思惟石

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柚月裕子『最後の証人』

2021-01-21 10:04:18 | 日記
柚月裕子『最後の証人』。
検事から弁護士に転身した佐方貞人が主人公の
いわゆるリーガルサスペンスです。

裁判が進行する「現在」の様子と、
事件の発端となった「過去」が交互に語られる構造。

前半は、ちょっとわかりやすすぎじゃないの〜、
と思って読んでましたが、そんなことはなかった。
みくびってましたすみません。

賞をとってないのが不思議なレベルの良作だと思う。
『盤上の向日葵』より良いと思う。
この後に出版された、佐方の検事時代を描いた短編集
『検事の本懐』で大藪春彦賞受賞だそうです。
<佐方貞人>シリーズ、読んでみようっと。

タイトルや構成からは小泉喜美子『弁護側の証人』の
オマージュっぽい印象を受けたのですが、どうでしょうね。
『弁護側の証人』は1963年の作品。
ミステリや叙述の名作が勢揃いしている現代においては
必読古典とは言えない内容ですが、
好きな人も多いみたいです。

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