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【読書メモ】2016年2月 ④ 村上春樹

2022-04-13 18:44:12 | 【読書メモ】2016年
<読書メモ 2016年2月 ④>
カッコ内は、2022年現在の補足コメントです。


『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』村上春樹
久しぶりに文庫を買って読んだ。
やっぱりいいですよね春樹!
読んでいる間に沸き上る幸福感。小確幸。

結局、沙羅とはどうなるのだろうか。
ちょっと気になる。
つくるには幸せになっていただきたい。

高校時代の4人の友人は再登場すると思ってなかった
というか、人生が詳細に描かれるタイプと思っていなかったし、
前半ではこれっぽっちも期待していなかった。
読み進めるにつれて、それぞれがそれぞれに
いろんなものを失って抱えて大人になってしまったんだな、
という事実がしみじみと沁みた。

(『1Q84』の次、2013年刊行された、村上春樹13冊目の長編作品。
 え?意外と少なくない?
 まあでも、短編集とかルポとかあるから、妥当なのかな。
 初版30万部、発売後7日で100万部突破というモンスターです。
 私は通勤読書人なので、文庫で買いましたが。

 高校時代の友人4人は、名前に「色」が入っていて
 自分だけ「色」がない疎外感。
 ある日突然、理由もわからず絶好されてしまう衝撃。
 それはさておき、「駅をつくる」という仕事への愛着。
 36歳にもなって恋愛が下手すぎるけれど(お約束!)、
 彼女の言葉を真摯に受け止めて過去へ会いに行く素直さ。
 いいよね!ハルキだよね!好き!!!)
コメント
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