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思惟石

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グレイヴディッガー

2015-08-28 10:46:41 | 日記
会社のリサイクル本棚で
高野和明「グレイヴディッガー」をゲットしたのは約半年前…。

お?始祖鳥記の人?と思ってゲットしたら違ったのです。
それは飯嶋和一だ。
一文字しか合ってないぜ私。
安定のポンコツだぜ私。

まあ、表紙のデザイン見た時点で「違うな」と
うすうす感づいていたけどね!言い訳!
(ちなみに「グレイヴディッガー」は講談社文庫版
ひと昔前の海外B級ミステリ並のダサさです)

そんなわけでデスクで所謂「積読」となっていたのですが
ようやくボッシュシリーズがひと段落ついたので
積読消化にとりかかったのです。

ていか、ボッシュ、4ヵ月もかかったぜ…。
それはまた今度。

「グレイヴディッガー」おもしろかった。
作中時間約12時間の、スピード感あふれる逃走ミステリーです。
一気読みしたくなる展開と爽快感。
主人公がとにかくいいんですよね。
小悪党なのに、
こどもの夢を踏みつぶすようなちんけな詐欺を後悔したり、
命がけの逃走中なのに美人女医にマメに電話かけたり。
そうそう、最終的に女医にお金を借りるというオチもすごく良かった。
500円。

あとスタートとゴールがきっちり設定されてるので
東京都内でのリアル双六感も楽しかったです。
北区赤羽から大田区六郷までを電車やら船やらモノレールやら。
進まないーっ!と思うと一気に進んで3マス戻る!おい!
みたいなゲーム感覚というか。楽しい。

犯人の動機と犯行の猟奇性に乖離がある気がしましたが、
(そういう動機で、ここまで手が込んだことするー?
 準備も実行も超大変だよ?という)
エンタメ小説としては本当に面白いし一気に読めます。

この作者、寡聞にして知らなかったので
他の作品も読んでみようかな。
と思って調べたら直木賞候補にあがってたよ。
無知ですみません。ははは。

しかし候補作の「ジェノサイド」は賛否両論なのですね。
政治的思想がからむ話って、苦手なんだよなあ。
あと子どもが痛い目に遭う話しも。
他の作品を読むことにしましょう。

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