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今年の新チームも秋大会ベスト4進出 -日大三高野球部2023-

2022年11月10日 | 高校野球
11月になり、高校野球シーズンもまもなく終了となる。1年が経つのは早い。
東京都の場合、9月から新チームの公式戦=秋季大会の予選が始まる。
約250校を64組に分け、各組でトーナメント戦を実施し、勝ち抜いたチームが本大会に進出となる。
基本は各組4校だが、総参加チームが256以下だと、いくつかの組は、3校によるトーナメントとなる。
今秋の日大三はその組に該当し、しかも1回戦は免除で、他の2校が試合をし、その勝者と決勝戦を行なう。
前回の高校野球ブログで記したように、新チームの主将は二宮。ひとつ勝っただけで予選突破とは、いいクジ引いたな。

対戦相手は都立富士森に決定。よりによって、今夏の西東京準決勝で対戦した、あの富士森である。
数年前にも、夏の東東京Vの二松学舎と、同じく西東京Vの東海大菅生が、秋予選でいきなり激突したことがあったが、
今年も、優勝校とベスト4校が予選で当たってしまうとは。二宮め、あまりいいクジではないぞ(苦笑)。
日大三高グラウンドで行われたこの一戦、観戦不可だったので試合内容や出場選手は不明。
3年生が抜けた新チーム同士の再戦も、一応三高が勝った模様。これで対都立の連勝を(たぶん)168に伸ばした。
ブロック予選 決勝 日大三6-2都立富士森

本大会に進出した、三高の初戦の相手は豊島学院。予選では、数年前に甲子園に出た、成立学園に圧勝している。
多少の不安を抱えながら、八王子球場に向かった私だが、新チームは例年どおりの圧勝。
秋季東京都大会1回戦 日大三11-1豊島学院 ※6回コールド


身体の大きい選手が多く、豪快なホームランを期待したのだが、長打は詰まった当たりのレフト線二塁打1本のみ。
単打を繋いで得点を重ねるのも、守っている相手にとってはイヤだろうけど、
この日のヒットはわずか7本(スコアボードには、最後の1本が含まれていない)。「猛打爆発!」とはいかなかった。
試合後、グラウンドのトンボ掛けに励む三高ナインを撮影。この画像ではわかりづらいが、みんな身体がデカい。


この試合のスタメンを記載しておく。左から打順、守備位置、名前、背番号。
1 ショート   森山太陽   6
2 セカンド   古賀也真人  4
3 サード    二宮士    5
4 ファースト  岡村颯大   7
5 ライト    佐々木純太郎 9
6 レフト    針金侑良   3
7 センター   髙村大輔   16
8 キャッチャー 大賀一徹   2
9 ピッチャー  安田虎汰郎  1


全員が2年生で、1、3、8番が右打ちで、あとは全員左打ち。1年生は4名がベンチ入りしたのみ。
途中で、針金に代わって池内仁海がセンターに入り、髙村はレフトへ。6回裏には安田の代打に芳賀祐太を起用。
ブルペンでは、秘密兵器と噂される、1年生左腕の谷亀和希がピッチング練習をしており、
7回表から登板の予定だったが、芳賀のタイムリーヒットで10点差となり、コールドで試合終了。
谷亀の投球を観られなかったため、ヒットが出た瞬間、「あ~あ」と嘆いた観戦仲間もいた。芳賀に失礼だね(笑)。

2戦目の相手は、1回戦で拓大一に14-2と圧勝し、予選2試合でも20点を奪った、強力打線の明大中野八王子。
予想どおり、初球から積極的にバットを振り、鋭い打球を打ち返し、三高先発の安田を苦しめる。
相手のエラーで先制するも、その後逆転されるなど、序盤は明らかに明八ペース。
5回裏に4-2と再逆転し、迎えた7回裏、三高の打順は四番岡村から。
外野の芝生エリアでは、三高のあとの第二試合に出場する東海大菅生ナインが、試合経過を眺めながら準備運動中。
「今年の三高、たいしたコトねえな」などとあざ笑っている(推測、でも当たっていそう)彼らのすぐ近くに、
岡村が挨拶代わりのソロホームランを放り込んでみせた。さすがは三高の主砲である。
この一撃が導火線となり、その後は打線が奮起し、8回コールド勝ち。
秋季東京都大会2回戦 日大三10-3明大中野八王子 ※8回コールド


3戦目の相手は、プロ注目の長身投手・篠崎を擁する実績校の修徳。二宮め、全然クジ運よくないな(苦笑)。
ただ、二宮はこの試合で活躍。4回に相手エラーで先制のホームを踏むと、
5回にはランナーを三塁に置いて、左中間フェンス直撃の弾丸ライナーを放つ。
打球が外野を転がるのを見た二宮は、二塁を蹴り、さらに三塁でも走るスピードを緩めず。
「ああっ、バカバカやめとけ…」という私の心配は杞憂に終わり、楽々とホームを駆け抜けた。
「やめとけ」という発言は私の判断ミスゆえ、取り消しさせていただく(←「バカバカ」も取り消せ)。
ランニングホームランだけでなく、最終回にもタイムリーを放つなど、この日の二宮はバカ当たり。
背番号10ながら実質エースの篠崎が攻略されて消沈したのか、修徳は打線も元気がなく、6-1で快勝。
秋季東京都大会3回戦 日大三6-1修徳


こちらは、この日のヒーロー二宮の画像。彼は守備に就く際、グラウンドに一礼しているようだ。


4戦目、ベスト8の相手は桜美林。今夏も対戦し、スクイズ失敗、四球、エラーなどで桜美林が自滅したが、
先発で好投した吉田と、ホームランを打った森口が残っており、これまだ侮れず。二宮め…以下同文。
序盤に2点を先制され、夏のリベンジに燃える吉田投手を捉えられず、前半戦は完全な相手ペース。
6回と7回に1点ずつ返し追いついたが、同点のまま9回裏へ。三高の先発安田も好投したが、さすがに疲労が心配。
案の定、先頭打者に出塁を許したが、この直後、三高にビッグプレイが飛び出す!

桜美林の次打者は当然、バントの構え。ランナー二進を防ぐべく、安田の投球と同時にファースト岡村がダッシュ。
相手のバントは小飛球となり、岡村が難なくキャッチ。走者動けず一死一塁となった。
これのどこがビッグプレイかといえば、ファーストのバントシフト成功である。
私が母校野球部を応援するようになったのは2001年以降だが、三高内野陣は基本、バント守備で無理をしない。
バントをさせないよう、ボール球を投じてカウントを悪くしたり、前進守備からの二塁封殺なども試みず、
「どうぞどうぞ」とばかりにストライクを投じ、バントをさせて確実にアウトをひとつもらう。
無論、簡単なフライならばピッチャーかキャッチャーが捕るが、前進したファーストが捕るのは初めて見た。
マスコミは、その後の二死一塁からのセンター池内のファインプレイ(後逸ならサヨナラ負け)は称賛したが、
岡村の前進守備からの捕球は、「ごく普通のプレイ」扱いされてしまった模様。
確かによく見るシーンだけど、三高にとっては、21世紀初となる(はず)ビッグプレイなのに…。
延長10回表、ビッグプレイの岡村は凡退も、ファインプレイの池内がタイムリーを放ち逆転。
10回裏も安田が投げ切り、3-2で町田対決を制した。
秋季東京都大会準々決勝 日大三3-2桜美林
9回終了時のスコアボードは撮ったが、試合終了時の撮影をうっかり忘れていた…。


ただし、試合終了後の両チーム挨拶と、


ベスト8以降は実施される、勝利チームの場内校歌演奏、


そして、この日のヒーロー池内…ではなく、個人的ヒーロー岡村のトンボ掛けの様子は撮影した。


続く第二試合は、東海大菅生と国士舘という、これまた今夏の西東京準決勝の再戦。
勝ったチームが、次の準決勝で三高と当たるため、偵察のため(?)私も引き続き観戦。
こちらも、互いに譲らず延長戦となり、12回表に勝ち越した菅生が、2-1で辛勝。

※第二試合は、ちゃんと終了時のスコアを撮影

ただ、国士舘の内野守備陣はレベルが高く、三高なら内野安打になりそうな打球も、確実にアウトにしていた。
双方の試合を観た方の大半が、「第二試合の方がレベルが高く、準決勝は菅生が三高に勝つ」と思ったのではないか。
正直、私自身もそんな気がする…イヤイヤ、高校野球はやってみなけりゃわからんよ!
昨年秋の準決勝だって、三高が国学院久我山に5回コールドで負けるなんて、誰も予想していなかっただろうし(苦笑)。

菅生のエース日當は、昨年も三高戦に3度登板しているが、荒れ球が減り、球威も増した様子。
ピンチになるとギアを上げ、投球と同時に「おりゃー!」だのと声を出し、相手打者をにらみつける。
最近の三高にはいない、実に憎たらしい、私好みの選手である。
最上級生になりエースの自覚が出てきた印象で、前チームが3連敗した三高に、並々ならぬ闘志を燃やしてきそうだ。
こんなブログ、どうせ読んでいないだろうけど、三高野球部のために日當攻略のヒントを記しておく。
○日當が叫び声を出したときは、球種はほぼストレート、そしてボール球になる
声に威圧されることなく、冷静に見逃してほしい。あ、ストライクになったらゴメン。
菅生打線は、昨年ほどの迫力はないようだが、それは三高もお互い様である(苦笑)。
三高の新エース安田の球が、どこまで通用するのか。

ここまで本大会を4試合戦ったが、三高は全試合安田が完投しており、他は誰も登板していない。
昨年の矢後和也のように、エースとして一本立ちさせるつもりなのだろう。
剛速球や鋭い変化球があるわけではなく、菅生もしっかり対策を練っていそうで、不安の方が大きい。
ただ、試合後に彼と会話する機会があった観戦仲間によると、「安田はすごくいいヤツ」らしい。
何人かの観客に話しかけられても、終始丁寧に受け答えしていたそうで、「いい意味でエースらしくない」とか。
菅生の日當なんか、話しかけても無視しそうだもんな(←勝手な想像)。
ただ、「いいヤツ」が勝てるとは限らないのが勝負の世界。安田よ、もっと図太くなれ!

三高打線は、6番レフトの針金が、毎試合、1~2打席で交代させられている。守備や体調に不安があるのだろうか。
準々決勝では、相手先発が左腕だったこともあり、スタメンを池内に譲り、最後まで出番がなかった。
池内は殊勲打を放ったし、髙村の調子もいいため、針金は今後も出番がないかもしれない。
ただ、身長190とチーム一の長身で、パワーもありそうな彼は、日當攻略に欠かせない打者のような気がする。
小倉監督は、繋がらない打線を嘆き、次戦での打順組み換えを予告していたが、
針金のスタメン復帰の可能性もありそう。できれば3打席ほどチャンスを与えてあげたいものだが。

投手は、おそらく安田が先発するのだろうが、今年の春大会で、左下手投げの佐藤起也を抜擢したように、
準決勝でいきなり、1年生左腕の谷亀を先発に起用してみるのはどうか。
ベイスターズ(現在は育成契約)の櫻井周斗のようなタイプと聞いたが、本当ならば秘密兵器として最適なんだけど。

来春の選抜甲子園は出場枠が増え、関東・東京は7(通常は6)。東京から2校選抜の可能性が高そう。
準決勝を突破すれば、決勝戦でボロ負けしない限り、甲子園は当確かと思われる。
明後日の菅生戦は、なんとしても勝利し、小倉監督にもう一度、甲子園での勝利を味わっていただきたい。
針金ら打撃陣の覚醒と、安田ら投手陣の奮闘を願う。頑張れ三高!
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