うてん通の可笑白草紙

江戸時代。日本語にはこんな素敵な表現が合った。知らなかった言葉や切ない思いが満載の時代小説です。

荒神絵巻

2015年02月24日 | 宮部みゆき
宮部みゆき/こうの史代

 2014年8月発行

 宮部みゆき著「荒神(こうじん)」の新聞連載時の挿絵を描いた、漫画家・こうの史代の挿絵403点を、オールカラーで完全収録。

一、雪間
二、達之助
三、朱音
四、由良
五、奈津
六、圓秀
七、秤屋
八、朧影
九、やじ
一〇、蓑吉
一一、半之丈
一二、化身
一三、宗栄
一四、直弥
一五、太一郎
一六、源一
一七、土御門
一八、明念和尚
一九、弾正
二〇、百足
二一、霞の底
二二、荒神
二三、風光る 長編

 大平良山、小平良山を挟んで反目を続ける永津野藩と香山藩。そんなある夜、一夜にして香山藩本庄村の村民が消える。
 唯一の生き残りである蓑吉は、永津野藩名賀村の朱音の元で匿われるが、この出来事を巡り次第に明らかになる山に住まう化物の存在。
 御家騒動、奇異な風土病など様々な事情の交錯する中、その化物の正体とは、対峙していく面々が背負った宿命とは。
 元禄太平の世の半ば、一夜にして壊滅状態となった東北の小藩の山村の謎を追う、宮部みゆきの長編ミステリー時代小説が、絵巻となって再登場。

 実は、「荒神」を読んだ折り、難しさに難読したのだが、これなら挿絵を見れば分かるだろうと思ったのは間違い。やはり文章を読まなくては理解出来ず、再度難読。
 挿絵は大変可愛らしく、興味をそそる。







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