思惟石

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【読書メモ】2013年10月 ①

2020-08-28 16:12:35 | 【読書メモ】2013年
<読書メモ 2013年10月 ①>

『鎌倉河岸捕物控 古町殺し』佐伯泰英
後半は主題の古町殺しが数章つづいて、一気に読めた。
下駄貫の死亡フラグが半端ない。


『英国庭園の謎』有栖川有栖
編集者がアレだったりエッセイストが殺されたり、
文筆家が事件に巻き込まれすぎではなかろうか。
あと、表題作、あんな理由で人を殺さないと思う。


『青い雨傘』丸谷才一
ぶらんこの話しがおもしろかった。
鞦韆、秋干(しゅうせん)とも書くのに、春の季語。
古くは中国の良家の女性が春に乗って遊んだから。
ふらここ、とも言う。
決闘の定番も面白かった。
場所や時間など。早朝にやるものなんだな〜。
犬や猫が原因で決闘して死んだ人もいたとか。
一方で愛憎劇での決闘は少なかったとか。
いいのかそれで。


『対岸の彼女』角田光代
ちっちゃい話をうじうじと…という感想。
結局、家庭環境の恵まれた順に、下から搾取しているとしか思えない。
あと小夜子は何も解決してない。
多分、別れた方がいい。


『鎌倉河岸捕物控 引札屋おもん』佐伯泰英
鎌倉河岸の6。
今回の軸はおもんに惚れこんじゃった清蔵。
おもんが悪女とかでなく、逆に良い女なので困ったもんだ、
という話しだけど、軸にするには弱いのでは。
ぐるっと一周ひねってなにも無い、という感じの巻。


『御手洗潔のダンス』島田荘司
初期の短編集。
浅草や横浜馬車道が舞台だったりして、
<御手洗シリーズ>の世界観に溢れている。
最初に読んだのが『ネジ式ザゼツキー』なので、
元々はこういう設定だったのかー。と。

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