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【読書メモ】2009年6月~7月 ⑥

2018-08-15 19:27:32 | 【読書メモ】2009年
<読書メモ 2009年6月~7月 ⑥>
これで2009年の6〜7月は終了です!
けっこう読んだな!
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。


『魂萌え!』桐野夏生
おもしろくて一気に読めたけど、もっと恐い話かと思ってた。

(夫が急死した未亡人・59歳・主婦の遅まきながらの成長記。
 亡き夫の愛人、成人した子どもたちとの確執や同居問題&相続問題、
 自分の恋愛と失恋、今更の世間の荒波……。
 まあ、新聞連載なので、怒涛の展開に継ぐ展開です。
 この作者の作品は『柔らかな頬』『OUT』を読んでいたので
 人間の一番ドロッとしたとこにとことん潜っていく作風だと思っており。
 『魂萌え!』は、この人にしてみたら「普通」の「どこにでもある」
 人間模様だったと思いました。
 いや、ぜんぜん「普通」じゃないし、「どこにでも」あったら困る内容だけど)



『エスケイプ/アブセント』絲山 秋子
エスケイプだけで良かったのでは。
この作者の中ではこれが一番いい。

(えらそうなこと言ってますが、
 この頃、結構、絲山秋子にハマってました。
 『エスケイプ』は活動家崩れの40歳・正臣の一人称による中篇。
 『アブセント』は正臣の双子の弟・和臣による短編です)


『まひるの月を追いかけて』恩田陸
あんまおもしろくなかった。

(北村薫とおーなり由子のコンビでつくった
 ほっこり可愛い感じの本の続編っぽいよね!
 (『月の砂漠をさばさばと』は名作ですよ)
 残念ながらこちらは恩田陸のモヤモヤ系ミステリーです。
 始まりは、失踪した義兄を探しに奈良へ旅立つ妹と、兄の恋人。
 あっという間にストーリーがフシギなことになり、
 終わりも不思議なことになります。あまり覚えてないけど)


『欠陥住宅物語』斎藤綾子
欠陥住宅は中盤以降にならないと出てこないんですが、
これはこれでおもしろいかと。ちょっと家族の愚痴が多いが。


『ペンギンの憂鬱』アンドレイ・クルコフ
ペンギン超かわいい。ソーニャもかわいい。
「窓からなにが見える?」「ふゆ!」って、かわいい。

(売れない作家と憂鬱症のペンギンと、幼い女の子がちょこっと、
 のお話しです。ソ連崩壊後のウクライナ首都キエフが舞台。
 なにはともあれ、読んでほしい佳作)

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