最近、牛久沼の南岸一帯にヨシ(葦)が繁り、そのまま手入れも行われていない
ようで、人の背丈より高く、そこを突っ切って進むのはほとんど不可能で、背の低い
ジャングルのようである。
牛久沼は、川の上流や東南の水辺公園を除いては、沼の水辺に葦があり、
そこを通って水面に出ることはほとんど不可能である。
1月頃、水辺から写真を撮ろうとして、30mほどの距離を、ヨシを踏み倒しながら、
通り道を作り、水辺まで進もうとしたが、途中で諦めた。容易ではなかった。
また、見通しの悪いことを利用して、方々に廃棄物が捨てられている。
それらの場所の地主が誰なのかは知らない。しかし放置されているようであり、好ま
しい状態ではない。犯罪も起こりうるし、失火などで火災が人家に及ぶ恐れもある。
そのような観点から、毎年春先にヨシ焼きを行うのがよいと思われる。
牛久沼周辺でも、稲荷川、東谷田川河口付近では、初春の1~2月頃、行っているよ
うである。くわしいことは知らないが、ちゃんと消防体勢を整えてやっているようである。
水辺公園から西谷田川河口付近の水辺については、やったこともあるようであるが、
ここ2,3年は行われていない。
双葉団地の北側と堤の間にも広い葦の原の一帯がある。多分、放置された休耕田が
そのようになったものと思われる。人家に近いので、そのままヨシ焼きを行うのは難しい
と思われるが、そのまま放置しておくのもよいとはいえない。
渡良瀬川が利根川に流れ込む手前の渡良瀬遊水池一帯では、毎年3月中旬にヨシ焼き
を行っており、春の風物詩として多くの人が訪れているようである。
また、秋吉台のカルスト台地1500haの山焼きは毎年2月下旬に盛大に行われる
ようである。
牛久沼でも、秋吉台や渡良瀬遊水池ほどではないが、初春の行事として、ヨシ焼き
をやってはどうかと思う。
ヨシ焼きは、ヨシに寄生する害虫の駆除並びに野火による周辺家屋への類焼防止、また
環境の保全等にも役立つので、ぜひ実施して貰いたいと思う。
このようなことは、自然の破壊につながり、好ましくないと考える人もいるようであるが、
自然をいい状態に保つには、放置ではだめで、適当な手入れが必要で、ヨシ焼きはその一つ
と考えられる。
双葉団地と牛久沼南側の堤の間の葦の原
西谷田川河口付近の牛久沼水辺一帯の原
灌木地帯の西側に400mくらいに渡り続く
一面の葦原・対岸に見えるのは泊崎とそこにある太子堂
堤の脇には、方々に放棄物が散乱している。
最近、西谷田川河口付近の堤の田園側で葦原が焼かれたようである。計画的に行われた
ものか、失火によるものかは確認していない。消防車も出動したらしい。
部分的ではあるが、少しさっぱりしたようにも思われる。
今後、牛久沼の風物詩の一つとして、ヨシ焼きを実施して貰いたいと思っている。