Our World Time

おはようございます。今朝は、ふだんのごく個人的な呟きとは異なります。

2009年12月12日 | Weblog



▼ここは、ぼくの個人ブログです。ぼくの地味な別荘と、小さな庭です。

 したがって、ぼくが全責任をとることができますから、おのれの信ずるところを、そのままありのままに記述します。
 一方でふだんは、あまり堅い話だけよりも、なるべく何気ない日常を、つらつら述べたい。どちらかと言えば柔らかい話題に、触れるようにしたい。そして、気がつけば根っこにもすこし届いているような書きぶりにしたい。
 淡く、深く、記したい。


▼しかし、稀には、いささかの遊びもなく、真正面からシビアに言わねばならない時もあります。
 今朝がそれです。
 と言っても、朝はまだ明けていない。12月12日の午前5時半すぎ、徹夜仕事のまま、やがて富士がその気高い姿を現す夜明けを待っています。


▼今朝、言わねばならないこと、それは、鳩山由紀夫内閣総理大臣および小沢一郎民主党幹事長はすみやかに辞職しなければならない、ということです。

 これは、一個人としての意見、ひとりの国民としての意見です。
 理由は、ただ一つです。
 わたしたちの天皇陛下のご健康よりも、中国に媚びることをありありと優先させ、中国の副主席との会見を無理に設定したことです。

 まず、15日火曜に予定されているという天皇陛下と習近平・中国副主席との会見を急ぎ中止し、そのうえで総理と幹事長が同時に辞任すべきだと考えます。

 ことの経過をみれば、まずは鳩山さんの小沢さんへの媚びがあり、同時に、小沢さんの中国共産党への媚びがあります。
 すなわち、いったんは日本政府内の適切なルール(いわゆる1か月ルール。天皇陛下と外国要人との会見は、闘病もなさっている陛下のご体調などを見極める必要があるため1か月以上前に調整する)に阻まれて、異常な会見設定を諦めようとした鳩山総理が、小沢幹事長の側の「長城計画による幹事長ら630人の訪中を大成功させるためには、ほぼ同時期に訪日する中国の習近平国家副主席が望む天皇陛下との会見実現が欲しい」というプレッシャーに押されて、無理に宮内庁長官に再プッシュをして押し切ったという形跡が、はっきりとあります。

 さらに鳩山総理はみずから、「国際親善のためには、1か月ルールがいいのかどうか」と記者団に明言しており、今上陛下のご健康よりも、国際親善の名のもとに政治的思惑を優先させる考えを公言したと指摘されてもやむを得ません。

 日本国の天皇陛下は、この祖国の文化と伝統、それに基づく国民のありようをまさしく体現される存在であり、天皇陛下のご体調を軽視することは、日本国と日本国民を軽侮することに、ほかなりません。
 この認識に、右も左もありません。

 また、直前になって平然と陛下と副主席の会見を求めてきた中国の姿勢には、日本国天皇陛下への非礼があります。
 会見中止と、総理および幹事長の辞任がなされるのならば、中国に天皇陛下の存在の重さを知らしめる意味・意義もあります。


▼総理と幹事長が辞任すべきであるという意見は、おそらくは、ぼく一人のものではないでしょう。
 現実の政治問題となることも、充分にあり得るでしょう。

 ぼくは、きょう、サンフランシスコへ出発します。
 サンフランシスコで、日本の運命を切り拓く自主資源であるメタンハイドレートをはじめ資源をめぐる重要な国際学会が開かれ、そこに出席するためです。
 メタンハイドレートの資源探索について国内特許および国際特許を持つ、独研(独立総合研究所)の自然科学部長が同行します。
 というより、自然科学部長が主役です。彼女が例年通り、学会発表をおこないますから。
 その発表は、日本国内では、既得権益にまみれてきた政治や、同じく既得権益のなかにあるマスメディアからほぼ無視されてきましたが、国際社会では年々、大きな注目を集めているために、社長のぼくも同行し、世界の学者や研究者、政府当局者らとさまざまに、自在に議論します。

 その海外出張中に、会見中止と総理と幹事長の進退をめぐって、国内で議論もおこなわれるでしょう。
 この降ってわいた事件のために、国内に留まりたいと思うほどですが、国際学会の日程はもちろん動きません。日本の国益と国民益のために、ぼくと独研がささやかなりに寄与するには、この学会への参加は欠かせません。
 だから予定通りに出発します。予定通り出発するためにも、今朝のこの意見表明はどうしても必要です。


▼宮内庁の羽毛田信吾長官が、正面から経緯を国民に向けて明らかにしたうえで首相らを強く批判したのは、フェアにして勇気あることです。
 宮内庁の官僚がうんぬん、といったレベルの話ではありません。
 羽毛田さんは厚生次官の時代から、会うと、優しい穏やかなひとです。まったく偉ぶらない人柄です。
 羽毛田さんの先輩である古川貞二郎・元官房副長官らの推挙で、宮内庁長官となってから、羽毛田さんは雅子妃のご病気などで苦しみ抜いてきました。

 いろいろな批判も受けてきましたし、ぼくとも、女系天皇を容認するかしないかで、真っ向から意見が違います。(ぼくは女性天皇は承諾しますが、女系天皇は未来永劫、決して容認しません。女性と女系は、意味が根本的に異なります。日本国が続く限りは、天皇の血統は男系でなければなりません)

 しかし、今回の敢然たる官邸批判は、日本の救いのひとつであると考えます。
 なぜなら、保身のための言動である気配はいささかもなく、一点の曇りもなく日本国、日本国民と、国際社会からもっとも尊重される日本の宝物であるところの天皇陛下のための言動であるからです。


▼さて、シスコへの出発の時間が迫ってきました。
 東京湾岸の夜が明けました。
 われらの、たったひとつの祖国に、ほんものの救いあれ。