思惟石

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【読書メモ】2013年10月 ②

2020-09-02 10:15:05 | 【読書メモ】2013年
<読書メモ 2013年10月 ②>


『マレー鉄道の謎』有栖川有栖
ホント仲良いな、この二人。
密室は三毛猫ホームズを思い出させるトリックだし、
というか密室にする理由がちょっと弱いし、
大龍に罪を着せるのも弱いのだけど、
長編として楽しく読めた。
「おい思春期」とか「寝たまま大阪連れてけ」とか、
かわいいセリフが多いな。


『斜め屋敷の犯罪 改訂完全版』島田荘司
探偵が出てくるまで長かったなあ。
屋敷がヘンテコなのはトリックに必要かもしれないが、
そこから出発して考えても答えにたどり着けない。
でもヒントは随所にある。
おもしろかった。


『高原のフーダニット』有栖川有栖
ミステリ夢十夜は、ミステリではないな。


『ブラフマンの埋葬』小川洋子
ブラフマンはどういう動物だったのだろう。
「僕」が「雑貨屋の娘」を優先した途端に死ぬって、
寓意を超えて悪意を感じるけれど、
大事にできるものはひとつということなんだろうか。


『村上春樹雑文集』村上春樹
ぜんぜん雑文じゃない。神文。


『御手洗潔のメロディ』島田荘司
マイルス・デイビスとかシュワちゃんとか、出さなくていいのに。
イロモノ企画の短編は冗長だと思った。


『人形のBWH』丸谷才一
ミシュランへの酷評は、言いすぎじゃないかと思ったけれど、
『大人の週末』の文章との比較を見たら納得せざるを得なかった。
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