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【読書メモ】2013年7月 ③ 梶龍雄って知ってます?

2020-08-04 09:39:03 | 【読書メモ】2013年
<読書メモ 2013年7月③>
梶龍雄。
戦後のミステリ作家。
『透明な季節』で第23回江戸川乱歩賞(1977)を受賞し、
本格推理小説の作家としてのキャリアが始まります。
戦前戦後の旧制高校にまつわる設定や登場人物が多数。
(1928年生まれだから、ご自身の経験が反映されているんじゃないかな)

旧制高校の自由な校風と文化、
学力があるはずなのになかなかのドンくささを持つ
思春期男子のどうしょもなさと、
そんなどうしょもない男子たちの独りよがりっつうかなんつうか、
な恋心がめちゃくちゃ良い感じです。
ほめてますよ!
ちゃんと本格ミステリもしてます。

良い感じなんですけど、ほぼほぼ絶版なんですよね…。
現代で読んでも面白いと思うんだけどなあ。

ちなみにこういう絶版系は図書館が強いはずなんですが、
意外と蔵書が少ないんですよ。
うちの近所だけか?海もない名物もない、蔵書もないのか!?
みんな、梶龍雄のこと、もうちょっと思い出して!!!
思い出すも何も、知らない人が圧倒的多数だと思うけど!!!

そんな梶龍雄を読んだ7年前のメモが以下。


『龍神池の小さな死体』梶龍雄
戦後活躍した本格派の作家。
の割に、知名度低いらしい。おもしろかった!!
全共闘時代の大学教授が主人公という設定も、今読んでも分かる。
30代はさすがに若いと思ったけど。
絶版らしい。惜しいなあ。


『海を見ないで陸を見よう』梶龍雄
前半の青春回顧がめんどくさいなーと思っていたけれど、
最終的なすべてのヒントを回収して
着地が気持ち良かったので良しとする!
探偵役がこいつかよ!という人なのも、良くも悪くも意外で、
面白かった!

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