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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

多摩地区の誇り「マンシュウぎょうざ」 立川『満北亭』

2021年02月12日 | 餃子
緊急事態宣言下ゆえ、【近所の飲食店を巡る】シリーズ。 ※ただし、近所=徒歩60分圏内
今回は、自宅から徒歩45分の場所にある、『満北亭』砂川九番店を紹介する。

中華食堂『満北亭』(まんほくてい)さんの創業は1970(昭和45)年。その後、東京都下の多摩地区を中心に支店展開。
かつては立川駅のすぐ近く、現在の伊勢丹がある場所の裏あたりにも支店があった。
近年は新規開店がなく、逆に玉川上水店と小平店が閉店し、現存する店舗は東京都下に5、山梨に2の計7店。
個人店を愛する私ではあるが、チェーンとはいえそれほどメジャーではなさそうだし、
なにより餃子好きとしては、ちょっと応援したくなるグループなのである。

砂川九番店には駐車場があり、そこには「満北亭」だけでなく、お店自慢の「マンシュウぎょうざ」の文字も躍っている。
なので、そちらが店名だと思っていた客は多い。私もそのひとりなので、ブログタイトルにも使わせてもらった。
ただ、同じく東京の西方面や埼玉で支店展開している、『ぎょうざの満洲』グループとはまったく無関係である。
それでも、「マンシュウぎょうざ」の商品名を、近年「肉餃子」「野菜餃子」の2種に変更。
一部店舗を除き、店の看板からも「マンシュウぎょうざ」の文字を消した。ぎょうざの満洲に配慮したのかな。
とはいえ、開業した昭和40年代当時はおそらく、「餃子=中国・満州から持ち込まれた料理」という印象が強かったため、
味噌ラーメンのお店が、屋号に「サッポロ」とつけるように、満北亭も「マンシュウ」を名乗ったのではないか。
そもそも、餃子自体の味が違うし、サイズも満北亭の方が、ぎょうざの満洲より2倍くらい大きい
要するに満北亭は、創業が6年早かった、ぎょうざの満洲をマネしたわけではないのだが、
反対に、餃子どころか、満北亭の大部分をパクったと思われるグループがあるので、後述する。

お店自慢の餃子は、商品名が変わった今でも、ジャンボサイズなのに違いはなく、
1人前は6個500円で、3個270円の半分サイズもある。少食の方なら3個でじゅうぶんではないかね。
いかんせん、自宅からは遠くしんどいので(←徒歩で行くからだ)、最近はご無沙汰していたが、
数ヶ月前、東大和市で飲んでいるうちに終バスをなくし、歩いて帰る途中、つい立ち寄ってしまった。
注文したのは「肉餃子」3個と、期間限定メニューの「魚介豚骨醤油中華そば」760円。
こちらが肉餃子。毎度のごとく、写真がヘタでわかりづらいだろうが、なかなか大きめ。


置いたレンゲとの比較で、サイズを把握していただければ幸いだ。
こちらが魚介豚骨醤油中華そば。満北亭らしさを加味した、ちょっと懐かしさを感じるテイストで、意外と美味しい。


ナルト好きとしては、2枚入っていて感動。まあたぶん、間違って2枚入っただけなのだろうが。


上記2品の他、手持ちにある満北亭の料理画像は、8年ほど前に撮った、下記のガラケー写真のみ。


今はメニューから消えた、「水餃子ラーメン」と「マンシュウぎょうざ」である。
『天下一』代々木八幡店のときにも記したが、私は餃子入りラーメンに餃子を追加するのが好きなのだ。
スープは醤油味だが、お店のウリは味噌で、塩バターも推している模様。

久しぶりに、満北亭で一杯やりたくなり、冒頭のとおり片道45分歩き、シラフで訪問。
お店の手前にある、「住宅情報館」の看板や照明が、ハデで明るいのに反し、
満北亭は異様に暗く、「臨時休業、あるいはつぶれてしまったのか!?」と一瞬心配になった(笑)。

※右上の白い看板だけ、うっすらと点灯している

「営業中」らしいので入店すると、店内には先客が数名おり、常連らしき団体の飲み客もいた。
私も負けずに「瓶ビール(大瓶)」630円を注文。つまみには肉餃子と野菜餃子3個ずつの「ハーフ&ハーフ餃子」500円と、
大好きな「豚肉ときくらげの玉子炒め」の単品680円をオーダーした。
まずはビール、そして結構なスピードでKTI(=きくらげ玉子炒め、世界で私しか使っていない略語)が登場。


680円という価格から、なんとなく覚悟していたけど、ひとり酒のツマミには量が多い!
ここのは珍しく、ニラが少し混ざっているので、「ニラ玉」のような味も楽しめてお得。


途中で卓上の白コショウを振りかけたら、米抜きチャーハンみたいな味になったよ。
しばらくすると、肉と野菜のハーフ&ハーフ餃子がやってきた。


左側が、さきほども紹介した肉餃子で、右側の、ちょっと緑色に染まっているのが野菜餃子。
なお、卓上には酢醤油、ラー油、白コショウと七味しかないので、私のように酢が苦手な方は、
店員さんに頼んで、酢抜きの醤油をもらおう。 ※わざわざ紹介することでもないので縮小版で

メニューやHPの説明によると、餃子の具材には、一度も冷凍していない国産豚肉と新鮮な国産野菜を使用し、
包む皮も、高級小麦「ナンバーワン」で作り、添加物は入っていないそうだ。

肉餃子が、たぶん昔のマンシュウぎょうざに近いタイプで、ひと口かじるとジュワッと肉汁。
野菜餃子の方はニンニク不使用で、野菜が粗目に刻んであり、シャキッとした歯応え。
味もしっかり付いており、私は最初の数個はそのまま食べ、最後に少しだけ醤油を使用した。
一応、ハシで割って中身を撮影したが、あまり見た目がよくないので、こちらも縮小版で。

なお、肉餃子には野菜、野菜餃子にも肉が、それぞれちゃんと入っている。
どちらも素晴らしい餃子だが、ニンニク好きの私としては、伝統ある肉餃子に軍配を上げたい。
いずれにせよ私個人は、立川市で一番ウマい餃子のお店は満北亭だと思っている。

途中でビールをやめて、珍しくデュワーズ使用の「ハイボール」380円に変更。


本当はウーロンハイが理想だが、焼酎は「氷彩サワー」使用の炭酸系サワーしかないのが残念。
ジャンボ餃子と、大盛のきくらげ玉子炒め、さらにアルコール類でお腹が苦しくなってきたが、
シメとして、「味噌ラーメン」660円+「バター」100円を頼んでしまった。


チャーシューやメンマでなく、モヤシやコーンなどが乗る「サッポロ式」の味噌ラーメン。
ただし、野菜には火が通っているけど、炒め時間は少なめの様子。多少焦げてるくらいが好みなのだが。
麺はサッポロ風ほど真っ黄色ではない、自家製のちぢれ麺。この日はちょい柔らかめの仕上がり。
途中で、辛味と刺激を加えるべく七味をかけたら、牛丼チェーン『松屋』の七味にそっくりだった。


味噌スープは、赤味噌主体で甘味の少ないタイプ。健康面ではともかく、バターは入れて正解。
野菜とスープを少々残し、腹十二分の状態でお会計。だいぶカロリー摂取したので、帰路も歩いたよ。

砂川九番店は、現存する満北亭では最古の店舗であり、過去だけでなく、コロナ禍の現在も客足は上々。
この日も、19時半ラストオーダーの間際に、イートイン客だけでなく、テイクアウト利用客も殺到していた。
そんな満北亭さんの人気に便乗するように、同じようなメニューに同じような屋号、
さらに、満北亭さんの店舗の間近に支店を出すという、大胆不敵なグループがある。
その店の名前は『南京亭』。やはり多摩地区を中心に店舗を展開する中華食堂で、
赤い看板や屋号の字体もそっくりだったので、私は昔、満北亭と同グループだと思っていたよ。

多摩都市モノレールの桜街道駅、東大和市の新青梅街道の店舗には、それぞれの店舗が競るように近接しており、
同様の条件だった、国立市・谷保の満北亭は、近所の南京亭に敗れ(?)、閉店してしまったそうだ。
ちなみに私は、南京亭でも食べたことがあるが、悪くない…というか結構イケるよ。
両社にどんな因縁があるのかわからないが、明らかに南京亭がケンカを売っているように見える。
いっそのこと、漫画「美味しんぼ」みたいに、料理対決で決着! をつけるのはどうかね。
もちろん、勝負は引き分けに終わり、「満北亭さん、今までごめんな」「南京亭さん、わかってくれたか」
栗田「これでお互い仲直りね」 山岡「まったく、世話のかかるふたりだよ」 富井副部長「こらーっ山岡!」と、
最後はドタバタで終わる、いつものパターンが理想なのだが…実世界では無理だろうな。
私としては、昔から知っている「マンシュウぎょうざ」の満北亭を支持するが、理想は当然、共存共栄だ。
満北亭さんにはとりあえず、私の自宅に近い(徒歩10分程度)場所に、新たな支店を作っていただきたい。

【徒歩60分圏内でメシ喰おう】シリーズ(←名称が最初と誓うぞ)、次回は高幡不動の予定。



満北亭 砂川九番店
東京都立川市幸町4-39-3
西武線東大和市駅から徒歩約12分、多摩都市モノレール砂川七番駅からも同じくらいか
JR立川駅からは徒歩約43分なので、バスに乗った方がいい
営業時間11時~24時 3月7日までは11時~20時
定休日 年中無休
※満北亭HP→http://www.manhokutei.co.jp/
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2 コメント

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Unknown (実家が東大和人)
2023-07-15 14:47:49
懐かしく読ませ頂きました。昔は新青梅街道沿いの店によく行ってました。
たまに実家に帰ることはあるのですが候補に入って無かったので今度帰った時は久々に餃子を食べようと思います。
餃子の通販もあるんですね。今は長野県在住です。
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Unknown (ブログ主)
2023-07-16 13:40:31
実家が東大和人さま
コメントありがとうございます。
ここの餃子はなかなか美味しく、
もっと評価されるべきお店だと思っております。
近年、3店舗ほど閉店してしまいましたが、
満北亭さんには頑張ってほしいものです。
返信する

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