思惟石

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【読書メモ】2007年5月~8月 ①

2018-04-05 11:46:54 | 【読書メモ】2007年
当時の手帳をざっと見返したら
週3ペースで飲み会が入っていて
(会社関連、同期関連、大学関連、その他)
残りの週4は突発的に飲んでいた形跡もあって、
よくまあ飲んでいたな…と、我ながら感心します。

ついでに月に2回くらいのペースで結婚式の予定も。
20代の頃、なんでこんなに金欠なんだろうと
不思議に思っていましたが、
いま振り返ると、謎も何もないな。

酔っぱらいながらお風呂やベッドで
読むことも多かったので、
記憶が曖昧なのもむべなるかな、です。


<2007年5月~8月 ①>
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。

『グッドラックららばい』平 安寿子
この作者はセンスが言いとか、視点が良いトコ突いてて
しかも若々しいとか言われているようですが、どうかと思う。
コセコセした感じで、読む楽しみが少ない。
と言いつつ読み易いから、やっぱり上手い人なんだろうと思う。

(ヘンテコな家族のお話しです。
娘の名前が、倹約家である父の好きな言葉「積立」からとって
積子と立子である、というのは面白かった。
いや、ちょっとどうなのよって気もするけど。
いま読んだら当時とは違う感想を持てそうな気もします)

『ニッポニアニッポン』阿部和重
ひきこもりで自意識過剰な少年のお話し。
最近、小説内にネットの掲示板ぽい描写を引用するの多いけど
そこに読む価値があるのか疑問。
「要約すると」とか、「読み飛ばしてください」とか、言えないのか。
ああいうつまらない書き込み合戦を書くのが好きなのか?
わからない。

(当時の私、よっぽど掲示板風なものにイラッとしたのでしょうかね。
 そこそこ面白く読んだ記憶は残っているけど、
 イラッとした記憶はないから、メモで文句言って気が済んだのでしょうか)

『13』古川日出男
一度読んで、なんか合わないなと放置していた本。
『ベルカ吠えないのか?』がすごく面白かったので、
こちらも改めて再読。
時間をかけて読み込むと、楽しいと思えた。

『アビシニアン』古川日出男
猫の表紙が可愛いなと思っていたので、読みました。
ベルカの方が名作だな。猫好きとしては悔しい。
猫娘のお姉さんのマユコさんの方が心配だ。

『卍』谷崎潤一郎
夫婦そろって美女の虜になるというあらすじだけ知っていた。
夫が取り込まれるのが後半で遅すぎる感があるのと、
さすがにそんなに瞬殺されないだろうと思う。
『春琴抄』の方が良いと思うけれど、大阪弁の語りは面白かった。

(書かれたのは1928年、昭和の一桁ですね。
 当時の上流階級のお嬢様で新妻の園子による独白という体裁。
 ちなみに谷崎潤一郎は東京の人で、関東大震災をきっかけに関西に移住し、
 関西弁の美しさに気付いたとかなんとか。
 谷崎潤一郎作品は、この頃よりさらに金欠だった大学時代に
 青空文庫で『痴人の愛』だの『春琴抄』だのを読んだ思い出が)

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