2016年9月発行
人形遣いの月草と、姫様人形お華の迷コンビが江戸の事件を快刀乱麻!
序
まことの華姫
十人いた
西国からの客
夢買い
昔から来た死
終 短編連作
江戸両国の見世物小屋では、人形遣いの芸人・月草と、相方の木偶の姫様人形・お華が大人気になっていた。
その芸は、月草がひとり二役で、話芸を繰り広げるだけではなく、お華は、単なる人形ではなく。「まことの華姫」の異名を持つ程に、真実を言い当てると、もっぱらの評判を呼んでいた。
なぜなら、お華の目は、真の井戸から真の井戸から引き上げられた、水を固めたような玉で創られていたのだ。
まことの華姫
姉の死は、実の父が原因かもしれないと疑う、小屋一帯の地回りの娘・お夏。
十人いた
七年前の大火事で幼な子を失い、諦めきれずに我が子を捜し続ける夫婦に、突然十人の子どもが名乗りを上げる。
西国からの客
行方知れずとなった親友かつ義兄を捜しにはるばる西国からやってきた若旦那。
夢買い
華姫が「真」を話すと聞き付け、それ盗み出そうとする者あり、安い木戸賃で小屋に入り、「真」を語らせようとする者あり。
昔から来た死
火事で傷を負い人形師を続けられなくなったがために、添えなくなった元許嫁のお路が夫殺しの嫌疑が掛っていることを知った月草だったが。
「うーむ」。どうにも畠中恵さん“らしからぬ”作品に感じた。結局お華(華姫)はただの木偶人形なのか…。
釈然としない。個人的な独断ではあるが、ちょっと「違うかな」感が拭えず、物語に入り込めなかった。
畠中氏は、ファンタジーを得意としているのだから、この作品もいっそ、華姫をファンタジー仕立てにしてくださった方が、分かり易かったような気がする。
ただし、飽くまでも、個人的感想であって、嗜好の相違だろう。因に、畠中氏の作品で一番好きなシリーズは、「まんまこと」。作品としては、「こころげそう」である。
主要登場人物
お華…真の井戸から引き上げた水を固めたような玉の目を持つ、木偶の姫様人形
月草…腹話術の人形遣い(元は西国の人形師)
山越…両国の地回りの頭、小屋主
お夏…山越の娘
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人形遣いの月草と、姫様人形お華の迷コンビが江戸の事件を快刀乱麻!
序
まことの華姫
十人いた
西国からの客
夢買い
昔から来た死
終 短編連作
江戸両国の見世物小屋では、人形遣いの芸人・月草と、相方の木偶の姫様人形・お華が大人気になっていた。
その芸は、月草がひとり二役で、話芸を繰り広げるだけではなく、お華は、単なる人形ではなく。「まことの華姫」の異名を持つ程に、真実を言い当てると、もっぱらの評判を呼んでいた。
なぜなら、お華の目は、真の井戸から真の井戸から引き上げられた、水を固めたような玉で創られていたのだ。
まことの華姫
姉の死は、実の父が原因かもしれないと疑う、小屋一帯の地回りの娘・お夏。
十人いた
七年前の大火事で幼な子を失い、諦めきれずに我が子を捜し続ける夫婦に、突然十人の子どもが名乗りを上げる。
西国からの客
行方知れずとなった親友かつ義兄を捜しにはるばる西国からやってきた若旦那。
夢買い
華姫が「真」を話すと聞き付け、それ盗み出そうとする者あり、安い木戸賃で小屋に入り、「真」を語らせようとする者あり。
昔から来た死
火事で傷を負い人形師を続けられなくなったがために、添えなくなった元許嫁のお路が夫殺しの嫌疑が掛っていることを知った月草だったが。
「うーむ」。どうにも畠中恵さん“らしからぬ”作品に感じた。結局お華(華姫)はただの木偶人形なのか…。
釈然としない。個人的な独断ではあるが、ちょっと「違うかな」感が拭えず、物語に入り込めなかった。
畠中氏は、ファンタジーを得意としているのだから、この作品もいっそ、華姫をファンタジー仕立てにしてくださった方が、分かり易かったような気がする。
ただし、飽くまでも、個人的感想であって、嗜好の相違だろう。因に、畠中氏の作品で一番好きなシリーズは、「まんまこと」。作品としては、「こころげそう」である。
主要登場人物
お華…真の井戸から引き上げた水を固めたような玉の目を持つ、木偶の姫様人形
月草…腹話術の人形遣い(元は西国の人形師)
山越…両国の地回りの頭、小屋主
お夏…山越の娘
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