヴォコーダー音がのびやかにながれ、ハープの音色が綺麗に響き、ストリングスとブラスが力強くのびやかに奏でて、ダイナミックに。中盤では木管とパーカッションのリズミカルなリフからストリングスがのびやかに奏で、シンセとブラスも加わってのびやかに力強く。そしてダイナミックなリフからオーケストラがのびやかに奏で、ブラスとシンセがゆったりと力強く奏でて。終盤ではヴォコーダー音がゆったりとながれ、ハープの音色が綺麗に響き、シンセがゆったりとたおやかに奏でて。そしてオーボエの郷愁メロディがゆったりとながれ、木管とパーカッションがゆったりと。
 4曲目は「第4楽章 終曲」。シンセのちょっとコミカルでリズミカルなリフから始まって、スネアのボレロ風リズムにのってシンセとブラスのリズミカルなリフがながれ、パワフルに盛り上がっていって。そしてスネアロールからブラスとストリングスがアップテンポで躍動感たっぷりにスリリングにリズミカルに奏でて。そしてシンセのテクニカルなリフとブラスのパワフルなリフが交互に展開し、ダイナミックなリフが。中盤ではブラスとストリングスがゆったりと奏で、ストリングスがたおやかに奏で、ロマンティックに、そして力強く奏でて。終盤ではブラスとストリングスのアップテンポのリフが楽しくながれ、ダイナミックなリフからブラスが力強く奏でて。ラストはブラスがのびやかに奏で、シンセものびやかに奏でて盛大にFin。そして万雷の拍手が鳴り響いて。
 もしも映像が残っているのであればぜひとも観てみたいものですね。あるいはどなたかが再演してくださると嬉しいのですが。音楽を聴いているだけでも興奮してしまうのに、もしもライブ会場で観れたとしたら、どれほど感激したことか。素晴らしいアルバムです。
2012年1月に、68歳の若さで玉木さんは天国へ旅立ってしまわれたそうで。残念でなりません。ご冥福をお祈りいたします。

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