竜の郷あれこれ

龍ヶ崎市と周辺の名勝、観光地、行事、身の回りのことなどを写真と文書により紹介します。「気まぐれ写真日記」もご覧下さい。

歴史的豪雨

2015-09-16 07:58:06 | 近隣

  栃木県から茨城県において、「経験したことの無い大雨」として「大雨特別警報」

が出され、大量の雨が降り、多くの被害が出た。

  「大雨特別警報」というのは、50年に一度くらいの雨の警報で、直ちに避難しなけ

ればならないほど命が危険な雨とされている。

  9月9日から10日にかけて、龍ヶ崎市でもかってないほどの大雨が降り続いた。

これまでも短時間、非常に強い雨が降ったことはあるが、長時間降り続くのは初めてで、

今回は、深夜から12時間程度に渡っていた。

  いつまで続くやらと屋内にとどまっていたが、昼頃になり徐々に雨が弱くなり、

間もなく止んだ。相変わらず厚い雲がかかっていたが、市内の様子を見るために

午後1時半~3時頃、自転車で見て回った。

 

          まだ厚いい雲が垂れ込め、また降り出しそうな不安があった

 

 

          牛久沼はいつもより水位が1メートル以上高まっていた

 

        水辺公園に白鳥が集まっており、白鳥も不安そうに見えた

 

      小貝川は、水位が上がっていたが堤防にはまだ余裕があった

       しかし、河川敷のコルフ練習場などは水に浸かっていた

              小貝川の上流の流域に振った雨はそれほど多くはなかったようだ

 

                           文巻橋も交通は平常のようであったが、下の水位は高くなっていた

 

    牛久沼からの排水機場はフル稼働し、小貝川は河川敷が全て水に浸かっていた

       日頃、運動場となっているところや、雑草地も水に浸かっていた

              排水機場の前は、湖のように見えた

 

      収穫期の水田地帯も一面に水浸しになり、未収穫の田も多く見られた

 

       その日の夕方の小貝川は両堤防の間、満々と水が流れ、大河となっていた

          堤の上の道を国土交通省の車が巡回、監視していた

 

  一方、北方30kmほどの常総市では、その日の午後、鬼怒川の堤防が50メートルくらいに

渡り決壊し、濁流が市内へ流れ込み、多くの家が流され、市の中心部は深い泥水に浸かって

しまった。道路や鉄道、建物が破壊され、収穫期の多くの農作物も壊滅した。

  茨城県の降水量は300mmくらいであったが、上流の栃木県では600mmくらい降り、

茨城県で雨が上がった頃に、上流からの水で川の水位が上がり、堤防を水が越えるようになり、

やがて崩れて決壊するに至った。

  今回の決壊は、川の容量以上の水が流れてきたためで、決壊箇所の堤防を部分的に強化

しても他からあふれ出すため、ほとんど防ぎようがない。

  最近、地球温暖化などに伴い、過激な気象現象が頻発する傾向があり、このような雨も

今後は多くあると予想されている。それに対して、今回のような大雨に対して決壊を防ぐような

堤防の強化はほとんど進んでおらず、今後もほとんど不可能であり、予報が出たときには早く

避難するのが最善の策のようである。

  今回も、多くの所で大被害が出たが、同程度の豪雨でも、大都市で起こると、わが国の通常の

社会活動が麻痺するほどの遙かに大きな被害になると予想される。今回のような豪雨、大震災、

スーパー台風など、要因はいろいろある。近い将来起こらないとはいえない。

  人間の力は、自然の前では無力であると感じさせられた。