思惟石

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麻耶雄嵩『隻眼の少女』星ひとつ!!!

2021-06-22 09:50:54 | 日記
麻耶雄嵩(まやゆたか)『隻眼の少女』
第64回日本推理作家協会賞(2011)、
第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。
あらすごい。

と言いつつ、トータルの感想は星ひとつ!!!
お見事!!!

最終的な読了感は「一本取られたな〜」となる。
それだけを求めるなら良いと思う。

けどね、
「読書時間」の観点で、とにかく苦痛の出来。
『イニシエーションラブ』かよ!!!

特に前半が苦痛。
ぶっちゃけてしまうと、全体構成が
ミステリとしてのヒントが無いというか
ヒントを信用できない仕立てになっています。
そしてそれはなんとなく、前提としてわかってるんだけど。
だったら、さっさと後半に行けば良いのに、無駄に長い。
あと、設定がいろいろとダサい。
主人公の意味無し衣装とか、
最後に意味ある風に語るけど、無いよ、意味。
ダサい。

あと表紙もダサい(実写版)。

ちなみに本格推理作家協会賞は『折れた竜骨』とダブル受賞。
どちらも、ミステリの「大仕掛け」として見たら
悪くない作品なのかもしれないし
ミステリ関連の賞に値いするのかもしれないけれど、
読者に対して誠実じゃないっていうか、
読書時間そのものを馬鹿にしていると思う。

この前年の『乱反射』もそいういう傾向あるし、
この2年だけ審査員やった赤川次郎がセンス古いんじゃないか?

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