6月30日、上京する機会があったが、用は早めに終わったので、帰途、8年ぶりに松戸市の本土寺に立ち寄り、アジサイを見てきた。そこにはハナショウブもあり、この季節はハナショウブとアジサイの両方が見られると期待したからである。
本土寺は、約700年前に開かれた日蓮宗の寺であり、常磐線北小金駅から徒歩10分位のところにある。春には枝垂れ桜、吉野桜などが咲き乱れ、初夏には沢山のハナショウブやアジサイが花を咲かせ、秋には鮮やかな紅葉が見られ、このあたりではよく知られた名所である。
この日は平日で、初夏の花のシーズンも後半という感じで、人出は少なめであった。特に半分期待していたハナショウブについては、シーズンはほぼ終わったようで、菖蒲園には数える程度の花があるだけであった。
アジサイについては、ピークは少し越えた感があるものの、まだ十分に楽しめるだけの花は咲いていた。
本土寺は「花の寺」あるいは「アジサイ寺」とも呼ばれているようで、一万株のアジサイがあり、木々、竹林、五重塔、本堂建家などと調和して美しい景観を保っていた。花は、うす青、ピンク、紫、白などの標準的なものが多く、大きな株が密集して花の波のうねりを形成している。
これまで訪れたことのあるアジサイの名所は、東京の白山神社、鎌倉の明月院などであるが、本土寺のアジサイは決してそれらに負けてはいないと思われた。
先日千葉県茂原市の「あじさい屋敷」がテレビで紹介されていたが、結構見ごたえがありそうに思われたので、行ってみようと思ったが、曲がりくねった片道2時間以上のドライブは気が進まなかったので、今年はやめにした。
最近は、大がかりな花畑が方々に作られており、人を呼ぶ競争が盛んになっている。