ムラサキケマンは春になると、河川敷の樹林や山の麓などで、半日陰の
やや湿った場所に生えるケシ科の越年草です。
和名は紫華鬘で、「華鬘」とは仏殿の欄間などの装飾具の一種です。
全体は柔らかく、傷をつけると少し悪臭がします。
花は紅紫色ですが、まれに白色の変種も見られます。先端は唇形で後部に
長い距を持ち、この中に蜜を溜めています。
全草が有毒で、誤食すると嘔吐、眠気、呼吸麻痺、心臓麻痺などの中毒症状が
表れ、死に至ることがあります。
尚、ウスバシロチョウの幼虫は、この草を食草としていますが、当然ながら
そのウスバシロチョウも有毒です。
ムラサキケマン <ケシ科 ケマン属>
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