思惟石

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【読書メモ】2007年5月〜8月 ③

2018-04-12 14:28:09 | 【読書メモ】2007年
<2007年5月~8月 ③>
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。

『ジャージの二人』長嶋有
(メモ無し。良い歳してジャージを着たダメ父子の話し。
 という設定だけ覚えている!
 と自慢げに書きましたが、タイトル=設定ですもんね。
 他の設定はまったく覚えていない…)


『九マイルは遠すぎる』ハリイ・ケメルマン
「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない。
まして雨の中となるとなおさらだ」
というたった一言から推理を展開する有名すぎる短編。
こういう論理遊びは好きだ。
(これは好きですし、ちゃんと覚えています。
 歩いたとしたらバスや電車のない夜中、
 町から外ではなく外から町、とか、どんどん推論していくの、楽しい)


『4時のオヤツ』杉浦日向子
(メモ無し。学生の頃から杉浦日向子は大好きです。
 全著作を持っているので、まあ、書く事もなかったのかな。
 この頃は司馬遼太郎も読んだことなく、私の中の江戸は
 100%日向子先生で構成されていました)


『グレート・ギャツビー』F・スコット・フィッツジェラルド/村上春樹訳
村上訳だったからか、大人になったからか、凄く面白く読めた。
(学生の頃に『華麗なるギャツビー』を読んで、ピンと来なかったのですが
 村上版が出ると知り、購読。たのしかった。
 ちなみに『The Great Gatsby』は邦訳が多数刊行されていて
 誰の訳で読んだか定かでない。多分、野崎孝版だと思う。
 さらに余談ですが、訳者は発行年度順に、大貫三郎(1957)、
 野崎孝(1957)、佐藤亮一(1974)、 橋本福夫(1974)、
 守屋陽一(1978)、村上春樹(2006)、小川高義(2009)
 だそうです。多すぎ!)


『花宵道中』宮木あや子
杉浦日向子とは違う、リアルな吉原事情にビックリした。
(長らく松井今朝子と混同してたアレです)


『沈黙博物館』小川洋子
形見の博物館を作るという設定も良かったけれど、
舞台となる小さな町がとても魅力的だった。
壁に耳を入れて大人か子どもか見分けるというのは
本当にあったことだろうか、ひとつひとつのエピソードに
凄く惹かれました。
(好きな作家って、まとめ読みしたくなるタイプと、
 定期的に味わいたくなるタイプってありますよね。
 この作家さんは、後者)


『夏の約束』藤野千夜
キャンプに行こうという約束を果たそうとするニューハーフの
たま代と、仲良しグループじゃあるまいし的な距離感で
程よく付き合っていて、全然アクティブでない仲間たち。
なんでそんなにキャンプに行きたがったか、とか、
もう少しおもしろい仕掛けがあっても良かったんではないかと思う。
芥川賞作品って、言われなきゃ分からない。読みやすいけれども。
(第122回(1999年下期)芥川賞受賞作だそうです。
 ビックリするくらい記憶にないのですが、
 多分、泥酔してずっこけて頭でも打ったのでしょう)

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