思惟石

懈怠石のパスワード忘れたので改めて開設しました。

映画的小説の話し。

2015-08-28 12:34:06 | 日記
グレイヴディッガーでふと気づきましたけど、
脚本家出身で小説を書いている人、結構いるんですね。
といっても読んだのは下川博と秦健日子(たけひこ)
くらいでしょうか。

下川博「弩(ど)」はおもしろかったです。
石弓が出てこないなあとは思ったけど。
南北朝時代の貧しい農村の村人が主役で、
情報も教育も娯楽もない時代の
無知な村民たちやその苦労やあがきが良く書けていて
小説としてとても面白い作品でした。

秦健日子の「推理小説」は酷い出来でした。
そういう意味でおもしろかったです。
これをよく映像化しようと思ったな。と失礼なこと考えましたが、
ドラマの「アンフェア」はヒット作なんだねよかったね。
ちなみに解説にいいこと書いてあって、
野心的にジャンル名をタイトルにしている作品は難しい、と。
ホントです。
この内容でこのタイトルをつける勇気。
そういう意味でおもしろい作品でした。

あ、悪口書きたいわけじゃなかった。

そしてこの二人は主題ではないのです。

高野和明「グレイヴディッガー」を読んで
すごく映像的で映画的な小説だなあと思ったんです。
で、脚本家出身だからかな、と思ったのだけど
わたしが読んだ脚本家出身のふたりは、そうでもないなと。

むしろ和田竜とか福井晴敏とかが近いイメージか?
あ、もしや「映画好き小説家」という括りでしょうか。
そうか。それだ。
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