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映画「八日目の蝉 」他人と違う経験を自分がどう感じるか

2011-05-11 19:09:06 | 邦画
「八日目の蝉」★★★★☆
井上真央、永作博美、小池栄子、森口瑤子出演

成島出 監督、
147分、2011年4月29公開
日本,松竹
(原作:原題:八日目の蟬/ 角田光代)






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「原作の評判が高かったので先に読もうと思っていたが
他に読む本がたまってきたので
映画を先に見ることにして劇場へ、
昨年の「告白」程の衝撃は無いにしても
ホントとても良い出来に仕上がっていて
147分も長いとは感じなかった、
井上真央、永作博美とも良い作品に出会えて良かったね」



不倫相手の赤ん坊を誘拐した希和子(永作博美)、
そしてその誘拐された娘(井上真央)、
ふたりは実際には同じスクリーンには登場しない、
大学生に成長した娘が
自分の子供の頃過ごした場所をたどりながら
その頃の事を徐々に思い出していく。


何事にも無気力な様子の現在の主人公は
自分をかつて誘拐した女と同じように
不倫相手の子供を身ごもってしまう、
その子供を産んで育てることは出来るのか
悩みながらも心に封印した
誘拐犯と一緒に居た日々をたどっていく。


普通に育てられなかったトラウマからか
愛情というものに
心底身を委ねられず
実の母の苦しみを目の当たりにして
家族という繋がりも
なんだか面倒なくらいに感じる主人公。


言葉で多くは語らないが
無気力な様子や
好きという感情さえ持っていないような
不倫相手の時間を過ごして
誘拐されていたという特殊な状況が
どんなことに影響を及ぼしていくのか
恐ろしいなと感じた。

錯乱気味の実の母親も
血気迫るものがあって
誰も悪くないのに
何も築くことができないもどかしさ、
そんな状況は特殊なんだけど
なんだか理解出来るように感じた。



そして小豆島での日々、
二人にとってそこで過ごした時間は
まさに親子で過ごした時間、
誘拐犯にとってはいつか消えてなくなるかもと
不安を抱きつつも子供を見つめる
奇跡のような時間。



自分はちゃんと愛されていたんだ。


その大切な事を実感した娘は
初めてお腹の子供に愛情を抱くわけだけど
大袈裟な音楽の盛り上げもなく、
ことさら声を張り上げる様な
熱演じゃなく、
感情を押し殺した演出で永作博美が
女優として輝いていた。

★100点満点で85点★


soramove
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