拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

遊びの選択を―ニンテンドーDSと私との遠くて近い遠い距離

2006-06-16 20:57:45 | 日記
電車で隣に座った男子高校生がニンテンドーDSで遊んでいた。角度の都合で何のゲームをやってるのかわからなかったし、もし画面が見えてもゲームには疎い方(ていうか中途半端な知識だけ、ある)なので何のソフトで遊んでるのかはわからないだろう。ただ、ものっ凄く必死に付属のタッチペンを動かしていた。なんだ?お絵かきソフト系か?マリオペイントか?てゆーかマリオペイント出てるのか?DSで。「脳を鍛えるゲーム」系を筆頭に、大人から子供まで幅広く楽しめるようなソフトを次々と発売しヒットさせ、遂にハードが品薄になってしまったニンテンドーDS。春に発売された、従来のニンテンドーDSをコンパクトにし、軽やかさとまろやかさを加えたニューバージョン「ニンテンドーDS Lite」も勿論大人気。あのハードは見た目がとても可愛いのでちょっと欲しくなってしまった。
DS Lite発売時以外に、過去にニンテンドーDSが欲しくなってしまった時期は二度程ある。一回目は去年の夏。週刊少年ジャンプの人気キャラが勢ぞろいした格ゲー(?)「ジャンプスーパースターズ」発売時。このゲームに、とっくに連載終了してるにもかかわらずいまだに大人気な、そして私もいまだに大好きな「ドラゴンボール」のキャラが多数参戦すると聞き、さらにゲームのジャケを見たらワンピースとかナルトのキャラを抑えて悟空がセンターポジションを陣とってて。「うわぁ!悟空だよ、熱い!カッコいい!」と気が昂って。少年ジャンプらしい「無駄な勢い重視」のこのゲームのCMのバカさ加減(「スーパーサイヤ人対スーパーヒマ人!!」「オラ対オラオラオラオラオラ……!!」)も手伝い、DS購入を考えてしまった。漫画のコマをパズルのように組み合わせるようにして使用キャラを選ぶとか、ミッションをクリアするとキャラのコマが手に入り、使えるキャラが増えていく、という漫画好きの喉をゴロゴロするようなゲームのシステムも魅力的だったしね。でもよく考えたらこのゲームに参戦する漫画キャラは連載中のキャラ中心にもかかわらず最近のジャンプ作品でまともに読んでるのは「HUNTER×HUNTER」(長期休載中)と「DEATH NOTE」(最終回を迎えても止まらないメディアミックス。集英社魂ここにありけり)だけだし、他の漫画は殆ど興味がなく、十分に楽しめるかどうか疑問だったので購入は止めた。ジャンプを読みまくってる人からしたら悟空と今人気キャラのバトルというのは豪華すぎて堪らないんだろうなぁ…きっと。でも「ワンピース」は8巻ぐらいで挫折しちゃったし「ナルト」はちょっと絵が苦手で読んでおらず。でも「ナルト」の登場人物のサスケという少年の存在感がキルアっぽいのは知ってる。いや、キルアっぽいかどうかはよく知らないけど「ナルトのサスケ…あぁ、キルアっぽい子?」と聞くと大体通じるのだ。ていうかワンピースとナルトが二大人気、という認識自体が古かったりしてね。もう、この二つ以外どんな漫画があるのか知らないんだわさ(あ、こち亀は知ってるけど)。
DS購入を考えた二度目は今年の冬、あのマリリンマンソンが「マリオカートDS」と擬似弁護士体験ゲーム「逆転無罪」にはまっているというインタビューを読んだ瞬間。だってマンソンがだよ!?マリオカートってネット経由で世界中の人と対戦できるんでしょ?…知らないうちにマンソンとWIFIでカート対決してた…なんて世にも恐ろしい(?)ミラクルに参加できるかもしれないっていう。あと、「逆転無罪」にハマってるってのも素敵。とても素敵。マンソンが「異議あり」とかマイクに向かって言ってんのかと思うとさぁ…。ま、どこまで本当か知らないけどね。ただ、音楽好きには案外良いプロモーションだったかもしれん。マンソンに少々感謝しなよ?任天堂(笑)。


追記
「今夜はブギーバック」を竹中直人がカバーするらしい。小沢健二とスチャダラパーによる94年の名曲。ヒップホップ黎明期(と呼んだら怒られるだろうか)に発売された、ラップとポップが自然に融合した音楽史を語るのに欠かせない一曲。でも私は子供の時からスチャダラによるラップパートより小沢の歌パートの方が圧倒的に好きで、誠に失礼ながらスチャ抜きバージョンをCDに出して欲しいと思ってた。だから、4年前に出たオザケンのアルバム『Eclectic』にスチャ抜きバージョンの「ブギーバック」が収録されて、「願い通じてしもた!」と浮かれてしまった。「♪心がわりの相手は僕に決め~なよぉ~~」という印象的なフレーズが抜けてたのは「異議あり」だが。竹中直人バージョンはどんな感じなんだろう。果たして小山田圭吾によるカバーに、インパクトで勝ることができるのだろうか!?