拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

飛んで回って軋んでそれでもまた飛ぶ―考え事

2006-06-01 23:01:48 | 日記
夕方。突然チーズバーガーを無性に食したくなってしまった。しかしあいにくその時いた場所の近くにはマックもモスもロッテリアも無い。空腹ゆえそれらのお店にまで行く元気が出てこず、結局目の前のコンビニで何か食べ物を買うことにした。一番食べたいのはあくまでもチーズバーガー。でもそこのコンビニのチーズバーガーって全然美味しくないからとりあえずお菓子系の棚を物色するが、チーズ欲する身がチョコやビスケットなどの甘いものに反応するはずもなく、ダウンタウンの松ちゃんでいう「もうイッラーーーーーっキてんねん!」状態になる。チーズ風味のポテチ買おうとも思ったが、その後すぐに電車に乗るのだ。私は電車で匂いの強いポテチ食うほど外道じゃないので止めた。…えーっと、製菓会社の方に提案なんですが、チーズバーガー風味のお菓子を作ってみてはどうでしょうか。こってりとした濃厚なものを手軽にサクッと食べれるお菓子。今日の私に必要なのはそんなのでした。形だけハンバーガで、ビスケットにチーズを模したチョコレートが挟まってる「エブリバーガー」なんていうお菓子がありましたが、あんなのじゃなく、ガチンコでミニチーズバーガーのスナック菓子、作ろうよぉ。ふとレジに目をやると、店員がもっさーとしながら何か作業をしている。トロトロと。あののん気そうな彼は「チーズバーガーの代わりに私を満たしてくれる食べ物」のことで大荒れな私の事など知りもしないんだろうな、と思うと不思議だ。そう思ってしばらく彼をぼさーっと眺めていたら、彼が俳優の温水洋一に似ていることに気づいた。やばい、温水さんがレジ打ちしてるよ…!
腹を満たすために何を買おう…と悩んでいたら、店のスピーカーから聞き覚えのある歌が流れてきた。よく聴いてみると
レミオロメンの3月9日だ。「♪瞳を閉じればあなたが まぶたのうらにいることで どれほど強くなれたでしょう」と熱唱するボーカル。つい最近聞いた、「レミオロメンの3月9日の歌詞、良いよね」「ん?どんなんだっけ?」「いや、知らないけどさ」という、「おいおい勘弁してくれよその天然ぶり…」な会話をふと思い出した。まぁでも会話を振った彼がレミオロメン好きなのは間違いないようだ。レミオロメン…粉雪を大ヒットさせた3ピースバンド。最近思うのだが、日常会話で彼らの事を叩くのはやんわりでもほんのりでも危険だ。ケツメイシ、倖田來未と並んで「今、嫌いだという事を明かすと場の雰囲気を悪くする三大ミュージシャン」として私はレミオロメンをとらえている。ちなみにB'z、ミスチル、スピッツはこのグループの元祖にあたる。人間関係をスムーズに送るためには、たとえ彼らの音楽に嫌悪感を抱いていたりしてもそれを顔に出してはいけない(私スピッツは大大大好きですけどね)。カラオケで彼らの曲が流れても笑顔でいなきゃだめさ。そして、スムーズに日常を送るためには、「瞳を閉じるとまぶたのうらにhideが浮かぶんだぜ」とか間違っても口走っちゃだめさ。いくら事実でも。…流れてきたレミオロメンの曲のせいでこんなことまでぼんやり考えてしまった。もう、いやだわ。結局私は悩んだ結果なぜかツナマヨのおにぎりを買った。こってりしていてお腹のふくれるもの。かつ、電車内でスムーズに食せるもの。電車でおにぎりも結構外道感漂っているが、空腹に耐えられない私の脳はガラッガラの各駅停車の普通列車の中ならギリギリセーフというジャッジを下した。

コンビニの一角で考えてたこと全て文章に起こしたのが上記である。脈絡がなく薄っぺらな感じが「コンビニの客のくだらない考え事」という匂いを醸し出す。何故だか知らないが、最近考え事するとき常にブログの記事の文体で考えてしまうのだ。記事の文体で「物思い」の中身を構成してしまうのだ。そして、考えながら「これ今日の記事にしよう」とか思っちゃう。「ゲーム脳」ならぬ「ブログ脳」。くだらない考え事ぐらい、もっともっと力を抜きたいなぁ。