竜の郷あれこれ

龍ヶ崎市と周辺の名勝、観光地、行事、身の回りのことなどを写真と文書により紹介します。「気まぐれ写真日記」もご覧下さい。

旧小貝川

2008-02-02 18:21:09 | Weblog

  龍ヶ崎市の南西部に、高須町、大留町を現在の小貝川と囲む形で、昔の小貝川の名残の長い濠がある。

  80年ほど前、曲がりくねった川を曲線状に改修した際、川だったところが本流から切り離されて濠として残ったものである。幅は10~20m位で長さは3kmくらいある。濠に特別な名前は付いていないようで地図にも載っていない。

  自然の大河はくねくねと湾曲する性質がある。平野を流れる湾曲した川は、内側が浅く、外側が深くなって、湾曲がますます進む傾向がある。

  わが国では、多くの河川は改修されて湾曲部が除かれて直線に近づけられている。手つかずの広大なシベリアを上空から見ると、左右交互に湾曲する楕円状の流路の連続した川が見える。湾曲がさらに進むと、根元が繋がり、ドーナツや三日月の形の濠が独立して残ることもある。

  龍ヶ崎の旧小貝川の濠は、改修によって生まれた濠であり、それに沿って水田や林、集落がある。

  濠の一部に、川に沿って高さ10m位の木が10本ほど並んでいる写真向きな光景があり、前年の5月に撮影したことがあった。同じ所の葉の落ちた冬の静かな光景を撮りたいと思い、2月1日の早朝行ってみた。

  しかし、それらの木々はいつの間にか伐採されており、場所を間違えたかと思った。持ち主にはそれなりの理由があったのであろうが、美しい光景を失い、残念であった。

2008年2月2日の風景



  





  

 
2007年5月における同じ場所の風景