Our World Time

夜明け前のシスコから、緊急にお伝えします

2009年12月14日 | Weblog



▼ひとつ前の書き込みで申したとおり、ぼくは今、メタンハイドレートなど資源をめぐる国際学会出席のため、独研(独立総合研究所)の自然科学部長とともにサンフランシスコにいます。
 国際社会で重要な意味を持つ、大規模な学会ですから、簡単には終わりません。
 またメタンハイドレートは日本が建国以来初めて持つことになる、ほんものの自前の埋蔵資源です。人類の見つけた埋蔵エネルギー源としては、もっとも燃焼効率が良くCO2の排出も少ないエネルギー源である可能性が高いという共通認識が、この国際学会でのこれまでの論議を含め、科学の世界では急速に有力となりつつあります。
 これを、わたしたちの目前の生活と経済のためだけではなく、子々孫々にどうやって手渡すかを、日本は考えねばなりません。
 環境アセス(評価)を正確に行いながら、地に足をつけて研究し実用化していくことが、われらと子々孫々のためにきわめて大切であり、祖国とアジア世界のこれからの命運をも左右します。
 この学会を、途中で投げ出して帰るわけにいきません。


▼今週の関西テレビ・水曜アンカー(12月16日)の「青山のニュースDEズバリ」のコーナーは、したがって早い段階から、生出演ではなくVTR出演となることが決まっています。

 12月16日水曜は、まさしくこの国際学会で、独研の自然科学部長が日本海でのメタンハイドレート探索について、国内外の特許を取得している新技術を用いてどのような進展をみたかを発表する日です。
 今回はポスター・セッションでの発表であり、過去の学会のようにオーラル(口頭)発表ではありませんが、それでも国際社会からの関心は高く、独研の最高責任者(社長・兼・首席研究員)としてのぼくが、ちゃんと現場に居る必要があります。


▼ずっと以前の水曜アンカーなら、こうした海外出張の場合は、ただ生出演を休むだけのこともあったのですが、この頃は視聴者・国民の関心を、それなりにいただいていますから、必ずVTR出演を事前にしっかり収録するよう、ぼく自身も、関西テレビのスタッフも意を砕いています。
 今回は、先に来日したドキュメンタリー映画作家のマイケル・ムーア監督にお願いをしてお会いし、しばし議論をし、それを放送時間に収まるよう編集したVTRを放送します。


▼しかし一方で、鳩山政権が、天皇陛下と中国の元首ですらない副主席との会見を無理に設定するという、想像もしなかった異様な変事が起きました。
 ふだん、水曜アンカーのコーナーのつたないながらの生放送に関心を持ってくださっているかたがたが、この変事について話を聴きたいと思われるのは、当然のことです。ぼくも、その責務を果たしたいと、強く思っています。


▼そこで、日本時間の12月14日月曜夜18時半ごろから21時ごろにかけて、サンフランシスコ同日未明の午前1時半ごろから4時ごろにかけて、独研の秘書室や関西テレビと協議し、急遽、15日火曜のアンカーで放送できるよう、ぼくに対する電話インタビューを収録することになりました。

 小沢さんが、およそ630人を同道した中国訪問と、それとは別途の韓国訪問から帰国して会見し、この件で答えていますが、その問答は、わたしたちが先輩のかたがたと一緒に築いてきた日本のオリジナルな民主主義、すなわち天皇皇后両陛下とともに歩む民主主義にとって、これまでにない危機を具体的に表すものとなったと考えます。
 また、鳩山さんが記者団のぶら下がり取材に対して答え、「判断は間違っていない」などと述べた発言も、いきり立った小沢さんと違って見かけは穏やかにみえますが、ほんとうは、小沢さんの会見とまったく同じ危機が露わになっていると考えます。

 単に民主党政権がどうなるといった性質の問題ではありません。ことは、われら日本国の民主主義の根幹に触れています。
 先の書き込みで、一個人、ひとりの国民としての意見で鳩山総理と小沢民主党幹事長は辞任すべきだと述べましたが、小沢さんみずからの会見、鳩山さんみずからの発言によって、総理と与党幹事長の去就は、主権者たる国民みんなが考え、判断すべき事柄になったのではないかと考えます。

 電話インタビューは時間の制約が強く、編集は関西テレビが公正な編集権に基づいておこないますから、最終的にどのように放送されるかは、海外にいるぼくには掴みきれません。
 そこで基本スタンスを、念のため、上記のようにあらかじめ明言しておきます。

 先の書き込みをした段階ですでに、たかが地味なブログでの記述であるにもかかわらず、手の込んだ非常に卑劣な嫌がらせと脅迫もおこなわれています。
 それで黙ると思っているらしいのが不思議なところです。
 わたしたちの祖国は、武士道の国です。おのれの一命を、ひとのために費やすのが武士道です。
 いちばん身近なひとを含め他のひとにそうした道を求めることは終生、一切ありませんが、おのれの選択としては定まっています。嫌がらせも脅迫も、無駄です。


▼さて、そいうわけで、できれば12月15日火曜の関西テレビの報道番組「アンカー」で、電話インタビューを聴いてください。
 それから水曜アンカーのコーナーでのマイケル・ムーア監督との議論も視てください。
 マイケルさんとは、なぜか、こころというか魂が、真っ直ぐに通じあう気がしました。
 190センチで100キロを軽く超えているという巨体の上に乗っかった、メガネの奥の眼が、びっくりするぐらい澄んでいました。
 そしてマイケルさんとの議論で、いちばんぼくの胸に迫ったのは、「日本の希望の道」でした。
 アジアと世界に、資本主義・民主主義の第三の道を、日本が提示できる可能性を、この議論と会話を通じてありありと感じたのです。
 どうか、生放送ではなくても、この苦しむ祖国のために、できれば、視てください。
 僭越なお願いを赦してください。

 日本では、このような変事と危機に直面しながら例によって妙ちきりんな発言が盛りだくさんのテレビ報道もあるようですが、きょう放送された月曜アンカーが、キャスターのヤマヒロさんをはじめみなさんがフェアネスに徹した発言を敢然とされ、素晴らしかったようですね。
 関テレのぎりぎりの努力に、視聴者のみなさん、応援をもしもできればお願いします。


 あおやま しげはる 拝
 サンフランシスコにて 2009年、平成21年12月14日月曜 未明4時50分。
 正直いえば、眠いです。吐き気もします。ほんとうは泥のように眠りたい。しかし急ぎ、これだけは、こころあるひとにお知らせしておきたかった。