自宅でできる、手軽で簡単な運動法はないもんかね。
というのは、運動不足やダイエットに悩む人たちに共通した思いであろう。
そこで前回(→こちら)は漫画家である桜玉吉さんの提唱する「玉吉体操」を紹介したが、
「あれはちょっと恥ずかしい……」
という人のために、もうひとつオススメのインドア運動法を。
それは「四股を踏む」。
これは友人ウエノ君に教えてもらったのだが、別に彼が力士というわけではなく、持病の腰痛治療にいい方法はないかと、かかりつけの医師に相談したそう。
そこですすめられたのが「水中ウォーキング」と「四股」。
ふーん、四股ねえ。やってもいいけど、そんなんジョギングとかにくらべて運動になるんかいな。
そういぶかしんだものだが、ウエノ君は
「家でできるし、まずはやってみ。意外とこれが、しんどいねん。ま、最初の5分でわかるわ。ハアハアいうで」
そんなもんかねえと、帰ってさっそく足を開いた蹲踞の姿勢を取り、パンと前で手を合わせ、はーあ、ドスコイードスコイ!
気分を盛り上げてから、えいやっと右足を高々と持ち上げ、ここで「極真空手」のホームページから、「正しい四股の踏みかた」を。
1.しっかりと腰を下ろします。四股踏み全体の姿勢として、背筋を伸ばすように行います(猫背にならない)。
2.腰を下ろした状態で重心を片側に乗せます。注意点は、腰を上げてから重心を片側に乗せるのは負荷がかからないため、筋肉を効率よく鍛えることができませんので、腰を下ろした状態で重心を片側に乗せることがとても重要です。
3.足をゆっくりとなるべく高く上げます。最初は無理をせず、だんだんと足を高く上げるようにしていきましょう。また、なるべく両足の膝が曲がらないように気をつけましょう。
4.足を下ろしたとき、写真1のように手で体重を支えてはいけません。手は足に乗せずしっかりと腰を下ろします。そうすることで股関節が軟らかくなっていきます。
これらを、ふかーく深呼吸しながら、やってる。
なーんや、簡単やん。
腕立てや腹筋と違って、たいしてしんどいこともないし、この程度でヘバるとはウエノ君、貧弱貧弱ゥ!
そう余裕をカマしていられたのは、最初の5分だけ。
これがですね、やってみると、メッチャしんどいんです。
たしかに、10回もやると息が切れる。
しかしまあ、何ごとも継続が大事。それに、簡単にできる割には「運動したー!」って気分にもなる。
なにより、テレビでも見ながら気軽にできるのがいい。
人間なにごとにもなれで、ウエノ君の言う通り最初はきつかったシコだが、週3、4回程度、ちょっとした空き時間とかにやってるうちに、少しずつ長時間できるようになってきた。
効果の方なんですが、これがですね、あったんですよ。
なんとなしに2ヶ月ほど続けてみたら、ある日気づいたのだ。
「おお、めっちゃ足腰が強くなってるやん!」。
ウォーキングをするとよくわかったのだが、今までだったら1時間くらいで「そろそろ帰ろうかな」となってたところが、2時間歩いても平気くらいに。
明らかに、腰に元気がある。腰痛に効果があるというのも、こういうことかもしれない。
あと、これは気のせいかもしれないが、
「顔が、ひきしまったんじゃない?」
とも言われることも。
うーん、女子にそう言われると、ますます蹲踞の姿勢に力がはいっちまうぜ!
ふたたび極真によると、四股の効果は、
1.大腿四二頭筋、大腿二頭筋を効果的に鍛えられる
2.ゆっくり行うことで有酸素運動になる
3.股関節を柔軟にすることができる
4.蹴り技の際のバランス感覚を養える
などなどだそう。
極真空手の大山倍達もオススメの四股。かなり、きたえられます。