『夜と霧』
ヴィクトール・E・フランクル
池田香代子
原文のドイツ語タイトル
『ある心理学者、強制収容所を体験する』
が内容をよく表しています。
私は邦訳タイトルが好きだけど。
ぐうの音も出ない「ザ☆名著」。
結構有名な本なので、
今まで読んでなかったのが悔やまれます。
星5つというか、人類の必読書!!
読売新聞のアンケート
「読者の選ぶ21世紀に伝えるあの一冊」(2000)
では世界の名著部門の第3位!
なんで1位じゃないのよ!!
(と思ったら1位は『アンネの日記』だ。
確かに、まずはそっちを読む方がいい。
ただ、2位は『論語』だ。
それよりは先にこっち読もうね!)
で、私が読んだのは“新訳”ではなく、“新版”です。
初版は終戦後間もなく(1947)出版されたのですが、
作者のフランクルその人が後に改訂(1977)したものの
日本語訳です。
初版の邦訳は霜山徳爾氏の訳で、1956年に日本刊行。
著者のフランクルはユダヤ人で精神分析学者で医者。
1942年に強制収容所に連行されて、
45年の終戦まで生きのびた人です。
心理学者としての視点から
被収容者の心理を冷静に描いているけれど、
やはり、事例として、自身や近しい人々のエピソードも
挙げられていて、胸が締め付けられる。
とはいえ著者は絶望しながら書いているわけではなくて、
人の精神性を信じている彼独自のスタンスを感じる。
強く優しい人だと思います。
いわゆる「強制収容所の実態」とか
歴史的俯瞰資料ではないので、
前知識の差で読んでもピンと来ない人もいるかもしれません。
でもね、みんな読んだ方がいいと思う。
ヴィクトール・E・フランクル
池田香代子
原文のドイツ語タイトル
『ある心理学者、強制収容所を体験する』
が内容をよく表しています。
私は邦訳タイトルが好きだけど。
ぐうの音も出ない「ザ☆名著」。
結構有名な本なので、
今まで読んでなかったのが悔やまれます。
星5つというか、人類の必読書!!
読売新聞のアンケート
「読者の選ぶ21世紀に伝えるあの一冊」(2000)
では世界の名著部門の第3位!
なんで1位じゃないのよ!!
(と思ったら1位は『アンネの日記』だ。
確かに、まずはそっちを読む方がいい。
ただ、2位は『論語』だ。
それよりは先にこっち読もうね!)
で、私が読んだのは“新訳”ではなく、“新版”です。
初版は終戦後間もなく(1947)出版されたのですが、
作者のフランクルその人が後に改訂(1977)したものの
日本語訳です。
初版の邦訳は霜山徳爾氏の訳で、1956年に日本刊行。
著者のフランクルはユダヤ人で精神分析学者で医者。
1942年に強制収容所に連行されて、
45年の終戦まで生きのびた人です。
心理学者としての視点から
被収容者の心理を冷静に描いているけれど、
やはり、事例として、自身や近しい人々のエピソードも
挙げられていて、胸が締め付けられる。
とはいえ著者は絶望しながら書いているわけではなくて、
人の精神性を信じている彼独自のスタンスを感じる。
強く優しい人だと思います。
いわゆる「強制収容所の実態」とか
歴史的俯瞰資料ではないので、
前知識の差で読んでもピンと来ない人もいるかもしれません。
でもね、みんな読んだ方がいいと思う。