その後の白鳥の子の育ち具合を見るため、7月14日昼頃、牛久沼へ行った。親2羽と子2羽、親2羽と子3羽、の2家族がそれぞれの仕切りの中で、餌を食べたり、のんびり泳いだり、筏に上ってくつろいだりしていた。いずれも元気そうで安心した。
そのうちに、白鳥が、水上に浮いている餌箱の中からパンくずなどを食べようとすると、数匹の大きな魚がひしめいたり、水上に体を乗り出したりしているのが見えた。
不思議に思ってよく見ていると、白鳥は口に含んだ餌をそのまま飲み込むのではなく、水に嘴を入れて、餌を水に溶かしてから飲み込むらしい。その時に餌が嘴から水中に漏れ出すので、それを鯉が取り合いをしているようである。
鯉も漏れた分だけでなく、漏れ出す元の白鳥の嘴まで突っかかってくるので、白鳥と鯉の餌の取り合いのように見える。鯉も30~40cmもありそうで、子白鳥よりも大きいが、子白鳥も負けないようにがんばっている。
白鳥は、餌箱から親子それぞれが餌を嘴でくわえる
白鳥が餌を水に溶いて飲み込む時、
鯉はひしめきながら白鳥のおこぼれを奪い合う
大きな鯉が白鳥の嘴に食い下がることもある
子白鳥は自分より大きい鯉にも負けじとがんばる
子白鳥は逃げたりせず応戦している、たくましい
互いに相手をやっつけるのが目的ではなく、より多くを食べようとしているだけであるから争いも食べる時だけである。
鯉も自分達だけでは箱から餌を直接食べることはできないので、白鳥が取り出すのを邪魔することはなく、むしろ、それを待っているようである。
なかなか、面白い光景であった。