秋の都大会がベスト4、春の都大会もベスト4、
そして夏の西東京大会で優勝し、甲子園では2勝しベスト16に進出と、
1年間安定した成績を残した、2023年度の日大三高硬式野球部。
※今年9月、母校にて撮影
コロナの影響はだいぶ薄れたとはいえ、監督の途中交代という、
21世紀では初の緊急事態を乗り越えての良績ゆえ、選手たちには例年以上の称賛を送りたい。
秋大会初戦の時点では、攻めも守りも粗削りな印象で、上位進出は難しそうだと思ったものだが、
よくよく考えてみたら、攻撃も守備も雑なのは、近年の三高の伝統である。
一応、【三高野球部5つの誓い】のようなモノもあるようで↓
①サインは一発で決める
②塁に出たら殺されない
③間に合わないところには投げない
④甘いボールは見逃さない
⑤最後まで油断しないし、あきらめない
無論、誓いを破っても厳しい罰則などはなさそうだし、実際しょっちゅう破っている(嘆)。
上記5ヶ条以外は、特に「あれしろこれしろ」と口うるさく指導せず、ある程度は部員に任せている印象。
今年の夏の甲子園を制した、神奈川の慶応ほどではないだろうが、
日大三も、いわゆる強豪と呼ばれる野球部の中では、結構自由度が高いチームだと思える。
とはいえ、強振するのは構わないが、フライばかりポンポン打ち上げるのは、ちょっとカンベンしてほしい(苦笑)。
今名前が出たので、今夏の慶応フィーバーについて、高校野球ファンの視点で語ってみる。
勝ち上がるにつれて慶応を推す声が増していき、その後は一転、アンチが増えた、と記憶しているが、
これは要するに、マスコミ関係に多いとされる、慶応大学卒の人間が称賛記事を発信し、
それに反発したライターや編集者(早大卒?)が、批判記事で応戦し、賛否両論の大騒ぎになったのだ、と私は解釈した。
慶応高校を肯定する意見が、
「野球だけでなく、学業も優秀な文武両道チーム」
「髪型だけでなく戦術や練習法も生徒に任せ、従来の勝利至上主義や、根性論を否定する戦い方が素晴らしい」など。
反慶応の意見は、チームに対してではなく、アルプス席の慶応生以外の応援客に向けてが大半で、
「とにかくうるさい」「慶応高校OBでもないのにウザい」「守備のときは応援を控えるべき」、
さらには「立ち上がって肩組んで“若き血”を熱唱するのは迷惑」「エリート意識が鼻につく」などの苦言が見られた。
慶応高校・森林貴彦監督の持論をインタビューで読んだが、「指導者側の努力不足が体罰や恫喝を招く」など、
納得できる部分も多く、野球指導者として一流なのは間違いない。
ただし、今年のチームの全国制覇は、中学時代から野球で有名だった逸材が揃っていたことが要因であり、
慶応高校野球部に入れば、誰でも上手になれるわけではない、と伝えておきたい。 ※そう思っている人が結構いた
私が考えされられたのは、観客席の慶応ファンへの批判の方で、
決勝戦の外野席では、酔って騒いで、周囲に注意されたら逆上して暴れたバカがいたらしい。
そんな輩は擁護できないが、「応援がうるさすぎた」という批判は、どうかなあ。
実際、決勝戦では、相手校が外野フライを落球したが、あれも「大声援に妨げられたから」という意見もあった。
厳しい表現になるが、あれは落とした選手の集中力及び技量不足だろう。
過去にも、大音量の吹奏楽部を擁するチームや、耳障りなOB応援団が駆けつけたチームもあった。
後者のチームは、私の大嫌いな早稲田実業のことで、数年前の清宮フィーバーの頃は、
慶応の「若き血」以上に、早稲田の「紺碧の空」の合唱が、頻繁かつやかましくて、実に不愉快であった。
清宮在籍以前も以後も常にうるさく、はた迷惑な高校と戦ってきた、我が母校の苦労を知る者としては、
今年の慶応だけを責めるのはおかしい! と訴えておく。
閑話休題、今回のテーマである日大三高2023年度チームについて。
チーム情報の漏洩に繋がるので、本ブログでは公開していなかった、練習試合の結果を以下で発表しよう。
私が実際に見た試合や、信用しているルートから寄せられた情報なので、正確さには自信を持っているが、
あくまで「私の知る限り」なので、下記以外の高校とも練習試合は実施している。
<3月>
4日 日大三6-2関東一(東東京)
春の都大会準決勝では敗れたが、練習試合ではかつての師匠・小倉全由監督が、愛弟子の米澤貴光監督に勝っていた。
5日 日大三6-3前橋育英(群馬)
ここで触れたように、相手父母(特にババア)の言葉遣いが悪くウンザリ。
15日 日大三3-9日大三島(静岡)
「どちらが真の“日大三”か決定戦」は、松山遠征の疲労が残っていたか、本家日大三がまさかの敗戦(涙)。
21日 日大三6-2日本航空(山梨)
2年生の谷亀が先発し、6回1失点。他県の強豪に勝つとは、さすがは新年度のエース候補。
22日は、試合はなく、母校グラウンドにて小倉前監督最後のノック。
31日は、発表済みの日大三3-3帝京。詳細はこちら。
4月、5月は練習試合の観戦に行かず、情報もなし。申しわけない。
<6月>
18日 日大三11-3中京大中京(愛知)
全国区の強豪に7回コールド勝ち。針金が2打席連続本塁打を放ち、「ついに覚醒!」との評判飛び交う。
ただし、エース登板時は無得点だった模様で、その傾向は以降も続いたのである。
25日 日大三5-5横浜(神奈川)
この試合は生観戦し、スコアも盗撮。ご覧のとおり、最終回に3点差を追いつかれる惜しい引き分け。
安田は完投間近で、味方守備陣に足を引っ張られ降板。リリーフの増田は判定に泣き、押し出し四球で失点。
9回の守りでは、二塁手のエラーもあったが、一死満塁から内野ゴロで本塁封殺も、
捕手が一塁に投げず(投げてアウトだったかは微妙だが)、三塁走者を待ってタッチしたのも不可解。
満塁の状況を忘れてしまったのか、それともフォースアウトを知らないのか。どちらにしても残念なプレイだ。
打線も、横浜のエース杉山が登板した5回以降は沈黙。期待の針金も無安打で途中交代。
相手は神奈川大会決勝で、のちに全国制覇する慶応を追い詰めた(5-6の惜敗)実力校だったとはいえ、
西東京開幕前に、負けに等しい引き分けを目の当たりにし、落胆したものである。
白星に飢えていたのか(?)、試合後は三高グラウンド近くの白いあじさいを撮影し、
さらに、もつ煮専門店『マボロシ』で一杯やったら、酔いと熱中症でフラフラになった…のがこの日。
<7月>
2日 日大三3-2平塚学園(神奈川)
7回まで無得点も、8回に平塚のエース駒井が降板した直後に3点を奪い逆転。2番手以降の投手は攻略するようだ。
7日の帝京戦は、ここで詳細を紹介したように10-10。帝京エース高橋から、針金がホームランを打ち拍手喝采。
以上、全国の強豪相手に健闘した2023年度野球部だったが、そもそも三高は毎年、練習試合は結構強い(特に三高グラウンドでは)。
エース級を打てないのが不安であり、もし東海大菅生と対戦していたら、日當に抑えられたかも?
だがしかし、我が母校にも、U-18日本代表にも選出された不動のエース・安田虎汰郎がいたではないか!
※彼の故郷である、鴨川市のHPより拝借
今年のチーム最大のポイントは、彼の成長にあったといえるだろう。
一昨年の1年生の秋大会では、国学院久我山にメタクソに打たれ、屈辱の5回コールド負け。
背番号1で迎えた昨年の秋大会では、準決勝で惜敗。その試合での球速はMAX134。
春大会では、球速表示がおかしい(?)八王子球場だったとはいえ、球速MAXは137程度。
ところが、夏大会前にどこかで140超を記録したと聞き、実際に夏の準々決勝では神宮球場で143kmをマーク。
以前は、左打者にのみ有効とされたチェンジアップも、甲子園で魔球と呼ばれるほどの切れ味を見せ、
球速・決め球、さらに精神力も含め、気が付けば全国レベルの投手に成長していた。
彼は、スポーツ報知のインタビューで、「金田正一さんに憧れ足腰を鍛え、小山正明さんの制球力と、村山実さんの闘志を兼ね備えた投手になりたい」と、昭和の野球ファンが喜ぶ発言をしてくれた。
ただ、私も昭和生まれだが、上記3名の現役時代はさすがに知らない。安田め、平成生まれのくせに相当なマニアだな。
私が知っている世代で例を挙げるならば、「北別府学さんの制球力と、津田恒美さんの闘志」になるかな。
(C)ベースボールマガジン社
※今年6月にお亡くなりになった、北別府さんのご冥福をお祈りいたします
上記レジェンド投手たちには及ばないが、三高からもここ数年、山﨑福也、櫻井周斗、井上広輝らプロ入りした選手、
さらには全国制覇を遂げた吉永健太朗ら、素晴らしい投手を多数輩出しているが、
失礼ながら、彼らは三高が育成したのではなく、勝手に育った印象がある。
辛抱強くチャンスを与え、自身も努力を積み重ね、肉体や精神を鍛え上げて期待に応えた、
安田こそが、唯一無二の三高育ちの名投手かもしれない。
彼の台頭なくて、2023年度チームの躍進はなかった。安田よ、どうもありがとう!
無論、安田を支えた、キャプテン二宮士らの活躍も忘れてはいない。
顔も面白い面々が多いが(失礼)、それ以上に彼らは、この1年間、面白い野球を披露してくれた。
引退した3年生たちは、次の舞台でもぜひ、三高魂で頑張ってください。
2年生以下は、先輩たちの伝統を継ぐべく、日々奮闘してほしい。とりあえず、メシ喰って身体を大きくしよう(笑)。
ただ、昨日は今年の秋大会抽選が行われたのだが、2戦目の相手が、どうも二松学舎らしい…
今年のキャプテンもクジ運は悪いのかもしれないが、明るく正しく強い三高野球を見せてほしいね。
※「日大三高野球部2024」につづく
<おまけ>
ここまで料理の写真がなかったので、甲子園初戦の試合前に球場内で食べた、「カレーうどん」800円の画像を掲載。
ただでさえウマくなかったのに、地べたに置いたから余計マズそうに見えるな。
甲子園球場のカレーソースは現在、1人前ずつ真空パックに入っているのを、注文ごとに開封・提供している。
中身は同じだろうけど、カレーライスは、大きな鍋から注いでいた1杯500円の時代の方が、絶対にウマかった。
まあ、カレーの味はともかく、甲子園球場は大好きなので、来年以降も足を運ぶつもりである。頼むぜ、三高野球部!
そして夏の西東京大会で優勝し、甲子園では2勝しベスト16に進出と、
1年間安定した成績を残した、2023年度の日大三高硬式野球部。
※今年9月、母校にて撮影
コロナの影響はだいぶ薄れたとはいえ、監督の途中交代という、
21世紀では初の緊急事態を乗り越えての良績ゆえ、選手たちには例年以上の称賛を送りたい。
秋大会初戦の時点では、攻めも守りも粗削りな印象で、上位進出は難しそうだと思ったものだが、
よくよく考えてみたら、攻撃も守備も雑なのは、近年の三高の伝統である。
一応、【三高野球部5つの誓い】のようなモノもあるようで↓
①サインは一発で決める
②塁に出たら殺されない
③間に合わないところには投げない
④甘いボールは見逃さない
⑤最後まで油断しないし、あきらめない
無論、誓いを破っても厳しい罰則などはなさそうだし、実際しょっちゅう破っている(嘆)。
上記5ヶ条以外は、特に「あれしろこれしろ」と口うるさく指導せず、ある程度は部員に任せている印象。
今年の夏の甲子園を制した、神奈川の慶応ほどではないだろうが、
日大三も、いわゆる強豪と呼ばれる野球部の中では、結構自由度が高いチームだと思える。
とはいえ、強振するのは構わないが、フライばかりポンポン打ち上げるのは、ちょっとカンベンしてほしい(苦笑)。
今名前が出たので、今夏の慶応フィーバーについて、高校野球ファンの視点で語ってみる。
勝ち上がるにつれて慶応を推す声が増していき、その後は一転、アンチが増えた、と記憶しているが、
これは要するに、マスコミ関係に多いとされる、慶応大学卒の人間が称賛記事を発信し、
それに反発したライターや編集者(早大卒?)が、批判記事で応戦し、賛否両論の大騒ぎになったのだ、と私は解釈した。
慶応高校を肯定する意見が、
「野球だけでなく、学業も優秀な文武両道チーム」
「髪型だけでなく戦術や練習法も生徒に任せ、従来の勝利至上主義や、根性論を否定する戦い方が素晴らしい」など。
反慶応の意見は、チームに対してではなく、アルプス席の慶応生以外の応援客に向けてが大半で、
「とにかくうるさい」「慶応高校OBでもないのにウザい」「守備のときは応援を控えるべき」、
さらには「立ち上がって肩組んで“若き血”を熱唱するのは迷惑」「エリート意識が鼻につく」などの苦言が見られた。
慶応高校・森林貴彦監督の持論をインタビューで読んだが、「指導者側の努力不足が体罰や恫喝を招く」など、
納得できる部分も多く、野球指導者として一流なのは間違いない。
ただし、今年のチームの全国制覇は、中学時代から野球で有名だった逸材が揃っていたことが要因であり、
慶応高校野球部に入れば、誰でも上手になれるわけではない、と伝えておきたい。 ※そう思っている人が結構いた
私が考えされられたのは、観客席の慶応ファンへの批判の方で、
決勝戦の外野席では、酔って騒いで、周囲に注意されたら逆上して暴れたバカがいたらしい。
そんな輩は擁護できないが、「応援がうるさすぎた」という批判は、どうかなあ。
実際、決勝戦では、相手校が外野フライを落球したが、あれも「大声援に妨げられたから」という意見もあった。
厳しい表現になるが、あれは落とした選手の集中力及び技量不足だろう。
過去にも、大音量の吹奏楽部を擁するチームや、耳障りなOB応援団が駆けつけたチームもあった。
後者のチームは、私の大嫌いな早稲田実業のことで、数年前の清宮フィーバーの頃は、
慶応の「若き血」以上に、早稲田の「紺碧の空」の合唱が、頻繁かつやかましくて、実に不愉快であった。
清宮在籍以前も以後も常にうるさく、はた迷惑な高校と戦ってきた、我が母校の苦労を知る者としては、
今年の慶応だけを責めるのはおかしい! と訴えておく。
閑話休題、今回のテーマである日大三高2023年度チームについて。
チーム情報の漏洩に繋がるので、本ブログでは公開していなかった、練習試合の結果を以下で発表しよう。
私が実際に見た試合や、信用しているルートから寄せられた情報なので、正確さには自信を持っているが、
あくまで「私の知る限り」なので、下記以外の高校とも練習試合は実施している。
<3月>
4日 日大三6-2関東一(東東京)
春の都大会準決勝では敗れたが、練習試合ではかつての師匠・小倉全由監督が、愛弟子の米澤貴光監督に勝っていた。
5日 日大三6-3前橋育英(群馬)
ここで触れたように、相手父母(特にババア)の言葉遣いが悪くウンザリ。
15日 日大三3-9日大三島(静岡)
「どちらが真の“日大三”か決定戦」は、松山遠征の疲労が残っていたか、本家日大三がまさかの敗戦(涙)。
21日 日大三6-2日本航空(山梨)
2年生の谷亀が先発し、6回1失点。他県の強豪に勝つとは、さすがは新年度のエース候補。
22日は、試合はなく、母校グラウンドにて小倉前監督最後のノック。
31日は、発表済みの日大三3-3帝京。詳細はこちら。
4月、5月は練習試合の観戦に行かず、情報もなし。申しわけない。
<6月>
18日 日大三11-3中京大中京(愛知)
全国区の強豪に7回コールド勝ち。針金が2打席連続本塁打を放ち、「ついに覚醒!」との評判飛び交う。
ただし、エース登板時は無得点だった模様で、その傾向は以降も続いたのである。
25日 日大三5-5横浜(神奈川)
この試合は生観戦し、スコアも盗撮。ご覧のとおり、最終回に3点差を追いつかれる惜しい引き分け。
安田は完投間近で、味方守備陣に足を引っ張られ降板。リリーフの増田は判定に泣き、押し出し四球で失点。
9回の守りでは、二塁手のエラーもあったが、一死満塁から内野ゴロで本塁封殺も、
捕手が一塁に投げず(投げてアウトだったかは微妙だが)、三塁走者を待ってタッチしたのも不可解。
満塁の状況を忘れてしまったのか、それともフォースアウトを知らないのか。どちらにしても残念なプレイだ。
打線も、横浜のエース杉山が登板した5回以降は沈黙。期待の針金も無安打で途中交代。
相手は神奈川大会決勝で、のちに全国制覇する慶応を追い詰めた(5-6の惜敗)実力校だったとはいえ、
西東京開幕前に、負けに等しい引き分けを目の当たりにし、落胆したものである。
白星に飢えていたのか(?)、試合後は三高グラウンド近くの白いあじさいを撮影し、
さらに、もつ煮専門店『マボロシ』で一杯やったら、酔いと熱中症でフラフラになった…のがこの日。
<7月>
2日 日大三3-2平塚学園(神奈川)
7回まで無得点も、8回に平塚のエース駒井が降板した直後に3点を奪い逆転。2番手以降の投手は攻略するようだ。
7日の帝京戦は、ここで詳細を紹介したように10-10。帝京エース高橋から、針金がホームランを打ち拍手喝采。
以上、全国の強豪相手に健闘した2023年度野球部だったが、そもそも三高は毎年、練習試合は結構強い(特に三高グラウンドでは)。
エース級を打てないのが不安であり、もし東海大菅生と対戦していたら、日當に抑えられたかも?
だがしかし、我が母校にも、U-18日本代表にも選出された不動のエース・安田虎汰郎がいたではないか!
※彼の故郷である、鴨川市のHPより拝借
今年のチーム最大のポイントは、彼の成長にあったといえるだろう。
一昨年の1年生の秋大会では、国学院久我山にメタクソに打たれ、屈辱の5回コールド負け。
背番号1で迎えた昨年の秋大会では、準決勝で惜敗。その試合での球速はMAX134。
春大会では、球速表示がおかしい(?)八王子球場だったとはいえ、球速MAXは137程度。
ところが、夏大会前にどこかで140超を記録したと聞き、実際に夏の準々決勝では神宮球場で143kmをマーク。
以前は、左打者にのみ有効とされたチェンジアップも、甲子園で魔球と呼ばれるほどの切れ味を見せ、
球速・決め球、さらに精神力も含め、気が付けば全国レベルの投手に成長していた。
彼は、スポーツ報知のインタビューで、「金田正一さんに憧れ足腰を鍛え、小山正明さんの制球力と、村山実さんの闘志を兼ね備えた投手になりたい」と、昭和の野球ファンが喜ぶ発言をしてくれた。
ただ、私も昭和生まれだが、上記3名の現役時代はさすがに知らない。安田め、平成生まれのくせに相当なマニアだな。
私が知っている世代で例を挙げるならば、「北別府学さんの制球力と、津田恒美さんの闘志」になるかな。
(C)ベースボールマガジン社
※今年6月にお亡くなりになった、北別府さんのご冥福をお祈りいたします
上記レジェンド投手たちには及ばないが、三高からもここ数年、山﨑福也、櫻井周斗、井上広輝らプロ入りした選手、
さらには全国制覇を遂げた吉永健太朗ら、素晴らしい投手を多数輩出しているが、
失礼ながら、彼らは三高が育成したのではなく、勝手に育った印象がある。
辛抱強くチャンスを与え、自身も努力を積み重ね、肉体や精神を鍛え上げて期待に応えた、
安田こそが、唯一無二の三高育ちの名投手かもしれない。
彼の台頭なくて、2023年度チームの躍進はなかった。安田よ、どうもありがとう!
無論、安田を支えた、キャプテン二宮士らの活躍も忘れてはいない。
顔も面白い面々が多いが(失礼)、それ以上に彼らは、この1年間、面白い野球を披露してくれた。
引退した3年生たちは、次の舞台でもぜひ、三高魂で頑張ってください。
2年生以下は、先輩たちの伝統を継ぐべく、日々奮闘してほしい。とりあえず、メシ喰って身体を大きくしよう(笑)。
ただ、昨日は今年の秋大会抽選が行われたのだが、2戦目の相手が、どうも二松学舎らしい…
今年のキャプテンもクジ運は悪いのかもしれないが、明るく正しく強い三高野球を見せてほしいね。
※「日大三高野球部2024」につづく
<おまけ>
ここまで料理の写真がなかったので、甲子園初戦の試合前に球場内で食べた、「カレーうどん」800円の画像を掲載。
ただでさえウマくなかったのに、地べたに置いたから余計マズそうに見えるな。
甲子園球場のカレーソースは現在、1人前ずつ真空パックに入っているのを、注文ごとに開封・提供している。
中身は同じだろうけど、カレーライスは、大きな鍋から注いでいた1杯500円の時代の方が、絶対にウマかった。
まあ、カレーの味はともかく、甲子園球場は大好きなので、来年以降も足を運ぶつもりである。頼むぜ、三高野球部!