思惟石

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『旅の絵日記』 親戚の気持ちでどうぞ。

2023-09-06 15:24:20 | 日記
『旅の絵日記』
和田誠/平野レミ


和田誠といえば
10代のころは星新一。
20代のころは『お楽しみはこれからだ』。
30代のころは丸谷才一のエッセイでした。
あと村上春樹の『村上ソングズ』『ポートレイト・イン・ジャズ』ね。

というか、表紙買いも相当しました。
ジェローム『ボートの三人男』
レックス・スタウトの<ネロ・ウルフ>シリーズ(絶版で買えなかった)。

そう、私は和田誠のことが結構好きだったのだ。
しかし配偶者が平野レミだということは長らく知らなかった。
ブロッコリーを起立させる人…?
なんで…?

と思ってwikiなどを読んだ今なら、
レミさんの本業がシャンソン歌手だったことや
和田さんからアプローチして出会って10日で結婚を
決めたことまで知っている。
それはそれで、知りすぎたぜ…。

家庭事情まで知ると、
今度は勝手に親戚並みの愛着まで抱いてしまって、
なんというか申し訳なくなります。

もうね、申し訳ないついでというか、
なんなら家族旅行に私も便乗させて頂きますね、という状態である。
というわけで『旅の絵日記』です。
和田一家の欧州旅行記です。

レミさんが紀行文というか旅日記を書いて、
和田さんが挿絵や補足を描く。
たまに息子の絵や日記が入る(息子さんは中2と小4)。

現地在住のカメラマン兼通訳の人が同行しているけれど、
本に添えられているのはほぼ和田さんのイラスト。
ラフスケッチも、結構描き込んだなあっていう作品も。
どれも良い味。
たまに息子さんの絵があるのだけれど、
ん?これは和田さん?と思うくらい上手いんですよこれが。

どちらの息子さんも、絵がお上手なのね〜。
お父さんに似たのかしらね〜。
マジで親戚一家の旅行日記を見ている気分である。
(そんな自分がやばいとは思っている)

パリからスタートして、レンタカーで陸路スペインへ
さらに北上してピレネー超え(ハンニバルルート!)して
イタリアへ。
夏休みを使った25日間の旅。

出版前提の企画旅行ではあるけれど、
行き当たりばったりで楽しそう(ハードでもある)な旅程です。

こんな自由な旅がしたいなあと思う。

しかし才能溢れる一家だな!とも思う。
コメント
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