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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

時の流れが心地よいお店 八王子『いち川食堂』

2022年11月06日 | 定食、食堂
10月に入り、母校野球部の試合が行われる、八王子球場へ何度か足を運んだ。
試合後は、市内の飲食店でランチ&祝杯。先日は、八王子駅南口の『いち川食堂』を初訪問。

※後日、夜の時間帯に訪問した際に撮影

場所は、駅から徒歩数分の距離だが、豊田駅南口の『ふじ』と同様、この一帯だけ時が止まっているような外観。

店内にはテーブル席とカウンター席があるが、カウンターには私物が置かれ、現在は利用していない模様。
ランチタイムをやや過ぎた時間帯で、店内は空いていたので、テーブル席に座らせていただく。
カウンター席だけでなく、店頭や厨房内もやや乱雑で、気にする方がいるのも否定はしないけど、
食べログなどのネットサイトに、わざわざ批判を書きこむ輩は、不幸な人生送っているな…と哀れになるよ。
まあ、食べロガーごときに目くじらを立てている、私自身も幸せとはいえないか(苦笑)。

先客は4名で、皆さんご高齢の男性。昼酒を飲んだり将棋を指したりと、我が家のように過ごしている。
人生の先輩たちに倣い、私も一杯やりながら、ゆっくりくつろぐことにした。
おばちゃん店員に声をかけ、まずは「キリンビール大瓶」600円と「餃子」350円を注文。
ドリンクメニューはこちら。10月からビールの仕入れ値が上がったのに、大瓶600円は安いよ。


こちらが食事メニュー。餃子だけでなく全体的に安価である。


まずはキリンの大瓶が到着。お通しが玉子焼きだったのには感激!


数分後には餃子も焼き上がる。左側の2個は、ちょいと焼きが甘いかな。


中の具材は、野菜多めで味付けや脂分が控えめな、ドメスティックな味わいの餃子。
いつも「家庭的な味」とワンパターンな表現なので、カタカナにしてみたのだが、
ドメスティック・バイオレンスの発想から、「暴力的な味」だと勘違いする人いるかな? 昔の私がそうだった(恥)。

接客と配膳だけでなく調理も、おばちゃん2名体制でこなしている。
ビールがなくなったので、キリン大瓶の追加をお願いしたところ、「キリンはさっきので終わり」とのこと。
「ウーロンハイ」450円に変更したが、我々のやり取りを聞いていた、将棋客の片割れが電話をかけ始め、
「イチカワだけど、キリン大瓶のケースを至急頼むわ」と発注。アンタ店主だったんかい(笑)。
その後、店主は再び将棋盤に視線を戻し、私の滞在中は厨房に戻らなかった。

おつまみとして「ワンタン」を追加注文するも、こちらも品切れとのこと。ありゃりゃ、ツイてないなあ。
あとで気付いたが、店内壁のメニューでは、ワンタンやワンタン麺の上に紙を貼り、販売中止を示していた。


それでは、メニュー表の「★単品できます」に従い、「焼肉定食」700円の単品を注文した。
数分後、運ばれてきたのがこちら。奥のウーハイと一緒に撮影。


豚肉と一緒に、玉ネギやキャベツを炒めており、焼肉単品というか「肉多めの野菜炒め」という印象。
甘辛のタレで食が進んだし、野菜不足の私にはちょうどよかったかも。
調理も女性らしく、“強火で一気に”ではなく、焦がさぬよう“弱火で丁寧に”炒めたのではないかね。
ウーハイをさらにお替りし、焼肉もほぼ食べ終えたので、そろそろシメのお食事を。
選んだのは、普通の「ラーメン」と50円しか差額がなく、ハズレの少なそうな「カレーそば」600円。
数分後、丼いっぱいにカレーソースが注がれた、カレーそばがやってきた。


こちらが横アングル。丼は標準的なサイズだ。


さっき、「ハズレが少なそう」と評したカレーラーメンだが、大当たりも少ないのが事実。
カレーソースとラーメンスープが融合せず、ケンカしてしまう商品が大半なのだが、
ここのはやや甘口な、いわゆる「食堂のカレー」を、薄味の醤油スープが引き立てており、
箸よりもレンゲが止まらぬウマさである。お酒を飲んだあとのシメにも最適!
冒頭の看板画像に記載してあったように、自家製の麺は、ツルンとした歯応えと、ほどよいコシの強さが特徴。


具材は、ナルト、メンマ、青菜、ネギというラーメン由来のものと、ジャガイモひとかけらにひき肉少々。
チャーシューがないので、上記画像では焼肉単品の残りを加えたが、もちろん、肉ナシでもさみしくない。
いち川食堂のカレーそばは結構イケる! ライス200円を追加するのもオススメだ。

私の入店後も、何人かの客がやってきて、食事や昼酒を楽しみつつ、
さっきの壁メニュー画像の右端に映っていた、店内TVのゴルフ中継を眺めている。
店主は相変わらず将棋に没頭しているし、厨房のおばちゃんたちも、繁忙期を終えて小休止。
こういうのんびりとした雰囲気は、いかにも週末の昼下がりっぽくて、妙に心地よい。
満腹になり、うたた寝しそうになったが、初訪問でそれは失礼なので(笑)、お会計をお願い。
「キリン(ビール)やワンタンがなくてゴメンなさい」と謝罪されたが、気持ちよく飲み喰いできたので満足ですよ。
ただ、唯一引っかかったのが、橋本『よしの食堂』のときもやったように、
帰路で会計の内訳を暗算で確認していたところ、焼肉定食700円の単品も、どうやら700円だったこと。
おそらく、伝票に「焼肉」と記載し、定食の額で計算したのだろう。微々たる額だろうし、全体的に安かったからいいや。

ゆるい雰囲気が気に入ったので、数日後に再訪し昼酒を楽しむことに。この日の店主は、ちゃんと働いていた。
前回同様、キリンの大瓶を頼み、おツマミには「ハンバーグ定食」750円の単品をチョイス。
念のため、おばちゃんに価格を確認したところ、「単品は50円引き」と教えてくれた。
本当に微々たる額だったので、前回、わざわざ引き返し、返金を求めなくてよかった(笑)。

ビールを飲みながら、お店に置いてあったスポーツ新聞を読んでいると、数分後にハンバーグが到着。


こちらは反対側のアングル。付属のおかずが豪勢で、目玉焼き、生野菜、ポテトサラダ、さらにパイナップル付き!


ハンバーグは予想どおり、洋食屋さん風ではなく、昭和の食卓でよく見かけたタイプ。
玉ネギなどのつなぎは使わず、豚肉オンリーで、意外にもピンク色のミディアムレア。


いち川食堂さんのメニュー構成は、ジャンル的には【中華食堂】に該当するのだろうが、
出てくる料理は中華風というか、昭和の食堂や家庭を連想させるので、【定食・食堂】カテゴリーにしておいた。

途中で「レモンサワー」450円(たぶん、市販の缶製品)に変え、ハンバーグとおかずを食べ終えシメへ。
この日は、私の大好きな「五目そば」650円をオーダー。こちらも、通常ラーメンに+100円とお得価格だ。


具材は、キャベツ、玉ネギ、人参、ピーマンなどの野菜に、豚肉、ナルト、カマボコ、椎茸、目玉焼きなどが加わる。
目玉焼きは、ハンバーグのハードタイプに対し、ソフトな仕上がり。半熟の黄身ちゃんを、やさしく崩して食べた。
スープは醤油味ではなく塩味だが、野菜由来の澄んだ緑色ではなく、濁りのある薄茶色。ただし、塩分はきつくない。


自家製麺と一緒にスープをズズっと啜り、酩酊して来たところでお会計。
飲んだあと温かいツユを飲むと、身体全体にアルコールが回り、酔いが加速するのは気のせいだろうか?
この日は、私と同世代のサラリーマンや、学生風の男性コンビに若い女性ひとり客など、幅広い世代の客が来ていた。
客が高齢男性ばかりだと、最近の競輪場みたいで先行きが不安になるからね(苦笑)。

そしてつい最近、コロナ禍が始まってからはご無沙汰していた、『餃子のパプア』を久々に訪問。
結構飲み喰いしたあと、シメのお食事はすぐ近くのいち川食堂さんへ。


上記画像、右側の照明が明るい店舗が餃子のパプアさんで、左側、通過する車の上の照明看板が、
下記の袖看板である。両店の距離の近さが、わかっていただけたであろうか。


注文したのは、醤油味の「チャーシューメン」650円。今どき、普通のラーメンだって650円以上するよ。
この日は、私が最後の入店客だったようで、店主は閉店準備に取り掛かっており、
調理したおばちゃんが、お盆に乗ったチャーシューメンを、自ら運んできてくれた。


サイズは異なるが、横長のチャーシューが4枚。ラーメン+100円でこの増量は嬉しい。
まずはスープをひと口。カレーそばのとき、醤油風味を感じなかったので予想はしていたが、かなり薄い! 
前回紹介した、聖蹟桜ヶ丘『特一番』のしょっぱい「醤油チャーシューめん」と、足して2で割ったらちょうどいいかも。

※特一番のチャーシューめん

高血圧なので主治医に怒られそうだが、途中で卓上の醤油をちょろっと垂らし、味を調整した。
おばちゃんにお会計を済ませ、お店から出る直前に「ごちそうさまです」と告げると、
閉店準備を終え、残っていた常連客と同じテーブルに座っていた店主も「はあい、どうも~」と返答してくれた。
常連客が席を立つ気配はなく、閉店後は店主とふたりで一杯やるのかな。

商店街のHPによると、いち川食堂さんは、創業60年を超える老舗らしい。
立川同様、八王子駅周辺もどんどん変貌しているが、こちらのお店は、いつまでも変わらずいてほしい
常連客もそれを望んでいるはずなので、批判ありきの食べロガーなどは、近寄らないでくれ。
私自身はまた、八王子球場の帰りにでも寄らせていただきます。おじちゃんおばちゃん、これからもよろしく!



いち川食堂
東京都八王子市子安町1-9-1
JR八王子駅より徒歩約3分
営業時間 11時~20時頃まで 
定休日 木曜
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