思惟石

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『名画と読むイエス・キリストの物語』 がんばれイエス

2023-09-05 13:51:31 | 日記
『名画と読むイエス・キリストの物語』
中野京子

いつもの名画の紹介本というよりも、
中野さんが書くイエス・キリストの生涯に
名画の挿絵がついている、という感じの一冊です。

とはいえもちろん、読みやすいしおもしろい。

なんでいきなりイエスの話を読んでいるかというと、
夏休みでドーミーインに一泊したからです。
何言ってんだって感じですが、
ドーミーインといえば風呂上がりの漫画とアイスじゃないですか。

で、『聖☆おにいさん』をちょっと読んだのです。
イエスとブッダが立川でバカンスしてる漫画ね。
めちゃくちゃおもしろかった笑
漫画内のヨハネの一人称が
『主(イエス)に愛された弟子』で、もうダメだ。
マッサージ機の上で笑ってしまった(揉みが甘くなる)。

結構ハイコンテキストギャグが多い漫画なので、
イエスと使徒の物語をもうちょっと知りたいと思って
こちらの文庫を読み直した次第。
本を読む順番として間違っている気がしないでもないけど。

そんなこんなで読んだ『イエス・キリストの物語』ですが、
イエスの生涯って、どう読んでも切ないよなあ。

イエスの裁判では、
地元の祭司や学者どころか地元民にまで有罪を求められてしまう。
ローマ帝国から派遣されている総督ピラト(外部勢力)側は
無罪を求めていたという図式も、なんだかなあ、となる。
(『巨匠とマルガリータ』の作中作では、ピラトの苦悩が描かれている。
 総督も大変なお仕事である)

民衆がイエスを「伝説のユダヤの王」と信じて熱狂した後に
「戦争で征服者に勝てるパワー」を勝手に求め
「思ってたんと違〜う!!」と勝手に失望する、という話しは
めちゃくちゃ納得度が高い。
なんかイエスがかわいそう。

と、一通り読んだあとで再び『聖☆おにいさん』を読み直しました。
ペテロとアンデレ兄弟がウェーイ系になってて(そう来たか!)
また笑ってしまった。
コメント
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