某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

80の歯磨き

2014-05-17 09:48:38 | ぼやき
 前に書いたが、中学一年生(昭和18年)の時の生物の先生はユニークだった。「犬の歯を毎日みがいてやったら、歯槽膿漏になった。歯を磨くから歯槽膿漏になる。」とか「胃液で十分消化出来るんだから、くちゃくちゃ噛む必要はない。唾液と混ぜれば十分だ。」等々。
 先生の言うことは絶対に正しいと信じて、以来私はこの二つを実践してきた。都合の良いことはすぐ実践する。そのせいか、80を過ぎても自分の歯はまだ大体残っている。勿論朝だけちょっとは磨くが。
 ところが、最近歯間に滓が溜まったような心持で、食事時に少し痛むようになった。さては、長年の歯磨き不足がたたったかと、一念発起して、食前食後に2~3分一生懸命に歯を磨くようにした。「食後に歯を磨く? 若い女性のまねをして恥ずかしくないか」なとど考えながらゴシゴシ。すると、3日目にはもう殆ど元に戻った。これは何だろう。あの先生の話は正しくなかったのか?名門中学の名物先生だったのに。本当はどうなのだろう。 
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小松左京さんと乙部順子さん

2014-05-16 01:53:35 | ぼやき
 私の前のゼミナール生に有田(乙部)順子さんという才媛がいる。長く小松左京さんの秘書をしていて、一昨年から産経新聞に「宇宙からのメッセージ・小松左京と秘書のおかしな物語」と言うのを月一で連載している。始めは月末の木曜だったが近頃は曜日不定になった。とにかく面白い。もう26回目(5月14日)だが、まだまだいくらでも書けそうだ。小松さんが「小説家」の枠をぶち壊した巨人であった事が、多くの作品、多彩な交友関係と事業の紹介で毎回教えられる。沢山のエピソードが楽しい。
 思いがけない発見もある。前回には、小松さんが旧制第三高校に入学(昭和23年)しながら、翌年旧制高校が廃校になり、新制京都大学を改めて受験、入学したが、大学の準備が出来てなくて半年しか講義がなかった、と書いてあった。おやおや、と思った。私も同じ学歴だ。旧制高校に入学したものの、一年で学制改革(廃校)。新制大学受験。入学式の後すぐ夏休みで講義は正身5カ月しかなかった。当時は高校が少なかったから倍率がやたら高く、合格してほっとした。とたんに、一年で学校がなくなるという。其れは無いだろう、とがっかりした。おまけにまた入学試験を受けろと言う。占領軍の命令だからどうにもならない、という。中には、旧制高校の制度が日本のエリート支配や非民主的軍事国家を作ったのだから、学制をアメリカ式に変えるべきだと言う者もいた。17才の子供には何とも訳の分らぬ大議論だったが、犠牲者はそうした子供達だけ。浦和高校を大学にして残せ、などと先生方が集会の度に演説していたが、浦和高校がなくなり、代わって新制の埼玉大学が出来ると、「残せ」と叫んでいた先生方はほとんどが東大に移っていった。戦争に負けた時、中学の先生方が簡単に「意見」をかえたから、声高な高校教師の「変節」はもう大体予想出来ていたが、それでも情なかった。私達一年生は、誰も埼玉大学を受けなかった。「校舎」が残っただけ。
 昭和5年あたりに生まれた我々子供達は、生まれてすぐ満州事変、小学校入学の時盧溝橋事件、5年生で真珠湾攻撃。中学3年で敗戦。生まれてからの15年を全部戦争の中で過ごしてきた。その上、やっと落ち着いて学校に通えると思ったら学制改革で、またまた訳の分らぬ毎年の入試騒ぎ。合格しても大学の方がまだてんやわんやで、なかなか講義も始められない始末。呪われた世代だな。
 乙部さんの面白い連載を紹介するつもりが横にそれた。連載の始めから、まとまったら本にしろ、と言っている。長く続いてますますそう思っている。売れること間違いなし。今から出版記念会の企画を立てようか。
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中村哲さんの講演会 6月1日 補足

2014-05-13 02:46:48 | 市民運動関係のイベント情報
 前のブログに肝腎なことを書き忘れました。
 
 問い合わせ、連絡先: 憲法九条大和の会事務局 Tel/Fax 046-272-8880 です。前もって連絡していただければ前売りの金額になります。なお、保育室有り(要・事前申し込み)、車椅子可、手話通訳有り。
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中村哲さんの講演会 6月1日

2014-05-13 01:34:10 | 市民運動関係のイベント情報
2014年6月1日(日) 13時30分~16時30分

会 場  大和市生涯学習センターホール(小田急江ノ島線大和駅―急行・快速急行・ロマンスカー停車駅下車、徒歩8分)

講師  中村 哲氏(ペシャワール会現地代表、ピース・ジャパン・メディカル・サービス総院長)

タイトル 「国際的人道支援にもとづく平和への歩み」

参加費 前売り800円 当日1,000円 学生等500円

主催 憲法九条やまとの会 後援 大和市、大和市教育委員会 

 中村哲さんは神経内科が専門のお医者さん。やまとの会の斎藤事務局長と九州大学医学部で同期の友人なので、前にも「アフガニスタン、或る日本人の苦闘」と言う題で大和で講演して頂きました。この時は400人の会場が満員になるほど多くの方々においでいただきましたので、今回は600人の会場を確保しました。また満員になるよう多くの方々のご来場をお待ちしております。
 中村さんは1984年にパキスタンのペシャワールに赴任し、ハンセン病や結核などの診療を開始し、やがて、病気予防には先ず清潔な水が必要、と井戸堀を現地で始め、さらに灌漑用水路の建設にまで活動が拡大し、現地の人々が大勢参加して、今では25.5kmもの長さの水路が出来ています。荒れた土地が豊かな農地に生まれ変わり、多くの難民が帰郷していると言うことです。『医者井戸を掘る』『医者、用水路を拓く』などの著書もあります。
 一緒に活動していた日本人の方が殺害されるなど様々な危険にも直面しながら、ひるまず活動を続ける中村さんが日ごろ感じておられることをじっくり聞きたいと思っています。
コメント (2)
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