思惟石

懈怠石のパスワード忘れたので改めて開設しました。

【読書メモ】2007年4月

2018-04-04 11:42:31 | 【読書メモ】2007年
ちょうど11年前です。
あの頃は私も若かった…。
新入社員ではなかったけれど、
まだフレッシュマンと言って差支えない年次と
初々しさでありました。

仕事も半人前だから時間がかかるし、
今みたいに働き方改革が~とか無かったので
めちゃくちゃ働いてたなあ。
読書する時間なんてなかったんじゃないかな。

と思って見返してみると、
今より良いペースで読んでる気がします。
若さということか?

それはさておき、
【2007年4月 読書メモ】

『テロリストのパラソル』藤原伊織
主人公のハードボイルドっぷりが良かった。会話がうまい。
本物のアル中はあんなにカッコよくないという人がいるけど、
アル中のリアリズムを求めるなら読まなきゃ良いと思う。
ガダラの豚だってアル中が頑張ってるし。

(補足ですが『ガダラの豚』はこの時点で既読ですね。
 案の定、記憶を失くした私は、ちょうど10年後に再読します。
 我ながらすごいぽんこつ感)

『オタクの迷い道』岡田斗司夫
オタキングの初期エッセー。
ちょっと時代を感じるけれど(1999年初版)、
オタクって人種は面白いなあ(一定の距離を保ちつつ)と思える。

『阿修羅ガール』舞城王太郎
面白いとは思うけれど、セカイ系ってわからない。

『web進化論』梅田望夫(もちお)
チープ革命と丁寧っぽく説明されても、わからないものはわからない。

『からくりからくさ』梨木香歩
人形を、りかちゃんではなくりかさんと呼ぶということと、
「よきこときく」から名前を取ったことを無駄に語らない感じが素敵。

『沖で待つ』絲山秋子
死んだ同僚のしゃっくりが止まらないってのが良かった。
あと、必死で隠してたのが恥ずかしいポエムだってのも良かった。
ところで『勤労感謝の日』のガテン系OLはリアルなんだろうか。
作者も住宅機器メーカーに勤めていた人らしいけど、
そんなに厳しい会社だったのかな。

(補足ですが、芥川賞受賞時の評で
 「職場の生き生きとした記述」「仕事の現場感覚」
 等が評価されていたようです。
 社会人3年目の私にはピンと来なかったようですが)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【読書メモ】000 | トップ | 【読書メモ】2007年5月~8月 ① »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

【読書メモ】2007年」カテゴリの最新記事