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ああ、栄冠は三高に輝く -日大三高野球部2023-

2023年08月01日 | 高校野球
前回の高校野球ブログでは、日大三高の西東京大会・準々決勝までの4試合の短評を綴った。
今回はその続き。準決勝の試合…ではなく、まずは準々決勝の試合後から。

※準々決勝終了後の校歌斉唱

第一試合の日大三-駒大高戦の途中、私の斜め前の空いてる席に、年配の夫婦が着席した。
当日私が座っていたのはもちろん、三高ベンチがある一塁側寄り。
女性の方は、「WASEDA」のロゴ入りタオルで頭を覆っている。早大関係者か、単なるファンなのかは不明。
第一試合は、一応三高を応援していたようだが、第二試合の日大鶴ヶ丘-早稲田実業戦は、案の定早実を応援。
別にどの高校を応援しても構わないが、この夫婦が座っている一塁側は、第二試合は日鶴サイドなのである。
このような場合、第一試合終了後に、早実サイド=三塁側の空いている席に移動するべき。
旦那は静かだったが、ババア(失礼)の方は早実の優勢に拍手喝采。同じことを三高戦でやったら、私は絶対に許さない。

上記のような、甲子園の阪神サイドで巨人を応援するような非常識な客は、だいたい早実ファンである。
このとき、「にわかファンが多く、勝ち上がると球場が混むので(中略)とっとと負けてほしい」と、
早実の早期敗退を願った理由が、わかっていただけたであろうか。
高校野球でヤジを飛ばす私がいうのもおかしいが、最低限の観戦マナーは守れ!
第二試合も最後まで観戦する予定だったが、ババアが不快だし、炎天下の応援もしんどかったので、
早実3-0日鶴の時点で球場を出た。帰宅後、「日鶴逆転コールド勝ち」を知り、小躍りしたのは書くまでもない。

準決勝が行われたのは、準々決勝から4日後。平日だし早実ファンもいないし、ちょうどいい混み具合であった。
この日の相手は明大中野八王子。昨年の秋大会でも対戦し、三高が10-3でコールド勝ちしているが、
明中八打線はなかなか強力で、得点こそ3点にとどまったが、積極的なスイングで鋭い打球を飛ばしていた。
この日も、ある程度は打たれる覚悟はしていたが、さすがに初回4失点は予想できず。
エラーもあったとはいえ、エース安田の乱調に、一瞬「夏の終わり」が頭をよぎったことを、告白しておく。
その後、三高打線が2点を返し、迎えた4回表。明中八は一死一塁の場面で、次打者が一、二塁感に鋭いゴロを放つも、
セカンド古賀が好捕し、4-6-3のダブルプレイで無得点。徐々に三高ペースになっていく。
その裏の三高は、個人的に期待していた針金が、今大会初ホームランを放つと、以降の打線も繋がり逆転。
5回以降も得点を重ね、終わってみれば本塁打4本、14安打の14得点でコールド勝ち。

7月27日 準決勝 対明大中野八王子 (神宮球場)
明400000→4
三110543×→14  ※6回コールド



試合後の挨拶。校歌斉唱シーンも撮影したが、冒頭の画像とほぼ同じなので、掲載は控える。


明中八(略し方、合ってる?)を、「明正強」が校訓の日大三が撃破し、2年連続の決勝進出が決定。
準決勝第二試合は、ノーシードから勝ち上がった日大鶴ヶ丘が、シード校の早大学院を6-2で退け、
今年の西東京決勝は、5年ぶりの三高-鶴ヶ丘の日大対決となった。
ちなみに、5年前の結果は下記のとおり。 ※詳細はこちら


三高はここまで5試合だが、日鶴は他校より多い7試合を戦っており、さすがに疲労が残っていそう。
個々の能力は非凡だろうが、失礼ながら、プロが注目するような投手や打者は不在(あ、これは三高もだ)で、
普通にやれば勝てそうに思えるのだが、そんな楽な相手ではないのが日鶴である。
2年前ここで、「三高の最大の武器は、伝統や実績から生じる威圧感で、それが通用しないチームは西東京では数校」
と記したが、その数校のうちのひとつが、日大鶴ヶ丘だ。
明らかな格下校に苦戦しておきながら、三高相手だと俄然張り切り、普段以上の力を発揮し接戦に持ち込む…
そんなシーンを過去に何度も見てきたし、下馬評を覆し負かされたこともある。 ※例:2010年夏の準決勝
実際、5年前の決勝だって、試合前は楽勝の噂もあったのに、9回表まで同点だった。
今年の決勝も、簡単なゲームにはならないことを覚悟し、前日からの緊張を引きずったまま、神宮球場へ向かった。

以前も書いたように、試合中の私は基本、勝敗が決するまで撮影はしない。
なので、決勝戦で初めて押したシャッターは、下記の試合終了直後のシーンであった。


結果を先に載せてしまったが、以下で試合経過を簡単にリポート。赤字部分は、私が重視したポイントだ。
1回表、日大鶴ヶ丘の攻撃。三高の先発はエース安田で、危なげなく三者凡退。
1回裏、日大三の攻撃。日鶴も背番号3ながら実質エースの比江島が先発。こちらも三者凡退と、上々の立ち上がり。
2回表、エラーと安打で一、二塁のピンチも無得点に抑える。
2回裏、私がひいきにしている、針金の2試合連続ホームランで先制。 1-0
3回は、両チームとも3人で攻撃を終え、無得点。
4回表、日鶴の四番後藤がソロ本塁打を放ち、同点に追いつく。 1-1
4回裏、三高は針金のヒットなどで一、二塁のチャンスも得点ならず。
5回表、先頭打者がセーフティバントで出塁し、その後右中間への大飛球もあったが得点を許さず。裏の三高は三者凡退。

前半戦終了。スコアは同点だが、接戦に慣れている分、日鶴のペースといえよう。
この試合は、1時間48分という短時間で終わったのだが、それは日鶴・比江島のテンポの良い投球のお陰である。
三高打線も、間を嫌って打席を外したりしたのだが、そのたびに球審に「戻れ!」と叱られる。
さらに球審は、5回表終了時には、ベンチへ戻りかけた投手の安田にも、なにやら注意をしていた。
その注意を気にしたのか、10分間のクーリングタイムからの再開後、安田が突然乱れる。

6回表、四球、四球、安打で無死満塁。準決勝の初回は、同条件から4点奪われたが、決勝戦の安田は奮起し、
三振、三振、二ゴロに抑え、絶体絶命のピンチを無失点で切り抜ける
6回裏、二死二塁の好機に、この日本塁打と安打の針金は申告敬遠。後続倒れ無得点。
日鶴め、秘密兵器・針金との勝負を避けるとは…さてはこのブログを見てやがるな(←絶対見てない)。
7回表、3回以来の三者凡退。三高、守りから流れを作ったか。
7回裏、先頭の森山が死球で出塁。送りバントで二進のあと、古賀のタイムリーが飛び出し勝ち越し! 2-1
8回表、またまた三者凡退。場内のムードも、三高勝利に傾いてきた印象。
8回裏、安打で出塁した二宮がパスボールで二進。四番岡村が送りバントを決め、一死三塁。
昨年の浅倉もそうだが、今年も三高の四番は、デカい図体に似合わずバントが巧い(笑)。
その後、チャンスに弱い佐々木の凡退と針金の申告敬遠で、二死一、三塁となるのは予想どおり。
6回表は同様の場面で凡退した大賀だったが、今度は意地のタイムリーを放つ! 3-1
双方にとって大きな追加点であり、私の涙腺も、そろそろ緩くなってきた(恥)。
9回表、一死からヒットが出るも、安田が後続を断ち、3-1で試合終了。
日大三、2年連続19回目の優勝!


7月29日 西東京大会決勝 対日大鶴ヶ丘 (神宮球場)
鶴000100000→1
三01000011×→3


両チームとも先発投手が踏ん張り、致命的なエラーもなく、決勝戦にふさわしい引き締まった好試合であった。
優勝が決まりマウンドに集結する、選手たちの画像を再掲。


ネットの動画で確認したが、昨年はベンチの先輩に肩を貸し、歓喜の輪に入れなかった二宮も、
今年は喜びを爆発させた。あまりに喜びすぎて、帽子をなくしたのがマヌケだったが(笑)。 ※他の部員が拾っていた
両チームの挨拶は撮り忘れたが、その後の表彰式及び閉会式の模様は撮影。


以前から思っているのだが、負けたチームも閉会式に出すのは、どうにも気の毒である。
以下、開会式で返還した、優勝旗を再度受け取る二宮主将。


優勝メダルを授与される部員たち。


お偉いさんたちのかったるい挨拶(猛暑のためか、例年より短め)を聞き終え、退場していく選手たち。


ここからは、三高だけの記念撮影。助監督など、関係者を含めた集合写真。


左端に立っている小倉前監督にも、大きな歓声が飛んでいた。


その後は三木新監督の胴上げ。毎年のことながら、アングルと撮影者の腕が悪く、こんな写真しか撮れない。


小倉さんも胴上げされたが、撮影に失敗したので、


またまた日刊スポーツさんのネット記事から、素晴らしい写真を拝借。
 (C)日刊スポーツ

これまで、何度かネット画像を無断掲載してきたが、私も以前、高校野球観戦中の某芸人さんの近くにいたとき、
芸人さんが中央で、私が端っこにいた画像を、無断掲載されたことがあるので、これでおあいこ(?)である。

史上最悪レベルのくじ運により、初戦から強豪・国士舘との激突。
準々決勝での伏兵・駒大高の台頭、そしてタイブレークに持ち込まれる苦戦。
準決勝での初回4失点、迎えた決勝戦では、兄弟校との1点を争う死闘。
さらには、東海大菅生や二松学舎、全国各地でも実績校・有力候補が早期敗退する波乱も続いた。
これらの危機や苦難、不安要素をすべて乗り越え、西東京の頂点に立った日大三高野球部。
そんな彼らの活躍に、ただただ称賛を送りたい。野球部の皆さん、おめでとう、そしてありがとう!

おっと、今年のチームの戦いは、まだ終わったわけではない。
球場外で配布されていた、号外記事にもあるように、6日からは甲子園での激闘が待っている。


栄冠は三高に輝く! かは定かではないが、
日大鶴ヶ丘ら、西東京131校の想いを背負い、全国の強豪相手に挑んでいただきたい。

【日大三高野球部2023】は、もう少し「つづく」。
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