竜の郷あれこれ

龍ヶ崎市と周辺の名勝、観光地、行事、身の回りのことなどを写真と文書により紹介します。「気まぐれ写真日記」もご覧下さい。

成田空港

2006-07-07 04:15:14 | Weblog

 しばらく海外旅行に行っていない時とか、来客があった時など、よく成田に行く。そこには、日本の表玄関の成田空港があり、初詣者数わが国2位の成田山新勝寺もある。

 また、空港の近くには、9つの大きなホテルがあり、それらのホテルのレストランでは庭園や周りの景観を眺めながら、気持ちよく食事ができる。

 空港近辺で国際便の離着陸を見ていると、海外旅行への誘いを感じたり、半ば行ったような気分に浸れる。また、空港に来る機会の少ない人にとっても、頻繁に飛ぶ飛行機を近くから見ることは心躍る楽しいものである。

 以前は空港のターミナルビルに行き、土産物屋やレストランに入ったり屋上の展望デッキから飛行機を眺めていたものであった。しかし、屋上にある展望デッキのまわりは金網で囲まれていて開放感が乏しく、飛行機の離着陸も見えにくいところがあり、十分に楽しめない。この点は羽田空港の展望デッキも同じような状況である。

 よく空港を舞台にした映画やドラマにおいて、正面から画面いっぱいに迫ってくる飛行機の映像を見ることがあるが、飛行機をあんな風にあるいはそうでなくとももっと近くで見たいと思っていた。

 そのようなところとして、2000年の春、成田に「さくらの山公園」がオープンした。そこは、滑走路の横100~150メートル位のところにあり、離着陸を間近に見ることができる。そこへ行く公共交通はないが、車で行けばそばに駐車場もあり、ゆっくり楽しめる。

 飛行機の離着陸時の進行方向は風向きによって異なり、揚力が生じやすいように必ず風を正面から受けるように進む。そのため、その時の風向きにより飛行機の飛ぶ方向も見え方も違うので注意を要する。

 成田の主滑走路は北西ー南東の方向を向いており、公園は北西端から300メートル位の滑走路脇にある。南東から風が吹いて北西側から飛行機が着陸する時は公園付近では30メートル位まで高度を下げ、そこから数百メートル以内に着地するので、スピードを下げた大きな飛行機を間近に見ることができる。一方、北西方面に離陸する時は、公園のあたりでは既に200~300メートル以上に高度を上げているので、上空を行く小さくなった飛行機しか見ることができない。

 公園からは、着陸中の飛行機の他に、後続の2機も前面のライトを光らせて着陸態勢に入ってくるのが同時に見える。そのようにして、多い時には3~4分おきにいろいろな外観の飛行機が次々と着陸してくるのを見て楽しめる。

 以上のような理由で、さくらの山公園では、南東の風が吹いている時が飛行機を見るには絶好で、見に行く時は予め、新聞やインターネットで天気予報の風向を見て確認する。冬は北西の風が吹くことが多くてあまり適当ではないが、春以降は、順風の日が多くなり、午前中は逆風でも午後から順風になることがある。

 風が北西から吹いている時は滑走路の南東端横にある航空博物館から着陸機を間近に見ることができるが、見え方はさくらの山公園ほどよくはない。しかしそこには国産機のYS11の実物など、飛行機およびそれに関する展示物がいろいろあるので、別の楽しみ方ができる。