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大火で最愛のお袖を失ってから5年。前作で盟友・篠崎弥左衛門と再会した瓢六は、再び悪に立ち向かう。「あくじゃれ」シリーズ第5弾。
織姫
ちょぼくれ
恋雪夜
於玉ヶ池の幽霊
化けの皮
破落戸
熊の仇討 計7編の短編連作
お袖の面影を忘れられない一方、惹かれ合う瓢六と奈緒。二人の恋の進展と、前作から引き続く、老中・水野越前守を後ろ盾に悪行を働く南町奉行の「妖怪」こと鳥居甲斐守と、水野の手下・青山組との闘いについに終止符が打たれる。
悲惨なシーンも物語の進行上拭えないが、諸田氏ならではの人間描写が生き生きと描かれている。
シリーズの終焉的な終わり方が気になるが、新たなるステージへ向けての第一シーズン終了と思えば、次回作が楽しみだ。
お詫び 申し訳ありません。多忙につき、項毎のあらすじは、割愛させていただきます。
主要登場人物
瓢六(六兵衛)...長崎の古物商・綺羅屋の息子、元長崎の地役人、弥左衛門の相棒
奈緒...阿部正寧家・奥女中
篠崎弥左衛門...北町奉行所定町廻り同心
源次...岡っ引き、弥左衛門の手下
菅野一之助...北町奉行所吟味方与力
篠崎八重...弥左衛門の後添え、後藤忠右衛門の三女
篠崎弥太郎...弥左衛門の嫡男
勝小吉...小普請組旗本の隠居
勝麟太郎(後の海舟)...小吉の嫡男、小普請組旗本
阿部正寧(不浄斎)...備後国福山藩主・第六代藩主、隠居
※お袖...辰巳芸者、瓢六の情婦
※は故人
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