INSIDE SORAMAME

私の頭の中のキオクを綴っていくつもりです・・

みなもとのよりみち(2)

2010年06月11日 |    ┣ みなもとのよりみち
(つづき)
複乗(復乗?)シリーズの2回目は、福岡県宗像市の「グローバルアリーナ」。

スタジアムや陸上競技場、テニスコート等で構成される「グローバルアリーナ」だが、公共の施設ではなく民間の施設だそうである。

赤間営業所~高六~猿田峠田町~五反田直方」を結ぶ「75番」が、「高六」で県道直方宗像線を一旦離れて「グローバルアリーナ」に立ち寄り、その後再び県道に戻る。

「グローバルアリーナ」に寄り道をするようになる前は、「(赤間方面)~平山口~高六~猿田峠~(直方方面)」という運行経路であり、「高六」のバス停は県道上にあった。
それが、「グローバルアリーナ」に寄り道をするようになってからは、「(赤間方面)~平山口~高六~グローバルアリーナ~高六~猿田峠~(直方方面)」という運行経路になり、「高六」バス停は、県道から分岐して「グローバルアリーナ」に向かう道路上に位置している。
なので、「高六」は、もともとは本線上のバス停であったものが、現在は「団地入口」のように、「複乗区間の途中のバス停」という位置付けになっている。
「複乗区間の途中のバス停」には、実質的な運行本数の2倍のバスがやってくることから、春日市の「須玖南八丁目」などのように“複乗地点(福岡女学院)に向かう方向のバス停では降車のみ取り扱うケース”(ただし、公式サイトでは「42番」と「45番」で扱いが異なる)や、「新宮町役場入口」などのように“片側にしかバス停を設けないケース”も見られるが、「高六」は特にそのような措置はなく、「高六→グローバルアリーナ→高六」などという利用も一応可能である(バス停の前後の停留所の案内はどちらも「高六」になっている)。

JR九州バス直方線の寄り道停留所である「蒲田団地」「トリアス久山」「東久原」は、寄り道しない便(本線をそのまま進む便)が大半である中の、ごく一部の便だけが寄り道を行う。
これに対し、ここ「グローバルアリーナ」には、「75番」の全便が停車し、「グローバルアリーナを経由しない便」というものが存在しない。
ということは、「(赤間方面)~平山口~高六~グローバルアリーナ~高六~猿田峠~(直方方面)」という運行経路が「75番」の「本線」なのだから、「グローバルアリーナ」に立ち寄ることを「複乗」と呼んでいいのか?というのは個人的にかなり疑問である。

36番」の「イオンモール福岡ルクル」への寄り道は、従来のルートである「イオンモール福岡ルクルを経由しない便」がわずかにあることから、「複乗」という表現が当てはまりそうだが、「まほろば号」の「文化ふれあい館」や「国分小学校」などは、もともと「寄り道ありき」という印象もあるので、あまり「複乗」という感じがしない(←あくまで個人的な感想です)。
「75番」についても、もともと「グローバルアリーナに立ち寄っていなかった」という事実があるからこそ、「複乗のように見えているだけ」という解釈もできそうである。

シューテングスター」では、「終点」の中でも「狭義の終点」に絞って取り上げているが、「みなもとのよりみち」では、自分自身で「複乗」の定義がよくわからない(「複乗」という用語を知ったのも実は数年前だし)ことから、このあたりは少し曖昧にしたまま進めていきたいと思う。
(つづく)

続・ひっそりと(6)

2010年06月10日 |    ┣ ひっそりと趣に赴く
(つづき)
福岡県古賀市の千鳥パークタウン内にある「舞の里三丁目」バス停。

とても立派なバスカットが整備されているが、ここにバスがやってくるのは一日一回だけである。
ただ、「赤間急行」の舞の里系統は、平日だけでなく、土曜日も日曜祝日も一日一本走っているので、「バスが来ない日」はない。

「136番」(現在の経路は、古賀駅~市役所前古賀駅南口~東医療センター~千鳥駅入口~舞の里)ができた当初は、「舞の里行き」ではなく、小型のバスで福津市(旧福間町)の「原町団地(牟田)」に行っていたので、「136番」も、ここ「舞の里三丁目」に停車していた…と記憶しているのだが、やや自信がない。

補助金によって存続が図られ、今年の春に若干のテコ入れが行われた古賀市の「130番台」だが、この先、鳥栖市のように行政主導による大幅な見直しなどが行われることは果たしてあるのだろうか。
(つづく)

近い遺産(35)

2010年06月09日 |    ┣ 近い遺産
(つづき)
福岡市東区の「香椎小学校前」バス停。
「貸衣装学校前」ではない。

以前に比べて、この付近の道路もかなり広くなっており、西鉄香椎駅や国道3号方面とのアクセスも良くなっている。

バス停の行先案内には、「2番 青柳経由古賀駅、青柳四角こもの」が健在(?)である。

22番 こもの線」が福岡都心部に来なくなり、「香椎浜営業所」までの運行となったときに、ローカル線の「2番」となった。
「22番」のうちの「立花口系統」は、「135番」(佐屋~養護学校前)に衣替えし、現在は「マリンクス」の「山らいず線」に引き継がれている。
その後「2番」は、下原経由から産業大学南口経由に変更となり(この時点で、「香椎小学校前」は通らなくなった)、福岡市側の起点も「西鉄香椎」になり、一日数本の状態でかなり細々と運行を継続していたが、2009年4月1日、ついに終焉を迎えている。

かつてはここから、古賀市郊外の「こもの」まで行けていたという事実に対し、とても愛しいというか切ないというか甘酸っぱいというか、不思議な感覚を抱いてしまう。

現在このバス停から出るバスは、ほぼ全便が5つ先の「下原」で終点となるのだが(以前「香椎第三中行き」を妄想してみたこともあったが、今のところ実現には至らず)、深夜バスが一本だけ、かつての「22番」や「2番」と同じく「下原」から先へ向かう。
深夜バスは、下原の先で国道3号に合流し、平山から高美台大蔵夜臼を経由し(この区間は「新宮急行」と同じルート)、新宮緑ケ浜(新宮営業所)で終点となる(新宮営業所開設前は、大蔵から「230番」のルートで、行先案内にも出てくる「和白営業所」まで)。

下原~新宮営業所間には、「回送」のバスが結構走っているので、「46番」の「井尻六ツ角~雑餉隈営業所間」のように、近頃の流行(?)に乗って、回送区間を営業化してくれたら個人的には嬉しいのだが…。
(つづく)

couleurs(1)

2010年06月08日 |    ┣ colors&ぐりーん
「colors」で取り上げた一色目の「金色」に引き続き、福岡市博多区の二色目の「金色」。

「金隈」で書きたいことは、「堅粕」のときにほとんど書いてしまった感がある。

なお、「堅粕」の記事で、「43番」の「雑餉隈営業所~中~金隈~宝満尾~福岡空港」につき、“緑橋経由の「33番」廃止後、無番の「金隈~福岡空港」を経て、登場したという記憶がある”と書いたのだが、「金隈」バス停の行先案内には、「無番 福岡空港」と「33番 福岡空港、緑橋経由博多駅」が併記されていることから、どうも記憶違いだったようである。

かつては、上記「33番」「39番」「無番」のほか、「桜ケ丘第四~南福岡駅」の「38番」なども停車していたことがある「金隈」だが、現在は「43番」だけである。

このバス停では、上りも下りも折り返し場に入ってきて、敷地内のバス停に停車することから、バス停の路線図が、そのまま「43番全体の路線図」となっている(黄色の線が「金隈~博多駅」、茶色の線が「雑餉隈営業所~福岡空港」のもの)。
(つづく)

クインテット(1)

2010年06月07日 |    ┣ クインテット
またまた思いつきで新シリーズ
音楽」にまつわるバス停を取り上げていこうかな…と思ったのだが、どこまで続くだろうか。
タイトルは、子供が好きなテレビ番組より。

第一回目は、福岡県嘉麻市の「琴平口」。
西鉄グループのバス停で「琴」を含むのは、意外にも(?)ここだけである。

現在ここには、飯塚と大隈桂川、碓井経由で結ぶ「27番」のみが停車する。
「土色」のバス停も、同一路線上にある。
「琴平口」バス停のすぐ近くには、「道の駅」もあるのだが、「道の駅」がある「道」としては、他と比較してややマイナーな感はある(施設自体は、そこそこ賑わってますけどね)。

そういえば、福岡市中央区の「舞鶴一丁目」バス停は、長らくスポンサーが「琴・三味線のみつや前」であり、スポンサー撤退後の今もなお、耳に残る名称である(「みつや」自体は現在も営業している)。
早良区と城南区の境の「荒江四角」は、「荒江レコード店前」だったな…(店舗は早良区側にあった)。
(つづく)

みなもとのよりみち(1)

2010年06月05日 |    ┣ みなもとのよりみち
思いつきで新シリーズである。

本線からちょっと外れて“寄り道”して、また同じ道を通って本線に戻ってくるという、いわゆる専門用語(?)で「複乗」と呼ばれる区間を取り上げていきたいと思う。
ただし、「金山団地」のように、「同じ道を通って」という条件が当てはまらないものの「複乗」と呼ぶのが適切と思われる場所もある。

一回目は、福岡市東区の「蒲田団地」、そして、本線と「蒲田団地」の間にある「団地入口」。
「東久原」「トリアス久山」と並び、JR九州バス直方線の「複乗トリオ」の一員である。

「東久原」と「トリアス久山」は、廃止候補として先日発表が行われたが(←ひろしさんから教えていただきました)、ここ「蒲田団地」は廃止候補に挙がっていなかった。
前者には西鉄バスも走っていることから(←ルートは全く異なりますが)、廃止へのハードルが低かったということだろうか。

もし、西鉄バスに「750番」「760番」「770番」など(番号は仮)ができると、蒲田団地線の存続も危ういかもしれない。

時刻表は、「団地入口」(←「素顔のままで」度が高い名称です)のもの。
複乗区間の途中のバス停には、見かけ上は、実質的な運行本数の「2倍」の数のバスがやってくることになる。
(つづく)

チラシのオモテ(58)

2010年06月04日 |    ┣ チラシとキロク
(つづき)
今回は久々に自作である。
なので、どちらかといえば、「チラシのオモテ」というよりは「チラシのウラ」なのだけど。

新宮町コミュニティバス「マリンクス」の公式の路線図は、せっかく2系統あるのにその連携がかなりわかりづらいことから、ちょっと作ってみた。
(つづく)

タイムリーヒット(17)

2010年06月03日 |   ┣ タイムリーヒット
(つづき)
6月3日の記事ということで、福岡市中央区の「六本松三丁目」バス停。
同じ「六本松○丁目」でも、「六本松二丁目」よりはかなりメジャーな存在である。

行先案内の黒テープは「18番」を隠していると思われる。

「六本松三丁目」といえば「梅野眼科前」であり、バス停のスポンサーとしての歴史もかなり古いと思われる。
「倉重病院前」「福岡記念病院前」「大島眼科病院前」…なども、バス停のスポンサーとしての歴史は長く、医療関係は長期安定的な優良顧客といえそうだ。

左の写真の前方の赤信号は「六本松」の交差点である。
ずいぶん前の記事で、「六本松」の交差点を歩車分離信号化して、国道202号都心向きが「青」で、反対向きが「赤」のとき(「時差」に相当する時間)、この写真の城南線外回りの信号に「左折矢印」を出してほしい!と書いたことがあった。
“桜坂方面から別府方面への車を少しでも多く通過させることで城南線外回りの渋滞緩和には大きな効果が期待できるのではないだろうか”と書いたのだが、現時点ではそのようなことは特に何も行われていない。
ただ、よく考えてみると、上記「時差」に相当する時間には、別府方面から来て「城南線ではない方向」(=輝国方面に至る一方通行路)に右折する車両が居ることから、それを規制しなければ実現は難しそうである。
また、桜坂方面から別府方面への左折はかなり鈍角であり、直進である草香江方面へも実際は左にカーブしていることから、「左折」という概念が感覚的に捉えにくいという面もありそうだ。

うちの上の子はまだ三歳にもならないのだが、生まれてから今までのうちに4人の首相が辞めるという事態。
香椎浜中央~香椎浜四丁目間」「西鉄香椎~マリノアシティ」「410番」に匹敵するものがある。
(つづく)

タイムリーヒット(16)

2010年06月02日 |   ┣ タイムリーヒット
(つづき)
6月2日の記事ということで、「六本松二丁目」…ではなく、春日市の「西鉄春日原」バス停に停車する、春日ローカルの「6番」(月の浦行き)と「2番」(天神山行き)。
北町四丁目→西鉄春日原→北町四丁目」というふうに乗り通すことはできない(おそらく)ことから、ここも「狭義の終点」といえる。

西鉄春日原駅前の道路は決して広くはないのだが、一方通行を利用して、「6番」「2番」、そして「1番」が、コンパクトに、そして機能的に折り返しを行っている。
線路の高架駅舎建替え駅前広場の整備が行われた暁には、この付近の運行経路も大きく変わることになることだろう。
その頃まで、「丸数字」の行先番号は残っているだろうか…。

こちらは駅の西側だが、東側にも駅前広場が整備されることになっているので、南ケ丘・大野城市役所方面からの「21番」や、福岡市方面からの「41番」が、「大野城サティ」から「西鉄春日原東口」まで延長…などということもあるかもしれない。
ただ、サティの折り返し場があるところから駅東口広場まで、バスが通れるのかは不確実なので、あくまで「妄想」のレベルである。
また、その時まで「41番」のサティ行きが存在しているか?というのもやや怪しいかも…。
(つづく)

タイムリーヒット(15)

2010年06月01日 |   ┣ タイムリーヒット
(つづき)
「6月→紫陽花→紫」ということで、筑紫野市の「イオンモール筑紫野」バス停。

オープンと同時(オープンの何日か前でしたっけ?)に、「西鉄二日市JR二日市~むさしケ丘団地」を運行していた「2-2番」の大部分が、ここ「イオンモール筑紫野」を複乗(一部はイオンモール筑紫野で終点)する「2-3番」に振り替えられた。

バス停には、土日祝日には車両混雑による遅延の発生が予想される旨の告知があった。
イオンモールに用がなく、団地と駅の間を利用したい人にとっては気の毒に見えてしまう。
ちなみに、告知には「約30~50分の遅れ」と書いてあり、ゾーンを指定してかなり具体的に「予想」しているのが、なんだか面白かった(1~29分の間の遅れは基本的にないということだろうか??)。

周辺の「イオンモール」としては、福岡都市圏東部に「イオンモール福岡ルクル」、北九州都市圏南西部には「イオンモール直方」がある。

「イオンモール福岡ルクル」(開業当初は「ダイヤモンドシティ福岡ルクル」)には、西側から「32番」(現在は「30番」)「空港~ルクルの無番」が、東側から「36番」が乗り入れることにより、バス路線がつながった。
「イオンモール直方」には、北九州市側から「53番」、直方市側から「直方バスセンター~イオンモールのシャトルバス」などが乗り入れることにより、ここでもバス路線がつながった(ルクルのほうは、のりばがかなり離れてますけど)。

野芥交差点~田隈小学校前交差点」「干隈交差点~東七隈交差点」「東比恵交差点~瑞穂交差点」「中津口交差点~三萩野交差点」…など、路線の廃止や大幅な減便により、路線やバス停単体ではなく、それらを総合体としてみた場合の「使い勝手」が悪くなるという事態(このブログではしばしば「ネットワークの崩壊」という言葉で説明している)が進む中、「イオンモール」のような大型商業施設は、逆に、ネットワークを構築する作用をもたらすといえ、バスが今後生き残っていくための頼みの綱(ネットなので“頼みの網”でしょうか)といえるのかもしれない。

ここ「イオンモール筑紫野」には、「2-3番」と反対側(東側)からはバスの乗り入れはないものの、東側にはJR天拝山駅、そしてそこから少し行くと西鉄朝倉街道駅があり、交通機関のネットワークの構築という観点からは、それが達成されている。

ちなみに、粕屋町の「イオンモール福岡ルクル」行きのバスは、行先表示が「イオンモール福岡」となっているのだが、福岡都市圏にもうひとつの「イオンモール」である「筑紫野」ができたことから、「イオンモール福岡」という表現は、今となってはやや曖昧に見える(バス停の時刻表には単に「イオンモール」とだけ書いてあり、もっと曖昧である)。
字数も多いことだし、そろそろ単に「ルクル」とかでも伝わるのでは?…と考えるのだが、いかがでしょう。
(つづく)