某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

県立高校の悲惨

2011-07-08 00:59:17 | ぼやき
 先日横浜地方裁判所に爆音訴訟の傍聴に行ってきた。
 厚木飛行場に市の面積のかなりの部分を占拠されている綾瀬市の県立高等学校の先生が爆音被害の実情を証言した。英語の先生だから、英語の聞きとりテストなどが爆音で駄目になるとか、ネイティブの方の発音を学ぶ時などに爆音で授業が妨害されて困っているなど、様々な状況を話された。その証言の中で、あまりのことに耳を疑った事実がある。その先生の前任校(やはり綾瀬市のある県立高校)では窓が二重窓になっていて、一応防音工事をしてあるらしいのだが、冷房がなかったので6月頃からは暑過ぎて窓をしめておけなかったという。
 開けておけば、もちろん爆音に襲われる。戦闘機の爆音は凄まじいから、二重窓くらいでは騒音被害はほとんど防げない。しかし気は心で、閉めておけばいくらかは静かに感じるかもしれないけれど、暑い時期に閉めたら生徒が熱中症になる危険すらある。責任が県にあるのか、それとも防衛省にあるのか知らないけれど、馬鹿なことをしたものだ。これが本当の「仏作って魂入れず」だ。
 もっと凄いのは綾瀬の別の県立高校。ここには二重窓もない。つまり防音工事もしていない。ここでは魂の無い仏すら作っていないわけだ。
 国側の代理人、つまり被告の代弁者が反対尋問をした。「冬は窓を閉めているのでしょう。」と。冬は爆音被害がないだろう、と言いたいのが見え見え。あまりのことに傍聴席で笑い声が起こり、野次も飛んだ。国の代理人はすかさず裁判長に申し入れた。「傍聴席の発言を取り締まれ」と。
 国の代理人も、毎回間抜けな反対尋問をして傍聴人に笑われていては、いやになるのではないか。「俺も弁護士の席(原告側)にすわりたいよ、役目だから仕方ないけど」などと思っているのではないか、彼らも人間だから。そう思うことがある。しかし、多分、彼らはそんなこと考えたこともないのだろうなあ。 
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