午前中、誕生日会でのお話と工作のあと、
「引きこもる人」について、
「支援の働きかけは、いつ引きこもる人に届くのだろうか」ということに対しても、支援している人に響く、こんなことばもありました。
迷いや失望から発せられる親のことばについては、
つなぎのことばのあとの、隠れた肯定的なことばを「聴く」、というところ、
茨木市の「子ども・若者支援の取り組み」というフォーラムに参加してきました。
最初に、
日本福祉大学名誉教授 竹中哲夫さんの基調講演がありましたが、
「支援する」ということに対し、
たくさんの気づきや確認ができました。
「引きこもる人」について、
「人それぞれの多様な生きる状態を尊重する立場に立つならば、長年引きこもる人の生き方も人生を送る一つのあり方として、尊重しなければならない」として、
①社会参加の希望のある人には、ゆっくりと社会参加の道を歩む支援を行い、
②社会参加と引きこもる生活の間で葛藤している人には、その道にふさわしい(どちらの道も選択できる)柔軟な支援を行い、
③当面社会参加の希望のない人には、その人が納得し安心できる生き方を共に考え気長に支援を行う、必要がある。
④支援関係者は、引きこもる人の多様な状態を踏まえて、支援関係者・引きこもる人・家族との相互理解・同意・協力関係を築き、長期的視点から多面的で当事者それぞれに届く支援を進める必要がある。
一言にまとめると、「当事者によって異なる多様なニーズに、できるだけ対応した柔軟な支援を目指す」ということ。
とまとめられていることに、ただただ感動しました。
資料は、46ページにも渡り、
文章はわかりやすく図表化され、
ていねいに説明してくださいました。
一部ですが、こんな感じです。
「支援の働きかけは、いつ引きこもる人に届くのだろうか」ということに対しても、支援している人に響く、こんなことばもありました。
迷いや失望から発せられる親のことばについては、
「二重傾聴」という対話手法を教えていただきました。
つなぎのことばのあとの、隠れた肯定的なことばを「聴く」、というところ、
とても納得がいきました。
講演のあとの、
茨木市の取り組み、
「支援すること」をどうとらえるか、というディスカッションも、
とても有意義な時間でした。
1日相談につきあって、
声がかすれてしまった支援者に、
支援を受けている人が、
「私が言うのもなんですが、大丈夫ですか?ムリしないでくださいね」と声をかけた、というエピソードに、
支援者と支援を受ける人との関係性が感じられて、心があったかくなりました。
「つながりを持つ」ことが大切なんだなあと感じたフォーラムでした。
さて、この大きなお土産を、どう阪南に持って帰ろうか。