某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

歌壇俳壇のインパール作戦

2017-09-18 16:16:10 | つらい話
NHKのインパール作戦が強烈だったからか、それに触発されたような数首数句が朝日歌壇俳壇にあった。

 壮烈な戦死と碑文にある叔父は 飢ゑて餓死せし インパールにて      小林正人
 ヴェルレエヌ詩集 わたしに貸したまま いとこは逝けり インパール作戦  関口はる子
 
 餓死という 戦死もありし 敗戦忌  池田利美
 敬老会 逢ひたき人の来てをらず   山花芳秋

 最後の俳句はこちらが勝手に戦死した知人を懐かしんでいると解釈した。

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インパール作戦の生存者

2017-09-18 14:35:58 | 信じられない本当の話
 NHKで前にインパール作戦の実情を伝えていた。私にも親しくしていただいた先輩友人に二人インパール作戦からの生存者がおられて、詳しく経験をうかがったことがある。ここにはとても書けない、話せないことばかりだった。一人の方は、夜ふっと思いだして眠れなくなることがよくある、と言っておられた。もう一人の方は、敗走中にアメーバー赤痢に罹り、下痢していたが、しゃがんで用を足しては仲間とはぐれ死を待つばかりになるので、ズボンの後ろを切り裂き、下痢を垂れ流しにしてとにかく仲間に追いすがったという。あちこちに歩けなくなった兵、息絶えた兵がいて、明日は我が身と幽鬼のような敗残兵だったという。
 そのような思いを無数の兵隊にさせながら、牟田口は自害するどころか平気で生き延び、「私の作戦は正しかったとイギリスの軍事史研究に出た」とテレビ放送で喜んでいた。無責任な野郎だ。
 敗戦後割腹した大将は阿南と柴五郎だけ。柴はもうとっくに予備役だった。日本の陸軍には武人がいなかったということだろう。
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平和に形容詞はいらない。

2017-09-18 13:13:21 | 危険
 だいぶ前から、安倍首相が「積極的平和」と言い出した。日本語では意味がわからないが、英語ではProactive Peace と言っているそうだ。これって先制攻撃じゃないか。先に敵の戦力を叩いて攻撃できなくする。あとは平和? 積極的平和というのは初戦で勝って敵が戦争をできなくすることなのか。これって戦争そのものじゃないか。叩かれたほうが攻撃してこないわけがない。それとも、核で瞬時に全部壊滅させるつもりなのか。
 戦時中いつも聞いて、歌詞がまだ頭にこびりついている歌がある。愛国行進曲。その二番に「正しき平和うちたてん」とある。平和に正しいのと正しくないのとあるらしい。日本が戦争するのは正しい平和の為、戦争反対は「正しくない平和」の為。「正しき平和」とは結局戦争賛美の平和主義だ。
 今朝の新聞に、「無謀な戦争は二度と・・・」という見出しがあった。戦争反対には私も賛成だが、無謀な戦争はいけない、というのだったら、十分謀をめぐらした戦争ならいいのか、となってしまう。どんな戦争でも絶対にダメ、というのでなければ、つまり、形容詞なしにどんな戦争も駄目、というのでなければ、結局戦争賛成になってしまう。戦争はほとんどが自衛のため、防衛のためと言って始まっている。もし本気で戦争に反対するなら、攻めて来た敵に自分が殺されても、家族が悲惨なことになっても、反対しなければならない。そんな覚悟をもって反対する人はどのくらいいるだろう。平和な時に気楽に戦争反対と言ってるだけではないかな。いざとなれば、平和のための戦争に皆賛成するのではないかな。ほぼ絶望しかけている老人の諦め的ぼやき。
コメント (4)
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